END-GAME ~第2章~【NEXT STORY】

孤高

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五期

第12話「鍵」

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シグマ「なら、私も本気でいきましょう」

シグマが地面に手を置くと、瓦礫が次々と宙に舞う。そしてその瓦礫はシグマの上を中心に1つの球体となっていく。

タクト「な、なんだ…あれは…」

シグマ「はははっ!これならどうですか?」

全員上を向いた。
シグマの真上にあるのは1つの星…。
瓦礫でできた隕石といった方が正しいのだろうか。

シグマ「海道集!いきますよ!!」

ヴァーチェ「おいおい、あのサイズはまずくねぇか?」

チャム「離れよう!」

クラダス「いまから逃げても無駄です…大きすぎます…。」

ヘブンズ「だな」

タクト「団長…」

シグマ「ではどうぞ、おためしください」

そしてシグマがこちらに手を振るとその隕石が落下してくる。
集はちらりと寝ている花を確認する。
そして安心したかのように落ち行く隕石を確認する。

集「こんなものなら」

花の心のからできた大剣をなぞる。

集「いくらでも」

花の大剣に刻まれている紋章が赤く輝く。

集「跳ね返す」

そして地面を強く蹴り、隕石との距離が縮まる。

集「はぁぁぁぁ!!!」

思い切り大剣を隕石に振るう、すると銀色の螺旋のエフェクトが発生し、隕石に切れ込みをいれたところから結晶化していく。

シグマ「…なっ」

そして全体が結晶で包まれ砕けちる。
結晶がまるで雨のように降りそそぐ。

シグマ「ならこれでは……!」

気づけば目の前に大剣をシグマの首元にかざしている集がいた。

シグマ「なるほど、チェックメイトですか」

集「そうですね」

右肩から左脇腹に向けて大剣で切り裂こうとした、が。この大剣は花の心。
花の心で人を殺めることはできない。
このゲームでは死んでもレベル1から再スタートするが、その行為は殺すと同じこと。

シグマ『その甘さが愚かだというのです…仕留めた…!!』

シグマが集に攻撃しようとしたその瞬間。
上半身から下の下半身の感覚がないことに気づいた。

ヘブンズ「手を汚すのはお前じゃなくて俺たちでいい、お前は前だけ見てろ」

シグマ「ヘブ…ン…」

ヘブンズがシグマを一刀両断した。
そしてシグマは足から光となり消えていく。
その場に残ったのは1と書いてあるカードだった。
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