「追放されたので、980円で異世界の神々を自作!でも安くてやばい奴が来た」

ソコニ

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第13話「風祭りと消えた女神」

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風車小屋での特訓から三日目の朝、宿の窓をノックする音でレインは目を覚ました。

「なんだ?」

カーテンを開けると、外には風で舞い上がった色とりどりの旗や紙吹雪が見える。通りは早朝にもかかわらず人で賑わっていた。

「すごい賑やかさだな」

「あら、起きたの?」

シルビアが部屋に入ってきた。彼女は既に着替えて出かける準備をしているようだった。

「今日は『風祭り』よ。ベルデンの一大イベントなの」

「風祭り?」

「そう。風の神様に感謝する祭りね。風車が多いこの町の特産品や風に関する催し物でいっぱいになるのよ」

風神——シルフの存在をひた隠しにしている身としては、少し緊張する話だった。

「大丈夫かな…」

「心配ないわ。この祭りには各地から大勢の旅人が来るから、私たちも観光客のふりをすれば目立たないわよ」

そう言ってシルビアは四柱の神々を見回した。ルナとマルスは既に起きていて、窓の外を興味津々で覗いていた。ガイアはいつものように床と一体化して休んでいる。そしてシルフは…

「シルフはどこだ?」

レインが尋ねると、マルスが窓の外を指さした。

「あそこだよ!」

見ると、シルフが窓の外で風に乗って踊るように浮かんでいた。彼女の姿は透明に近く、普通の人には見えないほどだが、レインたちには幽かに銀色の輪郭が見えた。

「もう! 勝手に外に出ないでって言ったのに!」

ルナが不満そうに言った。シルフは風に乗って窓から部屋に戻ってきた。

「ごめんなさい! でも外がとっても賑やかで、風が私を呼んでいるみたいで…」

彼女の体は少しずつ実体化し、興奮で頬を赤らめていた。

「『風祭り』ですって! 私のためのお祭りみたい!」

「違うよ。この世界の風の神様は別にいるんだよ」

レインが諭すように言うと、シルフはしょんぼりした。

「そっか…でも、風のお祭りだから、見に行きたいな…」

その眼差しに、レインは思わずため息をついた。

「わかった。でも人混みの中では絶対に目立つ行動をしないこと。常に人間に見えるように、透明にならないように気をつけて」

「やったー!」

シルフが喜んで回転すると、部屋中に小さな竜巻が発生し、紙や小物が舞い上がった。

「ほら、もうやってる!」

ルナが呆れた声を上げた。

***

午前中、レインたちは風祭りの会場を巡っていた。町の中央広場は屋台で埋め尽くされ、至る所に風車や風鈴が設置されていた。地元の職人たちによる風に関する工芸品の展示や、風を使った遊びのコーナーもある。

「すごい! すごい!」

シルフは人間の姿で歩いているが、その目は好奇心で輝き、髪だけが無風なのに常になびいていた。人々はそれを風祭り用の特殊な髪飾りだと思っているようだった。

「シルフ、あまり興奮しないで」

レインが小声で言った。

「だって…こんなに素敵な祭りだもの…」

彼女の体がわずかに透けかけたのを見て、レインは慌てて彼女の肩に手を置いた。

「落ち着いて。深呼吸だ」

「は、はい…」

シルフは深呼吸をして気持ちを落ち着けようとしたが、レインに触れられたことで逆に頬を赤らめてしまった。

「あらあら」

シルビアが意地悪そうに笑った。

「ああ! 見て見て! あそこで何か始まるみたい!」

ルナが指さす先では、広場の中央に特設ステージが設けられ、人々が集まり始めていた。

「風祭りのメインイベントね。『風の舞』という伝統舞踊よ」

シルビアが説明した。

「行ってみよう!」

一行はステージ前に移動した。間もなく、鈴と笛の音色が鳴り響き、鮮やかな衣装を着た踊り子たちが現れた。彼らの衣装は風になびく布をたくさん付けていて、踊るたびに風を切るような音を立てた。

