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第一ピッチピチ体操
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『んほぉミルクゥゥゥゥ』
さっきつけたメモを見ながら、勉強をしようとすると。
揉み…
んっ?と思ってみてみると、イツモが傑の足を揉んでいた。
(そんなに疲れていたかな)
なんて考えている最中でも、揉みっ、揉みっ…
(これは)
自分の体重を上手いこと使い、的確にツボを抑えたマッサージ。
(しかも肉球を開いているから、圧が完璧)
あまりの上手さにどうしていくのか、見守ることにした。
するとだ。
「寝るの?」
横になるがいい顔をしたので、仰向けに寝ると。
トットットッ
(ええ、これ何?)
ただ体の上を歩いてみたいだけじゃないの?とも思ったのだが、そこからが職人技だった。
揉みっ
先程の肉球広げてから押してくるような揉みが再び始まった。
ただ真似してるだけかと思ったが、そうではないようで。
ピタッ
(あっ終わったかな)
と思うと、気に入らないのかまた揉みだした。そして終わるとき、この辺でいいかな、よーし勘弁してやるという顔をしてから次に移るのである。
「イツモはマッサージ上手いぞ」
と蘆根から聞いていたが、ここまでツボを探るやツボにちょうどいい重さをかけて揉むができているとは思わなかった。
主にイツモが揉んでいるのは蘆根と裏に住んでいるクーシーの血を引く、作曲家カルボンの愛犬フェカリスである。
フニッ
何分気まぐれ、さすらいマッサージ師、揉まれたらラッキーぐらいの感覚でお願いしたい。
『んほぉ(可愛く)ミルク(手でハート)』
一級河川 保育 家政協会から子供一人辺り、2ザメ体制で面倒を見てくれることになり、KCJの職員家庭は連休中も助かったという。
「うちの子が急に走り出して、目の前に車が見えたとき冷や汗かきました」
ささっと河川ザメ走り出して、子供を守るように抱き寄せてくれた。
「もうあれを見たら…河川ザメに子供を任せるだなんてっていう意見が、外部から来たらしいけども…うちは断然河川ザメ派です」
戦闘職でさえも子供の無限の体力には振り回されるのだが。
「サッサッサッ」
「メッメッメッ」
河川ザメがいると、おとなしく正座をした。
「サッサッサッ」
「サッサッ」
「でもなんかうちの子がサメの言葉わかってるみたいなんだよな」
「あっ、それうちも、いきなりサメの言葉で話しかけられて」
「サッサッサッ」
「?」
「お父さん、今日ね、散歩行ったの」
サメの言葉から言い直した。
「でも他の言語を覚えるっていうことはいいことだと思う」
そこにお父さんとお子さんが駆け寄るので抱き上げる。
ただ…
「川の掟守る」
「えっ?」
とか言い出したときはさすがに驚いた。
KCJは子供向けのコンテンツを増やすべく、作曲家カルボンに依頼。
「サメ関係の仕事が多くなったな」
依頼理由サメと言えばカルボン先生。
「サメの仕事は、誰も受けなかったんですよ、サメシンも」
そう、あのヒットしちゃったよ、マジか?と言わせた、フィギュアスケート サメ シングル、映画の曲は話が出たとき誰もまともに受けなかった。
カルボンに来たのはたまたまである。
「スケジュールが空いていたのと、監督が思いっきりやってください、私はいつもそうして怒られています、だから一緒に怒られましょうって言われちゃって」
何それと笑ってしまった。
「監督、楽しい人なんだよ」
自分の人生ではあまり会わないようなタイプなんで、やるだけやってみるかと。
「自分の中でイメージは膨らませた、振り付けは後で入るとかいってたけども、振り付けの担当がそれを聞いて、どんどん思い付くようなものにしたかったので、そういう意味ではやはりあれで良かったんだと思う」
それでKCJの依頼で、子供とサメが踊れる体操曲というのを作った。
「第一ピッチピチ体操」
うわぁ、カルボンのネーミングセンスも結構やばい気がする。
「これでも最初はおとなしかったの、でもさ、今の時代って、名前がパワーワードじゃないと、目を引かないんだもん」
そういう意味では名前をつけるのが大変苦手。
「蘆根ならなんてつける?」
一緒に食事したの際に聞いてみた。
「第一ピッチピチ体操でいいんじゃないか?」
「デカバチチョウって名前つけるセンスには参るよ」
「いや、あれはデカバチチョウじゃなくて、デカバチチョウっぽいから、スラリだ、もしもあの毛色のイツモに名前をつけるなら、スラリ!ほら、前足がスラッとしてるから」
「すごいね、一周回ったら普通になった」
これがネーミングセンスというやつか。
常人にはデカバチチョウも思い付かないし、そこからじゃあスラリにたどり着くことはおそらくない。
『んほぉ!!!ミルクゥ!』
「というわけなんですよ」
「はぁ、KCJさん、すごいな、職員に家政サメさんつけるなんて、うちにもやってほさいわ、やんちゃ坊主でな」
「話が脱線してる、それでおっちゃんとうちの職員にそのピッチピチ体操を踊ってもらうと」
「はい、いろんな人に踊ってもらおうと思いまして」
ええで!
