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第2章
(38)決行、そして別れのとき…
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────足音が聞こえる。淀んだ気配が近づく。時刻は現在12時を過ぎだ頃。
「いひひひっ…来たぞ、ソフィア」
豚貴族が錆び付いた音を立てながら扉を開ける。部屋は薄暗く、埃っぽさと静寂さだけがそこにあった。
「寝てしまったのか?」
豚貴族が部屋に1歩踏み入れる。すると月光が差し込み天蓋付きのベッドを照らした。そこには、黒く、薄いランジェリーワンピース姿のソフィアが寝ていた。
「触れただけで壊れそうな美しさ……やはり手に入れて正解だったわい……へへへへっ!」
「……ご主人様?」
ソフィアは寝ていた体がを起こす。
「お待ちしておりました。こちらへおいでくださいな」
ソフィアは自身の隣に手を置く。豚貴族は導かれるように隣に座った。
「ソフィア、今夜は寝かさぬぞ?」
「ふふふっ、お戯れを」
「戯れではないぞ…ソフィアよ。ひひひひひ」
笑いながら豚貴族はソフィアの太ももを撫でる。
「ご主人様」
ソフィアは置かれた手を払うどころかその上に手を乗せ、絡め始めた。
「んひひひ…何だ?ソフィア」
「ご主人様には日々のお務めの疲れを私で取って貰いたいのです。なので──」
ソフィアは手を絡ませたまま自分の頬まで持ってくる。
「おやすみなさい!ご主人様」
「ど、どういうこ……と……」
豚貴族はベッドに倒れ、そのまま眠った。ミーヒャは青年の姿で物陰から現れて、ソフィアは豚貴族が寄りかかりそうになるのをかわしながら立ち上がる。
「ありがとう!ミーヒャ」
「もう、ヒヤヒヤしたよ」
「失礼します。ソフィア様、参りました」
「入って入って~!」
ちょうどいいタイミングで奴隷の5人が入る。ソフィアは全員が横一列に並ぶのを待って、
「では、外しますね!」
と言うと、ソフィアから見て右端の人の枷に手を触れた。その途端に枷が外れ、他の人も目を真ん丸にしていた。
「次々行くよ~!」
4人の枷もあっという間に外し、ソフィアはすぐにカーペットの方に移動した。
「皆さんここに立って下さい!あっ、それから…」
ソフィアは椅子にかけていたシュゼット王妃からのドレスを1人の女の人に渡す。
「転移した後で捕まったりしたら大変なので、これを。フェアリーデイのソフィアからって国営騎士団の隊長さんの誰かに言ったら分かってくれると思いますので!」
「そ、それではあなた様が……!」
「皆さん、いきますよ!はあっ!」
ソフィアの合図で陣は白く輝く。5人は涙を流しながら何度も感謝していた。刹那、強い光を放ったかと思うと次の瞬間には5人が消えていた。
「これで何とかなるといいな」
「ソフィアがやったんだから、大丈夫だよ。絶対───ソフィア!」
ソフィアは自らの魂を削って魔法を使ったため、魔力を使うより体力も精神的にもかなり疲弊していた。
「大丈夫大丈夫。魔力の同調でちょっと気持ち悪いだけだから……」
ソフィアはミーヒャに寄りかかる。
「本当にありがとう、ミーヒャ」
「どういたしまして」
ソフィアの腕は震えていた。ミーヒャはそれに気づき、ソフィアを優しいく抱き寄せた。
「ミーヒャ、温かいよ」
「ソフィア、僕もだよ」
ソフィアが転移させた5人は教会内のプリニティーバ像の前にいた。
「こ、ここは……教会?」
「私達……助かったの…よね」
「ソフィア様のお陰よ!!」
すると、誰かの足音が聞こえた。5人はソフィアから渡されたドレスを庇うように身構えるが…………
「何者!!」
「───ひぃっ!!!」
気弱な声と何かを落とした金属音が聞こえた。
「わわわ、私はっ…ここの神父をしております!!」
「「「「「し、神父様!!」」」」」
「は、はいっ!!」
