浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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完璧

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作者 ツィッターアカウント作ったよ。

時  自若
@DXM4KIiVkjXBci8




「浜薔薇はSNSアカウントとかは作らないんですか?」
「作ったが、謎の認証されずが続いたんだ」
「ええええ?」
波里さんが驚いてました。
「パスワード入れるだろう?」
間違っています。
「いや、そのパスワードでログイン中に、他のと連携するために入力しても」
間違っています。
「じゃあ、パスワード変更したら」
「そう思うだろう?」
リセットのコードはこちらです。
「んで入力しても」
間違っています。
「先輩あるあるなんですよ」
「あれ、なんでだろうな?」
「なんで行かないのか?って見せる人見せる人、あれ?ってなるぐらい認証されないんですよ」
「最低限はできてるからいいかな!」
「代わりに便利なサービス使えないんですよね」
なのでマネー系は別持ちか。
「災害復旧のお仕事入れたりもするから、現金のほうがいいぞ」
そんな感じ。
「端末使えなくなりますもんね」
「だからこそ、俺はもっとたくましくならなければならない」
これ以上たくましくなってもどうなんだろうな。

『ここは浜薔薇の耳掃除です』

浜薔薇の耳掃除というのは至福である。
「それでは始めさせていただきます」
この道何十年の達人が担当してくれるのだから。
パリ
最近は暑いせいか、外側も汚れやすくなってきた、それが気になったために久しぶりに浜薔薇にやって来たというやつだ。
涼しい店内、若い店員さんが増えたようで、繁盛しているとこのご時世嬉しくなってしまう。
外側を耳かきでカリカリと剥がし終えて、耳の中の掃除が始まっていく。
「ちょっと痒いときがあって、自分でもしていたんだけどもね」
「痒いはずですよ、ご覧ください」
そういって白い紙の上には、細い毛が何本か。
「耳の中に生えていたものが、抜け落ちてて、お客さんの耳はそれで痒かったんですよ」
「なるほどそれじゃあ、耳かきしても、あれ?なんか痒いなが続いちゃうよね」
「後は音もしますね、カサカサとか、耳かきという形は垢を取るにはちょうどいい形をしてますがね、髪の毛には弱いものです、見つけたとしても転がしちゃってカサカサって、ほら、これみたいに」
そこで耳の中から引っこ抜かれたのだが。
「えっ?何、今の?」
「これです」
髪の毛である、それが耳の垢が巻き込んで、掃除機のごみを捨てるときによく見るやつだなんて思ってしまったが。
「なんか取り出された時気持ち良かった」
「そうなんですよ、髪の毛は気持ちいいとは言いますね」
長い時間一体化していたのだが、元は異物である、それをエイヤーと引っ張り出すと、なんでか気持ちいい。
「かさぶたと違って、痛くもありませんしね、不思議なものですね」
本当である。
機会があればみなさんも体験してもらいたいぐらいの、今まで耳掃除はしてもったけども、これはなかなか、上位に入るぐらいの良さであった。
カサカサ
耳掃除は続いていく。
この、カサカサの音がだんだん大きくなって本体にたどり着く、そこら辺もいい感じなのである。
もうちょっと、そう!
でも一度耳かきは帰還する、これで終わっちゃうの?と思いきや、次も挑んでくれる。
「はい、とれましたよ」
すす竹の耳かき、サジの部分が半分埋まるぐらいの白めの垢である。
「入ってたね」
「ここまで奥だと、お客さんは自分で取るのが難しいかもしれませんね」
なんでも片手で耳を広げてないと、途中で穴が狭くなって、耳かきが余計な場所を擦ってしまうそうなのだ、だから自分ではあまり耳かきをしたことがない、そんな場所を達人が耳掃除をしたのならば。
ポロ
そんな音がしては、耳かきを外に出し。
カリン
思ったよりも大きいものが取れたら、そろ~と外まで運び。
「ふむ」
どうしたのか?
「ありますね」
「何がです?」
「大物がですよ」
するとそれまでそういう形の耳の穴だと思っていたが、その形事態が垢が固く形成し、山や谷を作っていたものだとわかったのだという。
それがわかればやることは決まっている。
がっ
輪の縁に引っ掻けて、力をいれると、裾野まで力がかかって抜けていく。
「うわ、すごい」
後ろにいたお客さんがそんなことをいった。
耳の穴から、耳かきによって引っかけられて出てきた大物はゴツゴツとした部分が点在するシートのようになっていた。
「耳の中もこれで大丈夫ですね」
覗かれると、特に問題はないと言われた。
「…これさすがに耳の中に入っていいものじゃないよね」
例えるならば鼻パックを剥がしたような感じ、角栓のようなものが所々にあり、もちろん毛も巻き込んでいる。
「耳はちゃんと今まで聞こえてますか?」
「それは普通、自分で気がつかなかったぐらいだしな、あっ、なんか剥がしたら、耳洗いたくなってきた」
なんかベタベタする感じになりました。
「では毛を剃りまして、耳を洗いましょう」
カミソリで簡単には毛を剃る、さすがにいつものように剃らないのは負担が大きいためだ。
カシャカシャ
泡を作り、それをブラシで塗って、しばらく放置、そして落としてもらう。
完璧。
ベタつきもしない、かゆみもない、はっはっ、さすが浜薔薇だ。
そこに蘆根がやってきて。
「耳のマッサージします」
と耳を回し。
「あっ、頭皮も固いですね、ちょっとこっちもやりますね」
ツボを押された。
「お疲れ様でした」
物足りない。
「蘆根さん、マッサージも追加で」
他のメニューでもちょっとマッサージが入ってくれるのだが、そのちょっとだけでは物足りない。
「わかりました、準備しますから、お待ちください」
 
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