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第17話「魔法師の野望」
しおりを挟むグリーンウッド村に訪問制限が設けられてから三日が経った。「竜と勇者の農園」では、久しぶりに平穏な日々が戻りつつあった。レインたちは週に三日だけ訪問者を受け入れ、残りの日は農作業や新しい農具の改良に集中することにした。
この日も非公開日の一つだった。レインとガルムは「竜炎耕作機」の改良に取り組み、フィリアとリーフィアは新しく開墾した東の区画で、特殊な香草の栽培を始めていた。
「これでいいだろう」レインは機械の一部を調整して言った。「炉の冷却効率が上がるはずだ」
ガルムは頷き、彼が作り直した部品を取り付けた。「これで連続稼働時間が延びるだろう」
二人が作業を続けていると、納屋の入り口に人影が現れた。
「すみません、こちらが『竜と勇者の農園』でしょうか?」
振り返ると、そこには見知らぬ男性が立っていた。身長は高く、細身の体格。年齢は四十代半ばといったところか。黒と紫を基調とした高級な服を着て、首には王立魔法学院の紋章が入った銀のペンダントをつけている。髪は銀灰色で、鋭い灰色の瞳が印象的だった。
「そうですが」レインは立ち上がって言った。「今日は非公開日なのですが...」
「申し訳ありません」男性は丁寧に頭を下げた。「私はマルドゥーク・サイレント。王立魔法学院の上級研究員です」
彼は内ポケットから金色の封印が施された書状を取り出した。
「これは国王陛下直々の命により、『竜炎耕作機』の視察を許可する公文書です」
レインは少し眉をひそめながらも、書状を受け取って確認した。確かに王家の紋章と国王の署名が入っている。公式な訪問許可だった。
「わかりました」レインは書状を返しながら言った。「マルドゥークさん、ようこそ。私はレイン、そしてこちらはガルムです」
「獣人族の方ですね」マルドゥークはガルムに微笑みかけた。「種族を超えた協力関係、素晴らしいことです」
彼の物腰は洗練されており、教養ある学者の印象を与えた。しかし、レインはどこか違和感を覚えていた。その目の奥に隠された何かを感じたのだ。
「『竜炎耕作機』についてはどの程度ご存知ですか?」レインは尋ねた。
「噂とわずかな報告書からです」マルドゥークは答えた。「竜の炎をエネルギーに変換し、機械を動かすという画期的な技術と聞いています。私は魔力変換の研究をしている者として、大変興味を持ちました」
彼は「竜炎耕作機」に近づき、熱心に観察し始めた。特に炉の部分を念入りに調べ、時折メモを取っている。
「驚異的です...」マルドゥークは感嘆の声を上げた。「この魔導回路の設計、誰がされたのですか?」
「エルフのリーフィアだ」ガルムが答えた。「精霊との交信能力を持つ彼女の知識が不可欠だった」
「エルフの魔法ですか」マルドゥークは目を輝かせた。「そして竜の炎...さらに人間とは思えない技術...」
彼はレインを見て、敬意を込めた表情で言った。「勇者時代の経験が役立ったのでしょうね」
「ええ、まあ」レインは曖昧に答えた。「魔王城で見た技術をヒントにしました」
マルドゥークの目が一瞬鋭く光った。「魔王の技術ですか...実に興味深い」
彼はさらに機械の周りを歩き回り、各部分を注意深く観察し続けた。その様子はまるで子供がおもちゃを欲しがるような熱心さだった。
「この技術の応用範囲は広大です」マルドゥークは興奮気味に言った。「農業だけでなく、鉱山採掘、建設、交通...そして」
彼は一瞬言葉を切った後、慎重に続けた。「国防にも役立つかもしれません」
「国防?」レインは眉をひそめた。
「そうです」マルドゥークは穏やかに微笑んだ。「例えば、国境警備の自動機械や、有事の際の防衛装置として」
レインは不快感を隠せなかった。「この機械は平和利用のために開発したものです。私たちは戦争のための道具を作るつもりはありません」
「もちろん、平和が最優先です」マルドゥークは素早く譲歩した。「しかし、平和を守るための備えも必要ではないでしょうか。隣国のブレイクウッドとの関係も最近緊張しているという話もあります」
ガルムが口を開こうとした時、畑の方から声が聞こえた。
「レイン、東区画の植え付けが...」
フィリアとリーフィアが納屋に入ってきたが、マルドゥークを見て二人とも足を止めた。特にフィリアの表情が一瞬で警戒的になった。
「お客さんか」彼女は冷たい声で言った。
