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1322 もう一段階上の力
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「オラオラオラオラオラーーーーーーーーッツ!」
右手に握る柄からは、金色に輝く闘気が放出されていた。
それはジャレットのイメージを形作っている、オーラブレードという名の魔道具だが、刃物としてではなく分厚く大きな鈍器、そうハンマーとして振るわれていた。
ジャレットとガルバン、両者の体力は限界に近づいていた。
絶えずオーラブレードに気を流しているジャレットは、何もせずとも体力を消耗していく。それに加えて相手は自分よりも二回りは大きいガルバンである。
食らいつくだけでも精神的な疲労が大きい。
そして流水の盾でガルバンの攻撃を受け流しているが、全てを防げたわけではない。
戦斧による致命的な一撃だけは確実に回避したが、何発かの拳や蹴りはその身に受けてしまっていた。
両者の対格差を考えた時、たった数発の打撃でもジャレットの受けたダメージは大きい。
ガルバンもまた、ジャレットのオーラハンマーで何発もの打撃を受けていた。
一発一発がズシンと体の芯に響き、そのダメージは決して軽くはない。
だがガルバンの最大のダメージは、右半身を深く抉られた斬り傷である。
ヴァンの反射のナイフによって受けたものだが、いまだ出血が止まらず、いかに巨体のガルバンでもそろそろ限界が近づいていた。
お互いにもう戦う力は残っていない。
だからこそ察していた。この攻撃が最後になると・・・・・
「オォォォォォォォォーーーーーーーーーッツ!」
ジャレットの渾身の連打!全力全開の一打に、ガルバンは両手で握った巨大戦斧を振り上げて打ち合わせた!
「ぐぅっ!」
「ぬぅっ!」
爆音とも金属音ともつかない凄まじい音を響かせ、両者の腕が弾かれた。
互角だった。体格では圧倒的な優位を誇るガルバンは、本来ならばジャレットが正面から打ちあえる相手ではない。
しかし注ぎ込む気の量によって限界無くパワーを上げるオーラハンマーは、ガルバンの一撃を真っ向から受けれる程に高められていた。
「ぐっ、まだだぁぁぁぁぁーーーーーーッツ!」
ジャレットは浮きそうになった足に力を込め、地面を踏みしめてふんばった。
武器の強さで互角に持ち込んだが、体重の差は埋められない。お互いの腕が弾かれたとしても、ガルバンよりも30キロは軽いジャレットの体は、衝撃に耐えきれず体を浮かされそうになった。
「グウオォォォォーーーーーーッツ!」
ガルバンは違う。
筋力と体重でジャレットを大きく上回るガルバンは、腕を弾かれても即座に体制を立て直して反撃に移る事ができる。
最初こそ互角の打ちあいだった。だが打ち合わせる度に一度足が地面から離れ、腰を落として立て直してから再度の攻撃に出るジャレットとは、徐々に回転で差が出始めた。
「ぐっ!うぐぅッ!」
ニメートルの巨体に見合わぬガルバンの高速の連打!ジャレットは歯を食いしばり必死に防いでいるが、限界は近づいていた。
「ふははははは!どうやらここまでのようだな!」
勝利を確信したガルバンは、意識せず大口を開けて笑っていた。
あと少し、もうあと数打でジャレットの頭を叩き割る絵が見えていた。
勝てる!出血で目が霞んできたが間に合った!その小さな体でよく戦ったと誉めてやろう!
だが最後に勝つのは圧倒的なパワーだ!
「貴様はその小さな体ゆえに負けるだぁぁぁぁぁーーーーーーーーッツ!」
100キロを超える巨大戦斧を頭上にかかげ、声を張り上げ止めの一撃を振り下ろした!
「そいつを待ってたぜ」
ガルバンが勝利を確信したその時、その影の下でジャレットはニヤリと笑った。
次の瞬間ジャレットのオーラハンマーが刃の形状に戻る。そしてより強く大きな金色の光を発した。
「なッ・・・・・ッ!?」
強い光に一瞬目が眩む。そして何か鋭いものが己に触れた気がした。
「な、に・・・を・・・・ア、ガ・・・ヒュ・・・・・・・」
喉の奥から込み上げて来る物を、ガルバンは吐き出した。
そしてなぜか首が落ち着かなく不安定だと感じ、左手を当てようとして気が付いた。
己の首が半分、パックリと切り裂かれている事に・・・・・
「ア・・・ぎ、ざ、ま・・・ゲフッ・・・な、にを・・・ゴボッ・・・・・」
血を吐き散らし震える腕を伸ばしてくるガルバンに、ジャレットは口の端を持ち上げた。
「はぁ・・・はぁ・・・へっ、どうだよ?オーラを飛ばす・・・これが俺のオーラブレードの新たな力だ」
師ウィッカー・バリオスとの修行で、ジャレットはオーラブレードをもう一段階高見に引き上げていた。
それがオーラブレードのオーラを飛ばす事だった。
ジャレットがやった事は、オーラを鋭く研ぎ澄まして飛ばす。
それだけだったが、戦斧を振り上げて体をさらけ出したガルバンは躱す事も防御もできず、全身にまともに食らってしまったのだった。
「グツ・・・・・フ・・・・・・」
首だけではなく、腕や腹、あちこちを斬り裂かれ、ガルバンは全身から血を噴き出して倒れた。
そして二度と起き上がる事は無かった。
ジャレットも息は上がり足は震えて、体はもう限界だった。
その手に握る柄から放出される、金色に輝くオーラも消えかかっている。
だがその目は力強く、勝者としての自信に満ちていた。
右手に握る柄からは、金色に輝く闘気が放出されていた。
それはジャレットのイメージを形作っている、オーラブレードという名の魔道具だが、刃物としてではなく分厚く大きな鈍器、そうハンマーとして振るわれていた。
ジャレットとガルバン、両者の体力は限界に近づいていた。
絶えずオーラブレードに気を流しているジャレットは、何もせずとも体力を消耗していく。それに加えて相手は自分よりも二回りは大きいガルバンである。
食らいつくだけでも精神的な疲労が大きい。
そして流水の盾でガルバンの攻撃を受け流しているが、全てを防げたわけではない。
戦斧による致命的な一撃だけは確実に回避したが、何発かの拳や蹴りはその身に受けてしまっていた。
両者の対格差を考えた時、たった数発の打撃でもジャレットの受けたダメージは大きい。
ガルバンもまた、ジャレットのオーラハンマーで何発もの打撃を受けていた。
一発一発がズシンと体の芯に響き、そのダメージは決して軽くはない。
だがガルバンの最大のダメージは、右半身を深く抉られた斬り傷である。
ヴァンの反射のナイフによって受けたものだが、いまだ出血が止まらず、いかに巨体のガルバンでもそろそろ限界が近づいていた。
お互いにもう戦う力は残っていない。
だからこそ察していた。この攻撃が最後になると・・・・・
「オォォォォォォォォーーーーーーーーーッツ!」
ジャレットの渾身の連打!全力全開の一打に、ガルバンは両手で握った巨大戦斧を振り上げて打ち合わせた!
