俺とお前、信者たち【本編完結済み/番外編更新中】

知世

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番外編(小ネタ、小話、小説)

[if]ハロウィン[楓+奏、楓×奏]

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思ったより長いのに、ほぼではなく、会話文だけになりました

すみません…

通常バージョン→恋人バージョンの順番です

楓と奏は、どっちも甘めな内容になりました





「兄さん、今日はハロウィンだね」

「そうだな」

「言ってくれないの?」

「弟にお菓子をせびるのはな…」

「兄さん、言い方…。それも面白いけど、せびるじゃなくて、おねだりって言ってほしいな」

「弟にお菓子をおねだりするのはな…」

「(ちゃんと言い直してくれる兄さん可愛い)」

「僕、一度も言われたことがないから、兄さんに言ってほしいな」

「…だろうな(そりゃ、万が一を考えて、誰も言わないだろうな…。そんなことで神楽の不興を買いたくないし)」

「ね、兄さん。言ってみて?」

「(そんなに言ってほしいのか?まあ、流石の楓も、たまにはこういうイベントを楽しみたいのかも)」

「Trick or Treat」

「ありがとう兄さん。でもごめん、お菓子は用意してないんだ」

「知ってる(さっき二人で食べたし)」 

「……」

「……」

「兄さん、しないの?」

「ん?」

「悪戯、しないの?」

「えっ(しないといけないのか)」

「兄さんだったら、何してもいいよ。ーはい、どうぞ」

「(楓が楽しそうで何よりだけど…悪戯…悪戯なぁ…一体何をすればいいんだ?)」

「うーん…」

「(悩む兄さんも可愛い)」

「あ」

「?」

「ちょっと待ってて」

「うん」


「はい、これ」

「兄さんが紅茶なんて珍しいね(いつも自分はコーヒーなのに)」

「楓は紅茶が好きだからな。ーほら、選んで。当たりと外れ、二択だぞ」

「(なるほど、僕に合わせてくれたんだ)じゃあ、こっち」

「どうだ?」

「当たりかな。蜂蜜入りで美味しいよ」

「…それ、外れだけど」

「えっ」

「だって、楓は無糖の紅茶が好きだろ?わざと甘くしたんだけど…」

「そうなんだ。外れの方は、てっきり塩入りかと思ってた」

「塩入りなんか飲めないだろ。不味そうだし」

「不味いから悪戯になるんじゃないの?」

「お前に不味いものなんて飲ませたくない」

「兄さん…(好き)」


「優しい悪戯ありがとう。今度は僕の番だよ」

「Trick or Treat」

「持ってない」

「兄さん、少し待っていてね」


「どうぞ」

「(なるほど。中身が見えないよう、ボトルに入れてあるけど、あえて俺と同じことをしたのか)」

「(それなら、片方はブラックで、片方は砂糖入りのカフェオレか…?)」

「(いや、でも、俺と同じことをしたら、つまらないよな。…もしかして、塩入りか?)」

「兄さん?」

「(大丈夫。塩入りでも飲めるだろ、多分。…不味くても飲みきってみせる)じゃ、これにする」

「どう?」

「美味しい。当たりだな(俺の好きな、甘いカフェオレだ)」

「ふふ、良かった(本当は外れなんかないんだけど。どっちも兄さん好みのカフェオレを用意したから。…警戒してる兄さん、可愛かったな)」



恋人バージョン


「(悪戯か…)」

「あ」

「?」

「楓、目を閉じて」

「うん」

ちゅっ(頬にキス)

「!」

「…びっくりしただろ?」

「…うん(自分からしてきたのに、照れ笑いする兄さん可愛い。今夜、というより、今すぐ抱こう)」


「可愛い悪戯ありがとう。今度は僕の番だよ」


「Trick or Treat」

「持ってない」

「じゃあ、悪戯だね。兄さん、目を閉じて」

「ん」

ちゅっ(首筋にキス)

「っ!?」

「ふふ。お返しだよ」

「…俺はこんなとこにしてない」

「同じだとつまらないでしょう」

「…もうするな」

「ごめん、嫌だった?(今日は何処にも出掛けてないけど、シャワーを浴びる前だから、嫌だったのかな…)」

「…い、嫌じゃない、けど…恥ずかしいから、だめ」

「……」

「不意打ちはやめろ(俺にも一応、心の準備があるんだよ)」

「……」

「…こういうのは、夜、っていうか…その、ベッドの中で、しろよ」

「…うん(兄さんは僕をどうしたいのかな?僕のことを煽って困るのは、兄さんの方なのに」

「…楓…?」

「なあに?兄さん」

「(うわ、ヤバい。恥ずかしくて顔を逸らしてたけど、いつの間にか楓の目がギラギラしてる…。こういう目をした楓は、色々凄いんだよな…。落ち着くまで、なんとか時間稼ぎしないと…)」

「(引き攣ってる顔も可愛いな。…今更気付いても遅いけど)」

「(あっ、そうだ!)俺、今日はちょっと見たい番組が…」

「大好きな動物番組だから、録画してるよね?」

「(いつもしてるからな…)リアルタイムで見たい…」

「(苦し紛れの言い訳してる兄さんも可愛いけど…)…兄さんは、僕より動物の方が好きなんだ…」

「え」

「僕との時間より、録画してる動物番組を、選ぶんだね…」

「う…」

「兄さんと一緒に過ごせる貴重なオフを、動物に取られるなんて…悲しいな…」

「わ、分かったよ!分かったから、そのしょんぼりした顔やめろ!」

「ありがとう、兄さん」

「(うぅ…乗せられた…絶対に悲しいは嘘だったのに…)」

「(悲しいは言い過ぎだけど、寂しくなるから、全部が嘘ではないよ。…僕が甘えられるのは、兄さんだけだ)」





あ、甘いな…(色んな意味で)

奏と楓がキスをした位置には意味があります

キスの格言というのがあって、それを参考にしました

ご存知の方も多いかもしれません

頬なら親愛(奏から楓へ)

首筋なら執着(楓から奏へ)

ちなみに、キスの格言は二種類あるので、もう一つだと、

腕と首なら欲望、になります

間違ってない(笑)

奏の方は湊になってしまいますが

頬の上なら満足感、なので、こちらはお互いに言えます


あと四人…ハロウィンが終わるまでには、間に合わせたいな…

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