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お友達の秘密
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よく晴れた土曜日。ママにお使いを頼まれた。
「ちょっと遠いけど、大丈夫かしら。今日はパパのお客様がみえるから、ママどうしても出掛けられないの」
ママが小首を傾げて心配そうにあたしを見ていた。こんな時もママってホントに綺麗。いつも思う。あたし、ママみたいになりたいな、って。
「うん、大丈夫よ。あたし、もう高校生だよ」
「そうよね、ママ、どうしても小さいひよちゃんのイメージが抜けなくて」
「いやだなぁ、あたし、もう小さくないもん」
ママがあたしの頭を優しく撫でる。
「はいはい。これからはちゃんと大人扱いするように気を付けます」
そう言って、ママが笑って、あたしも笑った。
今日のお使いは、ちょっと遠くです。学校とは反対方向。都内に向かって電車に乗って、山手線乗って、地下鉄乗って。パパ方の親戚のお宅にお届け物。1人では初めての、小さな旅。そのくらい、遠かった。
「ひよちゃん、ありがとう。気を付けて帰るのよ」
おばさんが玄関で声を掛けてくれる。
「はい。お邪魔しました」
あたしは頭を下げ、豪華で大きなお屋敷を後にした。
ポカポカ陽気の昼下がり。地下鉄の駅まで続く住宅街を歩く。知らない街を歩くのは好き。
すれ違う人はみんな知らない人。それぞれに、それぞれの生活があって、みんな思い思いの人生を送ってる。何も考えないで、すれ違う知らない人達の人生を想像したり、そんな風に時間を過ごせば少し楽、かな。
今朝は早くに遼ちゃんは出掛けた。窓越しに音でわかる。
遼ちゃん。
何度もメールしようとして、できなくて。また涙が出そうだったから、グッと唇を噛んで我慢して歩いて行くと、すれ違う妊婦さんに目が行った。そう言えば、さっきから何人かの妊婦さんを見かけた。この道沿いに産婦人科があるからだね。
その産婦人科は、駅の少し傍。ピンク色の磨りガラスの自動ドアが開いた時、あたしは口に手を当て「あっ!」と声を上げた。
香織ちゃん!
向こうもあたしに気付き、驚いた次の瞬間、ばつの悪い顔をした。
「香織ちゃん、どうしてこんなところに?」
「ひより……」
香織ちゃんが、困った顔で笑っていた――。
住宅街の中の小さな公園は、子供達の明るい声で溢れていた。滑り台やブランコで遊ぶ子供達を眺めながら、香織ちゃんとあたしはベンチに座る。
香織ちゃんは、持っていた小さなパンをちぎって鳩にあげていた。
「まさか、ひよりにこんなとこで会うなんて、ね。知り合いには絶対に見つからなさそうなトコを選んだつもりだったのに」
そう言って笑っていた。
「香織ちゃん、どうして?」
痩せた、みたい、香織ちゃん。でもなんだか。
「私ね、お腹に赤ちゃんがいるの」
「え!?」
なんだか、の先は――そう、幸せそうに見えたの。
「あのあの……」
別れた彼と? と言いかけてあたしは口ごもってしまった。黙ってしまったあたしに香織ちゃん、肩を竦めて笑った。
「気にしなくていいよ。LINEのトークとか、見ちゃったから、みんなが何て言ってるかだいたい見当は付いてるから」
あたしは、目を見開いて香織ちゃんを見ると、香織ちゃん足元でチョンチョンと歩くハトさん達を見てアハハと乾いた声で笑った。
「みんな、私が見てるって薄々分かってて言いたいこと言ってた。でも、仕方ないよね、事実だし」
「そう、なの? あたしは、あんまり知らなくて」
