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カルテ15 わたしの選択~過去編~2
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会社を相手取り不当解雇を訴えた原告の女性は、告訴したは良いけれど弁護士に逃げられ、その後任が見つからずに苦労している、という話を人伝に聞いた。
それはそうだ。相手は世間一般に広く知られた大企業。担当弁護士は切れ者として知れ渡る手塚玲となれば、よほど腕の立つ者でなければ及び腰になってしまう。
けれど、それじゃあ誰が彼女を助けてあげるの?
原告の女性の情報は、案件の進捗も含め一切わたしの耳に入って来なかった。
いつもなら必ず手伝わせてくれる玲さんが、今回は完全にわたしをシャットアウト。恐らくわたしは余計な事をして暴走する、と懸念していたからなのだろうけど。
そんな時に聞いた原告女性の付いてくれる弁護士がなかなか見つからない、という噂。
弁護士が、見つからないなんて。
どうして誰も玲さんに立ち向かおうと思わないの?
苛立つ気持ちが込み上げた。
どう考えたって、この案件は会社側の横暴。そうじゃなければ会社を訴えようなんて行動に出たりしないと思う。
わたしは、居ても立ってもいられず、行動に出てしまった。
これは法規に反することだ、と分かっていたけれど、玲さんの資料から原告の彼女の情報をそっと抜き取った。
この時のわたしは彼女の為に何をしてあげよう、とかそんな大それた事を考えていたわけじゃない。とにかく話しを聞いてみたかった。
もしかしたら知り合いの弁護士を誰か紹介してあげられるかもしれない、それくらいに思っていた。
玲さんと闘おうなんて、微塵も考えてはいなかった。この時は。
原告女性は、野崎花さんといった。
彼女は突然、弁護士を名乗る面識のない女から電話をもらい戸惑っていた。戸惑う、というより、最初の態度は完全に拒絶そのものだった。
それもそのはず、自分が今まさに訴えている会社の顧問弁護士の直属の部下がいきなり連絡してきたともなれば、何か裏がある、良からぬ企みがあるに違いない、と思って当然。
幾度かの門前払いを喰らいながらもしつこく何度もアタックするうちに、花さんは、わたしが上司である会社側の弁護士に内緒でコンタクトを取ろうとしている事を知り、少しずつ、電話口で話しをしてくれるようになって行った。
そうして一週間毎日粘ったかいもあり、一度外で会いましょう、というところまで漕ぎつけることが出来たのだ。
けれど、これはあくまでも、玲さんには内緒だった。
ここで、今回の訴訟の敵となる原告と事務所の弁護士がコソコソと会う、なんて事になったら、とてもマズイことになる。
なるべく、誰にも会わないであろう場所、都心から離れた郊外のホテルのラウンジで、わたしは花さんに初めてお会いした。
どんな女性だろう、と思って待っていると花さんはご主人に伴われて現れた。
春を思わせる柔らかな桜色のワンピースがよく似合う、清楚且つ聡明な雰囲気を漂わせるスラリと背の高い女性だった。少しだけ、お腹のふくらみが目立ってきた、といったところだ。
八カ月、と言っていたっけ。
はじめまして、とご挨拶をしてわたしは名刺を渡した。
心配そうにするご主人に、花さんは「大丈夫だから」と少し離れたところにいるように言っていた。ご主人はわたしに軽く会釈をして、わたし達の席から離れて行った。
わたしはコーヒーを、花さんはオレンジジュースを頼んで、一息吐く。花さんからゆっくりと口を開いた。
「なにから、話しましょうか」
オレンジジュースのグラスをそっとテーブルに置いた花さんは少し悲しげな笑みを浮かべていた。笑みに、胸が締め付けられた。
「野崎さんの話しやすいところからで……とは言っても、わたしはあなたの直接の力になれる弁護士ではないのだけれど……」
申し訳ない気持ちに加えてこうしてコソコソと会わなければいけないという後ろめたさが相まって、これ以上の言葉が継げられなかった。
そんなわたしに花さんはふわっと微笑んだ。
「あなたは、とっても正直な方みたいですね。嘘をついたり繕ったり、ということが苦手みたい」
わたしは、え、と顔を上げ、花さんを見た。
「あなたみたいな弁護士さんがいいな、私」
胸をグッと掴まれたような気持ちだった。
「それは……」
言葉を詰まらせてしまったわたしに、花さんは慌てて手を横に振った。
「あ、ごめんなさい、それができないのはちゃんと分かっているから気にしないでくだいね。ただ、そうだったらいいな、って思ったことを口にしただけなので」
花さんは、困った感情をそのまま顔に出して固まるわたしを柔らかな笑顔で解し、ゆっくりと話しを始めた。
結婚しても自らの仕事を誇りに思い生き生きと働き、互いに支え合おう、と一緒になった花さんご夫婦。理解のあるご主人は子供が生まれてからも出来うる限り協力する、そう話していたという。
だから花さんは、妊娠しても働き、短い産休を経て職場に復帰する心づもりでいた。けれどそんな彼女に会社は非情だった。
妊娠報告の直後、会社は彼女に庶務課への移動を言い渡した。
あくまでも〝体調を慮り身体に負担の掛からない仕事を〟という配慮だと会社は主張していたけれど、そんなのは建前だ。
庶務課が楽な仕事のワケがない。体の良い左遷である事は明らかだった。あわよくば、退職してもらおう、そんな考えだったのだろう。
「妊婦がいては開発チームの士気が下がる、そう言いたかったんだと思います」
目がとても綺麗な女性だった。曇っていなくて澄んでいる。
きっと、まっすぐに生きてきた人なのだと思う。純粋に仕事が好きで、自らのやることを信じて、ただひたむきに働いてきた人なのだと思った。そんな彼女から、会社は、働く権利を奪ったのだ。
わたしの中に、沸々と湧きあがる感情があった。これは、怒りだと思う。
何に対して?