「こら、話は最後まで聞け、安易にハイ!いうな」
ススム、でもこれおっちゃんのチャンスなんや。
「そういうチャンスに漬け込むってことはよくあることなんで、出来れば最後まで聞いてください、じゃないと借金背負わされたり、寝る暇惜しまずに働かされますよ」
そんなん笑顔で言われたら、そりゃあみんなええ子で聞くわ。
KCJから来たこの人は管理、だから今までの被害などを知っているため、ここら辺は冗談を話せないのである。
さっきつけたメモを見ながら、勉強をしようとすると。
揉み…
んっ?と思ってみてみると、イツモが傑の足を揉んでいた。
(そんなに疲れていたかな)
なんて考えている最中でも、揉みっ、揉みっ…
(これは)
自分の体重を上手いこと使い、的確にツボを抑えたマッサージ。
(しかも肉球を開いているから、圧が完璧)
あまりの上手さにどうしていくのか、見守ることにした。
するとだ。
「寝るの?」
横になるがいい顔をしたので、仰向けに寝ると。
トットットッ
(ええ、これ何?)
ただ体の上を歩いてみたいだけじゃないの?とも思ったのだが、そこからが職人技だった。
揉みっ
先程の肉球広げてから押してくるような揉みが再び始まった。
ただ真似してるだけかと思ったが、そうではないようで。
ピタッ
(あっ終わったかな)
と思うと、気に入らないのかまた揉みだした。そして終わるとき、この辺でいいかな、よーし勘弁してやるという顔をしてから次に移るのである。
「イツモはマッサージ上手いぞ」
と蘆根から聞いていたが、ここまでツボを探るやツボにちょうどいい重さをかけて揉むができているとは思わなかった。
主にイツモが揉んでいるのは蘆根と裏に住んでいるクーシーの血を引く、作曲家カルボンの愛犬フェカリスである。
フニッ
何分気まぐれ、さすらいマッサージ師、揉まれたらラッキーぐらいの感覚でお願いしたい。
『んほぉ(可愛く)ミルク(手でハート)』
一級河川 保育 家政協会から子供一人辺り、2ザメ体制で面倒を見てくれることになり、KCJの職員家庭は連休中も助かったという。
「うちの子が急に走り出して、目の前に車が見えたとき冷や汗かきました」
ささっと河川ザメ走り出して、子供を守るように抱き寄せてくれた。
「もうあれを見たら…河川ザメに子供を任せるだなんてっていう意見が、外部から来たらしいけども…うちは断然河川ザメ派です」
戦闘職でさえも子供の無限の体力には振り回されるのだが。
「サッサッサッ」
「メッメッメッ」
河川ザメがいると、おとなしく正座をした。
「サッサッサッ」
「サッサッ」
「でもなんかうちの子がサメの言葉わかってるみたいなんだよな」
「あっ、それうちも、いきなりサメの言葉で話しかけられて」
「サッサッサッ」
「?」
「お父さん、今日ね、散歩行ったの」
サメの言葉から言い直した。
「でも他の言語を覚えるっていうことはいいことだと思う」
そこにお父さんとお子さんが駆け寄るので抱き上げる。
ただ…
「川の掟守る」
「えっ?」
とか言い出したときはさすがに驚いた。
KCJは子供向けのコンテンツを増やすべく、作曲家カルボンに依頼。
「サメ関係の仕事が多くなったな」
依頼理由サメと言えばカルボン先生。
「サメの仕事は、誰も受けなかったんですよ、サメシンも」
そう、あのヒットしちゃったよ、マジか?と言わせた、フィギュアスケート サメ シングル、映画の曲は話が出たとき誰もまともに受けなかった。
カルボンに来たのはたまたまである。
「スケジュールが空いていたのと、監督が思いっきりやってください、私はいつもそうして怒られています、だから一緒に怒られましょうって言われちゃって」
何それと笑ってしまった。
「監督、楽しい人なんだよ」
自分の人生ではあまり会わないようなタイプなんで、やるだけやってみるかと。
「自分の中でイメージは膨らませた、振り付けは後で入るとかいってたけども、振り付けの担当がそれを聞いて、どんどん思い付くようなものにしたかったので、そういう意味ではやはりあれで良かったんだと思う」
それでKCJの依頼で、子供とサメが踊れる体操曲というのを作った。
「第一ピッチピチ体操」
うわぁ、カルボンのネーミングセンスも結構やばい気がする。
「これでも最初はおとなしかったの、でもさ、今の時代って、名前がパワーワードじゃないと、目を引かないんだもん」
そういう意味では名前をつけるのが大変苦手。
「蘆根ならなんてつける?」
一緒に食事したの際に聞いてみた。
「第一ピッチピチ体操でいいんじゃないか?」
「デカバチチョウって名前つけるセンスには参るよ」
「いや、あれはデカバチチョウじゃなくて、デカバチチョウっぽいから、スラリだ、もしもあの毛色のイツモに名前をつけるなら、スラリ!ほら、前足がスラッとしてるから」
「すごいね、一周回ったら普通になった」
これがネーミングセンスというやつか。
常人にはデカバチチョウも思い付かないし、そこからじゃあスラリにたどり着くことはおそらくない。
『んほぉ!!!ミルクゥ!』
「というわけなんですよ」
「はぁ、KCJさん、すごいな、職員に家政サメさんつけるなんて、うちにもやってほさいわ、やんちゃ坊主でな」
「話が脱線してる、それでおっちゃんとうちの職員にそのピッチピチ体操を踊ってもらうと」
「はい、いろんな人に踊ってもらおうと思いまして」
ええで!
「こら、話は最後まで聞け、安易にハイ!いうな」
ススム、でもこれおっちゃんのチャンスなんや。
「そういうチャンスに漬け込むってことはよくあることなんで、出来れば最後まで聞いてください、じゃないと借金背負わされたり、寝る暇惜しまずに働かされますよ」
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