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長々とした自己紹介は終わったので、本編が次から始まります(弟、なかなか出てこなくてゴメンナサイ)。
白い長毛種の小ブタ…?。
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ジョリーに連れられて、林を抜けて一般病棟に近つくと、入り口付近に沢山の人達が、困り顔でたたずんでいた。
「ハイドを連れてきましたーっ!!」
ジョリーがそう叫ぶと、困り顔でたたずんでいた人達が、安堵した表情で私を迎えた。
「ハイド。大変なんだよ!」
「今、領主様は手術の真っ最中で、手が離せないって言われて…」
「さっきディルア公爵家の荷車から、置き去りにされて…」
「何を言っても駄目で、ずっとこの調子なんだよ」
と、一斉に話し掛けてきた。
たたずむ人々の中心から、屠殺場に連れて来られた、小ブタの様な鳴き声がする。
「プギィィィ~!!。イィィィッッ!!。ウギィィィ~~~ッッ! !。ウギャァァァァァ!!!」
一見すると、長い毛を持つブタの様なそれは、私と同じ位の年嵩の子供だった。
長い灰色がかった花柄ネグリジェを着ていて、ズングリとした太った体から、むっくりとした肥えた腕が出ている。
髪は身長よりも長く、頭ら辺は赤黒茶色で先に行くにつれて白灰色になり、全体的にベッタリとしていて、所々にグシャグシャとした毛玉ができていた。
…女の子?。
慟哭する声は、太っている為に声帯が肉に埋もれて、掠れた野太い声になってしまっている。
だから、人の声に聞こえず、ブタの声だと感じてしまったのだろう。
「これは…、酷い」
あたり一面には、すえた糞尿の臭いが漂っている。
汚れたネグリジェに、垂れ流された排泄物がそのままこびり付いるのだ。
頭をガリガリと掻きむしっては、まるで発狂したかの様に、号泣している。
いや、実際、発狂しているのかもしれない。
現に、狂気の沙汰とは思えない様相だ。
目は見開き血走っているが、何も見ていない。
ガリガリガリガリガリガリ…、ボリボリボリボリボリボリ…。
ーーー…ん?。
爪先が、黒く染まっている。
まるで皮膚を引きちぎるかのように頭を引っ掻きむしる様子。
これは、尋常じゃない。
ーーー…まさか…。
私は、目を凝らした。
ーーー…いる!!。
ジュクジュクとして、悪臭を放つ頭皮から生える毛にガッシリと抱きつき、吸血する寄生虫。
アタマジラミだ。
それと、もう一種類。
手と指の間、脇の下に赤い腫れがあり、そこに小さな水疱と線状のものが見えた。
まず、間違いなくヒゼンダニだ。
「全員、半径二メートル以上近づかないで!!。
近づいてしまった者、触れてしまった者は、ただちに感染病棟で体を洗って、そのあと念のためにイオウ剤を塗布して下さい!。
生活魔法だけでは、効果はありませんからね!。
特に頭を念入りに洗って下さい。
除虫菊を入れたシャンプーの使用を許可します!!。
頭を乾かした後には、ティーツリーオイルで頭皮をマッサージしてください!!」
シラミやダニは、ノミみたいにピョンピョン跳ねて、宿主に寄生したりしないが、髪や皮膚が接触する事により感染する。
ここで働く人たちは、基本親切な人達だ。
いつ親身に近づいて、接触しているか分からない。
念のため、そう指示を出した。
「着ていた服は、50度のお湯に10分以上浸してから洗濯してください。その他の方は、感染症マニュアルに準じて行動して下さい!」
生活魔法の中には、身体を清潔にする為の魔法がある。
しかし、それでクリーンになる範囲は、体から生理的に出る老排泄物に限られていた。
寄生虫は生物であり、その範囲から外れる為に効果が無い。
何故なら、人間は共生生物(複数の生物が相互関係を持ちながら、持ちつ持たれつ、同じ場所に存在する現象。寄生も共生の一種類で、宿主から一方的に搾奪する場合を寄生という)だからだ。
体の中では様々な共生関係が成立している。
皮膚の常在細菌は、他の有害な雑菌の繁殖を防いでいるし、腸内細菌は人体に必要不可欠な栄養素を供給してくれている。
もし、これらの常在菌を、万が一、生活魔法で駆逐してしまったら…。
まず、腸内フローラによる悪玉菌の増殖防御が無くなり、腸内に有毒な腐敗菌が増殖。
人体は、腸内細菌と腸内粘膜細胞とで免疫力の70%を作り出しているので、感染防御機能が破綻。
病気になったり下痢が続くだけでなく、腸の粘膜から病原体が侵入して、脳や心臓だけでなく、全身ありとあらゆる部位が侵される。
更に、腸内の菌による発酵が行われず、ビタミンB郡が生成されなくなる。
身体中の全ての細胞に、エネルギーが供給されなくなるのだ。
常在菌の皮膚バリアーや、腸内細菌などのプロバイオテクス効果(生体に良い影響を与える善玉菌の効果)の影響力はとても甚大なのである。
.....______.....______以下、6月15日削除部分.....______.....______
腸内の枯草菌(納豆菌)からビタミンKが合成されず、血が止まりにくく、骨ももろくなり、動脈が石灰化(動脈硬化は血管壁にプラークができ固くなるが、このプラークにカルシウムが沈着した状態が石灰化)する(春菊やニラなどの植物などからでもビタミンKは得られるから、基本的に欠乏はしにくいが…)。
ビタミンB郡は8種類あり、相互に作用して様々な物質代謝を行っている。
