俺とお前、信者たち【本編完結済み/番外編更新中】

知世

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本編(小話)

夢の跡※大幅な加筆修正あり

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夢の跡…夢のように消えうせた所。現実のむなしさをいう



「…兄さん、まだ迷っているんだね。…そんなに、ここにいたいの?」

「…卒業する気でいたからな(湊と一緒にいるって約束したし。せめて高校卒業までは傍にいてあげたい。自分のことを疎かにしがちな社も心配だ。一条の美味しいご飯だって食べたい。会計の甘ったれ根性は叩き直せてない。咲哉さんと風紀委員長と副会長の卒業だって祝いたい。一部の親衛隊の人とは仲良くなれて、良くしてもらったから、何かお礼したい。…ここにいて、したいことが、気になることが、沢山あるんだ)」

「…そっか…それなら、うん、いいよ」

「ん?」

「卒業するまで、ここにいてもいいよ」

どういう風の吹き回しだ

さっきまで、連れて行く気満々だったじゃないか

嫌な予感がして、つい身構える

「僕も一緒に通うけど。…一度くらい、普通の学生生活を送るのも悪くないから」

それだけ、か?なら、問題ない

…はずなのに、未だに嫌な予感がする

「でも」

にっこり

兄弟の俺でも、思わず見惚れてしまうほど、美しい笑みを浮かべる楓

「不愉快な人間は退学させるよ」

「…!」

「兄さんを傷付けた人間は、誰一人許さない。兄さんが許しても、僕は許さない」

「もう終わったことだ。今は良好な関係を築いている」

「兄さん。これは決定事項だよ」

「俺はそんなこと望んでいない。やめてくれ」

「…そう…。兄さんがそこまで言うなら、最低限の人数にしてあげる」

「…楓…」

「兄さんを制裁した人間全員と、生徒の代表である生徒会と風紀委員会の役職持ち。ああ、兄さんを殴った一条龍もだね」

「!?生徒会書記と風紀委員会は、俺に危害を加えてない。関係ないだろ」

「叶湊は一時期職務放棄したし、風紀委員会は無能だ。兄さんの制裁を防げなかった」

「それは…!」

「人の上に立つ人間には、相応の責務がある。言い訳が通用するとでも思うの?」

「……」

「父さんだって賛同するだろうね」

「……」

楓が俺を脅すなんて

いや、これは脅しじゃなく、最低条件なのか。俺が学園に通う為の…

「…俺が学園を去れば、退学させる必要はないよな」

「そうだね。…兄さんと僕に関係ない人間のことを構うほど、暇じゃないよ。僕も父さんも」

「……」

楓は変わってしまった

…少なくとも、俺の知ってる楓は、こんな目をしていなかった

愛情、執着、依存、嫉妬、焦燥、憎悪…色んな重い感情が、ぐちゃぐちゃに混ざったような、煮詰まったような、こんな恐ろしい目はしてなかったはずだ

…楓を怖いと思う日がくるとはな。人生何が起こるか分からないな、本当に

「……楓」

お前、俺の弟だよな?整形した他人とかじゃないよな?

思わず現実逃避しながら、俺が今出せる、最大限の優しい声で呼び掛けると、楓はぱちぱちと瞬きをして、ふんわりと、それはそれは可愛らしい笑みを浮かべた

人間離れした美貌が、一気に幼くなり、小さな子供みたいな表情になった

「なあに?にいさん」

砂糖菓子顔負けの甘い顔と声だ

…その豹変っぷりも怖い。いや、可愛いんだけどな。可愛いけど怖い

情緒不安定過ぎる。大丈夫か

…楓が変わったのは、やっぱり、俺のせいなんだろうか…

俺はまた、間違えてしまったのか?

