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この恋は狂暴です 41〈乃野side〉
この恋は狂暴です 41〈乃野side〉
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《乃野side》
ここは ・・。
あ、泉の部屋だ
・・あれ?私 ・ ・
「乃野、そのまま寝てな。」 横を向くと泉がいる。
「あ、泉・・えっと」
「乃野、倒れたんだよ、きっと疲れたんだね。今日、色々あったもん。」 泉は優しくそう言って、私の頭を撫でた。
ああ・・そっか。私、倒れちゃったんだ。・・情けないな
「 ・ ・みんなは?」
「あいつらは興奮冷めやらずで、場所替えして飲んでるよっ、ははっ♪」
「え?あ、じゃ泉も行ってきてよ!私ならもう大丈夫だから。」
「うん、もう少ししたら薫っちが来るから、そしたら行かせてもらいます~♪」
え?薫が? ・・来てくれるの?
「最初、薫っちがココに残るって、乃野についてるってきかなくってさっ!
でも、ウチもママが帰ってきたからそーゆー訳にもいかなくてね。
ただでさえ、騒がしい連中を連れ込んでんのに(笑) だから、
ママのいる間は私が残るってコトで!」
「あ、でも今はもうママ出かけたから、薫っちを呼んどいたの。
たぶん、もうすぐ着くと思うよ♪」
泉のその言葉と同時に
~~♪~~~~♪ 「あ、きたきた!」 泉のスマホが鳴った。
「玄関開けてくるから、乃野はそのまま寝てるんだよっ!」 泉は立ち上がって、部屋を出て行った。
すぐに、階段を上がる音が聞こえ、部屋に入ってきたのは
「乃野、気付いたんだって?」 心配そうな顔をした薫だった。
「あ、・・うん。え?あれ?泉は?」
薫だけしか部屋に上がってきていない様子。
「大紀くんも一緒に来たから、もう2人して飲みしてる場所へ向かったよ。」
「・・そっか。薫もごめんね。せっかく皆と楽しんでたのに」
「全然、楽しくない、乃野がいないと!」 薫はそう言って微笑んだ。
―――・・
「・・ホントに?・・本当にあたしでいいの?薫は・・」
私はつい言ってしまった。
「は?、何言ってんの?乃野。」 薫はイミがわからないといった顔をした。
「あ、う、ううんっ、なんでもないっ!ごめん、変なこと言って。」
でも、薫にそんな誤魔化しがきくハズもなく、
「乃野、何?なんかあったろ。言ってみ」
「・・。」
「乃野。」 薫は優しい声で言う。
「――― そ、その、薫。
・・私のコト、好き?」
「?!!」 一瞬、驚いた顔をした薫、 でもすぐに、
「うん、今更だけど、すげー好き!」
迷わずそう答えてくれた。
「!!」 っ
その薫の言葉に泣きそうになった。
「泉から、なにか聞いた?」
「うっ!」 薫は勘がいい。
「はぁ―――――――― 。それで、今日は機嫌悪かったんだな」
「え?」
「朝から、ずっと俺の顔をまともに見ようとしないから」
「う、ううんっ、泉から聞いたのはさっき薫たちを待ってる時だよ。」
ひゃ―――――っ!私が機嫌悪かったの気付いてたんだっ?薫っ!
「あ―― じゃ、朝の機嫌の悪さの方は、昨日のあいつらのせいか。コンビ二での ・・そうだろ?」
薫・・わかってたんだ。私の気になってたコト。
「はぁ。ごめんな、不安にさせて。
・・でも、もう終わってるから、もう俺は今、乃野でいっぱいだから。」
「薫。」
ほんとに?
「ほんとに薫、・・忘れられたの?」
私の不安な言葉に、
「うん。」そう笑って答えてくれた。
「信じて俺を。乃野。」
まっすぐ私を見つめながら薫は言ってくれた。
「っつ!うっく!――――ッ・・う、うん!!」
私は泣きながら、そう頷いた。
それを見て、薫は私を優しく抱きしめてくれる。
薫っ!薫、薫、
大好きだよっ―――― !