「わあ…きれい…」

シルフは目を輝かせて見つめていた。踊り子たちの動きは風そのもののように流れるように優雅で、シルフは思わずその動きを真似してしまう。

「シルフ、目立つよ」

マルスが心配そうに囁いた。

「ご、ごめんなさい…」

シルフは慌てて普通に立とうとしたが、既に周囲の人々が彼女の優雅な動きに気づいていた。

「あの子、すごい素質があるわね」

「本物の踊り子みたい!」

周囲の称賛の声にシルフは困惑した表情を浮かべた。司会者がそれに気づき、マイクで呼びかけた。

「おや、観客の中に素晴らしい踊りの才能を持つ方がいるようですね! ステージにお上がりいただけませんか?」

「え!?」

レインたちは驚いたが、既に観客がシルフを拍手で迎えようとしていた。

「どうしよう…」

シルフが困った顔でレインを見た。

「断るのも逆に目立つわね」

シルビアが小声で言った。

「ここは一芝居打つしかないわ。シルフ、普通の踊りをするだけよ。余計な能力は使わないで」

「わ、わかりました…」

シルフは恐る恐るステージに上がった。観客からの拍手に、彼女は緊張した面持ちで一礼した。

「お名前は?」

「シ、シルフです…」

「シルフさん、風祭りの踊りをご存知ですか?」

「い、いえ…でも見てて覚えました」

「それでは、音楽に合わせて踊ってみてください!」

笛と太鼓の音色が鳴り響き、シルフは緊張しながらも踊り始めた。最初は恐る恐るだったが、音楽のリズムを感じるうちに、彼女の体が自然に動き始めた。その姿はまるで風そのものが具現化したかのようだった。

「すごい…」

ルナも思わず見惚れてしまった。シルフの踊りは本物の踊り子たちよりも風の動きに忠実で、彼女の周りには自然と小さな風が舞い始めていた。

「あの子、本当に人間?」

「まるで風の精霊みたい…」

観客の間で囁きが広がり始めた。レインは不安を感じてシルフに目配せしたが、彼女は既に音楽と舞踊の世界に没頭していた。

そして、踊りのクライマックス。シルフが高く跳び上がったとき、彼女の体が一瞬宙に浮いたように見えた。実際には風の力で少し浮いていたのだが、観客はそれを踊りのテクニックだと思い、大きな歓声が上がった。

「すごいぞー!」

「素晴らしい!」

熱狂する観衆の声にシルフの顔が赤く染まり、彼女の体がますます風を纏い始めた。

「まずい…」

レインが不安を感じていると、シルフの体がだんだん透明になり始めた。

「お、おい!」

観客も異変に気づき始め、驚きの声が上がる。シルフは自分の体が風化していることに気づき、パニックになった。

「わ、私…!」

そして、彼女は言ってしまった。

「わーっ! 楽しい!」

その一言が破滅の始まりだった。「楽しい」という言葉が風に乗って光り輝き、広場全体に広がった。そして次の瞬間、シルフの体が完全に風になって消えた。

「シルフ!」

レインが叫んだが、彼女の姿は既になく、代わりに広場全体が「楽しさの渦」に包まれ始めた。シルフの言霊が具現化したのだ。

突然、広場にいた人々全員が狂ったように笑い始めた。

「あはははは! なんて楽しいんだ!」

「きゃははは! 最高!」

人々は急に抑制が効かなくなり、屋台から食べ物を奪って投げ合ったり、噴水に飛び込んだり、衣服を脱ぎ捨てたりと、常軌を逸した行動を取り始めた。

「こ、これは…」

レインは唖然とした。シルフの「言霊具現化」バグが町全体に広がったのだ。

「どうすれば…」

混乱の中、マルスが急に叫んだ。

「風の敵を倒せー!」

マルスの「戦意高揚」バグが暴走し始めたのだ。なぜか彼の周囲にいた人々は「風と戦う」という奇妙な使命感に取り憑かれ、空中に向かって剣を振り回したり、扇子で風を打ち払おうとしたりし始めた。

