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第一章 気まぐれな白き虎
012話 神代の魔法
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聖創世教会クラーク支部に併設されてある療養所。その療養所は領内一の大きさを誇り24時間昼夜を問わずあらゆる急患を受け入れ治療を施せる体制が整っている。
そして今日も今日とてその療養所の慌ただしい一日が始まろうとしていた。
「先生、これは一体?」
「見たこともない症例だな。すぐ司祭殿に連絡してくれ。恐らく呪いの類やもしれん」
「承知しました」
しかし、今日だけは何かが違っていた。
内臓が飛び出していたり、四肢が欠損していたり、毒に侵されていたり等様々な患者を診て来た医師ハウザー・ウッズにとって今日という日を生涯忘れることはないだろう。
「全身が石化しておる」
◇◇◇◇◇◇
カインに連れてこられた場所はクラーク領中央区域に設けられている療養所。
カインが言っていたルイくんとはダンの息子さんの名前でどうやらルイくんに何かあったらしい。そのため、マリアさんも急遽店を閉め療養所へとついて来たのだ。
「この部屋です」
カイン達はその一室の扉を開き中へと入った。中には夥しい数の石像。そしてその石像を観察するフランにキャソックに身を包む男性と白衣を来た初老が話し込んでいた。
その他にも何人か一般人らしき人がちらほらとおり皆一様に暗い顔をしている。
「来たかダン。ん?その二人はどちらさんだ?」
初老はダンが来たことに気づいた後、見知らぬ二人組、ジンと優へと視線を向けた。
「ハウザーにウォルトか!こいつらは俺の連れだ。それよりもルイが緊急搬送されたって聞いたが無事なのか?!それにこの石像はなんなんだ?!ルイは……ルイは何処にいる?!」
心配のあまり冷静さを失っているダンだがマリアさんの叱責により我を取り戻した。
「コッチだ。かなり脆くなっている。慎重にな」
『脆くなっている』という言葉に息を呑むダン達はルイくんの元へとハウザーに連れられた。
「嘘……だろ?!」
「そんな、、」
目の前に佇むソレは恐らくルイくんと思われるケモ耳を生やした少年の石像だった。
「どうして……?」
流石のマリアさんもこの現状に絶望を抱かざるを得なかった。
「恐らくですが【石化の呪い】ですね」
ダンの問いに答えたのはキャソックの男性、ウォルトだ。身なりからして聖職者だろう。
「呪い?聞いたことないな」と、ジンは首を傾ける。
「聖典には【邪神マーニアスの眷属が有していた力】と記載されております。石化の呪いは眷属カラレデスが保有していた力ですね」
邪神。
世界にも寿命というものが存在する。いずれ訪れる【終焉】は誰にも逆らえない自然の理。滅び、そして生まれ変わるのが世界に定められた運命である。
この場合、邪神とは【終焉】をもたらすために生まれた存在とされており【終焉】と言う災害の化身とも言われている。
この世界はかつて寿命を迎える定めにあったとされ、邪神の手により滅びる運命だった。
しかし、人類は抗った。【終焉】の化身である邪神に立ち向かい、そして、ある人物が邪神を討ち取ったのだ。
その人物が勇者だ。
聖典や古代の遺跡からも邪神にまつわる石碑や物品等が多く出土されておりその中には勇者にまつわるものも存在する。
邪神に勇者。
正しくこの世界には御伽話のような時代が存在していたのだ。
そして、これらの情報はユウが生まれる際入手した一般常識とされとおり、有名な話すぎて子供向けの絵本まで出ている始末である。
「邪神の眷属だと?それは大昔に勇者によって打ち倒されたんじゃないのか?」
「はい。確かに邪神達は勇者によって打ち倒されましたが詳しくは勇者と邪神は相打ちに終わり、十二の眷属のうち一人が倒し切れずこの世界の何処かに封印されたとのことです」
「私が知っている情報とはかなり相違があるが?」
なぜそのようなことを知っているのかと、ハウザーは眉間に皺を寄せウォルトを訝しむ。
「学会でそのことを発表する際、【聖皇国アルターニの上層部】と【世界安全衛生機関】、【世界情報管理機関】によって口止めされたからです。真実を知っている者は私のような聖職者や権力者のみでしょう。
「なるほど、勇者が実は相打ちに終わっていたことと実は眷属の一人が生きていましたってなったら世間が大混乱するからか」
