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番外編(小ネタ、小話、小説)
[if]ハロウィン・おまけ[彼方×奏]+彼方と他の攻めの関係性について
しおりを挟む坊っちゃんは猫みたいだ
最初は、温室育ちの純粋培養な飼い猫で、飼い主であるお母様が亡くなり、次は無理矢理飼い主になろうとした、無能な下種に虐待され、その後、新たな家庭で保護をされたけど、結局は脱走してしまった、猫
僕は飼い犬だ
今も昔も、番犬をしながら、主人の帰りを待ち続けている
けれど、ただの飼い犬じゃない
坊っちゃんが雪見家から出る日、その他大勢でしかない使用人から従者になり、中学三年生の春、お母様のお墓参りに一緒に行かせてもらえて、[母さん。彼方を連れてきたよ。…彼方は、ずっと俺の味方で、傍にいてくれるんだって。…俺は一人じゃないよ。だから、安心してね]そう呟いて、お母様に紹介された時、居場所になり、楓様に一年間軟禁され、解放されると、すぐに僕たちのマンションに帰ってくれて、[ただいま、彼方]と、初めて満面の笑みを浮かべ、抱き付いてくれた瞬間、帰る場所になれた
そして今、安らかな眠りにつく坊っちゃんを、腕の中に抱えた僕は、生きる意味になれた、と確信している
自惚れではないだろう
生きることに疲れていた坊っちゃんが、僕と共に生きることを望んでくれたのだから
…楓様は、坊っちゃんに約束という名の首輪をつけようとしたし、今もつけようとしている
そんなもの、何度でも、僕が外して、壊してみせる
…坊っちゃんは、僕の大好きな飼い主であり、誰のものにもならない、可愛い猫なんだから
誰にも、それが僕でも、束縛なんかさせない
坊っちゃんは自由だ
幸せに、枷など必要ない
「奏。僕の誓いを覚えていますか?付け加えることがあります。起きたら、聞いてください」
「僕はあなたの傍にいます。決して一人にはしません。どうか、安心してください」
唇に口付けを落とすと、唯一無二の愛しい人は、安心しきったような顔で、幸せそうに微笑んだ
恋人であろうと、なかろうと、彼方と奏の気持ちは、お互い、無償の愛の域に達しています
打算も、見返りも、下心も、ないんです
自分に何かしてほしいと、求めるものはなく、ただ、相手の幸せを願う…
彼方は恋愛感情こそ抱いていますが、根本は奏の幸せが一番なんです
個人的に、恋は自分本位、愛は相手本位、だと私は思っています
なので、恋愛は、自分と相手のことで、いっぱいになるのかなぁ、とも
二人には、こういう特別な絆があるので、奏が彼方以外の人と付き合うと、どうしても相手は内心穏やかではいられません(当然ですね)
奏にとって、彼方は切っても切り離せない、特別な存在です
奏が無償の愛を注ぐのは、楓、彼方、要だけです
家族の中に、他人が混じっているので、攻めは面白くありません(楓は例外です。あの子は自分以外、奏が誰か特別に思うこと自体が嫌なので。楓が許すのは、故人(母親二人)と動物だけ)
自分は恋人で、恋愛感情を向けているのも、体を許してくれているのも、自分だけだと分かっていても、嫌なものは嫌です
頭では理解していても、心は許容できないことです
人間だもの、仕方ない
平気なのは社くらいです
社は、奏に対してのみ、包容力の塊になります
器が大きい、どころか、器がぶっ壊れてます
奏がどんな極悪人になっても、愛想を尽かしたりしません(罪を許しはしません。場合にもよりますが、罪は罪なので。ちゃんと罪を償わせます)
愛想を尽かさないのは彼方も同じです
勿論、止められるのなら、手遅れになる前に、止めます
しかし、彼方は、最終的に奏の意思を尊重するので、敢えて止めません(寧ろ協力します)
奏が迷っているなら、止めたり、他の方法を勧めます
彼方と社は、どんな奏も受け入れるくらい、器の大きさが無限大ですが、そこが決定的に違います
どちらも見捨てることはありません
ただ、彼方は奏と共に地獄に堕ちる覚悟があり、社は地獄に堕ちた奏を救う覚悟があります
覚悟の種類が違うんです(彼方は決心、社は決意)
これは、生き方、考え方、人間として、元々の属性(闇と光)が異なるので、ある意味、この二人は裏表な存在です
あと、社は器が大きいだけでなく、心に余裕があります
恋人として、奏に愛されていることを、ちゃんと分かっているから、大丈夫なんです(そういう意味では、身も心も、自分に捧げてくれていると、しっかり理解しています)
愛されている自信があるので、不安になることはなく、常に余裕でいられます
何より、奏には彼方が必要だと知っているので
それは自分一人で補えるものではないことも
だから、奏の為にも、自分と彼方の為にも、彼方と良好な関係を築きます
奏を一番支えるのは自分、けれど、支えてくれる人は一人でも多い方が良い。自分一人で出来ることには限りがあるから、足りないものを補い合うことが肝要
