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第1章──幼年期1~4歳──
024 疎外感はダメージ大?
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◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「ところで中将、こちらはとある筋からの情報で、私が独自に調べさせて頂いた例の件に関する報告です」
そうして、一枚の書類をヨアキムに差し出すベルナールである。
子供達を見送って静かになった執務室で、漸く仕事モードになったヨアキムは、黙ってその書面に目を走らせた。しかしながら、その視線は徐々に鋭くなっていく。
「何だ、これは」
「報告の通りです」
ヨアキムの地を這うような声音にも、ベルナールはいつものように澄ました表情を崩さない。──元より、彼が怒りを覚えると予想していたからこそだろうと思われた。
報告の内容は、フェリシア誘拐事件の詳細である。これまでも有力な商家や、軍部の重要ともいえる人物の子息令嬢が少なくない数、拐かされていた。
更にここ数年はそれが酷く、名のある家々の者達は、各人に護衛をつけるなどの対処に追われていた程である。
「ぐぬぅ~……まさか、変化の魔法液を用いての誘拐、売買をしていた等と……」
牙を剥き出して唸るヨアキムは、それが他者ばかりではなく、己の娘にまで及んだ事により苛立ちを募らしていた。
魔法薬の一種である変化の魔法液は、強制的に使用者の体格を変化させる為、半ば命を削るようなものである。尚更、それを年端もいかない幼い子供に使われた事もあり、今回救出された被害者達の多くは、未だ解呪の魔法液を使えずにすらいた。
理由は簡単である。解呪する事にすら、その身を引き千切られんばかりの苦痛を与えてしまうからだ。
「しかし、御息女は無事、ヒト型に戻れて宜しかったですね」
「……うむ」
ベルナールの言葉に首肯するも、ヨアキムは腑に落ちない。
マルコの強い薦めで、ミアをフェリシアの治療に当たらせた。だが、実際に中で何が行われたかは知らされず、娘の無事な姿にその場を誤魔化された感がある。
後々ミアにも直接聞いてみたものの、彼女自身は体力の回復をしただけであるとの事だった。
肝心のマルコは【神託】があったのだとだけ言い、それ以上の仔細については、一切口をつぐんでいる。
「犯罪組織の方は、未だ大本に辿り着けてはいませんが、亜人族の動向を伺いつつ、ホーチュメディング少将に監視をつけております」
「あぁ、そうしてくれ。……ところで、本当にあれらの動物達は、誘拐された被害者なのか?」
「はい、信じがたい事ではありますが。実際に家族達に対面させたのですが、その反応は明らかに動物と異なりました。さすがにいくら仕込んだとしても、獣にヒトの生活様式全てをマスターさせられはしないでしょう」
ベルナールは、自身の捜索部隊からの疑問を解消させるべく、発見された動物達全てに実験を受けさせていた。
動物としては──いくらか知能がある猿は別かもしれないが──、四つ足で歩くような獣に対し、カトラリーの使い方やトイレなどの使用方法を見たのだ。勿論、獣の手足で出来る事は限られているが。
それは生活道具だけではなく、ヒトとして生きていたならば必ず使う魔道具に至るまでである。相手が子供といえども、姿が異なるのだからやむを得なかった。──それには家族も了承しており、勿論本人達の承諾も得ている。
言葉も話せず、一見してただの動物である彼等だ。けれども接していれば、普通の動物とは異なると分かる。
そして結果的に、捜索部隊が救出した動物全て、誘拐された被害者だと家族達にも認めさせたのだ。
「さすがと言うか、何と言うか」
「子供は上は十歳から、下は五歳まで。その年齢でしたら、当たり前に身の回りの道具は使いこなせている筈ですからね。ラングログ中将の御息女だけ、孵化したばかりという異例です。あ、彼女の場合は、銀狼である事が功を奏しただけですね。月が出ていて良かったですよ」
若干苦い顔をしたヨアキムだが、ベルナールは事も無げに告げる。
いつも目にしているヨアキムの色を、暗がりとはいえ、月明かりの下で見間違える筈もなかった。勿論、そんな事を口にはしないが。
ヨアキム自身、誘拐される前にフェリシアと対面したのは、抱卵室の一時だけだ。もし獣型の彼女と出会ったとして、有りがちな色を纏っていたとするならば、動物と区別がついたか自信はない。
いくらフェリシアの匂いをさせていても、通常、ヒトは獣型になりはしないという固定観念が邪魔をするのだ。
「ところで、お散歩で打ち解けられましたか?」
