96 / 105
今日も雨
しおりを挟む
さくら目線
「今日も雨降りだぁ。」
「洗濯物また、室内干しだわ~。」
ひとり事を言いながら、洗濯物を
干していました。
朝はケンジさんと一緒に いちごを
幼稚園に連れて行き、帰りに
買い物を済ませて帰ってきました。
昼なのに、薄暗くなり雨が降っています。
カッパを着てお迎えに行く準備をしていると
「俺が、一緒に迎えに行くよ。」
「せ、誠一さん…だ、大丈夫です。」
「欲しい本があるから、買い物ついでに、
行くんだから、遠慮しないでくれ。」
「で、でも。」
「じゃあ、一緒に行こうか。」
「あっ、ちょっとケ、ケンジさんに連絡
してくるわね。」
ケンジさんが忙しく手放せない時は、
一人で行くという事に、しぶしぶ
了承してくれているけど…。
誠一さんと、二人っきり…。
連絡したケンジさんは、豚の出産真っ最中で
手がはなせなかったらしく、従業員の人が内線に
出ました。
「わかりました。伝えときます。
お気をつけて。」
「ありがとうございます。いってきます。」
「どぉだった?」
「ケンジさん、豚の出産始まったみたいで、
伝言お願いしたの。」
「そう。じゃ、行こう。」
だてメガネとマスクをつけて
お出かけ準備をした誠一さん。
特に会話もなく、幼稚園に着く直前、
「さくら、今でも君が好きだ。」
「……。」
顔が赤くなるのがわかりました。
「君さえ良ければ…。」
「……。」
「…困らすつもりはない。お迎え、
行っておいで。俺はここにいる。」
「…いっ、いってきます。」
私は急ぐように、車を降りいちごを
迎えに行きました。
「あれぇ。ママ一人?」
「今日は、パパお仕事忙しいから、
"せいちゃん"とお迎えに来たよ。
「せいちゃん、やったぁ。」
「いちご、嬉しい?」
「うん。嬉しい。せいちゃん好きだよー。」
「そ、そう、帰る支度しようねー。」
「はーい。カバン持ってくるぅー。」
パタパタパタ。
「せい…、好き…。」
パタ、パタ、パタ。
「ママ、大丈夫?おつかれさまなの?」
「あっ、何も…ごめんね。大丈夫よ。
いちご、早いね。」
「うん。いい子いい子してもらうから、
がんばった。」
「うん、かしこいね。」
頭をなでると、
「ちがうの。めっでしょー。」
「ん?めっ?」
「ここは、いい子いい子って言いながら、
頭なでるのぉ。パパも、せいちゃんも、
しんちゃん…しんちゃんは頭ぐしゃぐしゃに
するからヤダだけど…。」
「いい子いい子。」
いちごは、嬉しそうにしていました。
誠一さんが待つ車に乗り、本屋さんに
向かいました。
「いちご、楽しかったか?」
「うん。帰り準備、がんばったから、
いちご、ママにいい子いい子してもらったよ。」
「そっか。良かったな。じゃあ、俺は、
いちご口開けて。」
ぽんっ。
「わぁー。あま~い。ミルクチョコ。」
「うん。俺が好きなお菓子だ。」
「せいちゃん、ありがとー。大好き。」
誠一さんは、微笑みながら、
「はい、さくらも口開けて。」
「えっ?」
ぽんっ。
「んぐっ。」
「美味しい?」
「あっ、ありがとうございます。美味しい。」
「ママは、せいちゃんとチョコどっちが
好き?いちごは、両方好き。」
「……。」
「ははは、チョコの次じゃなくて、良かったよ。」
「おやつも買いに行こうか?」
「わぁい。」
いちごは、喜んでいました。
「誠一さん?あのぉ、本屋さんは?」
「あぁ、本も買う。」
「俺、本もコンビニも買物、行けるように
なったし、買うこともできるようになった。」
「せいちゃん、すごい。いちご せいちゃんに
いい子いい子してあげるね。せいちゃん
頭ここに寄せて。」
誠一さんは、車を停めるとシートを倒し、
後ろのいちご方に頭を寄せると、
「よしよし、いい子いい子。」
「ありがとう。頭を洗ってるときみたいだな。」
私たちは、本屋さんとコンビニに行き
今度はちゃんとカゴを持って、必要な分だけ?
