弟を 雅な公爵令嬢に育てようと思う。

ママさん看護師

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看護師の知識を使って、看護過程を展開していきます。

【情報収集】『聖者の涙/(最上級の聖水)』

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「お、お父様!?」

意識が、一瞬にして現実に引き揚げられる。
目をパチリと開けると、私の頭に、何かベールの様な物が掛けられていた。

「ん?」

…あれ?。何か重い…?。

頭に手をやり、それを外す。

ーーー…タプン…。

それは、食事動作に問題のある介護者に使う、食事用のエプロンだった。
食べこぼしがボロボロと落ちても、服やベッドを汚さない為の、防水加工されたケープ状のエプロンだ。

…それが、なんで私に被されているんだ?。

食べこぼしが落ちて、食物が溜まる様になっているエプロンのポケットの中に、何故か水が溜まっている。

…ナニコレ?。

『聖者の涙/(最上級の聖水)』

「どんだけ泣いてんだよ!!」

頭の中に出てきた詳細説明に、思わずツッ込んで、エプロンを床に叩きつけるとこだった。

…危ない、危ない。床を汚すところだった!。

「あ、あれ?。そういえば、お父様は?」

私の剣幕に驚いて、固まってしまった三人に声をかけた。

「えっ、あっ、はい!」
「あっ、先ほど、急いで部屋から出て行かれましたわ」
「えぇ、ハイド様より早く、お目覚めになられた様子でしたわ」 

ワタワタとしながらも、口々に答える。

「分かった、有り難う!。
ちょっと、私、お父様の後を追うから。
マリー、コレお願いしても良い?」
  
私は、お父様の涙『聖者の涙/(最上級の聖水)』の溜まったエプロンをマリーに手渡した。

エプロンを片付けている、時間がもったいない!。

早くお父様を追わなければ。

何か、変なことをやらかす前に!。

「はい、お任せくださいませ!」

慌てて手を差し出し、エプロンを手にとったマリーは、大きく頷く。

「じあ、行ってきます!。
それから、その子の事も宜しくね!」

「「「はい、承知致しました」」」

「詳細は、帰ってから話すからーーー!!」

頭を下げるマリー、ラナン、ナスターに後を任せて、父を追う。



感染病棟の外に出て周りを見渡すも、父の姿はすでになかった。

「…仕方ない…」

私は、気が進まないが、嗅覚の感覚を最大にして、父の匂いを探す。

ーーー…クン、クン、クン…。

…居た!。馬小屋の方だ!!。

すると、父の匂いと同時に、馬小屋の臭いも鼻に入ってきた。

「うぐっ!?。…おうぅぅぅ~…。…うぇぇぇぇ~…」

…くしゃい、くしゃい、くしゃいよぉぉぉぉぉ~~~…!!。

あまりのスカトール臭強い糞臭に、吐き気が込み上げ、生理的な涙が出てきた。

スカトール臭は、低濃度では花の香りを呈していて、オレンジとかジャスミンとか、トロピカルフルーツの花の香気成分にも含まれているんだよぉ~★。

…って、はっ!。
思わず、意識が変な方向にイッてしまった!!。

あぁあぁ…、もうっ。
この能力は、諸刃の剣だ。
威力も高いが、ダメージもデカイ…。

「おえっぷ!」

…失礼。

「いっ、急がきゃ…。…うっ、馬小屋…っ」

ダメージを抱えながら、私は、ヨロヨロとしながら馬小屋に急ぐ。


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