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第2話「初めてのナンパ → 美少女エルフが赤面」
しおりを挟む朝日がカーテンの隙間から差し込み、俺の目を覚ました。一瞬、どこにいるのか分からなかったが、天井の木目を見て思い出した。
(そうだ、俺は異世界に来たんだ)
昨日、ガロウとルナに助けられてから一晩が経った。窓の外には見慣れない景色が広がっている。鮮やかな緑の森と、遠くに見える山脈。空には二つの月が薄く残っていた。
「二つの月…完全にファンタジー世界だな」
ベッドから起き上がると、頭の中で昨日獲得した新スキルの説明が表示された。
『スキル「ボディランゲージ・マスター」:相手の仕草や表情から感情を読み取り、自分の姿勢や動作で好印象を与える』
『スキル「会話の主導権」:会話の流れをコントロールし、自分の望む方向に導く』
実用的なスキルだ。
ドアをノックする音がして、ルナの声が聞こえた。「遼、起きてる?朝食ができたわ」
「はい、今行きます」
部屋を出ると、食卓には簡素だが美味しそうな朝食が並んでいた。パンと、卵、それに見たことのない紫色の果物。
「おはよう、遼」ルナが微笑みながら言った。「よく眠れた?」
「うん、ありがとう」
俺は新スキル「ボディランゲージ・マスター」を試してみることにした。相手の仕草から感情を読み取るというスキルだ。ルナを観察すると、彼女は少し緊張気味で、時々俺の反応を窺っている。料理への自信はあるが、俺の評価を気にしているようだ。
「いただきます」
初めて口にした異世界の食事は、意外にも地球のものとよく似ていた。ただ、香辛料が少し違う。
「美味しい!」
素直な感想を伝えると、ルナの顔が明るくなった。
『スキル「ボディランゲージ・マスター」発動成功。ルナの好感度+10。現在の好感度:65/100』
「本当?良かった…」彼女は嬉しそうに微笑んだ。「今日は村に行く予定よね?お父さんも許可してくれたわ」
ガロウは既に狩りに出かけたらしい。
「ありがとう。ぜひ村を案内してほしいな」
朝食を終えた後、ルナから借りた服に着替えた。どうやらガロウの若い頃の服らしい。シンプルな麻のシャツに革のベストと、丈夫そうな茶色のズボン。これなら浮かないだろう。
ラステル村までは森の中を歩いて30分ほどだった。道中、ルナが森の植物や小動物について教えてくれる。中には光る花や、耳が三つある小さなウサギのような生き物もいた。完全に異世界だ。
「ねえ、遼」ルナが歩きながら言った。「あなたの国ではどんな恋愛文化があるの?」
突然の質問に俺は少し驚いた。
「え?恋愛文化?」
「うん。記憶があいまいなら、覚えていることだけでいいの。この辺りとは違うんじゃないかなって思って」
これはちょうどいい機会かもしれない。異世界の恋愛文化について知ることで、スキルの活用法も見えてくるはずだ。
スキル「会話の主導権」を発動させた。
『スキル「会話の主導権」発動。会話をコントロールできます』
「そうだなぁ、まずはこの世界の恋愛文化を教えてもらってもいいかな?比較すると思い出すかもしれない」
ルナは少し考えてから答えた。
「そうね…この国では、男性から女性に告白するのが一般的かな。貴族の間では、家同士の婚約が多いけど、庶民は自由恋愛よ。あと、エルフは人間より恋愛に慎重な傾向があるわ」
「エルフは?」
「うん。エルフは長寿だから、パートナー選びも慎重になるの。それに感情表現も控えめだし、恋愛の進展も遅いわ」
「なるほど…」
『異世界恋愛知識を獲得:エルフは恋愛に慎重・感情表現が控えめ』
頭の中にこんな表示が出るとは面白い。まるで攻略ガイドを得たようだ。
「お互いの好意を示すときは?」
「うーん、男性なら花束を贈ったり、手作りの小物をプレゼントしたり。女性は手料理や、特別な魔法のアイテムを作ったりするわね」
「魔法のアイテム?」
「ええ。例えば、二人の気持ちが通じると光る石とか。恋愛成就のお守りとか」
「へえ…」
地球とそれほど変わらないようだが、魔法が絡むのは異世界ならでは。こういう文化的知識も重要だ。
そうこうしているうちに、森が開けて村が見えてきた。
ラステル村は30軒ほどの家が集まった小さな集落だった。中央には広場があり、いくつかの店が並んでいる。人々は農作業や手工業に勤しんでいた。
「ここが村の中心よ」ルナが説明してくれる。「あそこが市場で、向こうが宿屋のハーレム・ヒルズ」
「宿の名前、気になるな…」
ルナはクスリと笑った。「オーナーのマリアさんが付けた名前なの。彼女、ちょっと変わった人で…」
村の人々は俺たちが通りかかると、好奇心いっぱいの視線を向けてきた。特に若い女性たちが興味津々な様子だ。
「あれがルナちゃんのお友達?」
「見たことない顔ね」
「かっこいいじゃない」
思わず耳を疑った。「かっこいい」だって?俺が?