買い物しました。
「チョコたくさんだね。ポテチに、
おせんべいもあるぅ。」
「おじいちゃんやおばあちゃんたちと、
しんちゃんやきんちゃん見ながら、食べような。」
「うん。」
必要な分…皆んなと一緒に食べる分など、
買い込む誠一さん。
結局、お菓子だけで3袋もの大人買いしました。
後日、大変な事が、起きるなんて
この時は思いもよりませんでした。
「今日も雨降りだぁ。」
「洗濯物また、室内干しだわ~。」
ひとり事を言いながら、洗濯物を
干していました。
朝はケンジさんと一緒に いちごを
幼稚園に連れて行き、帰りに
買い物を済ませて帰ってきました。
昼なのに、薄暗くなり雨が降っています。
カッパを着てお迎えに行く準備をしていると
「俺が、一緒に迎えに行くよ。」
「せ、誠一さん…だ、大丈夫です。」
「欲しい本があるから、買い物ついでに、
行くんだから、遠慮しないでくれ。」
「で、でも。」
「じゃあ、一緒に行こうか。」
「あっ、ちょっとケ、ケンジさんに連絡
してくるわね。」
ケンジさんが忙しく手放せない時は、
一人で行くという事に、しぶしぶ
了承してくれているけど…。
誠一さんと、二人っきり…。
連絡したケンジさんは、豚の出産真っ最中で
手がはなせなかったらしく、従業員の人が内線に
出ました。
「わかりました。伝えときます。
お気をつけて。」
「ありがとうございます。いってきます。」
「どぉだった?」
「ケンジさん、豚の出産始まったみたいで、
伝言お願いしたの。」
「そう。じゃ、行こう。」
だてメガネとマスクをつけて
お出かけ準備をした誠一さん。
特に会話もなく、幼稚園に着く直前、
「さくら、今でも君が好きだ。」
「……。」
顔が赤くなるのがわかりました。
「君さえ良ければ…。」
「……。」
「…困らすつもりはない。お迎え、
行っておいで。俺はここにいる。」
「…いっ、いってきます。」
私は急ぐように、車を降りいちごを
迎えに行きました。
「あれぇ。ママ一人?」
「今日は、パパお仕事忙しいから、
"せいちゃん"とお迎えに来たよ。
「せいちゃん、やったぁ。」
「いちご、嬉しい?」
「うん。嬉しい。せいちゃん好きだよー。」
「そ、そう、帰る支度しようねー。」
「はーい。カバン持ってくるぅー。」
パタパタパタ。
「せい…、好き…。」
パタ、パタ、パタ。
「ママ、大丈夫?おつかれさまなの?」
「あっ、何も…ごめんね。大丈夫よ。
いちご、早いね。」
「うん。いい子いい子してもらうから、
がんばった。」
「うん、かしこいね。」
頭をなでると、
「ちがうの。めっでしょー。」
「ん?めっ?」
「ここは、いい子いい子って言いながら、
頭なでるのぉ。パパも、せいちゃんも、
しんちゃん…しんちゃんは頭ぐしゃぐしゃに
するからヤダだけど…。」
「いい子いい子。」
いちごは、嬉しそうにしていました。
誠一さんが待つ車に乗り、本屋さんに
向かいました。
「いちご、楽しかったか?」
「うん。帰り準備、がんばったから、
いちご、ママにいい子いい子してもらったよ。」
「そっか。良かったな。じゃあ、俺は、
いちご口開けて。」
ぽんっ。
「わぁー。あま~い。ミルクチョコ。」
「うん。俺が好きなお菓子だ。」
「せいちゃん、ありがとー。大好き。」
誠一さんは、微笑みながら、
「はい、さくらも口開けて。」
「えっ?」
ぽんっ。
「んぐっ。」
「美味しい?」
「あっ、ありがとうございます。美味しい。」
「ママは、せいちゃんとチョコどっちが
好き?いちごは、両方好き。」
「……。」
「ははは、チョコの次じゃなくて、良かったよ。」
「おやつも買いに行こうか?」
「わぁい。」
いちごは、喜んでいました。
「誠一さん?あのぉ、本屋さんは?」
「あぁ、本も買う。」
「俺、本もコンビニも買物、行けるように
なったし、買うこともできるようになった。」
「せいちゃん、すごい。いちご せいちゃんに
いい子いい子してあげるね。せいちゃん
頭ここに寄せて。」
誠一さんは、車を停めるとシートを倒し、
後ろのいちご方に頭を寄せると、
「よしよし、いい子いい子。」
「ありがとう。頭を洗ってるときみたいだな。」
私たちは、本屋さんとコンビニに行き
今度はちゃんとカゴを持って、必要な分だけ?
買い物しました。
「チョコたくさんだね。ポテチに、
おせんべいもあるぅ。」
「おじいちゃんやおばあちゃんたちと、
しんちゃんやきんちゃん見ながら、食べような。」
「うん。」
必要な分…皆んなと一緒に食べる分など、
買い込む誠一さん。
結局、お菓子だけで3袋もの大人買いしました。
後日、大変な事が、起きるなんて
この時は思いもよりませんでした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
467
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる