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久しぶりの長兄上様
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時は経ち、私は本を読みながらいつのまにか寝てしまっていたみたいです。
起きると太陽が隠れて空が青から赤に変わっていました。鳥の囀りも聞こえません。
代わりに魔獣でしょうか?遠吠えが聞こえます。今は、夕方なのね。
長兄上様が帰ってくるのにまだ時間がありそう。
この本を読み終わらせてしまいましょうと黙々と読んでいる。外が徐々に暗くなってくる。
私が読んでいる本は、貴族の家系の本。現在、公爵家が4、侯爵家が3、伯爵家が5、子爵家が8、男爵家が12、準男爵が6ございます。
我が公爵家は古く王家創立の頃からある由緒正しい家柄にあります。また、母上様は隣国の第1王女であり、父上様は現国王様の弟であるようです。
ルベリオン公爵家へ養子に出されたそうです。まぁ、継承権争いなどゴタゴタがあったらしく父上様自らが望んで養子になったそうです。ルベリオン公爵家には女性しか生まれず、跡継ぎがいなかったらしいので丁度良かったのでしょう。こうして自分のルーツを確かめるのは大切なことです。
「お嬢様、マーサにございます。ノックをしたのですがお返事が御座いませんでしたので、失礼ですが入らせて頂きました。」
「あら?ノック音に気がつかなかったわ。それは申し訳ななかったわね、マーサ。」
「いえいえ。お嬢様ですから。さぁ、ご夕食の準備をしますよ。」
なんだか納得がいかないと思うが黙々とマーサはドレスや靴を選び始める。
貴族は普段着るドレスと夕食用のドレスがある。普段着の方は動きやすいものでもいいのだが、夕食用は着飾る。
親しき仲にも礼儀ありとの言葉があるように家族であっても礼を尽くすのが貴族社会にはある。
他には、お客様が来た時用のドレスや婚約者用のドレス、夜会やパーティなどの正装用のドレスなどがある。
現代日本人からすればとてつもなく面倒臭い。しかし、これが、此方のマナーであるというなら慣れるしかないだろう。
「マーサ頼むわ。それと、これを髪につけてくださらない?」
化粧台の引き戸からあるものを出す。
マーサに手渡したのは、花飾り。蔓がカチューシャを覆い、薄桃色の花にオレンジ色の花が交互に続いているデザインをしている。
これは長兄上様に初めてお会いした時に自分の妹の容姿を想像しながら買ったんだと照れながらプレゼントされたものだ。
今日長兄上様が帰ってくるならこれを付けて見せたいと思ったのだ。
「お嬢様、承知いたしましたわ。なら、髪飾りに合う様にコーディネートしていきましょうね。」
マーサは楽しそうに選び始める。今まで選んでいたドレスから変更させてしまうのは申し訳なく思うが、マーサは最近浮かない顔ばかりしていたからほっとした。
長兄上様は私にこの髪飾りをプレゼントしたことを覚えていらっしゃるのかしら?
目を瞑りながら優しい長兄上様を思い浮かべ、微笑んだ。
「お嬢様、準備が整いました。それでは、"|集(つど)いの間"へ行きましょう。」
集いの間といのは、簡単に言うと食堂のことです。
主に家族だけが使用できる場となっています。
例えば、お客様がくる時に使用される"|菖蒲(しょうぶ)の間"、エステなどの美容系の数々が揃っている"椿の間"などがあり、よく使われている。
不思議なことに異世界にも椿や菖蒲があるのだ。日本人が好きな桜や梅は母上様の祖国、キースマルトン帝国に咲いているらしい。菖蒲や椿などの和花はキースマルトン帝国の花だ。帝国に異世界人がいたのだろう。
だって、団子やお汁粉はあるし、主食が米、味噌や醤油もあるし、極め付けには、普段着が着物なんだもの。明らかに元日本人がいたとわかるわよね。
まぁ、そう言うことで我が家は母上様に合わせて父上様が部屋を作ったみたいで菖蒲の間や椿の間と母上様が名づけられた。私も普段は着物で生活しているのです。しかし、この国はドレスが主流なので夕食時や接待時などはドレスにしています。
マナーがそれぞれ違うので大変なのです。長兄上様がお待ちしていますから急がねば。
「ええ、それでは参りましょうか。長兄上様は髪飾りに気づいてくださるかしら?」
少し不安です。
「お嬢様、きっと気づいてくだいますよ。」
約半年ぶりかしら?実の兄に会うというのに緊張するなんてなんか変な感じ…
私が集いの間に着く頃には、父上様以外の家族が揃っておりました。父上様は仕事のため王宮にいらっしゃるそうです。
「あぁ、ビアンカ、久し振りだね。半年前より大きくなったんじゃないか?」