「失礼します」マルドゥークは優雅に頭を下げた。「マルドゥーク・サイレント、王立魔法学院の者です。あなたが噂の竜族、フィリアさんですね」
彼の目は好奇心でいっぱいだった。まるでフィリアを研究対象のように見つめている。
「そして、エルフの方も」彼はリーフィアにも挨拶した。「魔導回路の設計者ですね。素晴らしい才能をお持ちです」
リーフィアは丁寧に会釈を返したが、彼女の目にも警戒心が見えた。
「何の用件だ?」フィリアは単刀直入に尋ねた。
「『竜炎耕作機』の視察です」マルドゥークは穏やかに答えた。「この革新的技術に国も大きな関心を持っています」
フィリアはマルドゥークを凝視していた。彼女の鋭い直感が何かを感じ取ったようだった。
「レイン、少し話があるんだけど」彼女は意図的に会話を中断させた。
レインは状況を理解し、マルドゥークに一礼した。「少しお待ちください」
四人は納屋の外に出て、小声で話し合った。
「あの男、信用できないわ」フィリアはすぐに言った。「何か隠している」
「私も変な感じがする」リーフィアも同意した。「精霊たちが騒いでいる。警戒しろと」
「王立魔法学院の上級研究員だと言っていたが...」レインは思案顔だった。
「国王の許可状は本物か?」ガルムが尋ねた。
「紋章と署名は確かに本物に見えた」レインは答えた。「しかし、彼は『竜炎耕作機』を軍事利用したいと匂わせていた」
フィリアの顔が強張った。「軍事利用?」
「そう」レインは頷いた。「国防のためと言っていたが...」
「断るべきだ」ガルムが断固として言った。「私たちが作ったのは、命を育むための道具だ」
四人は一致して、マルドゥークには協力しないことを決めた。しかし、国王の許可状がある以上、完全に追い返すこともできない。
納屋に戻ると、マルドゥークは「竜炎耕作機」の設計をスケッチしているところだった。彼はレインたちが戻ってきたのを見て、優雅に笑みを浮かべた。
「素晴らしい機械ですね」彼は称賛を込めて言った。「ぜひ、詳細な設計図を学院で研究させていただきたいのですが」
「申し訳ありませんが、それはお断りします」レインはきっぱりと言った。「この技術は私たちだけのものではなく、多くの種族の協力で生まれたものです。軽々しく共有することはできません」
マルドゥークの笑顔が一瞬凍りついたが、すぐに取り繕った。
「もちろん、あなたの立場は理解できます」彼は優しく言った。「しかし、この技術は国全体の利益になるものです。報酬もお支払いします」
「お金の問題ではありません」レインは毅然として答えた。「私たちはこの技術が平和的目的にのみ使われることを願っています」
マルドゥークの目に一瞬、冷たい光が宿った。しかし彼はすぐに学者らしい穏やかな表情に戻った。
「わかりました」彼は諦めたように言った。「しかし、考え直していただける余地はありますか?学院としても、この研究には非常に価値を見出しています」
「今のところ、お断りします」レインは改めて言った。
マルドゥークは小さく溜息をつき、荷物をまとめ始めた。
「では、これで失礼します」彼は丁寧に頭を下げた。「ただ、この技術が広まれば、誰かが模倣することになるでしょう。それが善意の者とは限りません」
その言葉には、かすかな脅しのようなものが含まれていた。
「私たちは自分たちの技術に責任を持ちます」レインは強い口調で答えた。
マルドゥークは最後に四人に向かって微笑み、納屋を後にした。その背中が見えなくなるまで、フィリアは彼を見つめていた。
「要注意人物ね」彼女はつぶやいた。「あの男、あきらめないわ」
---
その夜、四人は小屋で夕食を囲みながら、マルドゥークのことについて話し合っていた。
「確かに王立魔法学院の人間だろう」レインは言った。「しかし、彼の関心は純粋な学術的好奇心ではない気がする」
「彼の目...獲物を狙う狼のようだった」ガルムは低い声で言った。
「精霊たちも警告していた」リーフィアは心配そうに言った。「彼は危険だと」
フィリアは黙って窓の外を見ていた。夜の闇が農園を包み、月明かりだけが畑を照らしている。
「誰かが来る」彼女は突然言った。
「何?」レインは驚いて尋ねた。
「予感がする」フィリアは真剣な表情で言った。「今夜、誰かが忍び込んでくる」
彼女の直感は、竜族特有の鋭い感覚に基づいていた。レインたちはフィリアの言葉を信じ、警戒を強めることにした。
「交代で見張りをしよう」レインは提案した。「私が最初の番を引き受ける」
ガルムとリーフィアも頷き、見張りの順番を決めた。フィリアはレインと最初の見張りを担当することになった。
