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〝大人〟って?
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遼ちゃんは、玄関に置いてあった椅子にあたしを下ろして、コート着せてくれて、靴を履かせてくれた。そして。
「ほら、ひよ」
そう言って、あたしに背中を向けた。
「遼ちゃん、いいの?」
「いいんだよ。ひよだから」
遼ちゃんの甘い声と優しい言葉に、あたしの胸がじーんと熱くなる。
大好きな遼ちゃん。遼ちゃんのお顔見るだけで、胸が痛くなって涙が出そう。
あたしは、よいしょ、って遼ちゃんの背中に。
「ひよ、ちゃんと掴まってろよ」
そう言った遼ちゃん、あたしが遼ちゃんにしがみついたのを確認すると、そっと立ち上がった。
あたしは、大きくて、硬い、すごく逞しい背中にカラダをゆだねた。
外の気温は、吐く息が白くなるくらい寒い。真っ暗なお空はシンと冷えて澄んでいて、雲がない。星がキラキラと光ってた。
白い息を吐きながら、あたしがお空を見上げていると。
「ひよ、寒くないか?」
あたしをおぶって歩いてる遼ちゃんが振り向きながら聞いてくれた。あたしは、首を振る。
「寒くないよ。だって、遼ちゃんの背中だもん」
遼ちゃんは、あたしの答えにアハハと笑っていた。
ホントだよ。あたし、全然寒くない。遼ちゃんの背中、あったかいんだもの。
遼ちゃんのカラダは、何度も何度も触れたけど、そう言えば背中にこうしてしがみつくのは初めてでした。
あたしの胸が、遼ちゃんの背中にぴったりくっついてて、ドキドキはきっと伝わってる。遼ちゃんに掴まるあたしは、そのまま、遼ちゃんの肩に顔を埋めた。
遼ちゃんの香り、スッキリした、グリーン系の香りが、あたしのドキドキを倍増します。
気持ちを落ち着かせようと目を閉じた時。
「今夜はひよとこうやって出かけようと思っていたから、ほとんど呑まないで帰ってきたんだ」
え、そうなの?
あたしが顔を上げて遼ちゃんの顔を覗き込もうとしら、遼ちゃんも振り向いて……キスしてくれた。
クリスマスの時以来のキスは、ちょっとお酒の味がしました。
除夜の鐘が、遠くから聞こえ始めた。
そっと唇が離れて、遼ちゃんが笑う。
「年明けて、一番最初にしたことが、キスってことになるな」
うん。
静かな住宅街の夜の道。外灯の下で遼ちゃんの優しい笑顔があたしの胸を柔らかく包んでくれる。
のどの奥がツーンとしてる。これは、泣く直前の痛み。
「りょう……ちゃん」
声が掠れて上手く出てこない。
「ひよ、あけましておめでとう」
「おめでと……」
言い終わらないうちに、遼ちゃんがもう一度キスをしてくれた。
冷たい空気なんて、感じない。遼ちゃんと一緒だったら、寒くなんてない。
ねえ、遼ちゃん。ずっとそばにいて。
そっと唇が離れて、立ち止っていた遼ちゃんがゆっくりと歩き出した。
「お参りして、帰ろうな」
「うん」
神社、とは言っても、町内の自治会で守っている地元の人達の為の小さな神社。
あたしはずっとパパの実家でお正月迎えていたから初めて来たんだけど、お焚き上げ、と言われる松明が赤々と燃えてて、なんだか幻想的です。
「ひよ、ちょっとだけ歩けるか」
そう言ってあたしを下ろしてくれた遼ちゃん、松葉杖を渡してくれた。あたしを背中におんぶしてくれてた遼ちゃんは、松葉杖持っててくれた。
「あら、ひよちゃん! そういえば、ケガしたって聞いてたわね」
「大丈夫かぁ!?」
近所のおばさん、おじさん達に声を掛けられて、あたしは、大丈夫です~、とお愛想笑いを浮かべるので精一杯。
その代り、遼ちゃんがちゃんと対応してくれた。
「遼ちゃんと一緒、いいわね~」
「ほんとに兄妹みたいね」
おばさん達は、悪気はないんだけど。その言葉は、ちょっと刺さります。
