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この恋は狂暴です③
この恋は狂暴です③
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なぜか。
その日のうちに俺と畑野さんの交際が学校中に知れ渡っていた。(早っ!)
―― ってコトは、当然、
桃弥の耳にも入った ・・よな。
「薫?」
ギョッ!!
「とっ!桃弥っ!!」
教室に入った途端、桃弥に呼び止められた。
――――― しばし・・沈黙。
固まる俺。
「ぷっ」
いきなり桃弥は笑い出した。
「え?なっ、桃弥っ?えっと・・」 言葉に苦しむ俺。
―――― マジでなんて言えばいいんだろう
やっぱ正直に言わなきゃな。
「 ・・ごめん桃弥。実はさ、畑野さんと付き合うってのは本気じゃなくて・・」 って言いかけて桃弥に腕を掴まれた!
「っつ!!桃弥っ?」
「薫、それ以上言うとマジで俺キレるから。」 ふだん温厚な桃弥が、こんな顔をするのを初めて見た。
「付き合うんだったら本気で付き合ってくれ、・・頼む」
以外な言葉に俺は、桃弥に問いただした
「それで、桃弥はいいのか?今ならまだ、それにあっちだって本気かどうかわからねぇしっ」
「それでも、姫はOKを出したんだろ?・・だったら、頼むよ薫。」
そう言ってにっこりと笑った桃弥。
胸が痛い。
桃弥 ・・俺が桃弥の立場だったら、そんな風に笑えるだろーか?
桃弥の為を思ってした行動が、かえって桃弥を傷つけるコトになってしまった
俺ってサイテーだよ。
昼休み
桃弥にああ言われたけど、
やっぱ好きでもないのに付き合えねーよ・・・俺。
パンを頬張りながら、1人、屋上でぼんやりそんな事を考えてると
「藤木薫っ」
そう呼ばれて振り向く
と、 「え ?」
(姫?!もとい畑野さんっ?!)
あまりに突然の出現に驚いていると、畑野さんは俺の隣に座った。
「・・」
好きとかの感情を抜きにして、こうして見ると、やっぱマジでキレーな奴だと思わせられる。
さすが、皆の姫様だけのことはあるな。
又、ボーッと見ていると、
「1人?桃は?」 と聞いてきた。
「ん。桃弥は俺らが付き合うって知ってショックでショックで倒れそうだから帰った。」って言うと
「ぷっ、あはははははっ♪」 と大笑いした。
「キレーな顔してそんな事言うんだぁ あはははははっ♪笑える~っ」
ツボにはまったらしく、笑いは止まらない畑野さん。
なんか・・
意外と笑い上戸?
でも・・その顔
カワイイかも。
―――ハッと我に返り、俺は桃弥の事をどう思っているのか聞いてみようと
「畑野さんはさ・・」 と言いかけたとき、
「乃野 ・ ・ ・ でいいよ。薫」
―――― 茶色の髪がゆれて
それを細い指で押さえながら
畑野さんは微笑んで
・・そう言った。
「っつ!!!」
(!は、反則だろっ!!そのセリフっ、その顔で言うのっ)
やべっ!マジでこれじゃ、まるっきり姫様のペースじゃん!!まかりなりにも俺だって街歩けば、スカウトだ、逆ナンだのとクソメンドイ思いをしているっつーの!
その俺様がっ!ヤバイってっ!!!!
落ち着け~ッ!!俺っ! 普段と同じようにすればいいんだ!
そうだ。
・・いつも女達としてるように
いつもどおり
「薫?」
何も言わない俺を心配したのか、おもしろがっているのか、畑野さんは俺の顔を覗きこんできた。
その瞬間、
「!!」
俺は畑野さんにキスをした。 しかも深いやつ。
「っつ!!」
畑野さんは苦しがる。
でも離さない。 もっともっと奥へ。
さすがの畑野さんも男の力にはかなわない、必死にもがいているが俺が許さない。
手にもっと力を入れる。
「え ・・?」
畑野さんが小刻みに震えている。 怒り沸騰で震えているのかと思ったら
「っえ!!」
な、
泣いてるっ?!!
