END-GAME ～第2章～【NEXT STORY】

四期

第14話「腕前」

僕達は塔の中に進入した。
中には蛇のようなモンスターで埋め尽くされている。といっても一体一体は弱く、一撃を食らわせれば倒せる。
そのまま天辺へと進む。すると最上階の門に到着した。

集「よし、この奥だ」

刹那が前に出る。

刹那「必ず倒してみせます」

クラダス「刹那さん。無理はしないように」

刹那「承知」

そして扉を開ける。
中は真っ暗でなにも見えなかった。
ただ何かが這い回る音が聞こえる。

刹那『この音…上か！』

刹那が上に雷の斬撃を飛ばす。
当たった手応えはあった。
今の一撃で壁が崩れて一筋の光が差し込む。
それはボスの姿を映し出した。

ヘブンズ「中々、気色悪いな」

壁の周りに巨大な蛇が纏わりつき、こちらを睨みつけていた。

刹那「奴を…殺す」

刀を抜き、壁を走ってクロノスのいる場所へと進む。

集「速い…」

花「ヴァーチェさんと同じ雷使えるんだね」

ヴァーチェ「ま、電撃の強さなら俺の方が上かな？」

そしてクロノスが刹那に向かって近寄ってくると同時に、口を開け噛み付いてくる。
刹那は刀を痞え棒にして噛まれるのを防いだ。
だがそのまま後ろに押される。

刹那『な…なんて力だ…』

踏みとどまろうとしても今戦っている場所は地ではなく壁。重心が思うようにいかない。

集「刹那さん！」

刹那『私はここで…勝たなければ…足手まといと…』

ヴァーチェ「待て、ソル」

刹那「2段階スキル解放…2尾の鉄扇」

刀が巨大な鉄扇となった。

刹那「吹き荒れろ、桜風斬」

鉄扇を振るうと桜の花と突風が吹き荒れ、風によって切り刻まれる。

クロノス「ァァァァァ…」

刹那「まだ、まだだ！」