ビタミンB郡が生成されないと、
疲労、脚気、口内炎、口角炎、貧血、神経過敏、脱毛、白髪、ストレス増強、うつ、老化促進、ガン、脳神経低下…等々。
が起こる。
「ハイドを連れてきましたーっ!!」
ジョリーがそう叫ぶと、困り顔でたたずんでいた人達が、安堵した表情で私を迎えた。
「ハイド。大変なんだよ!」
「今、領主様は手術の真っ最中で、手が離せないって言われて…」
「さっきディルア公爵家の荷車から、置き去りにされて…」
「何を言っても駄目で、ずっとこの調子なんだよ」
と、一斉に話し掛けてきた。
たたずむ人々の中心から、屠殺場に連れて来られた、小ブタの様な鳴き声がする。
「プギィィィ~!!。イィィィッッ!!。ウギィィィ~~~ッッ! !。ウギャァァァァァ!!!」
一見すると、長い毛を持つブタの様なそれは、私と同じ位の年嵩の子供だった。
長い灰色がかった花柄ネグリジェを着ていて、ズングリとした太った体から、むっくりとした肥えた腕が出ている。
髪は身長よりも長く、頭ら辺は赤黒茶色で先に行くにつれて白灰色になり、全体的にベッタリとしていて、所々にグシャグシャとした毛玉ができていた。
…女の子?。
慟哭する声は、太っている為に声帯が肉に埋もれて、掠れた野太い声になってしまっている。
だから、人の声に聞こえず、ブタの声だと感じてしまったのだろう。
「これは…、酷い」
あたり一面には、すえた糞尿の臭いが漂っている。
汚れたネグリジェに、垂れ流された排泄物がそのままこびり付いるのだ。
頭をガリガリと掻きむしっては、まるで発狂したかの様に、号泣している。
いや、実際、発狂しているのかもしれない。
現に、狂気の沙汰とは思えない様相だ。
目は見開き血走っているが、何も見ていない。
ガリガリガリガリガリガリ…、ボリボリボリボリボリボリ…。
ーーー…ん?。
爪先が、黒く染まっている。
まるで皮膚を引きちぎるかのように頭を引っ掻きむしる様子。
これは、尋常じゃない。
ーーー…まさか…。
私は、目を凝らした。
ーーー…いる!!。
ジュクジュクとして、悪臭を放つ頭皮から生える毛にガッシリと抱きつき、吸血する寄生虫。
アタマジラミだ。
それと、もう一種類。
手と指の間、脇の下に赤い腫れがあり、そこに小さな水疱と線状のものが見えた。
まず、間違いなくヒゼンダニだ。
「全員、半径二メートル以上近づかないで!!。
近づいてしまった者、触れてしまった者は、ただちに感染病棟で体を洗って、そのあと念のためにイオウ剤を塗布して下さい!。
生活魔法だけでは、効果はありませんからね!。
特に頭を念入りに洗って下さい。
除虫菊を入れたシャンプーの使用を許可します!!。
頭を乾かした後には、ティーツリーオイルで頭皮をマッサージしてください!!」
シラミやダニは、ノミみたいにピョンピョン跳ねて、宿主に寄生したりしないが、髪や皮膚が接触する事により感染する。
ここで働く人たちは、基本親切な人達だ。
いつ親身に近づいて、接触しているか分からない。
念のため、そう指示を出した。
「着ていた服は、50度のお湯に10分以上浸してから洗濯してください。その他の方は、感染症マニュアルに準じて行動して下さい!」
生活魔法の中には、身体を清潔にする為の魔法がある。
しかし、それでクリーンになる範囲は、体から生理的に出る老排泄物に限られていた。
寄生虫は生物であり、その範囲から外れる為に効果が無い。
何故なら、人間は共生生物(複数の生物が相互関係を持ちながら、持ちつ持たれつ、同じ場所に存在する現象。寄生も共生の一種類で、宿主から一方的に搾奪する場合を寄生という)だからだ。
体の中では様々な共生関係が成立している。
皮膚の常在細菌は、他の有害な雑菌の繁殖を防いでいるし、腸内細菌は人体に必要不可欠な栄養素を供給してくれている。
もし、これらの常在菌を、万が一、生活魔法で駆逐してしまったら…。
まず、腸内フローラによる悪玉菌の増殖防御が無くなり、腸内に有毒な腐敗菌が増殖。
人体は、腸内細菌と腸内粘膜細胞とで免疫力の70%を作り出しているので、感染防御機能が破綻。
病気になったり下痢が続くだけでなく、腸の粘膜から病原体が侵入して、脳や心臓だけでなく、全身ありとあらゆる部位が侵される。
更に、腸内の菌による発酵が行われず、ビタミンB郡が生成されなくなる。
身体中の全ての細胞に、エネルギーが供給されなくなるのだ。
常在菌の皮膚バリアーや、腸内細菌などのプロバイオテクス効果(生体に良い影響を与える善玉菌の効果)の影響力はとても甚大なのである。
.....______.....______以下、6月15日削除部分.....______.....______
腸内の枯草菌(納豆菌)からビタミンKが合成されず、血が止まりにくく、骨ももろくなり、動脈が石灰化(動脈硬化は血管壁にプラークができ固くなるが、このプラークにカルシウムが沈着した状態が石灰化)する(春菊やニラなどの植物などからでもビタミンKは得られるから、基本的に欠乏はしにくいが…)。
ビタミンB郡は8種類あり、相互に作用して様々な物質代謝を行っている。
ビタミンB郡が生成されないと、
疲労、脚気、口内炎、口角炎、貧血、神経過敏、脱毛、白髪、ストレス増強、うつ、老化促進、ガン、脳神経低下…等々。
が起こる。
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