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勢いで告白!?(2)
しおりを挟むあの後魔王様は顔をお隠しになって凄いスピードで部屋を出ていかれました。
魔王様のいきなりの行動に驚き固まってしまいました。
「………えっ?告白の返事ないのですか?」
思わずポツリと呟いてしまいました。
私、振られる覚悟はしていました。だって7歳ですもの。
結婚すればいいと魔王様自身おっしゃっていましたが、あれは私が魔国から出ようとしたことでお気に入りのオモチャがいきなり無くなってしまわないように言った言葉だときちんと理解しております。
魔王様は魔力も多いですし、寿命も長いでしょう。きっと100歳は余裕で超えていらっしゃると思います。
しかし、私はそんなに長生きできるでしょうか?5歳までの命と言われ現在も魔力がどんどん溜まっています。魔王様の魔力の器にはもうなれませんが、どこかで魔力を消費しないと魔王同様命が危ないですわね。
……それはさておき、魔王様もいきなりこんな幼子に告白されて驚いてしまったのでしょう。
魔王様の御心が落ち着いたら返事をしてくれるでしょう。
それまでお待ちしております。
◆
我は、部屋に飛び込むようにして入り、勢よくドアを閉めた。
ドアにもたれかかりズルズルとしゃがみこみ顔を覆う。
こんなに顔が赤くなったのはいつ以来だろうか?
まだ、確かに我は移り器として連れてきたあの子を最近では居心地がよく、生贄にしようなどとは考えることがなくなってきていた。
あの子の膝を枕にして目を瞑り、眠るのが最近では当たり前になっており、安らぎの時間となっている。
我はいつからあの子を一人の女性としてみていたのだろう?
恋は落ちるものと言うがまさにその通りだな。
自覚した途端彼女を思い浮かべるだけでふわふわとした暖かい想いが溢れてくる。
天下の魔王だと言うのに落ちたものだな。だが、案外悪いものでもない。
心がかつてないほどに満たされているからな。
我を苛立たせた国を昔焼き払って消滅させたことがあるがアレと比べても断然彼女を愛する思いの方が大きく心を満たす。
この歳で初恋など恥ずかしいが、あの子が彼女となる歳まで、末永く待っていよう。
幸い、あの子も我を慕ってくれているようだ。
なに、たかが数年など魔族にとってあっという間のことよ。……まぁ、キスぐらいは許せ……
……よしっ!そうと決まれば早くあの子に思いを伝えねば!
そんな様子を執事やメイド、侍従たちはにこやかに見守っていた。
しかし、魔王がビアンカに返事ができたのはずっと後だった、、、
◆
あの告白の日から5日が経ちます。魔王様にお会いもできていません。
いよいよ、本格的に戦争が始まるようです。
まだ、緊張状態ですが、いつ何時始まってもおかしくない状態だそうです。
私は外に出られないので外で話しているメイドさん達の話を盗み聞きしました。
少々はしたないですが貴族の淑女にとって情報とは生き残る上で重要な要素です。
魔王様は2年前、身の内の魔力が多くなりすぎて私を攫ったと言っておりました。
しかし、その話もなあなあになって誤魔化されてしまいました。
あれから2年、私は魔力の気配に敏感ですので魔王様の身に魔力がどんどん溜まっていくのがわかります。
後一年が限界でしょう。それまでになんとかしなければなりません。
私は魔王様のためならば移り器となり死んでもいいと考えていました。…たとえ爆発してしまうとしても…
しかし、それでは魔王様に告白した意味がありません!
勢いでしたが、告白したのです!ラブラブしたいじゃないですか!
前世と合わせて初めての恋です。
大事にしたいです!
まだ、魔王様の返事も聞いておりません!
今必死に魔法陣を試行錯誤、作っています。戦争に始まる前には完成させたいのです。この2年必死に考えてきていよいよ実践できるか!?というところまで来ています。
魔王様の魔力は莫大です。
普通の陣では耐えきれないことでしょう。
また、範囲が小さくても行けません。込める魔力量が少なすぎてもダメだからです。
だから私は考えました。なら、耐え切れ、大きな陣を作れば良いのです。更に、魔王様がまた魔力量が増えた時に使えるようにと考えた結果が……
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