夜が更けていくにつれ、農園の静けさはより深まった。レインとフィリアは小屋の窓から外を見張りながら、小声で話していた。
「マルドゥークが何かをたくらんでいるなら、『竜炎耕作機』の設計図が目的だろう」レインは言った。
「そう思う」フィリアは頷いた。「設計図さえあれば、彼らは軍事用に改造できる」
レインは納屋の方を見た。設計図は納屋の奥の小さな部屋に、他の重要書類と一緒に保管されていた。
夜半過ぎ、フィリアの体が突然緊張した。「来た」
彼女の鋭い耳が、人間には聞こえない物音を捉えていた。レインも集中して耳を澄ませると、かすかに納屋の方向から音がした。
「ガルムとリーフィアを起こさないと」レインは立ち上がった。
フィリアは彼の腕を掴んだ。「待って。二人だけで行きましょう。相手も少人数なら、対処できるはず」
レインは少し迷ったが、フィリアの判断を信頼して頷いた。「わかった。でも気をつけて」
二人は静かに小屋を抜け出し、納屋に向かった。月明かりを避けて影の中を移動する。レインはかつての勇者時代の技術を思い出し、音を立てずに進む。フィリアも優雅な動きで彼に続いた。
納屋に近づくと、中から薄い光が漏れているのが見えた。誰かがランタンを使っているようだ。
「窓から覗いてみよう」レインはささやいた。
二人は納屋の窓に近づき、内部を覗き込んだ。そこには予想通り、マルドゥークの姿があった。
彼は一人で納屋の中を探り、設計図を保管している部屋に向かっていた。彼の手には小さな魔法の灯りがあり、その青白い光が納屋内を照らしている。
「やはり彼か」フィリアの目が怒りで輝いた。
マルドゥークは鍵のかかった部屋の前で立ち止まり、何かの呪文を唱え始めた。彼の指先から青い光が溢れ、鍵に向かって伸びていく。
「鍵開けの魔法だ」レインはささやいた。「急がないと」
フィリアは毅然として言った。「私が前から、あなたは後ろから」
レインは頷き、二人は素早く位置についた。フィリアは納屋の正面の扉へ、レインは裏口へと回り込んだ。
フィリアが大きく納屋の扉を開けると同時に、レインも裏から忍び込んだ。
「何をしているの?」フィリアの冷たい声が納屋に響いた。
マルドゥークは驚いて振り返り、魔法の灯りを落としそうになった。しかし、すぐに冷静さを取り戻した彼は、にこやかな笑みを浮かべた。
「やあ、こんな夜遅くに失礼します」彼は何事もなかったかのように言った。「少し追加調査をさせていただこうと」
「嘘をつかないで」レインは後ろから近づきながら言った。「あなたは設計図を盗もうとしている」
マルドゥークは両方向から迫る二人を見て、表情が一変した。優雅な学者の仮面が剥がれ落ち、冷酷な計算高さがその顔に現れた。
「勇者と魔竜か」彼は嘲笑うように言った。「二人とも、自分たちが何を作り出したのか理解していない。この技術は国家レベルの価値がある」
「だからこそ、軍事利用はさせない」レインは強い口調で言った。
マルドゥークは冷笑した。「平和利用?いつまでも童話のような夢を見ているな。現実の世界では、力こそが全てだ」
「出ていけ」フィリアは低い声で言った。彼女の目が竜のように黄金色に輝き始めていた。「二度と戻ってくるな」
マルドゥークは二人を見比べ、状況を判断した。「今日のところは退くとしよう。しかし、この技術は必ず手に入れる」
彼は突然、ポケットから小さな球体を取り出し、床に投げつけた。球体が割れると、濃い煙が納屋内に充満した。
「レイン!」フィリアが叫んだ。
煙が晴れた時には、マルドゥークの姿はなかった。裏口から逃げたようだ。
「追いかける?」フィリアは尋ねた。
レインは首を振った。「先に設計図の安全を確認しよう」
二人が部屋を確認すると、鍵は解除されかけていたが、マルドゥークは中に入る前に見つかったようだった。設計図は無事だった。
「危なかった」レインはほっとして言った。
フィリアはまだ警戒を解いていなかった。「彼はあきらめない。また来るわ」
「次からは警備を強化しないとな」レインは真剣な表情で言った。「そして、設計図はもっと安全な場所に...」
二人が話している間にも、マルドゥークは村を離れ、夜の闇の中に消えていった。彼の野心は挫かれたが、決して消えてはいない。
「竜と勇者の農園」に新たな試練が訪れようとしていた。平和的な技術が軍事利用という脅威に直面する中、レインたちの決意は一層強くなっていた。
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