溜め息をついて背凭れに身体を預けたヨアキムに、ベルナールは容赦なく追求する。
そもそも共に過ごす時間のなさと、娘への接し方が分からず、戸惑っていたヨアキムだ。そこへ更なる追い打ちでの、フェリシア誘拐事件。
帰ってきた娘は見ず知らずの男──正確には魔獣にとられ、容易に近付けなくなってしまっている。
「もう俺、泣いちゃいそうだ」
「やめて下さい、みっともない。そもそも、相手はまだ生まれて間もない幼児です。共に食事を取るなり、いくらでも接し方はあるでしょう」
「いや、そうは言うが……。侍女の話じゃ、ミア以外が近付くと魔獣が怒るらしい。それに、食事の時間は大抵寝ているらしく、フェルの食事はミアが与えているとか」
「完全に疎外されていますね、それ」
「だろ?まぁ俺だけじゃなく、息子達も同じようなものらしいが」
何とも情けない家族であると、ベルナールは小さく呟いた。あいにくと、項垂れているヨアキムには聞こえなかったようであるが。
しかしながら、ベルナール自身、家族仲は悪くもないが良くもない。基本的に力ある者はそれなりの地位についている為、家族といえども共に過ごす時間は少ないのが当たり前だった。
「奥方はどうされているのです?」
「あぁ、ナディヤは医療部に毎日のように行っている」
「そうでしたね、光の魔力持ちでいらっしゃいました。今は誘拐被害者の救助に向け、解呪の魔法液以外の治療法の模索中であると報告を受けていました」
「元々、ナディヤは医療部にいたしな。俺も、ベルナールから動物化されたという被害者の話を聞く前は、また魔道具の製作でもしているのかと思っていた」
守秘義務の観点から仕事事情を家で話さない為、互いに何をしているのか詳しく知らないのがヨアキムの普通である。
そしてナディヤは、魔道具の力の源である魔法石──魔核の化石──の取り扱いに長けていて、魔力の素質も三種持ちというレアな存在だ。結婚して引退したとはいっても、未だ勧誘されているし、光の魔力持ちもそうそういるものでもない。
「そうですか。では後はもう、御息女に嫌われないようにすべきですね。甘い顔ばかりではいけませんが、何かを強いる時には、言葉で説明をして納得させなくてはなりません。一個人として接してあげてください。これは、私が年の離れた妹に対処する時の心構えです」
「あ~……、そういえばいたな、妹。うん、参考になる」
ベルナールは元より──ヨアキム以外には──物腰の柔らかなタイプだが、これは兄妹における年齢差から構築されてきたようだ。
対してヨアキムは男兄弟に囲まれ、更には脳筋が多い軍部で苦もなく生きている。女人に対して免疫がないのも、仕方のない事でもあった。
「力業が通用するのは同性に対してのみですから、『オラオラモード』は極力避けてください」
「お、おぅ……、善処する。フェルに嫌われたら俺、絶対生きていけない」
「……全く、中将ともあろうお方が。とりあえず、部下の前だけは体裁を保って下さいね。私が取り繕うのも限度がありますので」
「わ、分かってるよ……」
二人きりであるだけに、ベルナールはいつもよりもヨアキムに容赦がない。けれどもその距離感は、ヨアキムにとって心地好いものだ。
裏も表もなく、ベルナールを一番信頼が出来る。軍部でそれなりの地位にいるヨアキムにとって、周囲は全てが警戒すべき存在だ。
勿論、部下は部下として、上官は上官として信頼してはいるが。払い落としに来るものは、一定数はいるものである。
「とにかく、フェルとの時間を作らないとな」
「そうですね。それでは、これらの書類の確認を終えたら、本日は終了です」
そうしてベルナールから示された山は、少し頑張った程度では到底なくならない高さを誇っていた。
ヨアキムは思い切り情けない表情を浮かべるが、残念ながらそれ以上の山がベルナールの執務机にある事を視線の先に見つけ、顔が強張る。
「わ、分かった」
「えぇ、素直で宜しい事です」
補佐官であるベルナールの机にあるという事は、それらは結果的にヨアキムの仕事にも繋がってくるのだ。
とりあえず少しでも現状を片付けておかなくては、更に酷い事になるのは考えなくても分かる。机上の仕事が苦手だなんだと言っている場合でもなく、少しでも時間を作りたいならば努力するしかないのだ。
ヨアキムは一番上の書類に手を伸ばす。しかしながら、その文字は独特の筋と化していて、読み進めるだけでも眉間にシワが寄ってしまう程だった。
(酷い……。嫌がらせのようだ……)
内容を理解させる気がないのか、書いた主は、かなりの角度で性格がひねくれているようである。
しかし、ヨアキムが助けを求めて視線をベルナールに向ければ、真顔で書類と対面している姿が映った。そしてベルナールは、ヨアキムの数倍の速度で処理を進めていく。
