END-GAME【日常生活編】

孤高

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合併編

迷い

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アーサー「我々しかいないですね」

集「さっさとケリをつけましょう」

観客は大盛り上がりだ
これが祭り最後のバトル、なら少しだけパフォーマンスをしてもいいのではないか…と

集「3段階スキル解放…サタンボディ!!」

背中から闇のオーラが放出されると、それは4本の紫色の腕に変化

アーサー「おぉ…素晴らしいですね、3段階スキル解放…インクリース」

アーサーの周りに小刀が宙に舞う
インクリース、増殖という意味か

集「ヨルムンガンド!!!」

アーサー「バーストオブサン!!」

闇の砲撃と光の剣の衝突
凄まじい風と光が一瞬にして広がる

花『しゅう…?』

異変に気付く花、それはさっきから集は本気で剣を交えてないということだ、それは花が共に心を通わし感じているからわかる、

集『…だめなんだやっぱり』

集の心の中、それは真っ暗な世界が広がっていた
それはどれも悲しみでできている
その中でうずくまる集がいた
深く深く、何かを後悔しているような
そっと横に座り問いかけた

花『なにがだめなの?』

集『人を殺めた人が…また人を殺める行為なんてことはダメだと思う…事故だったとしても、あれは…僕の責任でもあるから…』

過去に集は目の前でプレイヤーを殺され守りきれなかったことにとても深く後悔していた。毎晩泣いて謝って、そのことがショックで一時期剣を持つのをやめたこともあった

花『しゅう、もしそれがあなたの罪だったとしても、誰も君のことを責めなりしない、もし世界中の人が君を悪いように言ったとしても、私だけはずっと側にいる、約束したよね?』

コクンと集は頷いた、そして暗い世界にヒビが入る

花『だから私もその罪を、一生一緒に背負うよ』

亀裂が入り闇が砕け散った、ガラスのように砕けた闇、そして心の世界には闇はなく、花畑が広がっている、そして集が立ち上がり

集『ありがとう、行ってくる』

花『…うん!』









司会「おおっとぉ!突然ソウル選手の体が輝きだしたぁ!!なにが起こったんだぁ!!」

そう、今はアーサーと剣を交えている時だった

集「考え事してたんだ」

集のその目は闇を切り裂く、光を望み進む目となった。

アーサー「…!そうですか」

集「祭りの最後です、本当に本気でいきますよ」

そして集の足元に炎が炎上に回る
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