あたしは、そういうのにうとくて、茉奈ちゃんからお話聞くまで分からなかった。そんなことになってたなんて。
俯いてしまったあたしに、香織ちゃんがクスッと笑った。
「ただ、みんなが話してた事、半分合ってて、半分間違ってるかな、って思うけどね」
半分合ってて半分間違い? あたしは首を傾げた。
「ふふっやっぱりひよりはかわいい。なんか、一緒にいて安心出来る」
柔らかな笑顔を見せた香織ちゃんが、あたしを見た。あたしはちょっと照れて俯く。
「私ね、別れたって言ったけど、まだちゃんと別れたわけじゃなくて。妊娠した、なんて言ったらきっとフラれちゃうんだろうな、って思って……彼にはまだ話してないんだよ」
「え、じゃあ……」
「噂って凄いよね」
肩を竦めた香織ちゃんにあたしは心の中で、うん、と頷いていた。
あたしはおばかさんでよくわからなかったけど、茉奈ちゃんや綾乃ちゃんが話していた噂話は、半分は興味本意で、香織ちゃんに対してあまり優しいものではないな、というのは感じてた。その噂話を、香織ちゃんは見ちゃった、って事だよね。
それはちょっと、ツラいよね。
俯いたまま、すっかり黙りこんでしまったあたしの頭に、優しい手が触れた。
「ひより、私ね、彼の事が本当に本当に好きなの。そう、彼の事想うだけで胸が痛くなるくらい。今でも」
あたしは顔を上げた。ああ、だからお顔が幸せそうに見えたの。
「好きな人の赤ちゃんだからね。彼がどんな気持ちだったか、よりも、自分が大好きな人に身体を許す事は、幸せと思う。そりゃぁ、相手にも想われているのに越したことはないけれど」
彼がどんな気持ちか、よりも自分がその人を好きなら?
香織ちゃんの言葉はなんだかとっても衝撃的でした。あたしの中に、一つの想いが生まれる。
そうだ、あたしも遼ちゃんなら――。
「香織ちゃんは幸せなの?」
「少なくとも今はね」
香織ちゃんはちょっぴり幸せだけれど困ったようなそんな表情で笑った。
「ひよりは天使みたいね」
「え?」
「こんな話、誰にもした事ないけど、ひよりは何も邪気がなくて、素直に言葉を受けとめてくれるもん」
「ごめんね、香織ちゃんの言ってる意味が」
よく、わかんないの。
クスッと香織ちゃんが笑って「褒めてるんだよ」と言う。
「そっか、わかんないか。でも、そんなとこがひよりのいいとこなんだよね」
優しくて柔らかな笑み。ああ、なんだか香織ちゃんにはもうお母さんみたいな温かさを持ち始めてる。
「ひよりは好きな人、できた?」
ドキッ!
「あはっ、いるんだ」
香織ちゃんがいたずらっぽい笑みを浮かべてあたしを見た。
香織ちゃんなら、あたしの誰にも言えなかった気持ち、聞いてくれる?
「あのね」
「ん?」
香織ちゃんが、あたしを見る目はとっても優しい。
誰が、とはっきりとは言えなかったけど、幼なじみのお兄ちゃんが好きで、それで、キスをして、身体を触れ合う、そんな関係を、あたしは初めて、話した。
香織ちゃんは驚いたけど、うんうんって静かに頷きながら聞いてくれた。
「それで、その彼の気持ちがわからないってこと?」
「うん」
遼ちゃん思い出してまた泣きそうになる。
「ひよりは本当にその人を好きなんだ」
うん。喉が貼り付くように痛くて言葉が出なかった。
「そんなに身体を触れ合って、最後まで行ってないんでしょ?」
最後、まで? キョトンとするあたしに、香織ちゃんが眉尻下げてアハハと笑った。
「ひよりったら。なるほど、こんな子に何も出来ないよね、彼も」
あたしは〝?〟が沢山浮かぶ頭を必死に使って考える。
――あ。
この前の彩乃ちゃんの言葉。
男の人との――?
