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無難な答えと笑顔
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「うっ」
「どうした?波里」
「ええっと、ヶ崎傑先生のバレンタインデー講座が開催されているので」
少し浜薔薇には行きにくいというか…
「興味はあるけども、絶対耳が痛いと思うんですよね」
「じゃあ、終わったら、浜薔薇に行けばいいんじゃないか?」
ここは浜薔薇駐車中のKCJ出張所である。
「…」
そこは相棒、察してくれよ顔をした。
「男性はバレンタインデー、とても大事にしているので、躊躇しないであげた方がいいですが、義理な場合は気を付けてくださいね」
もしかして俺のこと好きなの?事故が今年もあったそうです。
「なんでもう、そういうことがないように、以下三点に気を付けると事故らないですね」
・当日ははずす
・一目で義理だとわかる、こだわる場合はラッピングしないなど。
・彼女や奥さんがいる場合はそっちにも渡す
「これでも絶対ではないのですが、勘違いで本気になった場合、怖いので、無難なもので終わらせるとよいと思います」
ヶ崎先生は浜薔薇でもきちんとモテる珍しい存在である。
何故にこのような授業をするかというと、どういうプレゼントを贈ったら良いか、その相談というのが大変多く。
「彼女さんや奥さんから、どういうのがいいですか?っていう話、時期によっては同じ相談ばかりなのでこういうことをするようになりました」
相談が数件ぐらいならば、それこそ毎回説明するのだが、一人に殺到するので、このシステムにした。
「後、ここに来る人はコストも考えてきますからね」
こういう予算で、みんなの分をお願いしたいの。
「このお店に来てから、わりと初期から僕に頼んでいる人いますね」
ヶ崎先生が用意してくれたアレ、すごく良かった。やっぱりヶ崎先生じゃないと。
「こういうタイプは苦労しますね、いつもドキドキしますが、やりがいがあるというか」
「越えた時の酒が旨いタイプだな」
「そういう感じですね」
今ではクリスマスとバレンタインデーは場合によっては仕事も受けられない、ヶ崎先生のスタイルコーディネートは浜薔薇の人気メニューです。
『耳掃除は浜薔薇』
「どうしたんだい?トラジにタカミ、外にマグロでも居たのかい?」
『耳掃除は浜薔薇』
そんなに疲れているとは思わなかったんですけど…
なんかちょっと不調だなと感じたので、浜薔薇に任せてみた。
「やっぱりこういうときって、あれして、これしてくださいっていうよりは、プロの目から見て、こうだな!ってやってもらった方がいいと思うんですよね」
たまたまお客さんが少なかったこともあり、休日であるのにも関わらず、自由メニュー、お客さんが自由に選べるのではなく、耳掃除やマッサージする側が自由に選べるコースは始まった。
「今まで飲んだことがないぐらい美味しいお茶飲ませてもらって、まずは髪を、それからシェービングを耳掻きをしてって説明はもらったんですが」
どこかで自分の意識が途絶え、さっき目が覚めたという。
「前にファンクラブの人が、泥のような眠りを味わうことができるよとか言ってたのを思い出しましたが、本当にそれですもん」
言葉では語れない経験をしてしまった。
「自分が自分じゃないようなというか」
これは経験した人なんかはあるある、わかるわとなるのだが、やはりそうでない人間が聞くぶんにはパンチが弱い。
「ただファンクラブの人がいうには、あれは限界を越えた疲れじゃないと起きないから、わざわざ限界を越えてから頼むようになるとかいってましたが、まだそこまではわかりませんね」
そうはいうけどもね、
一度それを体験してしまうとね、特に次の日から見える景色が変わるし、前向きになる、仕事の効率とかサクサク勧めるとか考え方も変えられるんだよ。
そうするとね、お給料とかにもね、上がってくるわけ、そうなると何をするか、また自由メニュー頼むわけ、後はわかるでしょ?