(頼めない……、か)
ヨアキムは諦めたように大きく溜め息を吐き、そして改めて暗号のような書面の解読に勤しむ事にしたのだった。
「ところで中将、こちらはとある筋からの情報で、私が独自に調べさせて頂いた例の件に関する報告です」
そうして、一枚の書類をヨアキムに差し出すベルナールである。
子供達を見送って静かになった執務室で、漸く仕事モードになったヨアキムは、黙ってその書面に目を走らせた。しかしながら、その視線は徐々に鋭くなっていく。
「何だ、これは」
「報告の通りです」
ヨアキムの地を這うような声音にも、ベルナールはいつものように澄ました表情を崩さない。──元より、彼が怒りを覚えると予想していたからこそだろうと思われた。
報告の内容は、フェリシア誘拐事件の詳細である。これまでも有力な商家や、軍部の重要ともいえる人物の子息令嬢が少なくない数、拐かされていた。
更にここ数年はそれが酷く、名のある家々の者達は、各人に護衛をつけるなどの対処に追われていた程である。
「ぐぬぅ~……まさか、変化の魔法液を用いての誘拐、売買をしていた等と……」
牙を剥き出して唸るヨアキムは、それが他者ばかりではなく、己の娘にまで及んだ事により苛立ちを募らしていた。
魔法薬の一種である変化の魔法液は、強制的に使用者の体格を変化させる為、半ば命を削るようなものである。尚更、それを年端もいかない幼い子供に使われた事もあり、今回救出された被害者達の多くは、未だ解呪の魔法液を使えずにすらいた。
理由は簡単である。解呪する事にすら、その身を引き千切られんばかりの苦痛を与えてしまうからだ。
「しかし、御息女は無事、ヒト型に戻れて宜しかったですね」
「……うむ」
ベルナールの言葉に首肯するも、ヨアキムは腑に落ちない。
マルコの強い薦めで、ミアをフェリシアの治療に当たらせた。だが、実際に中で何が行われたかは知らされず、娘の無事な姿にその場を誤魔化された感がある。
後々ミアにも直接聞いてみたものの、彼女自身は体力の回復をしただけであるとの事だった。
肝心のマルコは【神託】があったのだとだけ言い、それ以上の仔細については、一切口をつぐんでいる。
「犯罪組織の方は、未だ大本に辿り着けてはいませんが、亜人族の動向を伺いつつ、ホーチュメディング少将に監視をつけております」
「あぁ、そうしてくれ。……ところで、本当にあれらの動物達は、誘拐された被害者なのか?」
「はい、信じがたい事ではありますが。実際に家族達に対面させたのですが、その反応は明らかに動物と異なりました。さすがにいくら仕込んだとしても、獣にヒトの生活様式全てをマスターさせられはしないでしょう」
ベルナールは、自身の捜索部隊からの疑問を解消させるべく、発見された動物達全てに実験を受けさせていた。
動物としては──いくらか知能がある猿は別かもしれないが──、四つ足で歩くような獣に対し、カトラリーの使い方やトイレなどの使用方法を見たのだ。勿論、獣の手足で出来る事は限られているが。
それは生活道具だけではなく、ヒトとして生きていたならば必ず使う魔道具に至るまでである。相手が子供といえども、姿が異なるのだからやむを得なかった。──それには家族も了承しており、勿論本人達の承諾も得ている。
言葉も話せず、一見してただの動物である彼等だ。けれども接していれば、普通の動物とは異なると分かる。
そして結果的に、捜索部隊が救出した動物全て、誘拐された被害者だと家族達にも認めさせたのだ。
「さすがと言うか、何と言うか」
「子供は上は十歳から、下は五歳まで。その年齢でしたら、当たり前に身の回りの道具は使いこなせている筈ですからね。ラングログ中将の御息女だけ、孵化したばかりという異例です。あ、彼女の場合は、銀狼である事が功を奏しただけですね。月が出ていて良かったですよ」
若干苦い顔をしたヨアキムだが、ベルナールは事も無げに告げる。
いつも目にしているヨアキムの色を、暗がりとはいえ、月明かりの下で見間違える筈もなかった。勿論、そんな事を口にはしないが。
ヨアキム自身、誘拐される前にフェリシアと対面したのは、抱卵室の一時だけだ。もし獣型の彼女と出会ったとして、有りがちな色を纏っていたとするならば、動物と区別がついたか自信はない。
いくらフェリシアの匂いをさせていても、通常、ヒトは獣型になりはしないという固定観念が邪魔をするのだ。
「ところで、お散歩で打ち解けられましたか?」
溜め息をついて背凭れに身体を預けたヨアキムに、ベルナールは容赦なく追求する。
そもそも共に過ごす時間のなさと、娘への接し方が分からず、戸惑っていたヨアキムだ。そこへ更なる追い打ちでの、フェリシア誘拐事件。