兄妹、じゃないもん。
「ひよ」
遼ちゃんの声に、あたしは顔を上げた。落ち込みそうだったあたしを、優しい手が支えてくれる。
「ほら、こっち」
遼ちゃんに促されて、参道になってる階段を少し上って、神様の前へ。
お賽銭は、遼ちゃんがあたしの分も入れてくれて。頭を一緒に下げて、パンパン、っと手を合わせて――。
遼ちゃん、ちょっと長く何かお願いしてました。
なにかな。遼ちゃんは、何をお願いしたのかな。あたしは――。
あたしはベンチに座って、振る舞われている甘酒いただいたきながら遼ちゃんがご近所のおじさん達とお話してるのを眺めてた。
ファー付きのショート丈のコートに、細身のジーンズ。
やっぱり遼ちゃん、足、長いなぁ……なんて、ぼんやり思いながら。
おじさん達と対等に世間話している遼ちゃんを見ていると、そうだ遼ちゃんは大人なんだ、って改めて思わされて、遼ちゃんとの距離をすごく感じてしまう。
あたしは、まだまだ子供なんだよねって……。
そっか。遼ちゃんは大人だから、お家をーー、
「ひよ、帰るか」
遼ちゃんのお声に、ハッとあたしは顔を上げた。気付いたら、随分時間が経っていました。
優しい笑顔は、いつもの遼ちゃん。
「うん」
あたしは頷いて。
「あのね、遼ちゃん」
あたしをおぶろうと準備して屈んでいた遼ちゃんは、ん? と顔を上げた。
「あたし、早く大人になりたい」
遼ちゃん、目を丸くした。なんでそんなに驚くの。ムッとしちゃう。
「どうしてそんな顔するの? あたしは、早く遼ちゃんと同じ大人になりたいって思っただけなのに」
「ひよ」
あたしの前に屈んでた遼ちゃんが、あたしの手を取った。手袋をした手から、遼ちゃんの大きな手の感触が伝わる。
遼ちゃんの大きな黒い瞳にジッと見上げられて、あたしはちょっとドキッとする。
遼ちゃんのお顔に、松明や提灯の赤い光が当たって、影が出来て、カッコよさが際立ってます。
「あたし、なんか変なこと言ってる?」
大人になりたい、そう言ったのは、可笑しいことなの?
遼ちゃんは、いや。と首を振った。
「ひよが言う大人って、どんな大人のことを言うのかなって思ってさ」
どんな、大人? あたしは首を傾げた。
「ひよから見たら、俺は確かに大人かもしんねーけど。
俺はまだまだと思ってるし。
だから、大人なんて、一括りにはできないんだよ」
んー、つまり。遼ちゃんも、まだ大人じゃないってこと?
一生懸命考えてるあたしに、遼ちゃんはクスリと笑った。
「ひよだって、きっと大人と言える年になっても、あれ? って思うよ、きっと。
だから、いいんだ、今のひよは背伸びしなくて。
ひよは、ひよのままで」
あたしは、あたしのままで?
「俺には、ひよの成長過程をしっかりこの目で見せてもらえるっていう楽しみもあるし」
そう言った遼ちゃんは、両手で双眼鏡を作って、その二つの穴からあたしを覗く仕草をしてみせてくれた。
「あたしの、成長?」
「……なんか、取りようによっちゃやらしいな」
手の双眼鏡を下ろした遼ちゃん、苦笑い。
「ヤラシイ?」
「改めて言わせなくてよろしい」
???
遼ちゃんは、ほら帰るぞ! とあたしの前で背中を向けた。
あたしは、来た時と同じく、遼ちゃんの背中に。
「ちゃんと掴まれよ」
うん。
しっかりと掴まると。遼ちゃん、ゆっくり、そっと立ち上がった。
一気に視界が高くなって、沢山のものが見えるようになった。
わー、灯りが灯る神社の境内が奥までちゃんと見える! 遼ちゃんの視界は、こんなに高いんだ。
「しゅっぱーつ」
「はーい」
遼ちゃんは、小走りに神社の鳥居を抜けた。白い息が、はっはっ、と遼ちゃんの呼吸に合わせて、あたしの前で躍る。お空も高くて、除夜の鐘が、まだ、微かに聞こえてた。
「ひよ」
「ん?」
遼ちゃん、前を向いたまま、言った。
「久しぶりに〝なかよし〟しようか」
うん! したい! 遼ちゃんと〝なかよし〟したいよ!
