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第6話 ~これからのこと。
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父上達が再起動した為、やっとこ話を進めることが出来る。…と思ったのだが、驚きすぎて頭に内容が入らなかったと言うのでもう一度説明した。二度目となれば驚かんだろうと期待したのだが、再度驚く父上達を見れば嫌でも分かるよね? 十二属性はマジで規格外のオンリーワンだと。…まぁ硬直しとらんから話を進めることが出来るけど、………大丈夫だよね?
俺の話をきちんと聞いた父上達、反応はというと、
「…驚きすぎて固まってしまった、すまないな…ミュゼよ。素質調べでの才能が素晴らしい結果であるのは喜ばしい、だが十二属性であるのは規格外が過ぎる。アイツが後ろ楯となり、三属性と偽ることは良い案だと思うぞ。三属性であれば奴等もそこまで絡んでくることはない、…強行手段を取れば俺達が出てくるのを知っているしな。」
父上は何とも言えない顔をしているが、どちらかというと喜んでいるっぽい。言葉の節々にも喜びを感じるし、外の奴等に関しても守ってくれるっぽい? …というか、メチャクチャな両親であることを知っているからそこまで絡んでこない?
「……ミュゼちゃんが十二属性、……国の定める法では十二人…。可能ではあるけれど甲斐性は……、ミュゼちゃんなら問題ないと見て………。十二属性と知られる前にこちらから………。」
…母上は自分の世界に入りつつ、何かブツブツ言っている。この状態の母上は戦力外だ、はっきり言って役に立たない。放っておくことが吉である、…凄く気になるけど。
神殿長と決めたことに反対はなく、騎士団と貴族についても気にすることはないと言われた。父上は頼りになるね、流石は黒炎様だ。神殿でのことはこれでいいとして、次に俺の悩みを話しておく。自身でも魔力が増えているのが分かるし、俺独自の鍛練が効果的なのもメイドからの話で先程知った。このまま鍛練を続けたら、更に規格外となってしまう。そのことに多少の不安があるものの、それでも男として生まれたからには…。二人のメイドに話したことと同じ内容で相談する、ついでに二人が最後まで俺に付き合ってくれるということも。
俺の悩みを聞いた父上は、壁際に立つ二人を見てから俺に視線を戻す。…というのを何回か続け、何故か仰け反った。そして腕を組んで考え込んでいる? …いや、何かを思い出している…のか? そんな感じで暫く経ってから、
「……ミュゼ、確かにあの二人は魔力が増している。お前独自の鍛練を共にしているのは知っていたが、二人を見た結果…効果的であるとしか言いようがない。その成果をこの目で見てからお前の心配事を考えるに、規格外となるのは確実である。ふむ…なれば、その鍛練によって十二属性となった…と考えられるか?」
俺とメイドの二人を交互に見ていたのって、魔力量を見ようとしていたのか? …で仰け反ったは、想像以上だったから? そして過去の俺達と照らし合わせる為に考え込んでいたのか? …まぁ俺はともかく、久々に見た二人の魔力、これを見たら俺のやっている鍛練が効果的であるのは一目瞭然。認めるしかないだろうな、うん。
父上は鍛練のことを知ってはいたが、これ程の成果が出るとは思わなかったんだろう。…そして気付いたんだ、俺の異常性に。メイドの二人は予想外であったんだろうけど、俺とはほぼ毎日絡んでいたからな。徐々に強くなる俺はいいとして、自分の知っているメイドの実力を久々に見たらアレ? ってヤツだな。その二人の変わりようによって、俺の成長率がヤバイってことにここで気付いたわけだ。既に規格外であるということに、そして更に規格外へとなることに。