ループが始まるのである。
特に問題なく自由メニューを支払えるようになった時、そこが一つの壁を越えたとされ。
「15番さんとか大公さんなんかはそうですね、元々あの人たちはとんでもなく仕事ができたんだけども、欲があまりなかったところがあって」
耳かきやパックの動画を見るのが趣味だったりする人間でした。
「それが実際に浜薔薇で体験するに変わっていったんですよね」
これには蘆根も関わっていた。
「蘆根さんって、仕事に手を抜かないというか、その値段に比べたら過剰なところがありますから」
これは前店主から受け継いだもの。
「このご時世じゃないですか、閉店にゅーすが流れたときに、やっぱり浜薔薇を連想するんですよね」
いけない、ここは残さなければいけない。
「ファンクラブ以前、ないし今の形、これからの事を考えるとかも、あの二人から始まることが多いですかね」
荒唐無稽な話から始まって。
「宰相がわかった少し落ち着け、話はきちんと聞くからって、そこである程度の聞き取りが行われたら、私が呼ばれるって感じですかね」
リーダー、時間作れる?
「浜薔薇愛好家のみんながこうして集まって、適度に奇行に走ることによって、世の中で感じる不安を和らげることが出来てますからね」
そう、この奇行にはきちんと意味があったのだ。
「最初その話説明されたとき、本当に意味がわかりませんでしたが」
まず一人、ストレスで苦しんでいた会員が、ある時参加に積極的になった。
話を聞いたら。
「夜、寝付きが違うんですよね。お金もかからないし、健康的だし、出来ればずっと会員でいたいかなって」
ただこれはイツモ王子をモフモフしたり、みんなで耳かき動画の感想を言い合ったりしているのであって。
「シャンプー!」
「シャンプー」
「その愛は天に届くぞ!」
「シャンプー」
「シャンプー」
決してこのような奇行のことではない、その辺はリーダー、どう思いますか?
「勢いってすごいですよね」
無難な答えと笑顔でカワサれました。
「どうした?波里」
「ええっと、ヶ崎傑先生のバレンタインデー講座が開催されているので」
少し浜薔薇には行きにくいというか…
「興味はあるけども、絶対耳が痛いと思うんですよね」
「じゃあ、終わったら、浜薔薇に行けばいいんじゃないか?」
ここは浜薔薇駐車中のKCJ出張所である。
「…」
そこは相棒、察してくれよ顔をした。
「男性はバレンタインデー、とても大事にしているので、躊躇しないであげた方がいいですが、義理な場合は気を付けてくださいね」
もしかして俺のこと好きなの?事故が今年もあったそうです。
「なんでもう、そういうことがないように、以下三点に気を付けると事故らないですね」
・当日ははずす
・一目で義理だとわかる、こだわる場合はラッピングしないなど。
・彼女や奥さんがいる場合はそっちにも渡す
「これでも絶対ではないのですが、勘違いで本気になった場合、怖いので、無難なもので終わらせるとよいと思います」
ヶ崎先生は浜薔薇でもきちんとモテる珍しい存在である。
何故にこのような授業をするかというと、どういうプレゼントを贈ったら良いか、その相談というのが大変多く。
「彼女さんや奥さんから、どういうのがいいですか?っていう話、時期によっては同じ相談ばかりなのでこういうことをするようになりました」
相談が数件ぐらいならば、それこそ毎回説明するのだが、一人に殺到するので、このシステムにした。
「後、ここに来る人はコストも考えてきますからね」
こういう予算で、みんなの分をお願いしたいの。
「このお店に来てから、わりと初期から僕に頼んでいる人いますね」
ヶ崎先生が用意してくれたアレ、すごく良かった。やっぱりヶ崎先生じゃないと。
「こういうタイプは苦労しますね、いつもドキドキしますが、やりがいがあるというか」
「越えた時の酒が旨いタイプだな」
「そういう感じですね」