あたしは胸が一杯で、遼ちゃんの肩に顔を埋めてしがみつくことしかできなかった。
「ひよっ、くるしっ」
「あっ、ごめんねっ」
慌てて顔を上げると、優しいキスが待っていた。
「ほら、ひよ」
そう言って、あたしに背中を向けた。
「遼ちゃん、いいの?」
「いいんだよ。ひよだから」
遼ちゃんの甘い声と優しい言葉に、あたしの胸がじーんと熱くなる。
大好きな遼ちゃん。遼ちゃんのお顔見るだけで、胸が痛くなって涙が出そう。
あたしは、よいしょ、って遼ちゃんの背中に。
「ひよ、ちゃんと掴まってろよ」
そう言った遼ちゃん、あたしが遼ちゃんにしがみついたのを確認すると、そっと立ち上がった。
あたしは、大きくて、硬い、すごく逞しい背中にカラダをゆだねた。
外の気温は、吐く息が白くなるくらい寒い。真っ暗なお空はシンと冷えて澄んでいて、雲がない。星がキラキラと光ってた。
白い息を吐きながら、あたしがお空を見上げていると。
「ひよ、寒くないか?」
あたしをおぶって歩いてる遼ちゃんが振り向きながら聞いてくれた。あたしは、首を振る。
「寒くないよ。だって、遼ちゃんの背中だもん」
遼ちゃんは、あたしの答えにアハハと笑っていた。
ホントだよ。あたし、全然寒くない。遼ちゃんの背中、あったかいんだもの。
遼ちゃんのカラダは、何度も何度も触れたけど、そう言えば背中にこうしてしがみつくのは初めてでした。
あたしの胸が、遼ちゃんの背中にぴったりくっついてて、ドキドキはきっと伝わってる。遼ちゃんに掴まるあたしは、そのまま、遼ちゃんの肩に顔を埋めた。
遼ちゃんの香り、スッキリした、グリーン系の香りが、あたしのドキドキを倍増します。
気持ちを落ち着かせようと目を閉じた時。
「今夜はひよとこうやって出かけようと思っていたから、ほとんど呑まないで帰ってきたんだ」
え、そうなの?
あたしが顔を上げて遼ちゃんの顔を覗き込もうとしら、遼ちゃんも振り向いて……キスしてくれた。
クリスマスの時以来のキスは、ちょっとお酒の味がしました。
除夜の鐘が、遠くから聞こえ始めた。
そっと唇が離れて、遼ちゃんが笑う。
「年明けて、一番最初にしたことが、キスってことになるな」
うん。
静かな住宅街の夜の道。外灯の下で遼ちゃんの優しい笑顔があたしの胸を柔らかく包んでくれる。
のどの奥がツーンとしてる。これは、泣く直前の痛み。
「りょう……ちゃん」
声が掠れて上手く出てこない。
「ひよ、あけましておめでとう」
「おめでと……」
言い終わらないうちに、遼ちゃんがもう一度キスをしてくれた。
冷たい空気なんて、感じない。遼ちゃんと一緒だったら、寒くなんてない。
ねえ、遼ちゃん。ずっとそばにいて。
そっと唇が離れて、立ち止っていた遼ちゃんがゆっくりと歩き出した。
「お参りして、帰ろうな」
「うん」
神社、とは言っても、町内の自治会で守っている地元の人達の為の小さな神社。
あたしはずっとパパの実家でお正月迎えていたから初めて来たんだけど、お焚き上げ、と言われる松明が赤々と燃えてて、なんだか幻想的です。
「ひよ、ちょっとだけ歩けるか」
そう言ってあたしを下ろしてくれた遼ちゃん、松葉杖を渡してくれた。あたしを背中におんぶしてくれてた遼ちゃんは、松葉杖持っててくれた。
「あら、ひよちゃん! そういえば、ケガしたって聞いてたわね」
「大丈夫かぁ!?」
近所のおばさん、おじさん達に声を掛けられて、あたしは、大丈夫です~、とお愛想笑いを浮かべるので精一杯。
その代り、遼ちゃんがちゃんと対応してくれた。
「遼ちゃんと一緒、いいわね~」
「ほんとに兄妹みたいね」
おばさん達は、悪気はないんだけど。その言葉は、ちょっと刺さります。
兄妹、じゃないもん。
「ひよ」
遼ちゃんの声に、あたしは顔を上げた。落ち込みそうだったあたしを、優しい手が支えてくれる。
「ほら、こっち」
遼ちゃんに促されて、参道になってる階段を少し上って、神様の前へ。