「ねえ、兄さん。僕たち、ずっと一緒だよ。約束したよね?」

…楓を正気に戻せるのは、俺だけなのかもしれない

俺が狂わせてしまったなら、元に戻すのは、俺の役目だ

時間も、距離も、無意味だった

今度は傍にいよう

「一緒に行く。…当分会わないだろうから、彼方に電話してもいいか?」

「ふふっ。会えない、じゃないんだね。うん、わかった。あ、そうだ。正門に車を待たせているから、先に行ってくれる?」

「ああ」



プル…ピッ

「彼方」

毎回ワンコールで出るけど、偶然手元にあったのか?タイミング良すぎだろ。…ずっと不思議なんだよな…

〔坊っちゃん!やっぱり始末しますか?〕

「……」

あまりにも物騒な第一声に、一瞬唖然とし、何故か段々おかしくなってきて、奏はくすりと笑った

「もう終わった。…彼方、異常はないか?」

〔はい、…?坊っちゃん、今どちらにいますか?すぐに向かいます〕

「え?」

〔何かありましたね。声が少し震えています。微かなので、動揺か恐怖かは判断できないですが…〕

「…凄いな。自分でも気付かなかった」

よく分かるな

〔坊っちゃん。学園まで最短でも一時間かかります。隠れたり、人目のある場所に移動できますか?〕

「おい、スピード違反するなよ。俺は大丈夫だから、落ち着け」

〔坊っちゃんの大丈夫は、大丈夫じゃないです。…今回は誤魔化されませんよ。確実に緊急且つ異常事態が発生してますね〕

「…伝え方が悪かったな。心身共に無事で、今は何もないから、大丈夫だ。とりあえず落ち着け。スピード違反で捕まるぞ」

〔…分かりました。ですが、状況を教えてください〕

「弟が俺を迎えに来た。一緒に暮らすから、当分帰らない。連絡もしないけど、心配するな。以上」

楓の様子を見る限り、連絡はできそうにない

〔…坊っちゃんにご兄弟が…いえ、待ってください。誘拐ですか?脅迫ですか?〕

「どっちも違う。俺の意思で、一緒に行くんだ」

〔…楽しそうでも、嬉しそうでも、ないですけど〕

「?」

〔大切なご家族に会えて、一緒に暮らすのに、幸せそうではありませんね。…坊っちゃん、本当に行きたいんですか?〕

「っ、あぁ」

〔…奏坊っちゃん〕

「何だ」

〔僕は、あなたの盾であり、矛でもあります。…学園内ではお守りできないので、役立たずですが〕

「彼方は家を守ってくれてるだろ。十分役目を果たしてるよ。いつもありがとう」

〔坊っちゃん…。僕は、坊っちゃんが望んでくださるなら、何だって出来ますよ〕

〔何時でも、何処へでも、必ずあなたの元に辿り着きます〕

〔僕は坊っちゃん以外、他に何も要らないんです〕

「…彼方…」

〔だから、どうか僕を呼んでください。坊っちゃんが必要としてくれるなら、僕に不可能なことはありません〕

〔教えてください。坊っちゃんは、どうしたいですか?〕

「俺は…」

助けたい

「楓を…弟を、助けたい。幸せにしたいんだ」

「だから、一緒に行く。それが俺の望みだ」

〔…分かりました。僕は待機なんですね〕

「ああ。…たとえ何があっても、弟には手を出すな。…傷付いてほしくないし、傷付けてほしくない」

〔…はい〕

「彼方、忘れないでくれ。俺は、家族も、彼方も、大事で、大切にしたいんだ。どちらが傷付いても、俺は悲しいし、辛い」

〔…肝に銘じておきます〕

「…好きだよ、彼方。お前と会えて、良かった」

〔坊っちゃん…っ!ありがとうございます!死ぬほど嬉しいです!…僕も、坊っちゃんのことが好きです。誰にも負けないくらい、お慕いしています〕

「(彼方は大袈裟だな…)ありがとう、俺も嬉しいよ」


「彼方。お前は今まで通り、俺の居場所を守ってくれ。どれだけ時間がかかっても、必ず帰る」

〔いつまでもお待ちしています。…ですが、坊っちゃん。もう一度、約束してください〕

「ん?」

〔坊っちゃんが人に頼ったり、甘えたりできないことは、重々承知しています。でも僕は、あなたの心の拠り所になりたい〕

〔あなたを守りたい〕

〔辛い時は、辛いと、教えてください。助けに行きます〕

〔…本当は、些細なことでも、いいんですけど〕

「…分かった。助けてほしい時は、彼方を呼ぶ」

〔約束ですからね〕

「(やけに念押ししてくるな…。入院したこと、まだ気にしているのか)うん。…じゃあ、またな、彼方」

〔はい。坊っちゃんのお帰りを、お待ちしてます〕

〔…愛しています、奏〕

ピッ

「はっ!?」

俺が通話を切る瞬間、最後に爆弾投下された

気のせいか…?

