【R18・完結】ショウドウ⁈異世界にさらわれちゃったよー！お兄さんは静かに眠りたい。

問題発言

俺の問題発言はこれだ。

「え、えーと、は、はじめまして。
ハルト・ショウドウと申します。ご挨拶が
遅れ申し訳ございません。ヒューゴ様と
お付き合いさせていただいてます。」
「「「……。」」」
これで、皆が固まってしまったんだ。
なぜ、固まってしまったかわからなかった。
ヒューゴさんに聞きたいし、侯爵は
まだ、気絶してる……。
なんとか抜け出せないかな？
「ハルト、どうしたんだモジモジして……。」
一気に俺に視線が突きささり、なんだか
俺は恥ずかしくなってしまった。

「かわいそうに、気付かずすまない。
お母様方、ハルトをお花摘みに連れて
行ってきます。しばらく失礼します。」
「そうだったのね、ハルトちゃん、
ごめんなさいね、ママ気付いてあげれなかったわ。」
「ホント顔を真っ赤にして……。可哀想に、
我慢させちゃったわね。ヒューゴ急いで
連れていってあげなさい。そして
速やかに戻りなさいね。」
「「……はい。」」

これって色々、バレてるよね？
あえて時間をくれたんだよね？
お母…ママ達ありがとうございます。
そして、侯爵…早く立ち直って下さいね。
それから本当にトイレに行き、また
恥ずかしい格好でおしっこをするのだった。
なぜだ？便器がでかすぎるんだ。
される方にも問題あるんだが、
気が利くと思ったのは間違いだったのか？

「なあ、ヒューゴさん。」
「ん？なんだ？」
「俺の挨拶おかしかったのが原因だよな？」
「……。」
ヒューゴさんは、驚いたり顔をした。
「ホントにわからないのか？」
驚いた後、OH…。とまるで外国の
映画俳優が天を仰ぐようなポーズをした。
「ごめんなさい。」
額に手を置き、片方の手は俺の腰に
手があった。

「あのな～俺、ハルトが異世界からきた事、
この国このカナップ領の常識が通じない事
うっかりしていたよ。俺の方がすまなかった。」

ヒューゴさんは、侯爵とマ、ママ達に
念話を送った。
"食事の時、詳細を話す。ハルトと
話し合わないといけないことができたから
また後で。"

ヒューゴさんの部屋に移った俺たちは、
また、ソファーに……。と思ったら
通り過ぎて、ベッドに……。
焦ったおれは
「だ、ダメだよ。ヒューゴさんエッチな事は…
え、えっとは、話しないと、あのママ達が
恐ろしいよ。」
「ぷっ。恐ろしかったか。」
アッハハハ。
笑ったあと、笑い涙を拭きながら、ベッド脇の
棚から、数枚？の羊皮紙を持ってきた。

「お母様たちは、ブッフ…。恐ろしい……。」
また、ツボに入ったのか笑っていた。
しばらく笑い終えたあと、話を進めた。
「 まずは、カナップ領の初代カナップ侯爵が
書いた本があるんだが……。」
「本？」
羊皮紙を紐でまとめた
「これを読みながら、話をしよう。」

リストン王国カナップ領の豆知識。
成人前の子ども向けの本らしく
口調が繰り返し言葉で、覚えやすく
書かれたらしい本だった。
それを数冊、数枚みたら、
思い当たることばかりだった。

1、恋人や婚約者の嫌がることは絶対にしては
あっかーん。これ常識からはじまる本だった。

可能なかぎりお姫様抱っこ。
長時間歩いた事がない事。
イスやソファー膝の上。
下半身を乱暴にしたら……。
いつも、気持ちよくイッてます。
ゆったりとした服。
くるぶしまである丈の服。
「……。」
ここからが俺の行為問題ありだった。
1、恋人や婚約者が耳をひっぱってくる行為は
求婚をしてほしいサイン。サインを
見逃したらあっかーん。これ常識。
「……うっ。」
ヒューがさんの耳を引っ張ると、
あまり痛くわないはずなのに
大袈裟に反応するから、面白くて
わざと何回も引っ張った気がする……。
冷や汗がでた。求婚……。

1、恋人や婚約者からのバードキスは
愛情不足のサイン。きっちり言葉と態度で
示さないとあっかーん。これ常識。
ディープキスは恥ずかしいから、
俺からはいつもバードキスだった……。
冷や汗が、タラタラ流れている。
　
1、恋人や婚約者からプライベートな事を
打ち明けられたら求婚してほしいサイン。
サインを見逃したらあっかーん。これ常識。
昨日？今朝方、お、俺ヒューゴさんに
異世界からきた事……。

1、恋人や婚約者から兄弟の有無、その他
プライベートなことを聞かれたら求婚して
欲しいサイン。サインを見逃したらあっかーん。
これ常識。
うわぁ～～。もう、俺もあっかーん。
ってなんで、エセ関西弁？

1、恋人や婚約者が子ども好きなら、
チャベツを植えよう。将来設計を
しっかり話し合わないとあっかーん。これ常識。
チャベツ？
チャベツ神にチャベツ？なんなんだ？
子ども？