十二属性となった理由が鍛練にある、そこへ思い至る父上は流石である。母上の教えを元にしたこの鍛練、修行もぶっちゃけ素質の為にしていたようなもの。まさか十二属性になるとは思わなかったが、俺の理想通りの結果となったわけだ。ただでさえこの土地は何かしらの力を感じる場所である、その何かしらが精霊であるのならこの結果も納得出来る。父上はこの土地…領地のことを知っているだろう、その部分と俺の素質、俺とメイドの魔力を結び付けてその考えに至ったんだと思う。
父上は考えるように再び腕を組みながら、
「…ふむ、俺の考えが当たっているか否かを確めるのも務めか。…俺が領主となったからには、過去のようなことを起こさせるわけにはいかん。…そうなると、この領地を長年管理してきた公爵閣下へ一言言わねば。」
…やっぱり何か知っているな、この地がどのような場所なのかと。領主として当たり前のことだけど、何かソレとは違う気がするんだよね。
一人思い至った父上は、
「ミュゼは気にせず鍛練し続けるといい、俺としては規格外上等だ。…がそれと同時に隠蔽術を身に付けるといいだろう、それさえ身に付ければ十二属性でも規格外魔力でもある程度は隠せる。…どうするミュゼ、身に付けたいなら俺が直々に教えるが。」
ということを俺に聞いてきた。隠蔽術! そのような術があるのか! その術を身に付ければ、鍛練で更に規格外となってもある程度は隠せる。三属性に誤魔化せることが出来る、その可能性があるのなら父上に教えを請うしかないな。
「…お願い出来ますか?父上、身に付けた方がこれから先の生活にも良いと思いますし。」
と父上に言えば、
「……!!? …そうかそうか! ならば俺が直々に教えようではないか! …うむ、ついでにそこの二人! ネムとダリアも共に教えてやろう! 身に付けることが出来たのなら、正式にミュゼ専属としてやろうではないか!」
一気に破顔してかなりの上機嫌に。ついでというわけで、メイドの二人も巻き込んでしまった。悪いことをしたな…と思い二人に視線を向ければ、…二人はめっちゃ喜んでいた。……修行バカなの? …二人の名前、ネムとダリアっていうんだ。今日初めて知ったよ、…頑なに畏れ多いと言って教えてくれなかったもんな。…うん、せっかく知ったんだからちゃんと名前で呼ぶようにしよう。
父上のお陰で光明が差し、これからのことに不安を感じなくなったのだが…、
「…ミュゼちゃん! 婚約者は私に任せなさいな! ミュゼちゃんに相応しい娘を探してみせるわ!!」
自分の世界に飛んでいた母上の発言、…突然すぎて驚いちまったぃ! …というか何故に婚約者? …不安がなくなったと思ったら、…すぐに不安事が出来てしまったよ。
俺の話をきちんと聞いた父上達、反応はというと、
「…驚きすぎて固まってしまった、すまないな…ミュゼよ。素質調べでの才能が素晴らしい結果であるのは喜ばしい、だが十二属性であるのは規格外が過ぎる。アイツが後ろ楯となり、三属性と偽ることは良い案だと思うぞ。三属性であれば奴等もそこまで絡んでくることはない、…強行手段を取れば俺達が出てくるのを知っているしな。」
父上は何とも言えない顔をしているが、どちらかというと喜んでいるっぽい。言葉の節々にも喜びを感じるし、外の奴等に関しても守ってくれるっぽい? …というか、メチャクチャな両親であることを知っているからそこまで絡んでこない?
