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さくら目線
出産3日目。
あいかわらず泣きはらした顔をした
私がいました。
面会時間でもないのに、ケンジさんが
午前中に逢いに来てくれました。
ケンジさんの顔を見た瞬間、
なぜか泣いてしまいました。
「さくら、どした?大丈夫か?」
「ケンジさん。」
ぎゅーっと抱きしめて、口付けを
してくれました。
しばらく私が泣き止むまで
抱きしめたり、頭や背中を
撫でてくれたりしました。
もちろん口づけ付きです。
ケンジさん宛に、病院から連絡をもらったそうで、
一緒にカウンセリングを受けるように
勧められたそうです。
私が言い出せなかったから、病院側から…
「ゴメンなさい、ゴメンなさ…。」
「謝らんでえぇが。」
荒々しく口付けされ、
強く抱きしめられました。
いつもなら午前中は、赤ちゃんの体重を量り
母乳を与え、また体重を計る。
足りなさそうなら、粉ミルクをあげる。
という感じでいいらしい。
なかなか上手く母乳が与えられない私は、
張りつめたオッパイが痛くて冷やしたり、
搾乳をしていました。
ある程度自分で出してから、機械で搾乳。
まるで乳牛になった気分でした。
今日はいつもの搾乳した母乳を、
カウンセリング中、看護師さんや
助産師さん達があげてくれるそうです。
カウンセリングルームに入ると、
アレ?和室?
洋室ばかりの病院に全室完全個室が
ウリの改装した、産婦人科は人気
うなぎのぼり中で、私が入れたのも
奇跡的なものだったらしいです。
カウンセリングルームの和室。
座椅子や掘りごたつ式で、くつろげる
空間でした。
円座クッションを使い、そーっと
座りました。
自己紹介から始まりました。
内容的には、私が情緒不安定なので、
仮退院して、2日後また診察、
赤ちゃんは4日後の生後一週間検診に
来るように言われました。
最終確認のように、赤ちゃんのお世話の仕方や
おっぱいケアなど色々指導をうけました。
午前中、仮退院しました。
入院グッズに入れていた、
セレモニードレスに
着替えさせた赤ちゃんと共に
仮退院しました。
帰る時に、誠一さんと蘇我さんたちは、
お兄さん達の家に泊まり、体験というか
蘇我さんは、あかねさんのためなのか、
仕事をほぼ手伝っている状態だそうです。
婿入りするの?蘇我さん?
「さくら、欲しいもんあっか?なんか、
買いもん行っくか?」
「ううん。何も…なんだか寂しかった…。
迷惑かけて、本当にごめんなさい。」
ケンジさんは、運転しながら私の頭を
なでてくれました。
「気、なんちよ使うながぁ。俺たちは、
家族だがんな。」
頭を撫でてくれるケンジさんの手が、
あまりにも優しくて、優しい手と
たくましい腕にすがりつきたくなりました。
抱きしめて欲しい…。
「ケンジさん…ありがとう。」
車の中でまた、泣いてしまいました。
出産3日目。
あいかわらず泣きはらした顔をした
私がいました。
面会時間でもないのに、ケンジさんが
午前中に逢いに来てくれました。
ケンジさんの顔を見た瞬間、
なぜか泣いてしまいました。
「さくら、どした?大丈夫か?」
「ケンジさん。」
ぎゅーっと抱きしめて、口付けを
してくれました。
しばらく私が泣き止むまで
抱きしめたり、頭や背中を
撫でてくれたりしました。
もちろん口づけ付きです。
ケンジさん宛に、病院から連絡をもらったそうで、
一緒にカウンセリングを受けるように
勧められたそうです。
私が言い出せなかったから、病院側から…
「ゴメンなさい、ゴメンなさ…。」
「謝らんでえぇが。」
荒々しく口付けされ、
強く抱きしめられました。
いつもなら午前中は、赤ちゃんの体重を量り
母乳を与え、また体重を計る。
足りなさそうなら、粉ミルクをあげる。
という感じでいいらしい。
なかなか上手く母乳が与えられない私は、
張りつめたオッパイが痛くて冷やしたり、
搾乳をしていました。
ある程度自分で出してから、機械で搾乳。
まるで乳牛になった気分でした。
今日はいつもの搾乳した母乳を、
カウンセリング中、看護師さんや
助産師さん達があげてくれるそうです。
カウンセリングルームに入ると、
アレ?和室?
洋室ばかりの病院に全室完全個室が
ウリの改装した、産婦人科は人気
うなぎのぼり中で、私が入れたのも
奇跡的なものだったらしいです。
カウンセリングルームの和室。
座椅子や掘りごたつ式で、くつろげる
空間でした。
円座クッションを使い、そーっと
座りました。
自己紹介から始まりました。
内容的には、私が情緒不安定なので、
仮退院して、2日後また診察、
赤ちゃんは4日後の生後一週間検診に
来るように言われました。
最終確認のように、赤ちゃんのお世話の仕方や
おっぱいケアなど色々指導をうけました。
午前中、仮退院しました。
入院グッズに入れていた、
セレモニードレスに
着替えさせた赤ちゃんと共に
仮退院しました。
帰る時に、誠一さんと蘇我さんたちは、
お兄さん達の家に泊まり、体験というか
蘇我さんは、あかねさんのためなのか、
仕事をほぼ手伝っている状態だそうです。
婿入りするの?蘇我さん?
「さくら、欲しいもんあっか?なんか、
買いもん行っくか?」
「ううん。何も…なんだか寂しかった…。
迷惑かけて、本当にごめんなさい。」
ケンジさんは、運転しながら私の頭を
なでてくれました。
「気、なんちよ使うながぁ。俺たちは、
家族だがんな。」
頭を撫でてくれるケンジさんの手が、
あまりにも優しくて、優しい手と
たくましい腕にすがりつきたくなりました。
抱きしめて欲しい…。
「ケンジさん…ありがとう。」
車の中でまた、泣いてしまいました。
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