「前者に関しては勇者の母国であるアルターニの権威が下がるというくだらない情報操作ですがね」
ウォルトは『恥ずかしい限りです』と自嘲する。
「ウォルト。ルイを、コイツらを元に戻す方法はあるのか?」
焦り口調でダンは捲し立てる。
「二つあります。一つはあらゆる状態異常を強制解除すると言われる《浄化》という神代に存在した聖魔法。もう一つは呪いの大元である眷属の完全消滅です」
それを聞いたダンは即座に眷属を倒しに行こうと部屋から出ようとするがウォルトにストップをかけられてしまった。
「待ちなさい」
「止めるなウォルト!眷属をぶっ殺す。それでしまいだろう?」
「ならん。第一呪いの対処方法を知らんだろう?」
石像がここに運び込まれたということはなんらかの方法で呪いから身を守り運び出した人が居るってことだ。今のダンはかなり冷静さを欠いているらしい。
「それに眷属の居場所を知っているのか?」
「ッ!」
「少し冷静になれダン」
「あぁ、そうだな。悪かったよ」
耳をシュンッと垂れさせマリアさんの方をチラ見する。情けない姿を見られてしまったと後悔する。
「ダンさん、カッコ悪かったよ」
「おい。トドメを指してやるな。ほら、耳が垂れ過ぎて目元が見えなくなってるじゃねーか」
耳ってあんなに折り曲がるもんなのかと獣人の神秘を垣間見た瞬間だった。
それよりも先程ウォルトが言っていた《浄化》についてだがアレって掃除の際にめちゃくちゃ便利な単なるありふれた生活魔法だと思ってたんだけどかなり大層な魔法だったみたい。
「僕、《浄化》の魔法使えます」
「なんと!誠ですか?失礼ですが貴方は?」
「僕はお家の大精霊の優です。早速《浄化》しても良いですか?」
そういうとダンはユウに近づき頭を下げる。
「頼む。ルイを、みんなを助けて欲しい」
「息子さんの耳と尻尾を……」
「説得してみせる」
この世はギブアンドテイクで成り立っている。
そしてこの瞬間、交渉は成立した。
「本当に良いのかそれで?」
「失敗は許されません。私失敗しないので!」
耳と尻尾のために。
優は手を広げ頭上に部屋を覆い尽くすほどの巨大な魔法陣を二つ展開する。
「まずは、《修復》で欠損箇所を治して《浄化》っと」
衝撃で欠けた腕や耳が、時間が巻き戻るかの如くみるみるうちに修復していく。
そして、白く淡い光が部屋全体を包み込むと石化した人達がみるみるうちに人肌へと戻っていった。
その光景を側から見た人々は神の奇跡いや、大精霊の奇跡を見たと以降語り継がれたという。
そして今日も今日とてその療養所の慌ただしい一日が始まろうとしていた。
「先生、これは一体?」
「見たこともない症例だな。すぐ司祭殿に連絡してくれ。恐らく呪いの類やもしれん」
「承知しました」
しかし、今日だけは何かが違っていた。
内臓が飛び出していたり、四肢が欠損していたり、毒に侵されていたり等様々な患者を診て来た医師ハウザー・ウッズにとって今日という日を生涯忘れることはないだろう。
「全身が石化しておる」
◇◇◇◇◇◇
カインに連れてこられた場所はクラーク領中央区域に設けられている療養所。
カインが言っていたルイくんとはダンの息子さんの名前でどうやらルイくんに何かあったらしい。そのため、マリアさんも急遽店を閉め療養所へとついて来たのだ。
「この部屋です」
カイン達はその一室の扉を開き中へと入った。中には夥しい数の石像。そしてその石像を観察するフランにキャソックに身を包む男性と白衣を来た初老が話し込んでいた。
その他にも何人か一般人らしき人がちらほらとおり皆一様に暗い顔をしている。
「来たかダン。ん?その二人はどちらさんだ?」
初老はダンが来たことに気づいた後、見知らぬ二人組、ジンと優へと視線を向けた。
「ハウザーにウォルトか!こいつらは俺の連れだ。それよりもルイが緊急搬送されたって聞いたが無事なのか?!それにこの石像はなんなんだ?!ルイは……ルイは何処にいる?!」
心配のあまり冷静さを失っているダンだがマリアさんの叱責により我を取り戻した。
「コッチだ。かなり脆くなっている。慎重にな」
『脆くなっている』という言葉に息を呑むダン達はルイくんの元へとハウザーに連れられた。
「嘘……だろ?!」
「そんな、、」
目の前に佇むソレは恐らくルイくんと思われるケモ耳を生やした少年の石像だった。
「どうして……?」
流石のマリアさんもこの現状に絶望を抱かざるを得なかった。
「恐らくですが【石化の呪い】ですね」
ダンの問いに答えたのはキャソックの男性、ウォルトだ。身なりからして聖職者だろう。