今ではクリスマスとバレンタインデーは場合によっては仕事も受けられない、ヶ崎先生のスタイルコーディネートは浜薔薇の人気メニューです。
『耳掃除は浜薔薇』
「どうしたんだい?トラジにタカミ、外にマグロでも居たのかい?」
『耳掃除は浜薔薇』
そんなに疲れているとは思わなかったんですけど…
なんかちょっと不調だなと感じたので、浜薔薇に任せてみた。
「やっぱりこういうときって、あれして、これしてくださいっていうよりは、プロの目から見て、こうだな!ってやってもらった方がいいと思うんですよね」
たまたまお客さんが少なかったこともあり、休日であるのにも関わらず、自由メニュー、お客さんが自由に選べるのではなく、耳掃除やマッサージする側が自由に選べるコースは始まった。
「今まで飲んだことがないぐらい美味しいお茶飲ませてもらって、まずは髪を、それからシェービングを耳掻きをしてって説明はもらったんですが」
どこかで自分の意識が途絶え、さっき目が覚めたという。
「前にファンクラブの人が、泥のような眠りを味わうことができるよとか言ってたのを思い出しましたが、本当にそれですもん」
言葉では語れない経験をしてしまった。
「自分が自分じゃないようなというか」
これは経験した人なんかはあるある、わかるわとなるのだが、やはりそうでない人間が聞くぶんにはパンチが弱い。
「ただファンクラブの人がいうには、あれは限界を越えた疲れじゃないと起きないから、わざわざ限界を越えてから頼むようになるとかいってましたが、まだそこまではわかりませんね」
そうはいうけどもね、
一度それを体験してしまうとね、特に次の日から見える景色が変わるし、前向きになる、仕事の効率とかサクサク勧めるとか考え方も変えられるんだよ。
そうするとね、お給料とかにもね、上がってくるわけ、そうなると何をするか、また自由メニュー頼むわけ、後はわかるでしょ?
ループが始まるのである。
特に問題なく自由メニューを支払えるようになった時、そこが一つの壁を越えたとされ。
「15番さんとか大公さんなんかはそうですね、元々あの人たちはとんでもなく仕事ができたんだけども、欲があまりなかったところがあって」
耳かきやパックの動画を見るのが趣味だったりする人間でした。
「それが実際に浜薔薇で体験するに変わっていったんですよね」
これには蘆根も関わっていた。
「蘆根さんって、仕事に手を抜かないというか、その値段に比べたら過剰なところがありますから」
これは前店主から受け継いだもの。
「このご時世じゃないですか、閉店にゅーすが流れたときに、やっぱり浜薔薇を連想するんですよね」
いけない、ここは残さなければいけない。
「ファンクラブ以前、ないし今の形、これからの事を考えるとかも、あの二人から始まることが多いですかね」
荒唐無稽な話から始まって。
「宰相がわかった少し落ち着け、話はきちんと聞くからって、そこである程度の聞き取りが行われたら、私が呼ばれるって感じですかね」
リーダー、時間作れる?
「浜薔薇愛好家のみんながこうして集まって、適度に奇行に走ることによって、世の中で感じる不安を和らげることが出来てますからね」
そう、この奇行にはきちんと意味があったのだ。
「最初その話説明されたとき、本当に意味がわかりませんでしたが」
まず一人、ストレスで苦しんでいた会員が、ある時参加に積極的になった。
話を聞いたら。
「夜、寝付きが違うんですよね。お金もかからないし、健康的だし、出来ればずっと会員でいたいかなって」
ただこれはイツモ王子をモフモフしたり、みんなで耳かき動画の感想を言い合ったりしているのであって。
「シャンプー!」
「シャンプー」
「その愛は天に届くぞ!」
「シャンプー」
「シャンプー」
決してこのような奇行のことではない、その辺はリーダー、どう思いますか?
「勢いってすごいですよね」
無難な答えと笑顔でカワサれました。
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