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142.5
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「んぁ、あうっ! あ、あぁ……っ、ああぁぁっ!」
もう何度目かわからない精を放ちながら、瞳は嬌声を上げた。円の雄を受け入れながら、どのくらいこうしているのかもわからない。うしろで受け入れたソレは、まだ硬度を保ちながらゆるやかに瞳を攻め続ける。
ぐるり、と奥を掻き回されて、瞳が喘いだ。
「んぁ!」
「まだいける? 大丈夫だよね?」
「ま、まって……、まど……あぁっ!」
インターバルを申し出る瞳の言葉を遮るように、円がナカを突き上げる。
「あっ、やぁ……っ、あ、あっ! も、おねがい……っ!」
「……っ、瞳は、本当にズルい……っ」
「あ、あぁっ!」
ぱさぱさと首を振れば綺麗な黒髪が枕に散る。涙で汚れた顔すら蠱惑的で、円は視線を外すことができない。強い律動を繰り返し、円は瞳の最奥を突き上げて熱い欲望を放つ。
ゴム越しでもわかるその熱さと量に、瞳の身体がぶるりと震えた。
「ああぁんっ!」
瞳の甘い嬌声がもれるけれど、連続でイかされた瞳は精を放つことなくドライでイった。ひくり、と震えるのどは快楽に酔い、視界はチカチカと明滅する。ずる、と円の楔が抜かれることにさえぞくりと震える身体は、まだ、もっと、と円を求める。
瞳は乱れる呼吸をおさえることもせず、円に両腕を差し出して縋り付いた。
「瞳……」
「ん……?」
いつもの仕返し、とばかりに瞳が円の首筋に軽く歯を立てれば、円が戸惑ったような声を上げる。とさり、と瞳はベッドに押し付けられ、顔を覗き込まれた。
「今の、ドライでイった? ツラくないの?」
「んん、へーき……。きもちい、よ?」
とろりと蕩けた表情で、瞳は答える。
「空イキ? は、苦しい、けど。……ドライでイくのは、きもちいい、よ」
「それって、違うものなんだ……」
「ん……。たぶん」
「たぶん?」
「よく、わかんない……。けど」
「けど?」
「今は、すごく、きもちいい……」
さっきから続く、ぞくぞくと震えるような快楽に身を任せ、瞳は目を潤ませながらふわりと微笑む。そんな瞳を目にして、円が反応しないはずはなかった。
「まどか……、コレ」
「…………っ」
する、と瞳が手を伸ばした円のペニスは、既に硬く勃ち上がっている。ゴムを外したソレは、ぬるりとぬめっていた。
「ね……。また、ちょうだい……?」
「ちょ、瞳……っ」
どくり、と。円は己のモノがまた更に熱を持つのを止められない。
「なにも、かんがえられなく……して……」
甘えるように瞳が言えば、その誘惑に円が勝てるはずもない。
「本当に、いいの?」
「ん……。まどか、キス……」
ちろりと舌を差し出して誘えば、円は噛み付くようなキスを仕掛けてくる。
「んぅ、ふ……、ん……、ん」
円は瞳の髪をさらりと撫でると自身に新しいゴムをつけ、瞳の後孔に一気に挿入する。さっきまで円を飲み込んでいた場所は、それをすんなりと受け入れた。
「んくぅ……っ」
それでも、全く衝撃がないわけではない。瞳はびくりと震えてキスの合間に声をもらし、それが円を更に煽る。
繋がっている場所をぬるりと撫でれば、瞳の身体がビクリと強ばった。
円が瞳を翻弄していたキスから解放すれば、瞳は円を見つめる。
「あ……」
「ココ。一緒にされるの好きだよね?」
円のモノで奥を突き上げられながらソコを擦られるのは、されたことがある。本当に何も考えられなくなることを知っている。
だけど。
「あ……、それ、や……」
「どうして?」
「きもち、よすぎて……」
「うん。気持ちいいんだよね?」
言いながら、円はスリスリとソコを擦る。
「あ……、ぅ……くぅ、んっ」
喘ぎながらのけぞれば、奥に円のモノが擦れ、更に声がこぼれる。
「あぁ……っ」
瞳は拒みきれず、円の指が挿入されると、ナカではそれを悦んで迎え入れる。
「う……、ふ、あぁ……、あ、あっ」
こぼれる声は止まらなかった。身体は正直だ。快楽に弱い瞳の身体は与えられる快感に、もっと、と言わんばかりに円を飲み込んで締め付ける。
「んくぅ……っ、あ、あっ、あぁ……ん!」
「もっと欲しい? 可愛いね……」
「あぁっ!」
グリ、と指を動かされてのけぞった。喘がされて、もうやめてほしいだなんて言えない状態になっている。もっと。もっとほしい。
「あぁ……っ、あ、あ、まど……か、んぁ、ひぁんっ!」
ゆるゆると動かれては激しく突かれることを繰り返し、瞳はもう何がなんだか分からなくなる。理性などとうに吹き飛んでいた。
そんな瞳を確実に追い上げ追い詰めた円は、知り尽くした瞳の身体を翻弄する。
「ひあぁっ! あ、ああぁぁんっ!」
「ふ……、瞳かわいい……」
「あぁぁっ!」
びく、びくり、と。立て続けにドライでイかされた瞳の身体は円の吐息すらも快感として拾い上げる。
指を引き抜き、代わりに円は腹を外からゴリ、と押してやれば、瞳の身体がのけぞった。
「ふ、あぁんっ!」
