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第三十二話
しおりを挟むBランク冒険者のルインとのタイマン勝負に惨敗したカイルが冒険者ギルドを立ち去った後。
冒険者たちは、改めて数千のモンスターをどうやって退けるかについて作戦会議をしていた。
「おいおい、どうすんだよ…要だったSランクの『緋色の剣士』が出ていっちまったぜ…どうすんだよ?」
「いやいや、要というか…あの程度の実力だったらいてもいなくても変わらないだろ」
「まさかSランクのリーダーがあんなに弱いとはな…しかし、マジでどうする?俺たちだけじゃこの街を守りきれないぜ…?」
冒険者たちは街の防衛に頭を悩ませる。
と、その時だった。
「すまない、遅くなった!」
ギルドのドアをバタンと開けて、一人の冒険者が姿を表した。
「トールさん!!」
「トールさんだ!!!」
その男を見た冒険者たちが口々に声をあげる。
男の名前はトール。
つい最近冒険者を引退した対モンスター戦のプロであり、元はAランクパーティー『彗星の騎士団』のリーダーを務めていた男だ。
30年以上も冒険者として活動し、様々な功績を残したトールは冒険者たちから尊敬され、またその他人思いの性格から好かれてもいた。
「トールさん、なぜここに…?」
「決まってるだろ。私も防衛戦に参加するんだ!」
「いやいやいや、あんたもう50過ぎだろう!頼むから戦いには参加しないでくれ!」
「そうだぜトールさん!ここは俺たちに任せてくれ!!」
冒険者たちは、歳をとったトールを気遣うが…
「聞いたぞ。今Aランク冒険者たちが出払っているんだろう?本当に君たちだけでこの街を守れるのか?」
「…っ」
「それは…」
トールの指摘に冒険者たちが口籠る。
本音を言うと、彼らは自分たちだけでは街の防衛ができないことを理解していた。
現状は猫の手も借りたいほどに切羽詰まっているのだ。
「安心しろ。私にいい作戦がある。うまくいけば、Aランク冒険者たちが到着するまでに街を守れるかもしれない」
「「「…!」」」
トールの言葉に、冒険者たちの瞳に希望が灯る。
「と、トールさん!それは一体どんな作戦なんだ…?」
その場の全員がトールに注目する。
そんな中、トールは言った。
「巨大な堀を作るぞ。町中の男たちを集めてくれ」
~あとがき~
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モンスターの溢れる現代日本で俺だけレベルアップ&モンスターに襲われない件~高校で俺を虐めていた奴らは今更助けてと縋ってきたところでもう遅い~
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