「呪い?聞いたことないな」と、ジンは首を傾ける。
「聖典には【邪神マーニアスの眷属が有していた力】と記載されております。石化の呪いは眷属カラレデスが保有していた力ですね」
邪神。
世界にも寿命というものが存在する。いずれ訪れる【終焉】は誰にも逆らえない自然の理。滅び、そして生まれ変わるのが世界に定められた運命である。
この場合、邪神とは【終焉】をもたらすために生まれた存在とされており【終焉】と言う災害の化身とも言われている。
この世界はかつて寿命を迎える定めにあったとされ、邪神の手により滅びる運命だった。
しかし、人類は抗った。【終焉】の化身である邪神に立ち向かい、そして、ある人物が邪神を討ち取ったのだ。
その人物が勇者だ。
聖典や古代の遺跡からも邪神にまつわる石碑や物品等が多く出土されておりその中には勇者にまつわるものも存在する。
邪神に勇者。
正しくこの世界には御伽話のような時代が存在していたのだ。
そして、これらの情報はユウが生まれる際入手した一般常識とされとおり、有名な話すぎて子供向けの絵本まで出ている始末である。
「邪神の眷属だと?それは大昔に勇者によって打ち倒されたんじゃないのか?」
「はい。確かに邪神達は勇者によって打ち倒されましたが詳しくは勇者と邪神は相打ちに終わり、十二の眷属のうち一人が倒し切れずこの世界の何処かに封印されたとのことです」
「私が知っている情報とはかなり相違があるが?」
なぜそのようなことを知っているのかと、ハウザーは眉間に皺を寄せウォルトを訝しむ。
「学会でそのことを発表する際、【聖皇国アルターニの上層部】と【世界安全衛生機関】、【世界情報管理機関】によって口止めされたからです。真実を知っている者は私のような聖職者や権力者のみでしょう。
「なるほど、勇者が実は相打ちに終わっていたことと実は眷属の一人が生きていましたってなったら世間が大混乱するからか」
「前者に関しては勇者の母国であるアルターニの権威が下がるというくだらない情報操作ですがね」
ウォルトは『恥ずかしい限りです』と自嘲する。
「ウォルト。ルイを、コイツらを元に戻す方法はあるのか?」
焦り口調でダンは捲し立てる。
「二つあります。一つはあらゆる状態異常を強制解除すると言われる《浄化》という神代に存在した聖魔法。もう一つは呪いの大元である眷属の完全消滅です」
それを聞いたダンは即座に眷属を倒しに行こうと部屋から出ようとするがウォルトにストップをかけられてしまった。
「待ちなさい」
「止めるなウォルト!眷属をぶっ殺す。それでしまいだろう?」
「ならん。第一呪いの対処方法を知らんだろう?」
石像がここに運び込まれたということはなんらかの方法で呪いから身を守り運び出した人が居るってことだ。今のダンはかなり冷静さを欠いているらしい。
「それに眷属の居場所を知っているのか?」
「ッ!」
「少し冷静になれダン」
「あぁ、そうだな。悪かったよ」
耳をシュンッと垂れさせマリアさんの方をチラ見する。情けない姿を見られてしまったと後悔する。
「ダンさん、カッコ悪かったよ」
「おい。トドメを指してやるな。ほら、耳が垂れ過ぎて目元が見えなくなってるじゃねーか」
耳ってあんなに折り曲がるもんなのかと獣人の神秘を垣間見た瞬間だった。
それよりも先程ウォルトが言っていた《浄化》についてだがアレって掃除の際にめちゃくちゃ便利な単なるありふれた生活魔法だと思ってたんだけどかなり大層な魔法だったみたい。
「僕、《浄化》の魔法使えます」
「なんと!誠ですか?失礼ですが貴方は?」
「僕はお家の大精霊の優です。早速《浄化》しても良いですか?」
そういうとダンはユウに近づき頭を下げる。
「頼む。ルイを、みんなを助けて欲しい」
「息子さんの耳と尻尾を……」
「説得してみせる」
この世はギブアンドテイクで成り立っている。
そしてこの瞬間、交渉は成立した。
「本当に良いのかそれで?」
「失敗は許されません。私失敗しないので!」
耳と尻尾のために。
優は手を広げ頭上に部屋を覆い尽くすほどの巨大な魔法陣を二つ展開する。
「まずは、《修復》で欠損箇所を治して《浄化》っと」
衝撃で欠けた腕や耳が、時間が巻き戻るかの如くみるみるうちに修復していく。
そして、白く淡い光が部屋全体を包み込むと石化した人達がみるみるうちに人肌へと戻っていった。
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