…社は天然自由人ですが、考え方は誰よりも大人で、寛容です
そして、彼方も、社のそういうところを、認めています
お互いを認め合っているので、彼方と社は、同志として、仲良くできます
ちなみに、生活能力皆無な社は、彼方のお世話になります(彼方としては、坊っちゃんのついでに、ですが)
彼方と他の攻めたち(社以外)の関係性は、
彼方自身が恋人の場合は、全員相手にしません
「略奪愛?有り得ませんね。僕と奏の間に、他者が入り込む余地などないので。…奏の気持ちを無視して、実力行使しようとすれば、こちらも相応の対処をしますよ。生存の有無は、相手と状況次第です」
楓は、殺意を向けるほど大嫌いで、敵視します(彼方の存在自体が目障り)
「兄さんに名付けられただけでなく、ずっと傍にいるなんて…昔はともかく、今は必要ないんだけど。兄さんのことは全て僕がする。彼方は用済みだよ。…いらないのに、兄さんは必要だって言うんだ。…邪魔だな。…殺したくても腕は鈍ってないから、殺し屋も暗殺者も返り討ちにされるし、そもそも彼方を殺したら、兄さんに嫌われるか、恨まれるし…。…本当に、邪魔だな」
「おかしなことを。僕を殺せるのは、坊っちゃんだけですよ?坊っちゃんに自害を命じられるまで、僕は死にません。…僕の命は坊っちゃんに捧げています。僕は坊っちゃんの為に生き、坊っちゃんの為に死にます。…何より、僕は、誓いを守ります。何があっても、死ぬわけにはいきません」
湊は、嫉妬します。彼方のことは悪く思ってないけど、奏を独占したい。口には出さないけど、態度には出ている(彼方の前で、抱き付いたり、抱き締めたりします)
「彼方と奏、仲良し…。俺より、仲良し…。…ずっと、一緒…でも、俺、恋人、だから…彼方より、仲良く、なりたい…奏は、俺の!彼方の、じゃない」
「いいえ、坊っちゃんは僕の飼い主です!あなたが恋人でも、犬ポジションだけは誰にも渡しません。僕の坊っちゃんを独占しようなんて、十年…いえ、百年早いです!そういうことは、僕を倒してから言ってください。…年下の素人相手でも、手加減はしません。僕を本気で殺すつもりじゃないと、大怪我をするのは、あなたですよ?」
龍は、ライバル視します。嫁姑問題みたいなことが、よく勃発する。主に料理や服選びで
「奏!俺が作った料理や選んだ服より、彼方の方がいいって、どういうことだよ!親離れできない子供か!いい加減、彼方に頼るのはやめろ!頼るなら、俺を頼れ!」
「耳障りです。坊っちゃんに怒鳴らないでください。それと、僕は坊っちゃんの趣味嗜好を全て把握しているので、僕が選ばれるのは必然なんですよ。悔しければ、坊っちゃんの表情と声音で、好みを理解してください。…あなたには難しいかもしれませんが。料理はともかく、その服はどうかしていると思います。何ですか、ダメージジーンズって。破れているだけでしょう。スカルは、ただの髑髏ですよね。ジャラジャラと音が鳴るほど、シルバーアクセサリーもつけてますし。両耳にピアス…坊っちゃんは痛いのは嫌いなんです。絶対に、ピアスなんかプレゼントしないでください。服もアクセサリーも、あなたが選ぶものは、僕には良さが全く分かりません。あなたが着るのは個人の自由ですが、僕の坊っちゃんには似合いません。坊っちゃんの好みでもありませんし、そもそも品がないです。有り得ません」
…バチバチ具合としては、龍〉楓〉湊ですね
湊とは可愛らしい程度ですが、楓とは殺伐としてますし、龍に至っては姑化してます
まあ、龍の好きな服は独特なので…不良というか、一歩間違えたら、DQNスタイルですし
龍が着るのは構わないけど、奏に着せるのはNGなんです(奏自身も首を横に振った「嫌だ。俺は着ない」)
奏としては、スカルは苦手ですが、ダメージジーンズやピアス、シルバーアクセサリージャラジャラは、彼方が言うほど悪くないと思っています。好みではありませんし、自分は着たり、つけたくありませんが
奏が大切にしている、家族の楓と違って、奏が許したとはいえ、やらかしている龍(しかも何とか奏を口説き落としただけの)相手だと、彼方も遠慮しないので、殴り合いでもしそうなくらい、バチバチしてます
…君たち、仲良く…は無理でも、普通に接しようか。奏の為に
もう、あれですね
過保護な護衛で、保護者の彼方は、義兄でもあるので、家族だと割り切って、奏と付き合うしかないです
どのみち、奏は彼方と離れ離れになるつもりはないので、彼方を邪険にし過ぎたら、奏との喧嘩へと発展します(奏と仲良くなりたいから、彼方が邪魔で遠ざけたいのに、そのせいで喧嘩になったら、本末転倒です)
気にしないのは難しいかもしれませんが、「彼方は奏の母親(仮)」とでも思っていれば、マシになるんじゃないかな…?
頑張れ!(特に龍)
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