お賽銭は、遼ちゃんがあたしの分も入れてくれて。頭を一緒に下げて、パンパン、っと手を合わせて――。
遼ちゃん、ちょっと長く何かお願いしてました。
なにかな。遼ちゃんは、何をお願いしたのかな。あたしは――。
あたしはベンチに座って、振る舞われている甘酒いただいたきながら遼ちゃんがご近所のおじさん達とお話してるのを眺めてた。
ファー付きのショート丈のコートに、細身のジーンズ。
やっぱり遼ちゃん、足、長いなぁ……なんて、ぼんやり思いながら。
おじさん達と対等に世間話している遼ちゃんを見ていると、そうだ遼ちゃんは大人なんだ、って改めて思わされて、遼ちゃんとの距離をすごく感じてしまう。
あたしは、まだまだ子供なんだよねって……。
そっか。遼ちゃんは大人だから、お家をーー、
「ひよ、帰るか」
遼ちゃんのお声に、ハッとあたしは顔を上げた。気付いたら、随分時間が経っていました。
優しい笑顔は、いつもの遼ちゃん。
「うん」
あたしは頷いて。
「あのね、遼ちゃん」
あたしをおぶろうと準備して屈んでいた遼ちゃんは、ん? と顔を上げた。
「あたし、早く大人になりたい」
遼ちゃん、目を丸くした。なんでそんなに驚くの。ムッとしちゃう。
「どうしてそんな顔するの? あたしは、早く遼ちゃんと同じ大人になりたいって思っただけなのに」
「ひよ」
あたしの前に屈んでた遼ちゃんが、あたしの手を取った。手袋をした手から、遼ちゃんの大きな手の感触が伝わる。
遼ちゃんの大きな黒い瞳にジッと見上げられて、あたしはちょっとドキッとする。
遼ちゃんのお顔に、松明や提灯の赤い光が当たって、影が出来て、カッコよさが際立ってます。
「あたし、なんか変なこと言ってる?」
大人になりたい、そう言ったのは、可笑しいことなの?
遼ちゃんは、いや。と首を振った。
「ひよが言う大人って、どんな大人のことを言うのかなって思ってさ」
どんな、大人? あたしは首を傾げた。
「ひよから見たら、俺は確かに大人かもしんねーけど。
俺はまだまだと思ってるし。
だから、大人なんて、一括りにはできないんだよ」
んー、つまり。遼ちゃんも、まだ大人じゃないってこと?
一生懸命考えてるあたしに、遼ちゃんはクスリと笑った。
「ひよだって、きっと大人と言える年になっても、あれ? って思うよ、きっと。
だから、いいんだ、今のひよは背伸びしなくて。
ひよは、ひよのままで」
あたしは、あたしのままで?
「俺には、ひよの成長過程をしっかりこの目で見せてもらえるっていう楽しみもあるし」
そう言った遼ちゃんは、両手で双眼鏡を作って、その二つの穴からあたしを覗く仕草をしてみせてくれた。
「あたしの、成長?」
「……なんか、取りようによっちゃやらしいな」
手の双眼鏡を下ろした遼ちゃん、苦笑い。
「ヤラシイ?」
「改めて言わせなくてよろしい」
???
遼ちゃんは、ほら帰るぞ! とあたしの前で背中を向けた。
あたしは、来た時と同じく、遼ちゃんの背中に。
「ちゃんと掴まれよ」
うん。
しっかりと掴まると。遼ちゃん、ゆっくり、そっと立ち上がった。
一気に視界が高くなって、沢山のものが見えるようになった。
わー、灯りが灯る神社の境内が奥までちゃんと見える! 遼ちゃんの視界は、こんなに高いんだ。
「しゅっぱーつ」
「はーい」
遼ちゃんは、小走りに神社の鳥居を抜けた。白い息が、はっはっ、と遼ちゃんの呼吸に合わせて、あたしの前で躍る。お空も高くて、除夜の鐘が、まだ、微かに聞こえてた。
「ひよ」
「ん?」
遼ちゃん、前を向いたまま、言った。
「久しぶりに〝なかよし〟しようか」
うん! したい! 遼ちゃんと〝なかよし〟したいよ!
あたしは胸が一杯で、遼ちゃんの肩に顔を埋めてしがみつくことしかできなかった。
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