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第2章
(43)さらば、退屈な日々よ!
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ソフィアとアーノルドが再び目を開けると紐で綴っただけの本が、金の装飾が施された白色の本になっていた。
「えっ、さっきはこんなに綺麗じゃなかったのに!」
「おい、題まで書いてあるぞ…ええ、“カリバスの手記 第40章”…」
この本の続きだ!でも今までの本当は表紙が違うし…重要な内容が書かれてるかも?
『中を見たらどうだ?』
スピーレに言われて本を捲ってみる。
「あっ、まえがきがある!今までなかったのに!」
「えー、『今、この文章を読んでいる者は神々の御五柱より試練を与えられた。これを引き受けるかどうかは自由である。しかし、試練を乗り越えた先に奇跡が有るのは確実だ。』ってさ」
「書いてあることが意味深……」
ソフィアは次のページを捲ると、
「へっ!?……白紙?」
あんなに持ち上げておいて、白紙はないよ~!
『あー、あー。聞こえるか?』
「スピーレ、何か言った?」
『いや、何も言っておらぬよ』
「え…じゃあ、グライ?」
《わしも言っておらぬが?》
じゃあ誰?オーヴィでも無さそうだし……
「……ん?どうした」
アーノルドさんは声からして全然違ったよ。
『この声は魔道具というか、この本から流しているんだが……まあいい。御五柱から試練を与えられた者よ、よくぞここを見つけてくれた!!この本は神々の石像の場所を記した地図である。』
よくぞってほどじゃないよね?次のページにあったよね??
『“ベイフリア国”には始まりの神であるプリニティーバ様の石像が祀られている。ここはすぐに分かるはずだ』
えっ、地図がホログラムみたいに空中に現れたよ!?
「一体どうなってやがる…ベイフリア国ってのはこの国のことじゃないか!」
『それから“ウドガーの森”の中、恐らく中央部あたりだったか…そこにヘラムント様の石像がある。見つけるのは……まあ、頑張ってくれ』
「このあたりだとウドブァ国の端だよね?色々地図が違うみたいだけど……」
『あー、それから…地理が変わったとしても石像の場所は変えられないだろうからそこは心配しなくていい。』
何だ~良かった。いや、何でわかったの!?
『ともかく、次はヘラムント様の石像へ行くといい。森の獣人族も寛容なものが多いから、どうにかなるだろう』
『投げやりね!?』
『大丈夫かしら……』
『……こんな感じで良いのか?……ん?まだあるのか。おい姉上、後はどうするんだよ??』
〈何だこの茶番は……〉
『声の本人が作者ではなさそうだな…』
「なんか、ゆるいな」
「あはは……」
『えーと、ああ。この地図を持っていくといいぞ?行った石像に印が付くし、他にも何かと便利な機能があるからな』
へえー、スタンプラリーみたい!
『くれぐれもこの地図を人前で使うなよ?本自体もこの機能があるのはこの1冊だけだ。あ~、でも本じゃかさばるから腕輪になるんだったか?なあ、姉上……あ?違う?!じゃあ何だよ。あ!もう時間がねえ!あ~とにかく、奇跡を───』
ブチッと音声が切れちゃったよ。
「何だったんだろう……」
「俺も…分からねえ」
『((試練を作ったなんて、御五柱から聞いたこともないが…))』
《((わしもじゃよ。人間が作った者ではないのかの?))》
〈((それにしては大掛かり過ぎないか?))〉
『《((そうだな(じゃのお)……))》』
グライとオーヴィ、スピーレはうんうん考え出す。
『ソフィア、試練受けるの?』
『どうするの?』
「う~ん、すっごく興味あるんだけど…」
私はマイルさんを見る。マイルさんは首を横に振っている。
「難しいかも……」
レイブンさんはあの後ギルドに顔を出すって言って帰ったよ。帰り際に「もしも、試練を受けるなら俺のパーティーに!」って。とってもありがたいけど、エリックさんやマイルさん達が許してくれるかどうかだよね……
「ベラです。失礼します」
「はーい」
「ソフィア様、夕餉の時間です」
もうそんな時間か~。私はベラさんの後ろについて、とことこダイニングルームに向かうとエリックさんがもう席に座ってた。
「エリックさん、おかえりなさい」
「ああ、今戻った」
エリックさんは私の頭を撫でる。優しく撫でられるとなんだか照れちゃうや。
「あ、私もご飯食べます!」
ベラさんに椅子を下げてもらって私がよじ登って座ると、椅子を引いてくれた。お礼を言ってから、
「いただきます!」
と、私は食べ始めた。今日はパンにシチューと野菜のサラダ!うん、美味しい~!!こんなに温かいご飯が毎日食べられるのは本当にエリックさんに住まわしてもらってるお陰だよね。
「エリックさん、エリックさんのお家に住まわしてもらって本当にありがとうございます。感謝してもしきれないくらいです!」
「何だ?今更……まさか、ソフィアここを出て行くのか!?」
「違いますよ!?でも、出ていって欲しいときは言って下さいね?すぐにでも出ていき──」
「それは絶対にないぞ!!」
エリックさん立ち上がっちゃった。あれメイドさんに執事さん達の目線が……
「は、はい……」
「ああ、それからリーリエから言われたが…明日から家の庭なら出ていいぞ!ずっと家の中にいるのもいけないらしいからな」
やったー!
「ありがとうございます!」
よし、明日は庭の探検だ~!