え?あの姫がっ?! おもわず力を緩めてしまった。
「な・・んで?なんで泣いてんの?!」 俺は聞かずにいられなかった。
だってあの姫だぜ?むちゃくちゃ口の悪いジャジャ馬姫だぜっ??こんなキスくらいで・・
「薫 ・・ばか」
震える体を両手で押さえて、畑野さんはゆっくり顔を背けそう言った
そのあまりにも意外な反応が俺をおかしくした。
畑野さんの逃げようとする体に、また力を入れ引き寄せる。
「やっ!」
そんな事、言っても遅い。 俺は又、キスをした。 止まらないほどのキスを。
畑野さんをもっと泣かしたい
そんなあぶない事を考えてしまっていた。
だれか俺を止めてくれっ!――そうでないとマジでヤバイ!!
止められねーって!!
その時、
キーンコーンカーンコーン♪
昼休みの終わりを告げる鐘が鳴り響いた。
その鐘の音で、ハッと我に返り、俺は畑野さんを見た。
濡れた唇 ・・染まった頬。
涙で潤んだ瞳
・・そして細い手首に残った赤いアザ。
俺が強く押さえつけたせいで。
「あ・・のさ」
俺は何も言えなかった。
なんで止められなかったのかわからない。
女に対しては、いつでも簡単にコントロール出来ていたのに。
「・・」
畑野さんは何も言わずに行ってしまった。
(はぁ―――――――――――――――――――――――っ!ダメだぁ―――――――――っつ!!!
最低だぁあ――――――――――――っ俺っつ!)
かりにも桃弥の想い人にっ!!!
――――――― でも、
なんか俺、いや ・・う―ん
あいつ、もっといじめたいっ!
はっ!!!な、何言ってんだ俺っ!~~~~~~っ!
やべぇな。
俺。 今回は鐘のおかげでキス止まりだったけど、あの鐘がなかったら、
確実に最後まで・・ーっつ!
それはそうと、
・・畑野さん、ホントに誰とも付き合った事ないワケ?
絶対ウソだろ。あんな容姿してて。
・・あんな表情するんだ
その日のうちに俺と畑野さんの交際が学校中に知れ渡っていた。(早っ!)
―― ってコトは、当然、
桃弥の耳にも入った ・・よな。
「薫?」
ギョッ!!
「とっ!桃弥っ!!」
教室に入った途端、桃弥に呼び止められた。
――――― しばし・・沈黙。
固まる俺。
「ぷっ」
いきなり桃弥は笑い出した。
「え?なっ、桃弥っ?えっと・・」 言葉に苦しむ俺。
―――― マジでなんて言えばいいんだろう
やっぱ正直に言わなきゃな。
「 ・・ごめん桃弥。実はさ、畑野さんと付き合うってのは本気じゃなくて・・」 って言いかけて桃弥に腕を掴まれた!
「っつ!!桃弥っ?」
「薫、それ以上言うとマジで俺キレるから。」 ふだん温厚な桃弥が、こんな顔をするのを初めて見た。
「付き合うんだったら本気で付き合ってくれ、・・頼む」
以外な言葉に俺は、桃弥に問いただした
「それで、桃弥はいいのか?今ならまだ、それにあっちだって本気かどうかわからねぇしっ」
「それでも、姫はOKを出したんだろ?・・だったら、頼むよ薫。」
そう言ってにっこりと笑った桃弥。
胸が痛い。
桃弥 ・・俺が桃弥の立場だったら、そんな風に笑えるだろーか?
桃弥の為を思ってした行動が、かえって桃弥を傷つけるコトになってしまった
俺ってサイテーだよ。
昼休み
桃弥にああ言われたけど、
やっぱ好きでもないのに付き合えねーよ・・・俺。
パンを頬張りながら、1人、屋上でぼんやりそんな事を考えてると
「藤木薫っ」
そう呼ばれて振り向く
と、 「え ?」
(姫?!もとい畑野さんっ?!)