『スキル効果「第一印象ブースト」が村全体に作用しています。異世界では効果が増幅されています』
なるほど。スキルの効果がこの世界では増幅されるのか。それはチートかもしれない。
ルナが俺を市場に連れていった。そこではさまざまな食材や雑貨が売られていた。見たことのない果物や、光る鉱石、魔法の材料らしき草花もある。
「あら、ルナちゃん。その方は?」
声をかけてきたのは、40代くらいの女性。果物屋の店主らしい。
「マーサおばさん、こんにちは。この人は遼。昨日森で倒れていたところをお父さんが助けたの」
「まあ、そうだったの。お元気になられて何よりです」マーサさんは俺に微笑んだ。「よそから来たのね?」
「はい、記憶があいまいで…」
「あら、それは大変。でも安心して。ラステル村は皆親切だから」
マーサさんは籠から赤い果物を一つ取り出して俺に差し出した。「はい、召し上がれ。村の特産のルビーアップルよ」
「ありがとうございます」
果物を受け取ると、マーサさんはウインクした。「ルナちゃん、ステキな人を連れてきたわね」
ルナの頬が赤くなった。俺も少し照れる。
その後も村を歩き回りながら、ルナは様々な場所や人々を紹介してくれた。どこへ行っても、村人たちは友好的で、特に女性たちは俺に興味を示してくれる。
「遼、あそこがハーレム・ヒルズよ」
広場の一角に、二階建ての立派な建物があった。看板には「ハーレム・ヒルズ」と書かれ、その下に「美女と美酒の宿」というキャッチフレーズ。なかなかアグレッシブな宣伝文句だ。
「中に入ってみよう」
宿の中は予想以上に洗練されていた。清潔な床と壁、おしゃれな照明、そして居心地の良さそうな客席。カウンターには20代後半くらいの美女が立っていた。
「いらっしゃい」彼女は俺たちに気づくと満面の笑みを浮かべた。「あら、ルナちゃん。珍しいわね、こんな時間に」
「マリアさん、こんにちは。この人を紹介するために来たの」
マリアと呼ばれた美女は俺を見て目を輝かせた。
「まあ!素敵な男性じゃない」彼女は俺の手を取った。「私はマリア・ローゼン。このハーレム・ヒルズのオーナーよ」
「藤原遼です。よろしく」
マリアは俺の手を握ったまま放さない。なかなかスキンシップの激しい人だ。
「遼さんは記憶があいまいで困っているのよ」ルナが説明した。「マリアさんなら色々な国の情報に詳しいから、何か分かるかと思って」
「記憶喪失?」マリアは興味深そうに俺を見た。「それは大変ね。でも心配しないで。私がたくさん話を聞いてあげる」
彼女の態度に、ルナが少し眉をひそめるのが見えた。
『警告:女性間の軽度の嫉妬反応を検出』
頭の中にこんな表示まで出るとは。これは面白いが、ちょっと危険かもしれない。
「マリアさんは、どうしてこんな辺境の村に宿を?」俺は話題を変えるために尋ねた。スキル「会話の主導権」を使って、状況をコントロールする。
「あら、気になる?」マリアは笑った。「私は元々王都の上流階級の出身なのよ。でも自由に生きたくて、この村に来たの。この宿は5年前に開業したわ」
「王都って、どんなところですか?」
「華やかで活気がある場所よ。貴族の館や王宮、大きな市場、魔法アカデミーなどがあるわ。でも競争も激しいし、人間関係も複雑」
「魔法アカデミー?」
「そう。魔法の才能のある人が学ぶ場所よ。貴族の子弟や才能のある平民が通うわ」
話しているうちに、宿に他のお客が入ってきた。30代くらいの男性が3人、どうやら商人らしい。
「お客さんが来たから、また後でゆっくり話しましょう」マリアは言った。「今夜は宿で小さなパーティーがあるの。村人たちも集まるから、よかったら来てね」
「パーティー?」
「ええ。月に一度の村の集まりよ。音楽や踊り、おいしい食事もあるわ」
「ぜひ行きたいです」
