ビアンカ嬢の波瀾万丈異世界生活っ!!

葵里

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吸血王との合同力作!!

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魔王様と会わず一週間の時が過ぎました。
お仕事が忙しいらしく魔王様はバタバタしています。日課であった膝枕もずっとしていません。

……私、避けられていませんよね!?


「よしっ!!これで完成だ!」

おっと、少しよそ見をして喜ぶのが半テンポ遅れてしまいました。

今、私は四天王の一人であるルードマイアーと最終調整に入っています。



そう!遂に私ビアンカは完成させたのです!
"空間断絶結界"を!!



簡単に説明しますとこの空間断絶結界とは囲んだものと外界の空間を切断し別の異空間と繋げることで外界からの攻撃などを遮断させるといったものです。

そして、条件を付けるという細かい設定もできるようになりました。もう、本当にルードマイアー様様様です。

魔王城を中心にこの国は円形に広がっています。
この形状を利用し、球状に結界を張ります。
起点となる場所は勿論魔王城です。魔王城の地下に透明な水晶があります。そこに魔力を注ぐことで結界を張ることになりました。

ええ、えぇ、ただの水晶ではございません。普通の水晶ではすぐに割れてしまいます。
この水晶、実は魔王様の父上様の心臓です。

驚くべきことに魔力が高いものは死ぬ時に意図的に水晶となることができるみたいです。そのものが持っていた属性の色の水晶ができるみたいです。
先代魔王様は全属性持ちだったみたいで透明です。
何となく、私、全属性とかって虹色かと思っていました。

まぁ、そんなわけで完成したのですよ!その時だけはいつもお堅い偏屈なルードマイアーが笑顔で私とハイタッチしました。

いつもこんな笑顔だったらモテていただろうになーと残念に思います。











私の名はルードマイアー・シュベルン・ヴァルフィリアと言います。
吸血王やってます。


我々吸血鬼一族は代々魔王様の部下として活躍している。太陽の光に弱いがそれ以外のスペックが高いからだ。ようは光にさえ気をつければいいのだ。
高位貴族位になるものは光など関係ないがな。

おっと、高位貴族位と言ってもわからないだろうな。
吸血一族はなによりも階級が重要視される。階級が高ければ高いほど強い力、魔力を持つのだ。
上から、王、王族、上位貴族、中位貴族、下位貴族、平位、隷位と別れている。

王は勿論一人だけ。しかし、人間と違って世襲制ではない。強いものがなるので王族から選ばれるわけではないのだ。ただ、王族や上位貴族から強いものが生まれる割合が高いので必然的に王の子供が王になることもある。

王族とは、王の妻、子供に与えられる称号のようなものである。基本強いものと強いものが交わり子をなすと強い子が生まれる傾向がある。
なので、上位貴族から選ばれることが多い。たまに違う種族を妻にすることもあるがほとんどは吸血鬼一族から娶る。吸血鬼一族は結構排他的な一族なのだ。

上位貴族は3家ある。これらの家は遥か昔王族の分家であったことがわかっている。
理由は、王族を守るため、王族が滅びた場合のスペアであるためである。
よって、気位が高く、顔立ちも整っているものが多い。また、魔力量も莫大である。太陽の光に弱いが肌が少し焼ける程度である。

中位貴族は7家ある。そこそこ魔力が多く見目が良いものが多い。太陽の光に高位貴族よりも弱く、体は弱めだが、頭が良い。

下位貴族は12家。中位貴族と似たり寄ったりだが、どちらかというと脳筋系が多い。

平位は人間でいう平民のことだ。我らの殆どはこれらに分類される。平民は頭は下位貴族より少し弱く、体力がある。我ら王族や貴族に絶対服従で忠誠を誓っている物どもだ。

隷位はほとんど自我を持たない者たちだ。無理やり吸血鬼にされ適応できなかった人間や動物たちなどが分類される。我らは此奴らを吸血鬼の仲間だとは認めていないので基本蔑み対象である。人間もこの部類に入るであろうな。



長々と吸血鬼について説明したが理解できたかな?



故に我ら吸血鬼族は高位になればなるほどプライドが高く、下位の物に興味など抱かないので生き物でも良くてペット、最悪物扱いである。

我は王である。その傾向が強い。しかし何故かビアンカに興味がある。ただの人間であり魔王様の玩具であるだけなのにだ。

あのような弱い人族の子供など吹けば飛ぶような者であるのに、中々良い頭を持っているからだろうか?彼奴の頭脳は王の我より更に上に行くだろう。


嫉妬などはせん。我は他のものも優れており、総合的に我の方が上であるからだ。
だが、自分より上のものが一つあるからこそ興味が湧くのだろうか。


何かがストンと腑に落ち、楽になる。


彼奴は人間の癖に全く我を恐れない。同族でさえ畏怖するというのに普通に接して来おる。
それが少し嬉しいと感じている我がいる。

まぁ、人間は嫌いだが、ビアンカは嫌いじゃない。偶に手助けぐらいはしてやろう


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