可愛い天使だと思っていたのは私だけのようです

福ノ内 六森

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出会い12

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 カッコつけて言ってみたはいいがティアからの反応はない。
 石像のように動かなくなってしまった。

 え?この至近距離で聞こえなかったか?
 いや、キモすぎてスルーの方向なのかもしれない?のか?

 はっ!!?ここは大人っぽく今の発言を帳消しするべく動き出さねば!!!!!!!

「な、なーんてねっ!うそうそ、全然嘘だからねー。そろそろ起きようかー」

「嘘なの?僕じゃなかったらハナは誰のなの?」

 話が違いますよ!!!
 このままさっきの発言をなかったことにして起きるはずだったのに何故か目の前にはブラックティア様。

 ティアがよくわからない。
 天使であることは確かなのだが、いきなり降臨するティア様はなんなのだろうか?
 二重人格とか、、?


 よく分からないことは確かなので、ここは逃げさせてもらう。

「わ、私は、、私のだ、だよ?」

 そう言い捨て、ベットから降りる。
 少し不機嫌そうな顔をしているティアに向かって声をかける。

「今日の朝ごはん作るの私も一緒にやっていい?ティアほど上手じゃないけど私もティアの役に立ちたいの」

「っっ。うん!一緒に作ろう」

 どこに機嫌をなおすポイントがあったのは分からないが、驚いた顔をした後とても笑顔の天使・ティアが戻ってきた。
 手を差し出されたので、手を繋ぎながらキッチンまで向かう。

 具材や器具、調味料などの説明を聞きながらなんとか朝ごはんが完成した。
 だが、元の世界の火力と違いすぎて丸焦げになってしまった失敗作を一つ作り出してしまった。

 さすがに居候の分際でつまみ食いはできないので、食べ始めたら秒で証拠隠滅しよう。
 そうなると、食べ始めがキーポイントになってくる。

 黒焦げ証拠隠滅計画を立てているとティアから話しかけられる。

「それじゃあ、食べよ~お腹空いちゃった。」

「うん。そうしよっか」

 ようやくこの時が来た。
 いただきますを言ったらすぐ隠滅しよう!!!


「「いただきまs」あ!ハナー僕寝室に本忘れちゃたんだった。持ってきてくれない?」

「分かった!でも、今じゃないとだめ?」

「うん。今がいいな~」

「じゃあ、今とってくるねー」


 居候なのでティアに頼まれては拒否することはできない。
 早くとってきてあの黒焦げを消そう、私の胃袋に。


「これであってる?」

「うん。ありがと~お腹空いちゃって先にちょっと食べちゃった。ごめんね」

「いいよ。ぜんぜ、え!?」

「何かあった?どうしたの?」
 
「い、いや」

 な、な、ない!!!
 この世から消さなければならない私の黒焦げがなくなっている。

 まさか、ティア食べちゃった??
 そう思いティアをこっそり見るが、いつもと変わらない。

 あの黒焦げは絶対に苦い。
 こんな涼しい顔をしていられるわけがない。

 ど、どこに行ったのおおおおおおー!?





 
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