現れたのは神父だった。腰を抜かした神父の周りに5人は囲む。
「こ、これは何かの儀式ですか……?」
「何のことか分かりませんが、騎士団の隊長にこれを渡さなければならないのです!」
「神父様、我々を隊長の元へ連れて行って下さい!!」
「ソフィア様が危ないのです!」
「ソフィア様が……!!分かりました、ついてきて下さい!!」
「「「「「はい!」」」」」
その1時間後、王城に神父と5人が着いた。
「失礼します!プリニタリア教会の神父です」
「こんな夜更けに何用ですか?」
「ソフィア様の重要な情報を手に入れました!どうか騎士団隊長……いえ、国王様にお目通しを……!」
「ソフィア様の!!どうぞ、中へ!」
門が開くと急いで国王の部屋に向かった。中には国王とエリック、それからマイルがいた。
「国王様、国王様ーっ!!」
「神父か、どうした?それに後ろのメイド達は……」
「彼女達がこれを……」
神父はメイドを前に出し、ドレスを見せる。
「こ、これは……!」
「シュゼット王妃から頂いたドレス…!」
「神父よ、これをどこで……」
「私ではありません。教会に突然現れた彼女達が持っていたものです」
「では尋ねるが、そのドレスを手に入れた経緯は何だ?」
「はい。我々はベイフロー公国財務大臣、トンジョン・カーターの元奴隷です」
「「「!」」」
ベイフロー公国では奴隷の売買、仲介、所持諸々奴隷に関するものは法で禁止され、少しでも罪を犯せば、最悪死罪にもなる重いものだ。
「ソフィア様は現在、カーター邸の一室に閉じ込められています。それに、奴隷の首枷もつけられております。しかし、ソフィア様は黒髪の魔法使い様と協力して私達を転移の陣で教会に転移させて下さって、そのときにこれを騎士団の隊長様に“ソフィア様と言えば分かってくれる”とお預かりしました」
「お願いします!!ソフィア様をお助け下さい!!」
「「「「お願いします!!」」」」
5人は床に頭を擦り付けて土下座する。
「頭を上げてくれ。すぐに兵を向かわせるぞ」
「「「「「ありがとうございます!!!」」」」」
「エリック、マイル、お前達も行け。ソフィアを必ず取り戻すのだ!!」
「「はっ!!」」
「神父よ、彼女達に着替えと食事をな」
「はい」
ソフィアとミーヒャは日が昇るまでしばらく肩寄せ合いながらあれこれと話していた。
「っていうのがあって………楽しかったよ」
「そうなんだ…」
「ねぇ、ミーヒャ」
「…なに、ソフィア」
「私の家族に…なってくれない?」
ミーヒャは何も返さない。
「私、ミーヒャともっと仲良くなりたい。楽しくお話したい。こうやって、私の傍にいて欲しい」
「…………ごめんね、ソフィア。僕…僕ね」
「うん」
ミーヒャはソフィアの前に立つ。
「…本当はこの世界にいてはいけないんだ。でも、会いたかった人がいたの。ずっと、ずぅっと探してやっと見つけた。だから、神様にお願いしてその会いたかった人の家にいるなら良いって。でも、会いたかった人はもういなかった。あの豚貴族が殺してたんだ。僕はここに来た目的が無くなって、どこにも行けなかったし帰れなかった。そういう約束だから。そのとき、ソフィアを見つけたんだ。ソフィアは会いたかった人と似てた……おかしいよね?ソフィアとその人じゃ全く違うのに」
「ううん、私は嬉しいよ」
「ソフィアに会えたから……もう行かなきゃ」
ミーヒャがそういうと、日が差し込むと共にミーヒャの姿が変わる。黒髪は金髪に黒い翼は白い翼に。黒いもやもなくなったその姿はまるで──
「天使……」
「うん、僕は天使。プリニティーバ様からお許しが貰えたみたい。僕、帰れるよ!」
ソフィアは笑顔だった。ミーヒャが今までに見たことないほど明るく、心から笑っていたから。
「僕、帰らなきゃ……ソフィア」
ミーヒャはソフィアを抱きしめる。
「ありがとう。本当に、ありがとう…!」
「また、会えるかな…?」