「……ミュゼちゃんが十二属性、……国の定める法では十二人…。可能ではあるけれど甲斐性は……、ミュゼちゃんなら問題ないと見て………。十二属性と知られる前にこちらから………。」
…母上は自分の世界に入りつつ、何かブツブツ言っている。この状態の母上は戦力外だ、はっきり言って役に立たない。放っておくことが吉である、…凄く気になるけど。
神殿長と決めたことに反対はなく、騎士団と貴族についても気にすることはないと言われた。父上は頼りになるね、流石は黒炎様だ。神殿でのことはこれでいいとして、次に俺の悩みを話しておく。自身でも魔力が増えているのが分かるし、俺独自の鍛練が効果的なのもメイドからの話で先程知った。このまま鍛練を続けたら、更に規格外となってしまう。そのことに多少の不安があるものの、それでも男として生まれたからには…。二人のメイドに話したことと同じ内容で相談する、ついでに二人が最後まで俺に付き合ってくれるということも。
俺の悩みを聞いた父上は、壁際に立つ二人を見てから俺に視線を戻す。…というのを何回か続け、何故か仰け反った。そして腕を組んで考え込んでいる? …いや、何かを思い出している…のか? そんな感じで暫く経ってから、
「……ミュゼ、確かにあの二人は魔力が増している。お前独自の鍛練を共にしているのは知っていたが、二人を見た結果…効果的であるとしか言いようがない。その成果をこの目で見てからお前の心配事を考えるに、規格外となるのは確実である。ふむ…なれば、その鍛練によって十二属性となった…と考えられるか?」
俺とメイドの二人を交互に見ていたのって、魔力量を見ようとしていたのか? …で仰け反ったは、想像以上だったから? そして過去の俺達と照らし合わせる為に考え込んでいたのか? …まぁ俺はともかく、久々に見た二人の魔力、これを見たら俺のやっている鍛練が効果的であるのは一目瞭然。認めるしかないだろうな、うん。
父上は鍛練のことを知ってはいたが、これ程の成果が出るとは思わなかったんだろう。…そして気付いたんだ、俺の異常性に。メイドの二人は予想外であったんだろうけど、俺とはほぼ毎日絡んでいたからな。徐々に強くなる俺はいいとして、自分の知っているメイドの実力を久々に見たらアレ? ってヤツだな。その二人の変わりようによって、俺の成長率がヤバイってことにここで気付いたわけだ。既に規格外であるということに、そして更に規格外へとなることに。
十二属性となった理由が鍛練にある、そこへ思い至る父上は流石である。母上の教えを元にしたこの鍛練、修行もぶっちゃけ素質の為にしていたようなもの。まさか十二属性になるとは思わなかったが、俺の理想通りの結果となったわけだ。ただでさえこの土地は何かしらの力を感じる場所である、その何かしらが精霊であるのならこの結果も納得出来る。父上はこの土地…領地のことを知っているだろう、その部分と俺の素質、俺とメイドの魔力を結び付けてその考えに至ったんだと思う。
父上は考えるように再び腕を組みながら、
「…ふむ、俺の考えが当たっているか否かを確めるのも務めか。…俺が領主となったからには、過去のようなことを起こさせるわけにはいかん。…そうなると、この領地を長年管理してきた公爵閣下へ一言言わねば。」
…やっぱり何か知っているな、この地がどのような場所なのかと。領主として当たり前のことだけど、何かソレとは違う気がするんだよね。
一人思い至った父上は、
「ミュゼは気にせず鍛練し続けるといい、俺としては規格外上等だ。…がそれと同時に隠蔽術を身に付けるといいだろう、それさえ身に付ければ十二属性でも規格外魔力でもある程度は隠せる。…どうするミュゼ、身に付けたいなら俺が直々に教えるが。」
ということを俺に聞いてきた。隠蔽術! そのような術があるのか! その術を身に付ければ、鍛練で更に規格外となってもある程度は隠せる。三属性に誤魔化せることが出来る、その可能性があるのなら父上に教えを請うしかないな。
「…お願い出来ますか?父上、身に付けた方がこれから先の生活にも良いと思いますし。」
と父上に言えば、
「……!!? …そうかそうか! ならば俺が直々に教えようではないか! …うむ、ついでにそこの二人! ネムとダリアも共に教えてやろう! 身に付けることが出来たのなら、正式にミュゼ専属としてやろうではないか!」
一気に破顔してかなりの上機嫌に。ついでというわけで、メイドの二人も巻き込んでしまった。悪いことをしたな…と思い二人に視線を向ければ、…二人はめっちゃ喜んでいた。……修行バカなの? …二人の名前、ネムとダリアっていうんだ。今日初めて知ったよ、…頑なに畏れ多いと言って教えてくれなかったもんな。…うん、せっかく知ったんだからちゃんと名前で呼ぶようにしよう。
父上のお陰で光明が差し、これからのことに不安を感じなくなったのだが…、
「…ミュゼちゃん! 婚約者は私に任せなさいな! ミュゼちゃんに相応しい娘を探してみせるわ!!」
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