「戦うぞー!」

「風に勝つんだー!」

「や、やめてマルス!」

レインが叫んだが、状況はさらに悪化していた。ガイアまでもが混乱に巻き込まれ、彼女は地面と同化して風の通り道を遮ろうとした。

「風の流れを…止めます…」

広場の床がうねり始め、石畳が波のように動き、風の道を塞ごうとする。人々は地面の変化に驚き、さらに騒ぎは大きくなった。

そして最悪の事態が訪れた。ガイアの第二のバグ、「引力操作」が発動したのだ。彼女が地面と一体化したことで、周囲の物体の重力が変化し始めた。屋台が浮き上がり、人々は空中に浮かび始めた。

「うわーっ!」

「助けてー!」

空中に浮かぶ人々、戦意に満ちた暴徒、そして狂ったように楽しさに溺れる群衆。町は完全なカオスに包まれていた。

「レイン! どうするの!?」

パニックになったルナがレインの服を引っ張った。彼女も混乱しているが、まだ正気を保っていた。

「まずはシルフを見つけないと! 彼女が実体化しない限り、このバグは止まらない!」

「でも彼女はどこ?」

「風になったんだ。風の流れを追えば…」

レインは考えを巡らせた。バグで風になったシルフは、風の流れに沿って移動しているはずだ。しかし町中が大混乱では探しようがない。

そのとき、シルビアが叫んだ。

「風車小屋よ! この町で一番風が集まる場所!」

「そうか! 行こう!」

しかし、そこまで移動するのは簡単ではなかった。空飛ぶ屋台、宙に浮く人々、そして「風と戦う」狂戦士たちの間を縫って進まなければならない。

「くそっ…」

レインが苦戦していると、突然ルナが手を上げた。

「任せてください!」

彼女が手をかざすと、青白い光が広がった。

「過剰回復!」

ルナの癒しの力が暴走してバグり、周囲の人々が急に眠気に襲われた。「楽しさ」と「戦意」に満ちていた人々が次々と眠りに落ちていく。

「これで少しは…」

確かに騒ぎは小さくなったが、今度は別の問題が発生した。眠った人々が空中に浮いたまま、まるで夢遊病者のように歩き始めたのだ。

「もう…どうなってるの…」

シルビアも呆れ果てた表情だった。

「とにかく風車小屋へ!」

レインたちは混乱の町を抜け、何とか風車小屋にたどり着いた。巨大な風車が複数並ぶ小屋の前には、異様に強い風が渦巻いていた。

「シルフ! どこにいる!?」

レインが叫ぶと、風がわずかに反応した。風車の羽根が急に回り始め、渦を巻いた。その中心にかすかに人の形が見えた。

「あそこだ!」

風の渦の中心に、透明に近い銀色の姿——シルフの輪郭がかすかに見えた。彼女は風と一体化し、コントロールを失っているようだった。

「どうすれば彼女を元に戻せる?」

シルビアが尋ねた。

「自分の存在を認識させるんだ。シルフ! 俺たちだ! 戻ってきてくれ!」

レインの声は風にかき消されてしまう。そのとき、マルスが震える手で剣を抜いた。

「ぼ、ぼくが風を切る! そしたら、シルフが戻ってくるかも!」

「でも危ないよ!」

「大丈夫…」

マルスは怯えながらも、勇気を振り絞って風の渦に向かって剣を振り下ろした。剣は風を切り裂き、一瞬風の流れが乱れた。

「今だ!」

レインが風の渦に手を伸ばし、かすかに見えるシルフの形をつかもうとした。その瞬間、ガイアが地面からせり上がり、手を上げた。

「重力を…安定させます…」

彼女のバグが逆方向に働き、シルフの風の形に重みを与えた。風が少しずつ実体化し始める。

「ルナ!」

「はい!」

ルナも加わり、青白い光を放った。

「存在を修復します!」

三柱の力が合わさり、風の渦が徐々に形を取り始めた。シルフの姿が少しずつ実体化していく。

「シルフ! 戻ってきて!」

