【完結】白い森の奥深く

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「リューナ様。そろそろ・・・おやめ下さい。」

「・・・・・・・・・」



騎士団に復帰したのが約3ヶ月前。
仕事が休みのたびに、私はシュエを探していた。
アピは毎回呆れ顔でついてくる。
そんな顔するのならば、ついてこなければいい、と思うのだが。



シュエと別れてから、すでに半年が過ぎていた。





「そろそろ日が暮れます。最近はまた魔物が増えたと聞きますよ。屋敷へ戻りましょう。」

「・・・・・・分かった。」



重い腰を上げ、街の方へ歩き出そうとした瞬間。






《グォォオ・・・》





「・・・シュエ?」

「あっ!ちょ、!お、お待ちください!リューナ様!」


微かだが、確かに聞こえた。
今の鳴き声は、シュエだ。


「やっと、見つけた・・・!」

私は再び、白い森の奥へ足を踏み入れた。

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