マリアは満足げに微笑んで、新しいお客の対応に向かった。
宿を出ると、ルナが少し不満そうな顔をしていた。
「ルナ、どうしたの?」
「別に…」彼女は俯いた。「マリアさん、いつも男の人に積極的なのよ」
これは明らかな嫉妬だ。昨日会ったばかりなのに、ここまで好感度が上がっているのか。スキルの効果は侮れない。
「そういえば、ハーレム・ヒルズって変わった名前だね」
ルナは少し表情が和らいだ。「マリアさんが『すべての男性に快適なハーレム空間を』って言って付けた名前なの。村の長老は最初反対したけど、マリアさんの熱意に負けたみたい」
「なかなか個性的な人だね」
村の散策を続けながら、俺はこの世界での生き方について考えていた。「実用恋愛スキル」は予想以上に強力だ。それを活かして、この世界でどう生きていくか。
「ねえ、ルナ」俺は訊いた。「もし俺がこの村で仕事をするとしたら、何ができると思う?」
「うーん…」ルナは考え込んだ。「遼は話すのが上手いから、商人とか、交渉役とか…あ、それか恋愛相談師とか?」
「恋愛相談師?」
「そう。村にはカップルになりたい人は多いけど、アドバイスしてくれる人がいないの。マリアさんはいつも『積極的に行け』って言うだけだし」
これは面白い提案だ。恋愛スキルを持つ俺なら、恋愛相談という形で役立てるかもしれない。それに、俺自身のスキルも磨かれるだろう。
「それは良いアイデアかもしれないね」
その時、村の入り口で騒がしい声が聞こえた。
「なんだろう?」
小走りで向かうと、村の衛兵らしき男性たちが、一人の女性エルフと言い争っていた。
「言ってるだろう!人間の村に入ることはできない」
「でも、大事な薬草を売りに来ただけです。前は問題なかったはずです」
エルフの女性は明らかに困惑していた。彼女は完全なエルフで、ルナよりも鋭く尖った耳を持ち、銀色の長い髪が美しい。20代半ばといったところか。
「何があったの?」ルナが衛兵に尋ねた。
「ルナか。この森のエルフが村に入ろうとしているんだ。でも最近、隣村でエルフの盗賊団による襲撃があってな。村長の命令で、当面エルフの入村を制限しているんだ」
「でも彼女は盗賊じゃないわ」ルナが抗議した。「シルヴィアよね?前にも来てたじゃない」
「ルールはルールだ」衛兵は首を振った。
エルフの女性—シルヴィアは肩を落とした。「分かりました。また機会があれば…」
俺は思わず前に出ていた。これは「実用恋愛スキル」の出番かもしれない。
「すみません」俺は衛兵に話しかけた。「この方の保証人になります」
「保証人?お前誰だ?」
「藤原遼です。昨日からルナさんの家に滞在していて…」
「ああ、ガロウさんが森で見つけた男か」衛兵は俺を見た。「でも部外者が保証人になるなんて…」
ここで新スキルを試してみよう。「ボディランゲージ・マスター」と「会話の主導権」を同時に発動する。
『複合スキル発動。効果増幅中』
俺は自然と背筋を伸ばし、堂々とした態度を取った。声のトーンも少し低めに調整する。目は真っ直ぐ衛兵に向け、信頼感を与える表情に。
「確かに私は部外者ですが、シルヴィアさんがルナさんの知人であること、また以前から問題なく村を訪れていたことは明らかです。私が責任を持ちます。何か問題があれば、私に責任を問うてください」
衛兵は少し戸惑った顔になり、仲間と顔を見合わせた。
「それに」俺は続けた。「彼女が持ってきた薬草が村の人々の役に立つなら、拒否するのはむしろ村にとって損失ではないでしょうか?」
「うーん…」衛兵は考え込んだ。「分かった。ただし、村にいる間はお前が付き添うこと。そして日没前には出ていくように」
「ありがとうございます」
シルヴィアは驚いた顔で俺を見ていた。
「ありがとう…でも、なぜ私を助けてくれたの?」