しかしソフィアは、嬉しさのあまりにさっきの出来事をすっかり話しそびれていたのだった。
「えっ、さっきはこんなに綺麗じゃなかったのに!」
「おい、題まで書いてあるぞ…ええ、“カリバスの手記 第40章”…」
この本の続きだ!でも今までの本当は表紙が違うし…重要な内容が書かれてるかも?
『中を見たらどうだ?』
スピーレに言われて本を捲ってみる。
「あっ、まえがきがある!今までなかったのに!」
「えー、『今、この文章を読んでいる者は神々の御五柱より試練を与えられた。これを引き受けるかどうかは自由である。しかし、試練を乗り越えた先に奇跡が有るのは確実だ。』ってさ」
「書いてあることが意味深……」
ソフィアは次のページを捲ると、
「へっ!?……白紙?」
あんなに持ち上げておいて、白紙はないよ~!
『あー、あー。聞こえるか?』
「スピーレ、何か言った?」
『いや、何も言っておらぬよ』
「え…じゃあ、グライ?」
《わしも言っておらぬが?》
じゃあ誰?オーヴィでも無さそうだし……
「……ん?どうした」
アーノルドさんは声からして全然違ったよ。
『この声は魔道具というか、この本から流しているんだが……まあいい。御五柱から試練を与えられた者よ、よくぞここを見つけてくれた!!この本は神々の石像の場所を記した地図である。』
よくぞってほどじゃないよね?次のページにあったよね??
『“ベイフリア国”には始まりの神であるプリニティーバ様の石像が祀られている。ここはすぐに分かるはずだ』
えっ、地図がホログラムみたいに空中に現れたよ!?
「一体どうなってやがる…ベイフリア国ってのはこの国のことじゃないか!」
『それから“ウドガーの森”の中、恐らく中央部あたりだったか…そこにヘラムント様の石像がある。見つけるのは……まあ、頑張ってくれ』
「このあたりだとウドブァ国の端だよね?色々地図が違うみたいだけど……」
『あー、それから…地理が変わったとしても石像の場所は変えられないだろうからそこは心配しなくていい。』
何だ~良かった。いや、何でわかったの!?
『ともかく、次はヘラムント様の石像へ行くといい。森の獣人族も寛容なものが多いから、どうにかなるだろう』
『投げやりね!?』
『大丈夫かしら……』
『……こんな感じで良いのか?……ん?まだあるのか。おい姉上、後はどうするんだよ??』
〈何だこの茶番は……〉
『声の本人が作者ではなさそうだな…』
「なんか、ゆるいな」
「あはは……」
『えーと、ああ。この地図を持っていくといいぞ?行った石像に印が付くし、他にも何かと便利な機能があるからな』
へえー、スタンプラリーみたい!
『くれぐれもこの地図を人前で使うなよ?本自体もこの機能があるのはこの1冊だけだ。あ~、でも本じゃかさばるから腕輪になるんだったか?なあ、姉上……あ?違う?!じゃあ何だよ。あ!もう時間がねえ!あ~とにかく、奇跡を───』
ブチッと音声が切れちゃったよ。
「何だったんだろう……」
「俺も…分からねえ」
『((試練を作ったなんて、御五柱から聞いたこともないが…))』
《((わしもじゃよ。人間が作った者ではないのかの?))》
〈((それにしては大掛かり過ぎないか?))〉
『《((そうだな(じゃのお)……))》』
グライとオーヴィ、スピーレはうんうん考え出す。
『ソフィア、試練受けるの?』
『どうするの?』
「う~ん、すっごく興味あるんだけど…」
私はマイルさんを見る。マイルさんは首を横に振っている。
「難しいかも……」
レイブンさんはあの後ギルドに顔を出すって言って帰ったよ。帰り際に「もしも、試練を受けるなら俺のパーティーに!」って。とってもありがたいけど、エリックさんやマイルさん達が許してくれるかどうかだよね……
「ベラです。失礼します」
「はーい」
「ソフィア様、夕餉の時間です」
もうそんな時間か~。私はベラさんの後ろについて、とことこダイニングルームに向かうとエリックさんがもう席に座ってた。
「エリックさん、おかえりなさい」
「ああ、今戻った」
エリックさんは私の頭を撫でる。優しく撫でられるとなんだか照れちゃうや。
「あ、私もご飯食べます!」
ベラさんに椅子を下げてもらって私がよじ登って座ると、椅子を引いてくれた。お礼を言ってから、
「いただきます!」
と、私は食べ始めた。今日はパンにシチューと野菜のサラダ!うん、美味しい~!!こんなに温かいご飯が毎日食べられるのは本当にエリックさんに住まわしてもらってるお陰だよね。
「エリックさん、エリックさんのお家に住まわしてもらって本当にありがとうございます。感謝してもしきれないくらいです!」
「何だ?今更……まさか、ソフィアここを出て行くのか!?」
「違いますよ!?でも、出ていって欲しいときは言って下さいね?すぐにでも出ていき──」
「それは絶対にないぞ!!」
エリックさん立ち上がっちゃった。あれメイドさんに執事さん達の目線が……
「は、はい……」
「ああ、それからリーリエから言われたが…明日から家の庭なら出ていいぞ!ずっと家の中にいるのもいけないらしいからな」
やったー!
「ありがとうございます!」
よし、明日は庭の探検だ~!
しかしソフィアは、嬉しさのあまりにさっきの出来事をすっかり話しそびれていたのだった。
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