愛しています、って…というより、俺のこと、初めて呼び捨てしたな…

「…ばーか」

…変なこと言われたのに、嬉しいなんて、俺もばかになったかもしれない

お前のせいだ、彼方


ガチャ

「兄さん」

「!」

パタン

「お待たせ。…話は終わった?」

「ああ」

「……」

「…どうした?」

じっと見つめられて、首を傾げる

複雑そうな顔をした楓に、頬を両手で包み込まれた

「……兄さん」

「何だ―っ!?」

…なんで…

額でも頬でもなく、唇に口付けられて、呆然とする

「黒い薔薇を十一本」

「…?」

薔薇…?急だな

「後で兄さんにあげる。部屋に飾ってね」

「…分かった」

人のファーストキス奪っておいて、言うことがそれかよ

暴力反対派だけど、頬っぺた引っ張るくらい、していいだろうか

むっとしたまま、楓を見ている―ほぼ睨み付けている―と、にこりと微笑みかけられた

「もう一回、する?」

「頬っぺた引っ張るぞ」

間髪を容れず言うと、「平手打ちや拳ではないんだから、兄さんは優しいよね」目を細められた

「は?優しいわけないだろ。お前じゃなかったら、拳一択だ」

楓は一瞬きょとんとして、

「…そう」

嬉しそうに笑った

「兄さんは僕に甘いね」

「何笑ってんだよ。俺は結構怒ってるぞ」

「ふふ。ごめんね、兄さん。…嫉妬にかられて、みっともない真似をしてしまったな」

嫉妬?

「兄さん、次は、ちゃんとするね」

「次なんか、」

ない、言い切ろうとして―楓の目を見て、思わず口を閉じる

…愛欲、という言葉が相応しいな

愛情と欲情で、濡れたような目の、熱視線を向けられて、黙り込む

…思っていたよりも、事態は深刻かもしれない

恐ろしい目を直視できず、逃れるように俯く

…彼方…

俺、もしかしたら…

いや、有り得ない

半分しか血が繋がっていなくても、兄弟なんだから

そんなこと…起こるはずがない


「出してください」

「畏まりました」

見慣れた学園が、少しずつ遠ざかっていく

…本当は、みんなにも別れの挨拶をしたかった。特に、色々と助けてもらって、一番仲良くしてくれていた社には

でも、これ以上目を付けられたら、どうなるか分からない

父さんはともかく、今の楓は何を仕出かしてもおかしくない

被害は最小限に。…俺がいなくなれば、皆無だ

だから、これでいい

「色々あった…本当に色々あったけど、悪くなかったよ。…さようなら」



愛は退学、理事長は懲戒免職、奏は休学

漸く事態が終結し、学園には静寂が訪れた

一部の者は、突然失踪した奏を見付ける為に奔走したが、常に妨害され、何も掴めなかった

社財閥の力を持ってしても、有益な情報は得られず、事の重大さに、残された者たちは、己の無力を嘆いた

真相を知ることも、諦めることもできず、月日だけが経ち…

次々と高等部を卒業していき、遂に社たちも卒業した





薔薇の花言葉

黒色…「貴方はあくまで私のもの」「決して滅びることのない愛、永遠の愛」

十一本…「最愛」





おまけ(奏が退出した後の理事長室)

愛と理事長が楓にざまぁ?されます(やりすぎかもしれませんが、裏社会に生きてるヤンデレを怒らせたら、こうなるよね、って感じの内容です。グロテスクな表現はありませんが、一応閲覧注意です)