「困っている人を見過ごせなくて」俺は微笑んだ。「それに、ルナさんの知り合いなら問題ないと思ったから」
シルヴィアはルナに目を向けた。「ルナ、彼は?」
「遼よ。昨日から私たちの家に滞在してるの」
『異種族スキル獲得チャンス:エルフの信頼を得ることで新たなスキルが解放されるかもしれません』
これは興味深い。異種族ごとに特別なスキルがあるのかもしれない。
「シルヴィアさん、せっかくだから村で薬草を売りませんか?僕が案内します」
シルヴィアは少し警戒しながらも頷いた。「お願いします…藤原さん」
「遼でいいですよ」
「では、遼…ありがとう」
ルナ、シルヴィア、そして俺の三人で村に戻った。シルヴィアは様々な薬草を持っていて、村の薬屋に売るつもりだったようだ。
薬屋では、シルヴィアの持ってきた薬草が高く評価された。特に「月光草」と呼ばれる青い葉の植物は、熱や痛みに効く貴重な薬草だという。
取引が終わった後、シルヴィアは感謝の気持ちを込めて、小さな袋を俺に渡した。
「これは?」
「お礼よ。『心の音草』という薬草。お茶にすると心を穏やかにする効果があるの」
「ありがとう」
『関係構築成功:シルヴィアの好感度+40。現在の好感度:40/100』
市場でシルヴィアが薬草の説明をしている間、俺はルナに訊いた。
「エルフと人間の関係って、良くないの?」
ルナは少し悲しげに答えた。「複雑よ。基本的には平和だけど、時々衝突があるの。エルフは森を大切にするけど、人間は開発したがるでしょ?」
「ルナは、ハーフエルフとして難しいこともあるんだね」
「うん…両方の世界で、完全には受け入れられないことも」
俺はルナの肩に優しく手を置いた。「でも、それがルナの強みでもあるよ。両方の世界を繋げられる存在だから」
ルナは少し驚いたように俺を見た後、微笑んだ。「ありがとう、遼」
『共感的発言成功:ルナの好感度+15。現在の好感度:80/100』
シルヴィアとの用事が終わると、彼女は森に帰る準備を始めた。
「本当にありがとう、遼。あなたのような人間は珍しいわ」
「いえいえ。また会えるといいですね」
シルヴィアは少し照れたように微笑んだ。「ええ。今度は森でお会いしましょう。いつか私たちの集落に招待するわ」
「ぜひ行きたいです」
シルヴィアが去った後、ルナが不思議そうに俺を見ていた。
「遼って、不思議な人ね」
「どういう意味で?」
「初対面の人とでも、すぐ打ち解けるじゃない。私も、マリアさんも、シルヴィアも…みんなすぐ心を開いちゃう」
「それは…」俺は少し考えた。「相手の話をよく聞くことが大事なんだと思う」
実際には「実用恋愛スキル」のおかげなんだけどね。
「ねえ、今夜のパーティー、一緒に行こう?」ルナが提案した。
「もちろん」
その時、頭の中に新しいメッセージが表示された。
『中級恋愛スキル「初級ナンパ術」が解放されました!このスキルは初対面の相手に好印象を与え、短時間で親密度を高める効果があります』
なるほど。ついに「ナンパ術」まで来たか。今夜のパーティーで試してみる価値はあるかもしれない。
「ルナ、今夜はどんな服装がいいかな?」
「普段着でいいわよ。でも…」彼女は少し照れたように言った。「せっかくだから、私も少しおしゃれしようかな」
「楽しみにしてるよ」
村を歩きながら、俺は考えた。この異世界で「実用恋愛スキル」を磨き、人間関係を構築していけば、きっと新しい可能性が開けるはずだ。
恋愛相談師として働くのもいいし、商人として交渉術を活かすのもあり。あるいは、もっと大きな目標を持つことだってできるかもしれない。
いずれにせよ、今夜のパーティーで「ナンパ術」を試してみよう。この異世界での新しい冒険は、まだ始まったばかりだ。
(続く)
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