「ぐぅっ!」
「ぬぅっ!」
爆音とも金属音ともつかない凄まじい音を響かせ、両者の腕が弾かれた。
互角だった。体格では圧倒的な優位を誇るガルバンは、本来ならばジャレットが正面から打ちあえる相手ではない。
しかし注ぎ込む気の量によって限界無くパワーを上げるオーラハンマーは、ガルバンの一撃を真っ向から受けれる程に高められていた。
「ぐっ、まだだぁぁぁぁぁーーーーーーッツ!」
ジャレットは浮きそうになった足に力を込め、地面を踏みしめてふんばった。
武器の強さで互角に持ち込んだが、体重の差は埋められない。お互いの腕が弾かれたとしても、ガルバンよりも30キロは軽いジャレットの体は、衝撃に耐えきれず体を浮かされそうになった。
「グウオォォォォーーーーーーッツ!」
ガルバンは違う。
筋力と体重でジャレットを大きく上回るガルバンは、腕を弾かれても即座に体制を立て直して反撃に移る事ができる。
最初こそ互角の打ちあいだった。だが打ち合わせる度に一度足が地面から離れ、腰を落として立て直してから再度の攻撃に出るジャレットとは、徐々に回転で差が出始めた。
「ぐっ!うぐぅッ!」
ニメートルの巨体に見合わぬガルバンの高速の連打!ジャレットは歯を食いしばり必死に防いでいるが、限界は近づいていた。
「ふははははは!どうやらここまでのようだな!」
勝利を確信したガルバンは、意識せず大口を開けて笑っていた。
あと少し、もうあと数打でジャレットの頭を叩き割る絵が見えていた。
勝てる!出血で目が霞んできたが間に合った!その小さな体でよく戦ったと誉めてやろう!
だが最後に勝つのは圧倒的なパワーだ!
「貴様はその小さな体ゆえに負けるだぁぁぁぁぁーーーーーーーーッツ!」
100キロを超える巨大戦斧を頭上にかかげ、声を張り上げ止めの一撃を振り下ろした!
「そいつを待ってたぜ」
ガルバンが勝利を確信したその時、その影の下でジャレットはニヤリと笑った。
次の瞬間ジャレットのオーラハンマーが刃の形状に戻る。そしてより強く大きな金色の光を発した。
「なッ・・・・・ッ!?」
強い光に一瞬目が眩む。そして何か鋭いものが己に触れた気がした。
「な、に・・・を・・・・ア、ガ・・・ヒュ・・・・・・・」
喉の奥から込み上げて来る物を、ガルバンは吐き出した。
そしてなぜか首が落ち着かなく不安定だと感じ、左手を当てようとして気が付いた。
己の首が半分、パックリと切り裂かれている事に・・・・・
「ア・・・ぎ、ざ、ま・・・ゲフッ・・・な、にを・・・ゴボッ・・・・・」
血を吐き散らし震える腕を伸ばしてくるガルバンに、ジャレットは口の端を持ち上げた。
「はぁ・・・はぁ・・・へっ、どうだよ?オーラを飛ばす・・・これが俺のオーラブレードの新たな力だ」
師ウィッカー・バリオスとの修行で、ジャレットはオーラブレードをもう一段階高見に引き上げていた。
それがオーラブレードのオーラを飛ばす事だった。
ジャレットがやった事は、オーラを鋭く研ぎ澄まして飛ばす。
それだけだったが、戦斧を振り上げて体をさらけ出したガルバンは躱す事も防御もできず、全身にまともに食らってしまったのだった。
「グツ・・・・・フ・・・・・・」
首だけではなく、腕や腹、あちこちを斬り裂かれ、ガルバンは全身から血を噴き出して倒れた。
そして二度と起き上がる事は無かった。
ジャレットも息は上がり足は震えて、体はもう限界だった。
その手に握る柄から放出される、金色に輝くオーラも消えかかっている。
だがその目は力強く、勝者としての自信に満ちていた。
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