END-GAME ~第2章~【NEXT STORY】

孤高

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五期

第10話「反重力」

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目の前からシグマが消えると同時に花の後ろにシグマがロッドを花に突きつけている姿がほんの一瞬目に映った。そして反射的に手が動き花の手を引き片手で持っている天冥刀でロッドを弾く。

シグマ「ふっ…さすがにあなたは格が違いますかね」

集「…」

シグマ「ですがお気づきですか?まだ私は何もスキルも発動してないんですよ?」

クラダス「……!団長!段階系スキルが謎です!迂闊に近づくのは危険です!」

シグマ「段階系スキル…?私をあなた方プレイヤーと同じ能力なわけないでしょう。我々はΩ様から授けられた覚醒がある」

集「覚醒…?」

シグマ「まぁ、お見せしたほうがわかりやすいですよね」

シグマの周りから地震のように地面が震えだす」

シグマ「覚醒、アンチ・グラビティ」

エフェクトに囲まれて姿が見えなくなる。
そして中から出てきた時のシグマの腕にはガントレットが装着されていた。

ヴァーチェ「アンチグラビティ…っつーと反重力ってことか?」

シグマ「その通りなーので」

シグマが集の肩に手を置く

集「うぉぉぉ!?」

突然宙に勢いよく浮き上がる。

シグマ「ようこそ反重力世界へ」

浮き上がった逆方向にシグマが落下してくる。

集「くっ」

天冥刀で防御を試みるが

シグマ「らぁぁぁ!!!」

集「っあぁぁ!!!」

腹にシグマの拳を思い切り受ける。
そしてそのまま地上に落下する。

集「ぐ…ぁ…」

花「しゅう!」

花が腹が少し結晶化した集の元へ近寄る。

シグマ「何を、しようとしてるのです?」

花が振り返った瞬間、脇腹に蹴りを入れられる。
そしてそのまま蹂躙しながら倒れる。

花「っ…くぅ…ぁ…」

チャム「花ちゃん……!」

タクト「副団長!」

ヴァーチェとクラダスとヘブンズは、もちろん花を助けようとした。
だがそれよりも、花が蹴られた時、助けるため足を動かそうとした瞬間。背後からの殺気に止められた。それは恐ろしく禍々しい。

シグマ「やっと、ですか」

集「は…な…ヲ…よク…も…あぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

空から集に向かって一筋の閃光が舞い降りた。








Ω「哀れな王の誕生に、祝福を」
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