あまりに突然の出現に驚いていると、畑野さんは俺の隣に座った。
「・・」
好きとかの感情を抜きにして、こうして見ると、やっぱマジでキレーな奴だと思わせられる。
さすが、皆の姫様だけのことはあるな。
又、ボーッと見ていると、
「1人?桃は?」 と聞いてきた。
「ん。桃弥は俺らが付き合うって知ってショックでショックで倒れそうだから帰った。」って言うと
「ぷっ、あはははははっ♪」 と大笑いした。
「キレーな顔してそんな事言うんだぁ あはははははっ♪笑える~っ」
ツボにはまったらしく、笑いは止まらない畑野さん。
なんか・・
意外と笑い上戸?
でも・・その顔
カワイイかも。
―――ハッと我に返り、俺は桃弥の事をどう思っているのか聞いてみようと
「畑野さんはさ・・」 と言いかけたとき、
「乃野 ・ ・ ・ でいいよ。薫」
―――― 茶色の髪がゆれて
それを細い指で押さえながら
畑野さんは微笑んで
・・そう言った。
「っつ!!!」
(!は、反則だろっ!!そのセリフっ、その顔で言うのっ)
やべっ!マジでこれじゃ、まるっきり姫様のペースじゃん!!まかりなりにも俺だって街歩けば、スカウトだ、逆ナンだのとクソメンドイ思いをしているっつーの!
その俺様がっ!ヤバイってっ!!!!
落ち着け~ッ!!俺っ! 普段と同じようにすればいいんだ!
そうだ。
・・いつも女達としてるように
いつもどおり
「薫?」
何も言わない俺を心配したのか、おもしろがっているのか、畑野さんは俺の顔を覗きこんできた。
その瞬間、
「!!」
俺は畑野さんにキスをした。 しかも深いやつ。
「っつ!!」
畑野さんは苦しがる。
でも離さない。 もっともっと奥へ。
さすがの畑野さんも男の力にはかなわない、必死にもがいているが俺が許さない。
手にもっと力を入れる。
「え ・・?」
畑野さんが小刻みに震えている。 怒り沸騰で震えているのかと思ったら
「っえ!!」
な、
泣いてるっ?!!
え?あの姫がっ?! おもわず力を緩めてしまった。
「な・・んで?なんで泣いてんの?!」 俺は聞かずにいられなかった。
だってあの姫だぜ?むちゃくちゃ口の悪いジャジャ馬姫だぜっ??こんなキスくらいで・・
「薫 ・・ばか」
震える体を両手で押さえて、畑野さんはゆっくり顔を背けそう言った
そのあまりにも意外な反応が俺をおかしくした。
畑野さんの逃げようとする体に、また力を入れ引き寄せる。
「やっ!」
そんな事、言っても遅い。 俺は又、キスをした。 止まらないほどのキスを。
畑野さんをもっと泣かしたい
そんなあぶない事を考えてしまっていた。
だれか俺を止めてくれっ!――そうでないとマジでヤバイ!!
止められねーって!!
その時、
キーンコーンカーンコーン♪
昼休みの終わりを告げる鐘が鳴り響いた。
その鐘の音で、ハッと我に返り、俺は畑野さんを見た。
濡れた唇 ・・染まった頬。
涙で潤んだ瞳
・・そして細い手首に残った赤いアザ。
俺が強く押さえつけたせいで。
「あ・・のさ」
俺は何も言えなかった。
なんで止められなかったのかわからない。
女に対しては、いつでも簡単にコントロール出来ていたのに。
「・・」
畑野さんは何も言わずに行ってしまった。
(はぁ―――――――――――――――――――――――っ!ダメだぁ―――――――――っつ!!!
最低だぁあ――――――――――――っ俺っつ!)
かりにも桃弥の想い人にっ!!!
――――――― でも、
なんか俺、いや ・・う―ん
あいつ、もっといじめたいっ!
はっ!!!な、何言ってんだ俺っ!~~~~~~っ!
やべぇな。
俺。 今回は鐘のおかげでキス止まりだったけど、あの鐘がなかったら、
確実に最後まで・・ーっつ!
それはそうと、
・・畑野さん、ホントに誰とも付き合った事ないワケ?
絶対ウソだろ。あんな容姿してて。
・・あんな表情するんだ
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