浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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限定ウニャニャッカ味

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ナリタツの車が見えると、大麓は手を振った。
「ちょっと時間早いと思ったんだが」
「今、こっち大変なことになってますから」
医療現場の許容量が限界を迎えそうになってる。
「えっ?今そんなことになってたの?あっ、これなお土産」
定番の○○世界に行ってきました系のお土産。
「限定ウニャニャッカ味ですか」
「ウニャニャッカの本物の方が良かった?」
「さすがに何を食べても大丈夫な方ではありませんから、これで、正直こういったものの方がありがたいです」
人間何故か異世界に行くと土産がほしくなるので、その心をくすぐるものが売られていることが多い。このウニャニャッカは地方にもよるが、そこのはかなり食べやすい味付けで、庶民も位が高い貴族にも書かせない食べ物である。
「その世界がフレンドリーかどうかは、土産物屋がでているかどうかだな」
そうではない例えばサンタ、いわゆる異世界強制探索調査および救出作戦の場合は、食べ物を持ち込むのであるが、サメをつれているので、食べれるものをサメの鼻で判断でいる。
人がダメでもサメがokならば持ち込めるものが減るからであるが。
「だいたい食えるからな、サメ」
パク…もぐもぐ

これはアクを抜く必要がありますね、我々は食べれますが。

ん~人間には100年ぐらい早い味。

わかる、地脈の影響を受けすぎて、それぞれの世界のハーモニーがたまらない、これを舌でで味わうには人間には辛いかな。

そんなサメたちの感想をメモするものがそばにいて、装束からサンタではないようだ。
同行している様々な記録に関わるグループ、コレー派に所属する人。
(今の感想、これ、もしかしたら薬効があるんじゃないだろうか)
毒だけだとサメは、こんな表現はしないからだ。
とりあえず、これはサンプルを持ち帰る対象の草花になりそうだ。
今はこういったものはサメかセンサーで調査するが、元々は人が実際に試していた。
その人もコレー派に所属しているが、元サンタであって。
「その流派で役職を上がるには、強いだけではなく、役に立つ山野草を見つけなければならない決まりが昔からあって」
ただ現代でもその決まりは守らなければならないのだが、ハードルがかなり高いので。
「役に立つ山野草を異世界で見つけることで、簡単ではないけども、探しやすいっていうのを見つけたから」
これでなかなか見つけられない生まれがいい徒弟の親なんかが。
「うちの子はそろそろ階梯をあげたいと思いまして」
一緒に行ったことにして、それを譲ってほしいと、もちろんただとはもうしませんよ。
「それであちこちから、約束はしたがばらされたら困るってことで、監視されちゃって、こうして今は引き込もって、知り合いに情報を売ったりしているんだ」
ここにはナリタツも通っていて。
「そこから話が来て、吸血鬼退治の演習に参加してみない?って」
「すごいですね、やはり白杭なんですか?」
「なんかそんな感じでもなかったな、話を聞くと、こっちのドイツの古いやり方そのまんまが残っている感じだった」
吸血鬼を退治するには、吸血鬼の命を奪った刃物の欠片を混ぜて、刃物を作ったものを使う。
「秘伝のタレみたいなもんですね」
「うちは代々このタレなんだよ!」
ナリタツは頑固オヤジっぽくいった。
「ナリタツさんは実際に退治に加わったんですか?」
「加わった、こっちでいうニューバンばっかだったわ、っていうか、こっちから向こうにいってる」
「それは責任問題では?」
「こっちの世界と混ざった境界街があるから、そこを通るんだろうなって話」
境界街は商業が盛んになるし、自治と独立した文化がある。