ここは ・・。
あ、泉の部屋だ
・・あれ?私 ・ ・
「乃野、そのまま寝てな。」 横を向くと泉がいる。
「あ、泉・・えっと」
「乃野、倒れたんだよ、きっと疲れたんだね。今日、色々あったもん。」 泉は優しくそう言って、私の頭を撫でた。
ああ・・そっか。私、倒れちゃったんだ。・・情けないな
「 ・ ・みんなは?」
「あいつらは興奮冷めやらずで、場所替えして飲んでるよっ、ははっ♪」
「え?あ、じゃ泉も行ってきてよ!私ならもう大丈夫だから。」
「うん、もう少ししたら薫っちが来るから、そしたら行かせてもらいます~♪」
え?薫が? ・・来てくれるの?
「最初、薫っちがココに残るって、乃野についてるってきかなくってさっ!
でも、ウチもママが帰ってきたからそーゆー訳にもいかなくてね。
ただでさえ、騒がしい連中を連れ込んでんのに(笑) だから、
ママのいる間は私が残るってコトで!」
「あ、でも今はもうママ出かけたから、薫っちを呼んどいたの。
たぶん、もうすぐ着くと思うよ♪」
泉のその言葉と同時に
~~♪~~~~♪ 「あ、きたきた!」 泉のスマホが鳴った。
「玄関開けてくるから、乃野はそのまま寝てるんだよっ!」 泉は立ち上がって、部屋を出て行った。
すぐに、階段を上がる音が聞こえ、部屋に入ってきたのは
「乃野、気付いたんだって?」 心配そうな顔をした薫だった。
「あ、・・うん。え?あれ?泉は?」
薫だけしか部屋に上がってきていない様子。
「大紀くんも一緒に来たから、もう2人して飲みしてる場所へ向かったよ。」
「・・そっか。薫もごめんね。せっかく皆と楽しんでたのに」
「全然、楽しくない、乃野がいないと!」 薫はそう言って微笑んだ。
―――・・
「・・ホントに?・・本当にあたしでいいの?薫は・・」
私はつい言ってしまった。
「は?、何言ってんの?乃野。」 薫はイミがわからないといった顔をした。
「あ、う、ううんっ、なんでもないっ!ごめん、変なこと言って。」
でも、薫にそんな誤魔化しがきくハズもなく、
「乃野、何?なんかあったろ。言ってみ」
「・・。」
「乃野。」 薫は優しい声で言う。
「――― そ、その、薫。
・・私のコト、好き?」
「?!!」 一瞬、驚いた顔をした薫、 でもすぐに、
「うん、今更だけど、すげー好き!」
迷わずそう答えてくれた。
「!!」 っ
その薫の言葉に泣きそうになった。
「泉から、なにか聞いた?」
「うっ!」 薫は勘がいい。
「はぁ―――――――― 。それで、今日は機嫌悪かったんだな」
「え?」
「朝から、ずっと俺の顔をまともに見ようとしないから」
「う、ううんっ、泉から聞いたのはさっき薫たちを待ってる時だよ。」
ひゃ―――――っ!私が機嫌悪かったの気付いてたんだっ?薫っ!
「あ―― じゃ、朝の機嫌の悪さの方は、昨日のあいつらのせいか。コンビ二での ・・そうだろ?」
薫・・わかってたんだ。私の気になってたコト。
「はぁ。ごめんな、不安にさせて。
・・でも、もう終わってるから、もう俺は今、乃野でいっぱいだから。」
「薫。」
ほんとに?
「ほんとに薫、・・忘れられたの?」
私の不安な言葉に、
「うん。」そう笑って答えてくれた。
「信じて俺を。乃野。」
まっすぐ私を見つめながら薫は言ってくれた。
「っつ!うっく!――――ッ・・う、うん!!」
私は泣きながら、そう頷いた。
それを見て、薫は私を優しく抱きしめてくれる。
薫っ!薫、薫、
大好きだよっ―――― !
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