END-GAME ~第2章~【NEXT STORY】

孤高

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三期

第4話「欠片」

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ミサイルは今、粉々に砕けて今、クラダス達魔法部隊がシールドを張って囲んでいる。
今あの中にはウイルスが充満しているんだろう。

花「しゅう!」

花が駆け寄ってくる、そして僕を抱き抱えて木の陰に寝かせた。

集「花…もう体が…はは…動かないよ」

冗談交じりに笑みを浮かべて疲れていることを言う。

花「…お疲れ様」

集「ね、僕の言った通りでしょ、帰ってくるって」

花「うん……!」

花の笑顔の目には涙が溜まっていた。
本当に心配だったんだろう。
僕の頬に花の涙が落ちて滴る、

集「花…?」

花「ううん、ごめんね」

そのまま僕の上に乗って、耳の横で泣いた。
ありがとう、ありがとうと、
僕は彼女の頭を撫でてあげた。



ピピッ



何か音がした。
そして団員達がおもむろにメール画面を表示させる。

花「メー…ル?」

泣きながらもメールを開く、

【こんにちはプレイヤーの諸君。Ωです。ミサイルを止めることができましたね、おめでとうございます。ですが、ウイルスを止めることはできましたか?】

花「ウイルス…?」

集「止めたはず」








そしてプレイヤー全員が真上を見る。

クラダス「完璧に止まってますね…」

確かにウイルスは封じていた。
みんな安心を取り戻した、勝ったんだと、止めたんだと、そしてクラダスが次のウイルスを除去するための方法を考えようとしたその時。
ピシッとシールドに亀裂が入る。
その亀裂からは結晶のようなものが飛び出す。

クラダス「な、なんだあれは」

集「ど…どうしたんですかクラダスさん」

クラダス「団長、この場から早く逃げた…ほうが…、シールドが…壊れます」

今にも割れそうなシールドの球体が浮かんでいる。クラダスも本気でシールドが破壊されないように保っている。

ヘブンズ「どうやらあのウイルスにはシールドを無効にする性質があるとみた」

ソウライ「それでは…どうすれば」
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