花さんを追い出した会社?
それとも、こんな状態を、有能な働く意欲ある女性をないがしろにして平気な社会に?
そこに冷酷に、加担する弁護士に?
許せない。
そう思った瞬間、わたしの中の覚悟が決まった。
「わたしが、あなたの代理人をします! わたしが、あなたを弁護します!」
ずっと、そうしたいって思っていたんだと思う。けれど、一緒にいる、これからの共に生きていくことになる玲さんの顔を見る度にその気持ちが萎えていた。
ううん、そうじゃない。わたしは、自分が働く場を失うかもしれない事に対して怖気づいていたんだ。
でも、わたしが弁護士になったのは、不条理な目に合って苦しんでいる人の力になる為だったこと、思い出した。
花さんは、わたしの、突然の申し出に目を丸くした。
「それは、すごく嬉しいことなんですけど、大丈夫なんですか?」
わたしはゆっくりと首を横に振った。恐らく、大丈夫じゃない。
「でも、いいんです、許せないものは許せない。わたしが、あなたの正義を守りたい。わたしは自分の居場所なんて、どうだっていい」
花さんに付く、という事は玲さんと闘う、ということを意味している。そうなれば恐らくわたしはあそこにはいられなくなる。
それでもいい。この覚悟は、固いの。
「わたしは、自分が信じる正義を曲げてまで今の居場所にしがみつくつもりはありません。だから、わたしはあなたを助けたいって思ったんです。それだけです」
☆
そこからはまさに修羅場だった。
原告側に付く、と言い出したわたしに事務所の所属弁護士である先生達は容赦ない非難の言葉を浴びせた。
その中には――今までわたしに対して玲さんの婚約者だからと我慢していたのだろう――ここぞとばかりに罵詈雑言を吐く者もいて。
けれどわたしは、自分が言い出したことがどれだけとんでもないことか分かっていたから何も反論はしなかった。
ただひたすら、頭を下げるのみ。ここを出て行く覚悟は、花さんに宣言したあの時に出来ていたから。
当の玲さんは、他の者達とは違い、終始冷静だった。蜂の巣を突いたような部屋の中で、玲さんは静かに低く言った。
「いいだろう、やってみるといい」
まさかの言葉にその場に居合わせた一同、唖然。
「手塚先生! こんなことが許されていいはずが……」
声を上げたのはこの事務所内で、パートナーという地位を与えられている玲さんと同期の弁護士だった。玲さんは彼を手で制した。
「菊乃、やるなら徹底的にやってみるんだ。僕の方としては、相手が君だろうと容赦はしないけどね」
「玲さん……」
「ただし!」
それまで椅子に座っていた玲さんが立ち上がり、わたしはドキッと身体を強張らせた。切れ長の目が、真っ直ぐにわたしを見据えている。
仕事をしている時の玲さんの目は、冷たくて厳しい光を湛える。身構えるわたしに玲さんは静かに言った。
「この裁判が終わるまで、菊乃はここに来てはいけない。ここの資料も一切使わせない」
わたしは息を呑んだ。
けれど考えてみれば当然のこと。
事務所が顧問を務める会社を訴えている原告側の弁護士を、所長自ら何食わぬ顔でそのまま出入りさせておく訳にはいかない。
何より、部下を大事にする玲さんが公私混同する訳がなかった。
「わかりました」
深く息を吐いて、それでもわたしはしっかりと、ゆっくりと答えていた。
覚悟は、出来ていたんだもの。こんなことで、引くわけにはいかない。
これは、玲さんとの別れへのプロムナードだったんだ、と後になって思うことになる。
玲さんとは、根本から、生きる道が、見据える未来が、違ったの。
それはそうだ。相手は世間一般に広く知られた大企業。担当弁護士は切れ者として知れ渡る手塚玲となれば、よほど腕の立つ者でなければ及び腰になってしまう。
けれど、それじゃあ誰が彼女を助けてあげるの?