長兄上様はの名前は、リカルドと言います。15歳です。母上様と同じ濃いキラキラした金髪に父上様と同じアメジスト色の綺麗な紫紺の瞳。顔は母上に似て中性的な顔立、しかし鍛えているのか逞しい身体をしている。このギャップにハマる令嬢達は多いだろう。モテてそうだ。
「お久し振りにございます、長兄上様。お仕事お疲れ様です。」
「あぁ、父上も仕事が終わり次第お帰りになるそうだよ。今頃早く帰りたくて頑張ってるだろうから、帰ってきたら労おうね。」
父上様が労って欲しいのは、私以外の家族ですわよ、長兄上様。はぁ、空気が悪くなるのであまりお会いしたくないのですが。
「父上、早く帰ってこないかな~。俺、剣術上手になったんだよっ!」
「ふん、まだ私に勝てないじゃないか。騎士になりたいのなら私には勝てないと。」
「なっ!なんだよっ!ハロルド兄上の意地悪っ!」
「っっ!意地悪などしていない!本当の事を言ったまでだっ!」
ギャーギャー騒いでいるトールとハロルド。全く、まだまだ子供だなとぼーと見ている、私。
普通、私も参戦すべきなのかしら?でも、精神年齢が27歳ですからね~
参戦しては大人げないわよね。
それにしても仲良い兄弟ですわね~。
「こらこら。喧嘩しないで。トール、父上には敵わないが私もそこそこ強いんだぞ。後で少し見てやろう。」
「本当ですか!?兄上!やった~!」
大喜びのトールの隣で、ハロルドは僕だって兄上と話したいこといっぱいあったのにとブツブツ呟いている。
リカルド兄上様は男にもモテモテですね(笑)
「もちろん、そのあとはハロルドの話を聞こうな。」
「はいっ!兄上っ!」
流石、長兄上様です。ハロルドの呟きも聞いていたなんて。ハロルドなんて頬が蒸気して真っ赤になっているのも気付かず目をキラキラさせて喜んでいる。良かったわね~。なんだか、年寄り臭いかしら(笑)
「ビアンカは何かないのか?」
「私は、長兄上様と…「今帰った。もう食べているのか。リカルド、久し振りの家だ。ゆっくりとするがいい。」
父上様がお帰りになりました。タイミングが悪すぎます(涙)
それからは家族でご飯を食べ終え、それぞれ自室に戻られました。
まぁ、私は身体が弱いので、長兄上様とお話しぐらいしかできませんもの。
お願い事なんて別にいらないわ!
起きると太陽が隠れて空が青から赤に変わっていました。鳥の囀りも聞こえません。
代わりに魔獣でしょうか?遠吠えが聞こえます。今は、夕方なのね。
長兄上様が帰ってくるのにまだ時間がありそう。
この本を読み終わらせてしまいましょうと黙々と読んでいる。外が徐々に暗くなってくる。
私が読んでいる本は、貴族の家系の本。現在、公爵家が4、侯爵家が3、伯爵家が5、子爵家が8、男爵家が12、準男爵が6ございます。
我が公爵家は古く王家創立の頃からある由緒正しい家柄にあります。また、母上様は隣国の第1王女であり、父上様は現国王様の弟であるようです。
ルベリオン公爵家へ養子に出されたそうです。まぁ、継承権争いなどゴタゴタがあったらしく父上様自らが望んで養子になったそうです。ルベリオン公爵家には女性しか生まれず、跡継ぎがいなかったらしいので丁度良かったのでしょう。こうして自分のルーツを確かめるのは大切なことです。
「お嬢様、マーサにございます。ノックをしたのですがお返事が御座いませんでしたので、失礼ですが入らせて頂きました。」
「あら?ノック音に気がつかなかったわ。それは申し訳ななかったわね、マーサ。」
「いえいえ。お嬢様ですから。さぁ、ご夕食の準備をしますよ。」
なんだか納得がいかないと思うが黙々とマーサはドレスや靴を選び始める。
貴族は普段着るドレスと夕食用のドレスがある。普段着の方は動きやすいものでもいいのだが、夕食用は着飾る。
親しき仲にも礼儀ありとの言葉があるように家族であっても礼を尽くすのが貴族社会にはある。
他には、お客様が来た時用のドレスや婚約者用のドレス、夜会やパーティなどの正装用のドレスなどがある。
現代日本人からすればとてつもなく面倒臭い。しかし、これが、此方のマナーであるというなら慣れるしかないだろう。
「マーサ頼むわ。それと、これを髪につけてくださらない?」
化粧台の引き戸からあるものを出す。
マーサに手渡したのは、花飾り。蔓がカチューシャを覆い、薄桃色の花にオレンジ色の花が交互に続いているデザインをしている。
これは長兄上様に初めてお会いした時に自分の妹の容姿を想像しながら買ったんだと照れながらプレゼントされたものだ。
今日長兄上様が帰ってくるならこれを付けて見せたいと思ったのだ。
「お嬢様、承知いたしましたわ。なら、髪飾りに合う様にコーディネートしていきましょうね。」
マーサは楽しそうに選び始める。今まで選んでいたドレスから変更させてしまうのは申し訳なく思うが、マーサは最近浮かない顔ばかりしていたからほっとした。
長兄上様は私にこの髪飾りをプレゼントしたことを覚えていらっしゃるのかしら?