「分からない。でも、いつかきっと……!」
言い切らないうちにミーヒャは光に包まれて消えた。
「……ミーヒャ、またね」
「いひひひっ…来たぞ、ソフィア」
豚貴族が錆び付いた音を立てながら扉を開ける。部屋は薄暗く、埃っぽさと静寂さだけがそこにあった。
「寝てしまったのか?」
豚貴族が部屋に1歩踏み入れる。すると月光が差し込み天蓋付きのベッドを照らした。そこには、黒く、薄いランジェリーワンピース姿のソフィアが寝ていた。
「触れただけで壊れそうな美しさ……やはり手に入れて正解だったわい……へへへへっ!」
「……ご主人様?」
ソフィアは寝ていた体がを起こす。
「お待ちしておりました。こちらへおいでくださいな」
ソフィアは自身の隣に手を置く。豚貴族は導かれるように隣に座った。
「ソフィア、今夜は寝かさぬぞ?」
「ふふふっ、お戯れを」
「戯れではないぞ…ソフィアよ。ひひひひひ」
笑いながら豚貴族はソフィアの太ももを撫でる。
「ご主人様」
ソフィアは置かれた手を払うどころかその上に手を乗せ、絡め始めた。
「んひひひ…何だ?ソフィア」
「ご主人様には日々のお務めの疲れを私で取って貰いたいのです。なので──」
ソフィアは手を絡ませたまま自分の頬まで持ってくる。
「おやすみなさい!ご主人様」
「ど、どういうこ……と……」
豚貴族はベッドに倒れ、そのまま眠った。ミーヒャは青年の姿で物陰から現れて、ソフィアは豚貴族が寄りかかりそうになるのをかわしながら立ち上がる。
「ありがとう!ミーヒャ」
「もう、ヒヤヒヤしたよ」
「失礼します。ソフィア様、参りました」
「入って入って~!」
ちょうどいいタイミングで奴隷の5人が入る。ソフィアは全員が横一列に並ぶのを待って、
「では、外しますね!」
と言うと、ソフィアから見て右端の人の枷に手を触れた。その途端に枷が外れ、他の人も目を真ん丸にしていた。
「次々行くよ~!」
4人の枷もあっという間に外し、ソフィアはすぐにカーペットの方に移動した。
「皆さんここに立って下さい!あっ、それから…」
ソフィアは椅子にかけていたシュゼット王妃からのドレスを1人の女の人に渡す。
「転移した後で捕まったりしたら大変なので、これを。フェアリーデイのソフィアからって国営騎士団の隊長さんの誰かに言ったら分かってくれると思いますので!」
「そ、それではあなた様が……!」
「皆さん、いきますよ!はあっ!」
ソフィアの合図で陣は白く輝く。5人は涙を流しながら何度も感謝していた。刹那、強い光を放ったかと思うと次の瞬間には5人が消えていた。
「これで何とかなるといいな」
「ソフィアがやったんだから、大丈夫だよ。絶対───ソフィア!」
ソフィアは自らの魂を削って魔法を使ったため、魔力を使うより体力も精神的にもかなり疲弊していた。
「大丈夫大丈夫。魔力の同調でちょっと気持ち悪いだけだから……」
ソフィアはミーヒャに寄りかかる。
「本当にありがとう、ミーヒャ」
「どういたしまして」
ソフィアの腕は震えていた。ミーヒャはそれに気づき、ソフィアを優しいく抱き寄せた。
「ミーヒャ、温かいよ」
「ソフィア、僕もだよ」
ソフィアが転移させた5人は教会内のプリニティーバ像の前にいた。
「こ、ここは……教会?」
「私達……助かったの…よね」
「ソフィア様のお陰よ!!」
すると、誰かの足音が聞こえた。5人はソフィアから渡されたドレスを庇うように身構えるが…………
「何者!!」
「───ひぃっ!!!」
気弱な声と何かを落とした金属音が聞こえた。
「わわわ、私はっ…ここの神父をしております!!」
「「「「「し、神父様!!」」」」」
「は、はいっ!!」
現れたのは神父だった。腰を抜かした神父の周りに5人は囲む。
「こ、これは何かの儀式ですか……?」
「何のことか分かりませんが、騎士団の隊長にこれを渡さなければならないのです!」