原告の女性の情報は、案件の進捗も含め一切わたしの耳に入って来なかった。
いつもなら必ず手伝わせてくれる玲さんが、今回は完全にわたしをシャットアウト。恐らくわたしは余計な事をして暴走する、と懸念していたからなのだろうけど。
そんな時に聞いた原告女性の付いてくれる弁護士がなかなか見つからない、という噂。
弁護士が、見つからないなんて。
どうして誰も玲さんに立ち向かおうと思わないの?
苛立つ気持ちが込み上げた。
どう考えたって、この案件は会社側の横暴。そうじゃなければ会社を訴えようなんて行動に出たりしないと思う。
わたしは、居ても立ってもいられず、行動に出てしまった。
これは法規に反することだ、と分かっていたけれど、玲さんの資料から原告の彼女の情報をそっと抜き取った。
この時のわたしは彼女の為に何をしてあげよう、とかそんな大それた事を考えていたわけじゃない。とにかく話しを聞いてみたかった。
もしかしたら知り合いの弁護士を誰か紹介してあげられるかもしれない、それくらいに思っていた。
玲さんと闘おうなんて、微塵も考えてはいなかった。この時は。
原告女性は、野崎花さんといった。
彼女は突然、弁護士を名乗る面識のない女から電話をもらい戸惑っていた。戸惑う、というより、最初の態度は完全に拒絶そのものだった。
それもそのはず、自分が今まさに訴えている会社の顧問弁護士の直属の部下がいきなり連絡してきたともなれば、何か裏がある、良からぬ企みがあるに違いない、と思って当然。
幾度かの門前払いを喰らいながらもしつこく何度もアタックするうちに、花さんは、わたしが上司である会社側の弁護士に内緒でコンタクトを取ろうとしている事を知り、少しずつ、電話口で話しをしてくれるようになって行った。
そうして一週間毎日粘ったかいもあり、一度外で会いましょう、というところまで漕ぎつけることが出来たのだ。
けれど、これはあくまでも、玲さんには内緒だった。
ここで、今回の訴訟の敵となる原告と事務所の弁護士がコソコソと会う、なんて事になったら、とてもマズイことになる。
なるべく、誰にも会わないであろう場所、都心から離れた郊外のホテルのラウンジで、わたしは花さんに初めてお会いした。
どんな女性だろう、と思って待っていると花さんはご主人に伴われて現れた。
春を思わせる柔らかな桜色のワンピースがよく似合う、清楚且つ聡明な雰囲気を漂わせるスラリと背の高い女性だった。少しだけ、お腹のふくらみが目立ってきた、といったところだ。
八カ月、と言っていたっけ。
はじめまして、とご挨拶をしてわたしは名刺を渡した。
心配そうにするご主人に、花さんは「大丈夫だから」と少し離れたところにいるように言っていた。ご主人はわたしに軽く会釈をして、わたし達の席から離れて行った。
わたしはコーヒーを、花さんはオレンジジュースを頼んで、一息吐く。花さんからゆっくりと口を開いた。
「なにから、話しましょうか」
オレンジジュースのグラスをそっとテーブルに置いた花さんは少し悲しげな笑みを浮かべていた。笑みに、胸が締め付けられた。
「野崎さんの話しやすいところからで……とは言っても、わたしはあなたの直接の力になれる弁護士ではないのだけれど……」
申し訳ない気持ちに加えてこうしてコソコソと会わなければいけないという後ろめたさが相まって、これ以上の言葉が継げられなかった。
そんなわたしに花さんはふわっと微笑んだ。
「あなたは、とっても正直な方みたいですね。嘘をついたり繕ったり、ということが苦手みたい」
わたしは、え、と顔を上げ、花さんを見た。
「あなたみたいな弁護士さんがいいな、私」
胸をグッと掴まれたような気持ちだった。
「それは……」
言葉を詰まらせてしまったわたしに、花さんは慌てて手を横に振った。
「あ、ごめんなさい、それができないのはちゃんと分かっているから気にしないでくだいね。ただ、そうだったらいいな、って思ったことを口にしただけなので」
花さんは、困った感情をそのまま顔に出して固まるわたしを柔らかな笑顔で解し、ゆっくりと話しを始めた。
結婚しても自らの仕事を誇りに思い生き生きと働き、互いに支え合おう、と一緒になった花さんご夫婦。理解のあるご主人は子供が生まれてからも出来うる限り協力する、そう話していたという。
だから花さんは、妊娠しても働き、短い産休を経て職場に復帰する心づもりでいた。けれどそんな彼女に会社は非情だった。
妊娠報告の直後、会社は彼女に庶務課への移動を言い渡した。
あくまでも〝体調を慮り身体に負担の掛からない仕事を〟という配慮だと会社は主張していたけれど、そんなのは建前だ。
庶務課が楽な仕事のワケがない。体の良い左遷である事は明らかだった。あわよくば、退職してもらおう、そんな考えだったのだろう。
「妊婦がいては開発チームの士気が下がる、そう言いたかったんだと思います」
目がとても綺麗な女性だった。曇っていなくて澄んでいる。
きっと、まっすぐに生きてきた人なのだと思う。純粋に仕事が好きで、自らのやることを信じて、ただひたむきに働いてきた人なのだと思った。そんな彼女から、会社は、働く権利を奪ったのだ。
わたしの中に、沸々と湧きあがる感情があった。これは、怒りだと思う。
何に対して?