急にドキドキしてきて、両手を頬に当てた。
「ちょっと、わかった?」
うん、ちょっと、だけ。
「ひより」
香織ちゃんの包み込むような声に、あたしは顔を上げた。
「その彼は、きっと凄く凄く凄く、ひよりが大事なんだと思うよ」
「ちょっと遠いけど、大丈夫かしら。今日はパパのお客様がみえるから、ママどうしても出掛けられないの」
ママが小首を傾げて心配そうにあたしを見ていた。こんな時もママってホントに綺麗。いつも思う。あたし、ママみたいになりたいな、って。
「うん、大丈夫よ。あたし、もう高校生だよ」
「そうよね、ママ、どうしても小さいひよちゃんのイメージが抜けなくて」
「いやだなぁ、あたし、もう小さくないもん」
ママがあたしの頭を優しく撫でる。
「はいはい。これからはちゃんと大人扱いするように気を付けます」
そう言って、ママが笑って、あたしも笑った。
今日のお使いは、ちょっと遠くです。学校とは反対方向。都内に向かって電車に乗って、山手線乗って、地下鉄乗って。パパ方の親戚のお宅にお届け物。1人では初めての、小さな旅。そのくらい、遠かった。
「ひよちゃん、ありがとう。気を付けて帰るのよ」
おばさんが玄関で声を掛けてくれる。
「はい。お邪魔しました」
あたしは頭を下げ、豪華で大きなお屋敷を後にした。
ポカポカ陽気の昼下がり。地下鉄の駅まで続く住宅街を歩く。知らない街を歩くのは好き。
すれ違う人はみんな知らない人。それぞれに、それぞれの生活があって、みんな思い思いの人生を送ってる。何も考えないで、すれ違う知らない人達の人生を想像したり、そんな風に時間を過ごせば少し楽、かな。
今朝は早くに遼ちゃんは出掛けた。窓越しに音でわかる。
遼ちゃん。
何度もメールしようとして、できなくて。また涙が出そうだったから、グッと唇を噛んで我慢して歩いて行くと、すれ違う妊婦さんに目が行った。そう言えば、さっきから何人かの妊婦さんを見かけた。この道沿いに産婦人科があるからだね。
その産婦人科は、駅の少し傍。ピンク色の磨りガラスの自動ドアが開いた時、あたしは口に手を当て「あっ!」と声を上げた。
香織ちゃん!
向こうもあたしに気付き、驚いた次の瞬間、ばつの悪い顔をした。
「香織ちゃん、どうしてこんなところに?」
「ひより……」
香織ちゃんが、困った顔で笑っていた――。
住宅街の中の小さな公園は、子供達の明るい声で溢れていた。滑り台やブランコで遊ぶ子供達を眺めながら、香織ちゃんとあたしはベンチに座る。
香織ちゃんは、持っていた小さなパンをちぎって鳩にあげていた。
「まさか、ひよりにこんなとこで会うなんて、ね。知り合いには絶対に見つからなさそうなトコを選んだつもりだったのに」
そう言って笑っていた。
「香織ちゃん、どうして?」
痩せた、みたい、香織ちゃん。でもなんだか。
「私ね、お腹に赤ちゃんがいるの」
「え!?」
なんだか、の先は――そう、幸せそうに見えたの。
「あのあの……」
別れた彼と? と言いかけてあたしは口ごもってしまった。黙ってしまったあたしに香織ちゃん、肩を竦めて笑った。
「気にしなくていいよ。LINEのトークとか、見ちゃったから、みんなが何て言ってるかだいたい見当は付いてるから」
あたしは、目を見開いて香織ちゃんを見ると、香織ちゃん足元でチョンチョンと歩くハトさん達を見てアハハと乾いた声で笑った。
「みんな、私が見てるって薄々分かってて言いたいこと言ってた。でも、仕方ないよね、事実だし」
「そう、なの? あたしは、あんまり知らなくて」
あたしは、そういうのにうとくて、茉奈ちゃんからお話聞くまで分からなかった。そんなことになってたなんて。
俯いてしまったあたしに、香織ちゃんがクスッと笑った。
