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第1章
(5)ある日森の中、出会った。③
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『精霊王!面白い子が迷い込んでました』
『しかも人間の幼子ですよ!』
森を彷徨って2日目だけど、何やら凄そうな人?に出会いました。
「こ……こんにちは…?」
『よく来たな、幼子よ』
精霊王様はとっても美形で身長も今謁見の広場?っていうところにいるけど、ここにいる他の精霊さん達に比べて大きい。人間の大人と同じくらいかな。私が小さいからずっと上を向いてて、首がとっても重く感じてきた…。すると、それに気づいてくれたのかな。精霊王様が屈んでくれた。
『どこから来たのだ?』
「う~ん、ファクトリー!」
お、上手く発音できた。
『そのようなところは知らぬが……?』
「え…………?」
刹那、彼女の曖昧だった転生前の記憶が波のように戻ってきた。
【235番、時間ですよ】
【おねえちゃん、あそぼあそぼ?】
【235番の能力は“魂の可視化”】
「うわあああああああああああ!」
私は頭を抱えて蹲る。情報量が多すぎてすごく頭が痛い。いや、もう痛いどころじゃない。
『ねえ!どうしたの!?』
『ちょっ、ちょっと!?』
精霊王は彼女の背中をさする。
『(恐らく、あの“ファクトリー”という言葉がこのようになる引き金になったのだろう……)』
彼女の近くにいた精霊達2人(匹)は精霊王の方を見る。
『『精霊王!!』』
『スリープ』
そうして、彼女は深い眠りについた。
その頃、フェンリルは彼女の悲鳴を聞いて内心焦っていた。
<((おい、おいぼれ!今悲鳴が聞こえたぞ!まだか‼))>
《わしも聞こえたぞ!》
上空からグリフォンが飛んできた。
《ここかの?》
<ああ、そうだ>
グリフォンはそれを聞いて、足を進める。
《確かに精霊特有のベールがかかっとるのお。…ん?お主は入らぬのかの?》
フェンリルはさっきから一歩も動いていない。
<ああ、俺は穢れがあるからな>
《何!?お主らしくもない》
<そんなことより、さっさと行け>
《うむ、そうじゃの……》
グリフォンは再び足を進めた。
『セイレイオウサマ……』
精霊王は彼女が眠りについたのを確認して、地面からゆりかごを作り、草や綿などを敷き詰めたふかふかのベッドに彼女を優しく寝かせた。
『……どうした?』
『グリフォンガ…シンニュウ…シマシタ』
『分かった、広場に連れておいてくれ』
『ワカリマシタ……』
光のような青い小さな精霊はふわふわと飛んで行った。
精霊王は彼女の寝顔をじっと見つめていた。
『白銀の髪に青い瞳とは……何と珍妙な、いや…それよりも愛らしさの方が勝るな』
精霊王は彼女の頬に触れる。
『こんなにも愛しく感じているのも、彼女の持つ不思議な力が影響しているのだろうか……』
精霊王は彼女を連れてきた二匹にお守りを指示し、再び謁見の広場へ向かった。
『久しいな、グリフォンよ』
《そうじゃのお、わしの甥が生まれたとき以来か》
グリフォンと精霊王はお互い倦族時代からの知り合いで、困ったことがあれば助け合っていた深い仲である。
『それにしても、よくここが分かったな』
《それは、この森の主に探してもらったんじゃよ》
『ほう…近頃は見かけておらぬが』
と顎を手で触る様子は、若そうな精霊王の姿に似合わず年季を感じさせる。
《それはさておき…じゃ。お主、子どもを見てはおらぬか?》
『……お前も遂に父親になったのか?』
それを聞いてグリフォンが目をぱちくり。そして大笑いしだした。
《がーっはっはっは!そうだったらよかったがのお。違うんじゃよ》
『では………何なのだ?』
グリフォンは今までの出来事を話した。
『そういうことか。お前も大変だったな』
《……そう言ってくれるのはお主だけじゃよ、ぐすん》
『そういうことなら、人間の幼子がここに迷い込んできたのでな…今は寝かせておる』
《それは良かった!……どうしたのかの?曇り顔じゃが……》
『うむ、記憶が今混濁しているようでな…』
《お主が?》
『子どもが、だ』
《うむ…》
グリフォンと精霊王は悩みだした。
《お主のところに、少しの間置かせてもらっても良いかの?》
『ああ、いっこうに構わぬぞ』
《ついでに……わしもいていいかの?》
クスッと精霊王は笑うと、
『ああ、お前があの幼子のお守りを任されたのだろう?いっこうに構わぬよ』
◇◆◇◆◇◆
いつも見てくださっている方もちょっと読んでみた方もありがとうございます!