花さんを追い出した会社?
それとも、こんな状態を、有能な働く意欲ある女性をないがしろにして平気な社会に?
そこに冷酷に、加担する弁護士に?
許せない。
そう思った瞬間、わたしの中の覚悟が決まった。
「わたしが、あなたの代理人をします! わたしが、あなたを弁護します!」
ずっと、そうしたいって思っていたんだと思う。けれど、一緒にいる、これからの共に生きていくことになる玲さんの顔を見る度にその気持ちが萎えていた。
ううん、そうじゃない。わたしは、自分が働く場を失うかもしれない事に対して怖気づいていたんだ。
でも、わたしが弁護士になったのは、不条理な目に合って苦しんでいる人の力になる為だったこと、思い出した。
花さんは、わたしの、突然の申し出に目を丸くした。
「それは、すごく嬉しいことなんですけど、大丈夫なんですか?」
わたしはゆっくりと首を横に振った。恐らく、大丈夫じゃない。
「でも、いいんです、許せないものは許せない。わたしが、あなたの正義を守りたい。わたしは自分の居場所なんて、どうだっていい」
花さんに付く、という事は玲さんと闘う、ということを意味している。そうなれば恐らくわたしはあそこにはいられなくなる。
それでもいい。この覚悟は、固いの。
「わたしは、自分が信じる正義を曲げてまで今の居場所にしがみつくつもりはありません。だから、わたしはあなたを助けたいって思ったんです。それだけです」
☆
そこからはまさに修羅場だった。
原告側に付く、と言い出したわたしに事務所の所属弁護士である先生達は容赦ない非難の言葉を浴びせた。
その中には――今までわたしに対して玲さんの婚約者だからと我慢していたのだろう――ここぞとばかりに罵詈雑言を吐く者もいて。
けれどわたしは、自分が言い出したことがどれだけとんでもないことか分かっていたから何も反論はしなかった。
ただひたすら、頭を下げるのみ。ここを出て行く覚悟は、花さんに宣言したあの時に出来ていたから。
当の玲さんは、他の者達とは違い、終始冷静だった。蜂の巣を突いたような部屋の中で、玲さんは静かに低く言った。
「いいだろう、やってみるといい」
まさかの言葉にその場に居合わせた一同、唖然。
「手塚先生! こんなことが許されていいはずが……」
声を上げたのはこの事務所内で、パートナーという地位を与えられている玲さんと同期の弁護士だった。玲さんは彼を手で制した。
「菊乃、やるなら徹底的にやってみるんだ。僕の方としては、相手が君だろうと容赦はしないけどね」
「玲さん……」
「ただし!」
それまで椅子に座っていた玲さんが立ち上がり、わたしはドキッと身体を強張らせた。切れ長の目が、真っ直ぐにわたしを見据えている。
仕事をしている時の玲さんの目は、冷たくて厳しい光を湛える。身構えるわたしに玲さんは静かに言った。
「この裁判が終わるまで、菊乃はここに来てはいけない。ここの資料も一切使わせない」
わたしは息を呑んだ。
けれど考えてみれば当然のこと。
事務所が顧問を務める会社を訴えている原告側の弁護士を、所長自ら何食わぬ顔でそのまま出入りさせておく訳にはいかない。
何より、部下を大事にする玲さんが公私混同する訳がなかった。
「わかりました」
深く息を吐いて、それでもわたしはしっかりと、ゆっくりと答えていた。
覚悟は、出来ていたんだもの。こんなことで、引くわけにはいかない。
これは、玲さんとの別れへのプロムナードだったんだ、と後になって思うことになる。
玲さんとは、根本から、生きる道が、見据える未来が、違ったの。
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