目を瞑りながら優しい長兄上様を思い浮かべ、微笑んだ。
「お嬢様、準備が整いました。それでは、"|集(つど)いの間"へ行きましょう。」
集いの間といのは、簡単に言うと食堂のことです。
主に家族だけが使用できる場となっています。
例えば、お客様がくる時に使用される"|菖蒲(しょうぶ)の間"、エステなどの美容系の数々が揃っている"椿の間"などがあり、よく使われている。
不思議なことに異世界にも椿や菖蒲があるのだ。日本人が好きな桜や梅は母上様の祖国、キースマルトン帝国に咲いているらしい。菖蒲や椿などの和花はキースマルトン帝国の花だ。帝国に異世界人がいたのだろう。
だって、団子やお汁粉はあるし、主食が米、味噌や醤油もあるし、極め付けには、普段着が着物なんだもの。明らかに元日本人がいたとわかるわよね。
まぁ、そう言うことで我が家は母上様に合わせて父上様が部屋を作ったみたいで菖蒲の間や椿の間と母上様が名づけられた。私も普段は着物で生活しているのです。しかし、この国はドレスが主流なので夕食時や接待時などはドレスにしています。
マナーがそれぞれ違うので大変なのです。長兄上様がお待ちしていますから急がねば。
「ええ、それでは参りましょうか。長兄上様は髪飾りに気づいてくださるかしら?」
少し不安です。
「お嬢様、きっと気づいてくだいますよ。」
約半年ぶりかしら?実の兄に会うというのに緊張するなんてなんか変な感じ…
私が集いの間に着く頃には、父上様以外の家族が揃っておりました。父上様は仕事のため王宮にいらっしゃるそうです。
「あぁ、ビアンカ、久し振りだね。半年前より大きくなったんじゃないか?」
長兄上様はの名前は、リカルドと言います。15歳です。母上様と同じ濃いキラキラした金髪に父上様と同じアメジスト色の綺麗な紫紺の瞳。顔は母上に似て中性的な顔立、しかし鍛えているのか逞しい身体をしている。このギャップにハマる令嬢達は多いだろう。モテてそうだ。
「お久し振りにございます、長兄上様。お仕事お疲れ様です。」
「あぁ、父上も仕事が終わり次第お帰りになるそうだよ。今頃早く帰りたくて頑張ってるだろうから、帰ってきたら労おうね。」
父上様が労って欲しいのは、私以外の家族ですわよ、長兄上様。はぁ、空気が悪くなるのであまりお会いしたくないのですが。
「父上、早く帰ってこないかな~。俺、剣術上手になったんだよっ!」
「ふん、まだ私に勝てないじゃないか。騎士になりたいのなら私には勝てないと。」
「なっ!なんだよっ!ハロルド兄上の意地悪っ!」
「っっ!意地悪などしていない!本当の事を言ったまでだっ!」
ギャーギャー騒いでいるトールとハロルド。全く、まだまだ子供だなとぼーと見ている、私。
普通、私も参戦すべきなのかしら?でも、精神年齢が27歳ですからね~
参戦しては大人げないわよね。
それにしても仲良い兄弟ですわね~。
「こらこら。喧嘩しないで。トール、父上には敵わないが私もそこそこ強いんだぞ。後で少し見てやろう。」
「本当ですか!?兄上!やった~!」
大喜びのトールの隣で、ハロルドは僕だって兄上と話したいこといっぱいあったのにとブツブツ呟いている。
リカルド兄上様は男にもモテモテですね(笑)
「もちろん、そのあとはハロルドの話を聞こうな。」
「はいっ!兄上っ!」
流石、長兄上様です。ハロルドの呟きも聞いていたなんて。ハロルドなんて頬が蒸気して真っ赤になっているのも気付かず目をキラキラさせて喜んでいる。良かったわね~。なんだか、年寄り臭いかしら(笑)
「ビアンカは何かないのか?」
「私は、長兄上様と…「今帰った。もう食べているのか。リカルド、久し振りの家だ。ゆっくりとするがいい。」
父上様がお帰りになりました。タイミングが悪すぎます(涙)
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