最近はゴロゴロして、次の話を考えることばかりに熱中してます笑。
ポヨンポヨンのお腹……うん、引き締めないとヽ(;▽;)ノ
『しかも人間の幼子ですよ!』
森を彷徨って2日目だけど、何やら凄そうな人?に出会いました。
「こ……こんにちは…?」
『よく来たな、幼子よ』
精霊王様はとっても美形で身長も今謁見の広場?っていうところにいるけど、ここにいる他の精霊さん達に比べて大きい。人間の大人と同じくらいかな。私が小さいからずっと上を向いてて、首がとっても重く感じてきた…。すると、それに気づいてくれたのかな。精霊王様が屈んでくれた。
『どこから来たのだ?』
「う~ん、ファクトリー!」
お、上手く発音できた。
『そのようなところは知らぬが……?』
「え…………?」
刹那、彼女の曖昧だった転生前の記憶が波のように戻ってきた。
【235番、時間ですよ】
【おねえちゃん、あそぼあそぼ?】
【235番の能力は“魂の可視化”】
「うわあああああああああああ!」
私は頭を抱えて蹲る。情報量が多すぎてすごく頭が痛い。いや、もう痛いどころじゃない。
『ねえ!どうしたの!?』
『ちょっ、ちょっと!?』
精霊王は彼女の背中をさする。
『(恐らく、あの“ファクトリー”という言葉がこのようになる引き金になったのだろう……)』
彼女の近くにいた精霊達2人(匹)は精霊王の方を見る。
『『精霊王!!』』
『スリープ』
そうして、彼女は深い眠りについた。
その頃、フェンリルは彼女の悲鳴を聞いて内心焦っていた。
<((おい、おいぼれ!今悲鳴が聞こえたぞ!まだか‼))>
《わしも聞こえたぞ!》
上空からグリフォンが飛んできた。
《ここかの?》
<ああ、そうだ>
グリフォンはそれを聞いて、足を進める。
《確かに精霊特有のベールがかかっとるのお。…ん?お主は入らぬのかの?》
フェンリルはさっきから一歩も動いていない。
<ああ、俺は穢れがあるからな>
《何!?お主らしくもない》
<そんなことより、さっさと行け>
《うむ、そうじゃの……》
グリフォンは再び足を進めた。
『セイレイオウサマ……』
精霊王は彼女が眠りについたのを確認して、地面からゆりかごを作り、草や綿などを敷き詰めたふかふかのベッドに彼女を優しく寝かせた。
『……どうした?』
『グリフォンガ…シンニュウ…シマシタ』
『分かった、広場に連れておいてくれ』
『ワカリマシタ……』
光のような青い小さな精霊はふわふわと飛んで行った。
精霊王は彼女の寝顔をじっと見つめていた。
『白銀の髪に青い瞳とは……何と珍妙な、いや…それよりも愛らしさの方が勝るな』
精霊王は彼女の頬に触れる。
『こんなにも愛しく感じているのも、彼女の持つ不思議な力が影響しているのだろうか……』
精霊王は彼女を連れてきた二匹にお守りを指示し、再び謁見の広場へ向かった。
『久しいな、グリフォンよ』
《そうじゃのお、わしの甥が生まれたとき以来か》
グリフォンと精霊王はお互い倦族時代からの知り合いで、困ったことがあれば助け合っていた深い仲である。
『それにしても、よくここが分かったな』
《それは、この森の主に探してもらったんじゃよ》
『ほう…近頃は見かけておらぬが』
と顎を手で触る様子は、若そうな精霊王の姿に似合わず年季を感じさせる。
《それはさておき…じゃ。お主、子どもを見てはおらぬか?》
『……お前も遂に父親になったのか?』
それを聞いてグリフォンが目をぱちくり。そして大笑いしだした。
《がーっはっはっは!そうだったらよかったがのお。違うんじゃよ》
『では………何なのだ?』
グリフォンは今までの出来事を話した。
『そういうことか。お前も大変だったな』
《……そう言ってくれるのはお主だけじゃよ、ぐすん》
『そういうことなら、人間の幼子がここに迷い込んできたのでな…今は寝かせておる』
《それは良かった!……どうしたのかの?曇り顔じゃが……》
『うむ、記憶が今混濁しているようでな…』
《お主が?》
『子どもが、だ』
《うむ…》
グリフォンと精霊王は悩みだした。
《お主のところに、少しの間置かせてもらっても良いかの?》
『ああ、いっこうに構わぬぞ』
《ついでに……わしもいていいかの?》
クスッと精霊王は笑うと、
『ああ、お前があの幼子のお守りを任されたのだろう?いっこうに構わぬよ』
◇◆◇◆◇◆
いつも見てくださっている方もちょっと読んでみた方もありがとうございます!
最近はゴロゴロして、次の話を考えることばかりに熱中してます笑。
ポヨンポヨンのお腹……うん、引き締めないとヽ(;▽;)ノ
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