END-GAME ~第2章~【NEXT STORY】

孤高

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五期

第9話「速さ」

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外に出てみると、門の少し奥に人が立っていた。
白い服を着て手にはロッドを持ち。
こちらを待つかのようにして。

ヴァーチェ「あいつだよな」

クラダス「えぇ、本部の修理を依頼させるまでは帰らせませんよ…」

そしてドアから集と花が現れる。

集「あの人がやったんですか」

ヘブンズ「そうじゃねぇの?まるっきり敵意丸出し」

花「誰なんだろう…」

その疑問はすぐに問われる。

シグマ「初めまして、Ω様直属7人集の1人、シグマと申します」

タクト「7人集…の1人…」

集「気をつけてください、只者ではないです」

シグマ「とりあえず挨拶代わりに攻撃してみたのですが、案の定アリの巣を破壊すれば兵隊アリがでてきましたね」

ヴァーチェ「んだと」

クラダス「挑発に乗らないでください」

シグマ「では今回のΩ様の命令は、殺せということなので」

シグマがロッドを構えたようとした瞬間、全員すぐさま武器を構え、集と花以外シグマのもとに一直線に向かった。

集「ちょ、みんな」





0.1秒経過。

シグマが動き出す。

0.2秒経過。

目の前にきていたヴァーチェとヘブンズの横腹に1発ずつ拳を当て

0.4秒経過。

その後ろにいたクラダスに爪先を当て。

0.6秒経過。

さらに後ろにいるチャムとタクトに回し蹴りを当てた。

0.8秒経過。

地面に着地。

1秒経過。
辺りに突っ込んでいった全員が吹き飛ばされる。

集「な……」

速すぎる。
ほとんど見えなかった。
もしかすると花よりもスピードは…
いや、シグマの方が段違いに速い。

ヴァーチェ「っ…はえぇな」

全員立て直し警戒する。

クラダス「だが、さほどダメージはないですね」

シグマ「わかってないですね」

シグマがロッドを構えた。
瞬時に花の前に立ち防御する。

花「しゅう」

ひょっこりと肩から顔をだす

集「守るよ、花を守る…」

シグマ「あと少しか…」

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