帰ってきた娘は見ず知らずの男──正確には魔獣にとられ、容易に近付けなくなってしまっている。
「もう俺、泣いちゃいそうだ」
「やめて下さい、みっともない。そもそも、相手はまだ生まれて間もない幼児です。共に食事を取るなり、いくらでも接し方はあるでしょう」
「いや、そうは言うが……。侍女の話じゃ、ミア以外が近付くと魔獣が怒るらしい。それに、食事の時間は大抵寝ているらしく、フェルの食事はミアが与えているとか」
「完全に疎外されていますね、それ」
「だろ?まぁ俺だけじゃなく、息子達も同じようなものらしいが」
何とも情けない家族であると、ベルナールは小さく呟いた。あいにくと、項垂れているヨアキムには聞こえなかったようであるが。
しかしながら、ベルナール自身、家族仲は悪くもないが良くもない。基本的に力ある者はそれなりの地位についている為、家族といえども共に過ごす時間は少ないのが当たり前だった。
「奥方はどうされているのです?」
「あぁ、ナディヤは医療部に毎日のように行っている」
「そうでしたね、光の魔力持ちでいらっしゃいました。今は誘拐被害者の救助に向け、解呪の魔法液以外の治療法の模索中であると報告を受けていました」
「元々、ナディヤは医療部にいたしな。俺も、ベルナールから動物化されたという被害者の話を聞く前は、また魔道具の製作でもしているのかと思っていた」
守秘義務の観点から仕事事情を家で話さない為、互いに何をしているのか詳しく知らないのがヨアキムの普通である。
そしてナディヤは、魔道具の力の源である魔法石──魔核の化石──の取り扱いに長けていて、魔力の素質も三種持ちというレアな存在だ。結婚して引退したとはいっても、未だ勧誘されているし、光の魔力持ちもそうそういるものでもない。
「そうですか。では後はもう、御息女に嫌われないようにすべきですね。甘い顔ばかりではいけませんが、何かを強いる時には、言葉で説明をして納得させなくてはなりません。一個人として接してあげてください。これは、私が年の離れた妹に対処する時の心構えです」
「あ~……、そういえばいたな、妹。うん、参考になる」
ベルナールは元より──ヨアキム以外には──物腰の柔らかなタイプだが、これは兄妹における年齢差から構築されてきたようだ。
対してヨアキムは男兄弟に囲まれ、更には脳筋が多い軍部で苦もなく生きている。女人に対して免疫がないのも、仕方のない事でもあった。
「力業が通用するのは同性に対してのみですから、『オラオラモード』は極力避けてください」
「お、おぅ……、善処する。フェルに嫌われたら俺、絶対生きていけない」
「……全く、中将ともあろうお方が。とりあえず、部下の前だけは体裁を保って下さいね。私が取り繕うのも限度がありますので」
「わ、分かってるよ……」
二人きりであるだけに、ベルナールはいつもよりもヨアキムに容赦がない。けれどもその距離感は、ヨアキムにとって心地好いものだ。
裏も表もなく、ベルナールを一番信頼が出来る。軍部でそれなりの地位にいるヨアキムにとって、周囲は全てが警戒すべき存在だ。
勿論、部下は部下として、上官は上官として信頼してはいるが。払い落としに来るものは、一定数はいるものである。
「とにかく、フェルとの時間を作らないとな」
「そうですね。それでは、これらの書類の確認を終えたら、本日は終了です」
そうしてベルナールから示された山は、少し頑張った程度では到底なくならない高さを誇っていた。
ヨアキムは思い切り情けない表情を浮かべるが、残念ながらそれ以上の山がベルナールの執務机にある事を視線の先に見つけ、顔が強張る。
「わ、分かった」
「えぇ、素直で宜しい事です」
補佐官であるベルナールの机にあるという事は、それらは結果的にヨアキムの仕事にも繋がってくるのだ。
とりあえず少しでも現状を片付けておかなくては、更に酷い事になるのは考えなくても分かる。机上の仕事が苦手だなんだと言っている場合でもなく、少しでも時間を作りたいならば努力するしかないのだ。
ヨアキムは一番上の書類に手を伸ばす。しかしながら、その文字は独特の筋と化していて、読み進めるだけでも眉間にシワが寄ってしまう程だった。
(酷い……。嫌がらせのようだ……)
内容を理解させる気がないのか、書いた主は、かなりの角度で性格がひねくれているようである。
しかし、ヨアキムが助けを求めて視線をベルナールに向ければ、真顔で書類と対面している姿が映った。そしてベルナールは、ヨアキムの数倍の速度で処理を進めていく。
(頼めない……、か)
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