「ただ、みんなが話してた事、半分合ってて、半分間違ってるかな、って思うけどね」
半分合ってて半分間違い? あたしは首を傾げた。
「ふふっやっぱりひよりはかわいい。なんか、一緒にいて安心出来る」
柔らかな笑顔を見せた香織ちゃんが、あたしを見た。あたしはちょっと照れて俯く。
「私ね、別れたって言ったけど、まだちゃんと別れたわけじゃなくて。妊娠した、なんて言ったらきっとフラれちゃうんだろうな、って思って……彼にはまだ話してないんだよ」
「え、じゃあ……」
「噂って凄いよね」
肩を竦めた香織ちゃんにあたしは心の中で、うん、と頷いていた。
あたしはおばかさんでよくわからなかったけど、茉奈ちゃんや綾乃ちゃんが話していた噂話は、半分は興味本意で、香織ちゃんに対してあまり優しいものではないな、というのは感じてた。その噂話を、香織ちゃんは見ちゃった、って事だよね。
それはちょっと、ツラいよね。
俯いたまま、すっかり黙りこんでしまったあたしの頭に、優しい手が触れた。
「ひより、私ね、彼の事が本当に本当に好きなの。そう、彼の事想うだけで胸が痛くなるくらい。今でも」
あたしは顔を上げた。ああ、だからお顔が幸せそうに見えたの。
「好きな人の赤ちゃんだからね。彼がどんな気持ちだったか、よりも、自分が大好きな人に身体を許す事は、幸せと思う。そりゃぁ、相手にも想われているのに越したことはないけれど」
彼がどんな気持ちか、よりも自分がその人を好きなら?
香織ちゃんの言葉はなんだかとっても衝撃的でした。あたしの中に、一つの想いが生まれる。
そうだ、あたしも遼ちゃんなら――。
「香織ちゃんは幸せなの?」
「少なくとも今はね」
香織ちゃんはちょっぴり幸せだけれど困ったようなそんな表情で笑った。
「ひよりは天使みたいね」
「え?」
「こんな話、誰にもした事ないけど、ひよりは何も邪気がなくて、素直に言葉を受けとめてくれるもん」
「ごめんね、香織ちゃんの言ってる意味が」
よく、わかんないの。
クスッと香織ちゃんが笑って「褒めてるんだよ」と言う。
「そっか、わかんないか。でも、そんなとこがひよりのいいとこなんだよね」
優しくて柔らかな笑み。ああ、なんだか香織ちゃんにはもうお母さんみたいな温かさを持ち始めてる。
「ひよりは好きな人、できた?」
ドキッ!
「あはっ、いるんだ」
香織ちゃんがいたずらっぽい笑みを浮かべてあたしを見た。
香織ちゃんなら、あたしの誰にも言えなかった気持ち、聞いてくれる?
「あのね」
「ん?」
香織ちゃんが、あたしを見る目はとっても優しい。
誰が、とはっきりとは言えなかったけど、幼なじみのお兄ちゃんが好きで、それで、キスをして、身体を触れ合う、そんな関係を、あたしは初めて、話した。
香織ちゃんは驚いたけど、うんうんって静かに頷きながら聞いてくれた。
「それで、その彼の気持ちがわからないってこと?」
「うん」
遼ちゃん思い出してまた泣きそうになる。
「ひよりは本当にその人を好きなんだ」
うん。喉が貼り付くように痛くて言葉が出なかった。
「そんなに身体を触れ合って、最後まで行ってないんでしょ?」
最後、まで? キョトンとするあたしに、香織ちゃんが眉尻下げてアハハと笑った。
「ひよりったら。なるほど、こんな子に何も出来ないよね、彼も」
あたしは〝?〟が沢山浮かぶ頭を必死に使って考える。
――あ。
この前の彩乃ちゃんの言葉。
男の人との――?
急にドキドキしてきて、両手を頬に当てた。
「ちょっと、わかった?」
うん、ちょっと、だけ。
「ひより」
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