「…さて」

奥の部屋に入ると、楓は腕を組んで、扉に凭れ掛かった

縛られて、床に転がる二人…理事長と愛を一瞥し、嘲笑を浮かべる

「無様だな」

ただただ震えるだけの理事長に反して、愛は抵抗を続けている

「…害虫、か。彼方も上手い譬(たと)えをするね」

「蠢(うごめ)くだけなんて、正しく虫みたいだよ。どうせ動くなら、起き上がればいいのに」

侮辱されたことに憤り、楓を睨み付ける愛

「そんなこと言うなんて最低だ!!何で俺たちをこんな目に遭わせるんだ!!?」

「…報告は受けていたけど、予想以上に煩いな。人体に影響が及びそうな音を発している」

「何なんだよお前!!俺たちをどうするつもりだ?!?」

「…さっきから、誰の許可を得て、発言しているのかな?…僕は黙れと言ったはずだよ。それは理事長だけでなく、お前も含むんだ」

「何でお前の命令をきかなきゃいけないんだ!!そんなのおかしいだろ!!」

「…おかしいな、言葉が通じない。どの言語なら通じるんだろう」

「馬鹿にするな!!というより、お前誰なんだよ!!」

「愛!やめなさい!私たちはもうお仕舞いだが、せめて少しでも楽に終わらせてもらわなくては…」

「どうして!?叔父さん、俺は何も悪くないし、何も間違ってない!!おかしいのはこいつだ!!」

「何も悪くないし、何も間違ってない…?本気でそう思っているの?」

「そうだよ!!そりゃ、奏を怪我させちゃったのは、ちょっと悪かったかもしれないけど…別に殺そうなんて思ってないし、そもそも奏が全部悪いんだ!!俺は悪くない!!」

「…醜悪だ。こんな醜い人間は、初めて…いや、それなりにいるね。どこにでも湧くものなんだな」

「なっ!!お前ーうぐっ!」

「黙れ。ー今すぐ口を裂いてもいいんだよ。舌を切られる方が良いかな」

「ヒッ…!」

愛の顔を容赦なく蹴り飛ばし、うっそりと笑う楓

鼻血と口端から少量の血を流して、息を呑む愛

「自覚していないようだから、教えてあげる。お前は僕の大切な人を傷付けた。この世で最も罪深いことをしたんだよ」

「…俺は…絶対…悪く、ない…。俺はみんなに愛されるべきなんだ!みんな俺を好きで、大切に思ってくれてる!俺が正しいんだよ!」

「自分の立場や末路を理解してないみたいだね。ふふ、馬鹿だから分からないのかな。…耳障りだよ、お前の声も言葉も」

顔色一つ変えず、愛の喉を潰す楓

「黙れって、僕はちゃんと言ったのに。頭が悪いね」

激痛にのたうち回る愛を見下ろし、淡々と告げる楓

「有害でしかない生き物は殺処分が妥当なんだけど…それでは罰が足りないな」

「ああ、そうだ。馬鹿でも分かるように、同じことをしてあげようか」

スマホを2、3分操作し、微笑む

「ここの階段とよく似た場所を見付けたよ。買い取ったから、明日始めよう」

「……」

あまりにも躊躇いなく危害を加えられ、戦意喪失したのか、睨み付けることなく、震えながら楓を見る愛

「本当はお前なんか触りたくないけど、完璧に再現しないといけないから、仕方がない。我慢するよ」

「…?」

「あれ、まだ分からないの?ヒントというより答えを言ってるんだけどな」

不思議そうに首を傾げた後、呆れたような溜め息を吐くと、微笑した

「毎日階段から突き落としてあげる」

「!?」

「気が触れるのと死ぬの、どっちが早いかな?」

「か、神楽様!誠に申し訳ございません!どうか、一思いに殺してください!お願い致します!」

命乞いは無意味な為、せめて楽に終わるよう、這い蹲って許しを乞う理事長

謝罪と懇願を繰り返す理事長を、汚物を見る目で一瞥した楓は、冷笑し、凄みを利かせる

「神楽に慈悲などないよ。僕らは敵を殲滅する。そして、罪人には相応しい罰を与える」

「僕の最愛(兄さん)に手を出した時点で、地獄行きは確定なんだ」

「…せめて兄さんに許してもらえば良かったのに。改心して、誠心誠意謝ったなら、兄さんは許してくれるよ。お前たちみたいな屑でもね。…みすみす贖罪の機会を逃すなんて、救いようがない」

最後は吐き捨てるように呟き、扉へ向かう

護衛に二人をある場所に連れて行くよう指示すると、

「悔い改めて、死んでね」

晴れやかに笑って、死刑宣告をした





血がドパーッとか、内臓出てなかったら、グロテスクじゃないですよね…?

あからさまな拷問表現もしてないですし…

喉を潰すくらい、セーフ…なはず!



次回は最終回です

…残念ながら、最終回のクオリティーが一番低いです

ネタ帳をそのまま写した感じなので、本当に酷いです…

当時も今も、集中力が切れちゃって…。すみません

拙いというより残念ですが、宜しければ最後までお付き合い頂けると嬉しいです

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