「あっち、こっちより手段が暴力的なところが罷り通っているから、うるせえから向こうに行こうって感じなんだろうが、逆にニューバン、日本でそうなった奴らってさ、そういう暴力的な物に弱いんだわね、なんというか、鴨になってるところがあってさ」
そこに手慣れた騎士団、ファイ!
「一方的だったな、ただ感触はなりたてのニューバンは、考え方は人、だが体はもう化け物だね」
暴走して人の形を捨てたものも出てしまった。
「所定の位置で囲め」
それすらも慣れている騎士団。
(今年は熱くもなく肌トラブルも無し)
(手袋も瓦礫で破れずいい感じだ)
「トドメぐらいになったときに…」
生きているうちに刺してみて、固さを感じてください。
「っていうことになって、槍で突かせてもらったんだが」
おお、なかなかいい突きですね。
流派は違えども、強者故にわかりあえる。
「なんか肉というより、筋ですか?」
「そうなんですよ、こう化けると、さらに別物になるんで、ただこの固さを貫けるなら、人間に近い姿のときは問題なく対処が可能でしょうか」
この辺のこっちの言葉で解説してもらえるについては、ナリタツが話をもらったときに有料のオプションとして支払ったおかげである。
「腰木は参加するの?」
「したいけども、無理だね、時間相手も他の仕事回ることになるかな」
「じゃあ、吸血鬼退治のマニュアルみたいなものを残したい」
「今日からあなたも吸血鬼退治ができる?ってやつ?」
「むしろ、切ったあとの処理」
「ああなるほど、そうだね、じゃあ…」
見積もったらその場で払ってくれるというので。
「じゃあ、これはその分だね、毒盛り知ってる?」
「誰それ」
「ナリタツくんにわかるのならば…」
異名をいくつかあげると。
「ああ」
心当たりがある。
「先日まで執着してた相手にふられちゃったんだよね」
「そいつは御愁傷様」
「その相手が遠征先の街、最近向こうの人たちと組んでリーダーやってるんだ」
「んで?」
「能力としては時間だからさ、ナリタツくんがどれだけ耐性があるかわからないけども、一度かけてもらうといいんじゃない?」
魔法はこの世には存在するのだが、人が耐えれる、扱えるものとなると、かなり少なくなる。
(遠征前はさすがに試せないから、後でよったらちょうど向こうが出掛けていたんだよな)
こういう新しい技術に関してはナリタツは取り入れたい方である。
最後に頼りになるのは自分である、自力で渡り歩いてきたナリタツにとっては、その新しい考えを受け入れられないときがきたら、引退かなと思っているぐらい、大事にしている感覚であった。
「ウニャニャッカってそういえば何味なんですか?」
「食べてみればわかるんだが…」
「あっ、おいしい」
穀物を製粉しそれをウニャニャッカと水飴で形にしている。
「これは大分食べやすいな、俺が向こうで食べたのこんなもんじゃなかったな」
ウニャニャッカ、ウニャニャッカと謎の単語を連呼しているが、ハーブ類の一つでその地域の畑ではよくとれる。
食べ物の腐敗防止のために使われているが、ウニャニャッカを使うと、食べ物飲み物がウニャニャッカ風味になってしまうぐらい、存在感が強いもの。
「なんでウニャニャッカ、特に夏の暑い時期にみんな使うのかわかった気がします」
リーダーは自分の生まれ育った世界に、何日か用事でいたのだが、そっちはかなり暑いんだろう、そんな時はこれだ!とウニャニャッカ入りの飲料瓶を渡された。
「ほぅ、それで何がわかったんだ?」
「コンビニでお茶とか水を買ったんですよ」
留守にしてたから冷蔵庫に何もないので。
「一緒に冷やしてみてわかったんですか、ウニャニャッカ入りの飲み物は、一度冷やすと冷えやすいし、常温に戻りにくいんですよ」
ウニャニャッカが冷えたので、お茶を飲もうとしたら、まだぬるかった。
「それは面白い考え方だな」
「こういうのまとめて報告したいですね」
リーダーはコレー派ではないが、コレー派は優良なデータを大事にしているのは知っているので、協力的であった。
     
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