「神父様、我々を隊長の元へ連れて行って下さい!!」
「ソフィア様が危ないのです!」
「ソフィア様が……!!分かりました、ついてきて下さい!!」
「「「「「はい!」」」」」
その1時間後、王城に神父と5人が着いた。
「失礼します!プリニタリア教会の神父です」
「こんな夜更けに何用ですか?」
「ソフィア様の重要な情報を手に入れました!どうか騎士団隊長……いえ、国王様にお目通しを……!」
「ソフィア様の!!どうぞ、中へ!」
門が開くと急いで国王の部屋に向かった。中には国王とエリック、それからマイルがいた。
「国王様、国王様ーっ!!」
「神父か、どうした?それに後ろのメイド達は……」
「彼女達がこれを……」
神父はメイドを前に出し、ドレスを見せる。
「こ、これは……!」
「シュゼット王妃から頂いたドレス…!」
「神父よ、これをどこで……」
「私ではありません。教会に突然現れた彼女達が持っていたものです」
「では尋ねるが、そのドレスを手に入れた経緯は何だ?」
「はい。我々はベイフロー公国財務大臣、トンジョン・カーターの元奴隷です」
「「「!」」」
ベイフロー公国では奴隷の売買、仲介、所持諸々奴隷に関するものは法で禁止され、少しでも罪を犯せば、最悪死罪にもなる重いものだ。
「ソフィア様は現在、カーター邸の一室に閉じ込められています。それに、奴隷の首枷もつけられております。しかし、ソフィア様は黒髪の魔法使い様と協力して私達を転移の陣で教会に転移させて下さって、そのときにこれを騎士団の隊長様に“ソフィア様と言えば分かってくれる”とお預かりしました」
「お願いします!!ソフィア様をお助け下さい!!」
「「「「お願いします!!」」」」
5人は床に頭を擦り付けて土下座する。
「頭を上げてくれ。すぐに兵を向かわせるぞ」
「「「「「ありがとうございます!!!」」」」」
「エリック、マイル、お前達も行け。ソフィアを必ず取り戻すのだ!!」
「「はっ!!」」
「神父よ、彼女達に着替えと食事をな」
「はい」
ソフィアとミーヒャは日が昇るまでしばらく肩寄せ合いながらあれこれと話していた。
「っていうのがあって………楽しかったよ」
「そうなんだ…」
「ねぇ、ミーヒャ」
「…なに、ソフィア」
「私の家族に…なってくれない?」
ミーヒャは何も返さない。
「私、ミーヒャともっと仲良くなりたい。楽しくお話したい。こうやって、私の傍にいて欲しい」
「…………ごめんね、ソフィア。僕…僕ね」
「うん」
ミーヒャはソフィアの前に立つ。
「…本当はこの世界にいてはいけないんだ。でも、会いたかった人がいたの。ずっと、ずぅっと探してやっと見つけた。だから、神様にお願いしてその会いたかった人の家にいるなら良いって。でも、会いたかった人はもういなかった。あの豚貴族が殺してたんだ。僕はここに来た目的が無くなって、どこにも行けなかったし帰れなかった。そういう約束だから。そのとき、ソフィアを見つけたんだ。ソフィアは会いたかった人と似てた……おかしいよね?ソフィアとその人じゃ全く違うのに」
「ううん、私は嬉しいよ」
「ソフィアに会えたから……もう行かなきゃ」
ミーヒャがそういうと、日が差し込むと共にミーヒャの姿が変わる。黒髪は金髪に黒い翼は白い翼に。黒いもやもなくなったその姿はまるで──
「天使……」
「うん、僕は天使。プリニティーバ様からお許しが貰えたみたい。僕、帰れるよ!」
ソフィアは笑顔だった。ミーヒャが今までに見たことないほど明るく、心から笑っていたから。
「僕、帰らなきゃ……ソフィア」
ミーヒャはソフィアを抱きしめる。
「ありがとう。本当に、ありがとう…!」
「また、会えるかな…?」
「分からない。でも、いつかきっと……!」
言い切らないうちにミーヒャは光に包まれて消えた。
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