レインが叫ぶと、ついにシルフの体が完全に現れた。彼女は混乱した表情でレインの腕の中に倒れ込んだ。

「ご、ごめんなさい…制御できなくなって…」

「大丈夫だ。戻ってきてくれて良かった」

しかし、町の混乱はまだ収まっていなかった。シルフの言霊の効果は残っており、人々はまだ「楽しさ」や「戦意」に支配されていた。

「どうすれば町が元に戻るの?」

シルフは申し訳なさそうに言った。

「言霊を打ち消す言葉を言うしかない」

「でも、何を言えば…」

シルフが考え込んでいると、ルナが提案した。

「『静か』はどう?」

「やってみる…」

シルフは深呼吸をして、空に向かって大きな声で言った。

「静か!」

その言葉が風に乗って光り、町全体に広がった。すると、不思議なことに人々の動きが緩やかになり、浮いていたものが地面に降り始め、騒ぎが少しずつ収まっていった。

「効いてる!」

レインが歓声を上げた。しかし喜びもつかの間、今度は町全体が不自然な静けさに包まれてしまった。人々は口をパクパクさせているのに声が出ず、動こうとしても動きがスローモーションになっていた。

「あの…これも少しおかしくない?」

シルビアが指摘した。

「やりすぎちゃったみたい…」

シルフは困った表情を浮かべた。

「じゃあ、『普通』って言ってみて」

「普通!」

彼女の言葉が再び風に乗って広がると、今度は人々がやっと通常の状態に戻り始めた。浮いていたものは地面に落ち、眠っていた人々は目を覚まし、狂戦士たちも武器を下ろした。

「やった! 直った!」

みんなが安堵のため息をついた、そのとき…

「お前たちだな? この騒ぎを起こしたのは」

振り返ると、そこには街の警備隊長と思しき男が立っていた。その後ろには数十人の警備兵が並んでいる。

「まずいですね…」

ガイアが静かに言った。

「どうする?」

シルビアがレインに耳打ちした。

「正直に言っても信じてもらえないだろうし…」

そのとき、シルフが前に出た。

「私が…」

しかし、レインが彼女の肩に手を置いて止めた。

「逃げるしかないな」

「えっ、でも…」

「罰金を払うほどの金はないし、牢屋に入れられたら王国にバレる。今は逃げて、また機会があれば謝罪しに来よう」

一行は警備隊にさっと背を向け、風車小屋の裏口から逃げ出した。

「待て!」

警備隊長の声が背後から聞こえたが、ルナの「過剰回復」バグで一時的に超回復したレインたちの足は速く、あっという間に町の外へと出てしまった。

「はぁ…はぁ…」

茂みの中で息を整えながら、レインはシルフを見た。彼女は申し訳なさそうに俯いていた。

「ごめんなさい…お祭りを台無しにして…」

「いや、俺たちの責任でもある。君のバグをもっと理解しておくべきだった」

マルスとガイアも深く頷いた。

「私たちのバグも暴走しちゃったし…」

「四柱が一緒にいると、バグが連鎖するのかな…」

シルビアが考え込む様子で言った。

「これもまた修行のうちよ。次からはもっと注意しましょう」

「それにしても」

レインは笑った。

「すごい祭りになったな。あれは間違いなく『風祭り史上最大の風事件』として語り継がれるだろうな」

「フフ…そうかも」

シルフも少し顔を明るくした。一同の笑い声が森に響いた。

しかし、彼らはまだ知らなかった。風事件のニュースが風のように速く広がり、ある人物の耳にも届いていることを…。

アンジェリア王国では、ヴィクター卿が一枚の報告書を読みながら、静かに微笑んでいた。

「見つけたぞ…レイン・ヴァルト」
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