「気持ちいい?」
「んぁっ! いい……っ、きもちい……っ!」
何も考えられないまま、ただ答える瞳は円の肩にしがみつく。
「や、ぁ、も……、おく……っ! して……っ!」
「……ん、いくよ……っ」
言って、円は激しい律動を始める。抜いては突き上げるその動きに、瞳はただ翻弄されるしかない。快楽を追い求め、円に全てを委ねてはナカをうねらせる。
「あぁ……、あん! あ、あ、あっ! ぅん、っふ……あ、ひあ! あ、イく……っ!」
「瞳……っ」
「あ、あああぁぁっ!」
「ふ、……っく!」
どくり、と精を放った瞳のナカの収縮に搾り取られるように、円も絶頂を迎えた。熱い迸りを放たれた感触に、瞳は悦びを覚える。直接に受け止められないことが惜しくも感じられた。
そうして二人、繋がったままで呼吸が整うのを待つように横になってお互いの髪を弄んでみたり頬に触れたりしていれば、瞳がふと疑問を口にする。
「なぁ、まどか……」
「ん、なに?」
「あの、さ……。円は、オレで……その。ちゃんと気持ちよくなってるか……?」
「は?」
「いや、えっと。いつもオレばっかり悦くしてもらって……って、あ、……あっ?」
言い訳めいたことを言っているうちに、瞳は、まだナカにいる円のモノが再び熱を持ち質量を増すのを感じて声を上げた。
「そういう……煽るようなこと言うなって、いつも言ってるよね?」
「え……、あ?」
腰を両手で掴まれて、グイ、と最奥まで突き上げられて悲鳴にも似た声が上がる。
「やあぁぁぁんっ!」
「煽った責任は、取ろうね?」
「やぁ、あっ! むりっ! も、むりぃ……っ!」
「コッチは、嬉しそうに絡み付いてくるけど?」
「やぁ! いう、な……っ! あ、あぁっ!」
円は瞳の腰を掴んだままゴロリと仰向けになると、瞳を己の上に跨がせる。瞳は為す術もなく、円の腹に手をついて腰を揺すられる。いわゆる『騎乗位』というやつである。
「は……、最高の眺め……」
いつだって綺麗な瞳だけれど、恥じらう姿も自分に跨がる姿が明るい中で見えるのも、円にとっては全てが欲情を燃やす燃料にしかならなかった。
「あ……、はぁ……んっ! くぅ……、あ、あぁ……っ!」
自重で円を飲み込み、身動ぐだけでも快感にしかならない状況で、それでも円が望んでくれるなら、と。瞳は悦びを深くしていたのだった。
もう何度目かわからない精を放ちながら、瞳は嬌声を上げた。円の雄を受け入れながら、どのくらいこうしているのかもわからない。うしろで受け入れたソレは、まだ硬度を保ちながらゆるやかに瞳を攻め続ける。
ぐるり、と奥を掻き回されて、瞳が喘いだ。
「んぁ!」
「まだいける? 大丈夫だよね?」
「ま、まって……、まど……あぁっ!」
インターバルを申し出る瞳の言葉を遮るように、円がナカを突き上げる。
「あっ、やぁ……っ、あ、あっ! も、おねがい……っ!」
「……っ、瞳は、本当にズルい……っ」
「あ、あぁっ!」
ぱさぱさと首を振れば綺麗な黒髪が枕に散る。涙で汚れた顔すら蠱惑的で、円は視線を外すことができない。強い律動を繰り返し、円は瞳の最奥を突き上げて熱い欲望を放つ。
ゴム越しでもわかるその熱さと量に、瞳の身体がぶるりと震えた。
「ああぁんっ!」
瞳の甘い嬌声がもれるけれど、連続でイかされた瞳は精を放つことなくドライでイった。ひくり、と震えるのどは快楽に酔い、視界はチカチカと明滅する。ずる、と円の楔が抜かれることにさえぞくりと震える身体は、まだ、もっと、と円を求める。
瞳は乱れる呼吸をおさえることもせず、円に両腕を差し出して縋り付いた。
「瞳……」
「ん……?」
いつもの仕返し、とばかりに瞳が円の首筋に軽く歯を立てれば、円が戸惑ったような声を上げる。とさり、と瞳はベッドに押し付けられ、顔を覗き込まれた。
「今の、ドライでイった? ツラくないの?」
「んん、へーき……。きもちい、よ?」
とろりと蕩けた表情で、瞳は答える。
「空イキ? は、苦しい、けど。……ドライでイくのは、きもちいい、よ」
「それって、違うものなんだ……」
「ん……。たぶん」
「たぶん?」
「よく、わかんない……。けど」
「けど?」
「今は、すごく、きもちいい……」
さっきから続く、ぞくぞくと震えるような快楽に身を任せ、瞳は目を潤ませながらふわりと微笑む。そんな瞳を目にして、円が反応しないはずはなかった。
「まどか……、コレ」
「…………っ」
する、と瞳が手を伸ばした円のペニスは、既に硬く勃ち上がっている。ゴムを外したソレは、ぬるりとぬめっていた。
「ね……。また、ちょうだい……?」
「ちょ、瞳……っ」
どくり、と。円は己のモノがまた更に熱を持つのを止められない。
「なにも、かんがえられなく……して……」
甘えるように瞳が言えば、その誘惑に円が勝てるはずもない。
「本当に、いいの?」
「ん……。まどか、キス……」
ちろりと舌を差し出して誘えば、円は噛み付くようなキスを仕掛けてくる。
「んぅ、ふ……、ん……、ん」
円は瞳の髪をさらりと撫でると自身に新しいゴムをつけ、瞳の後孔に一気に挿入する。さっきまで円を飲み込んでいた場所は、それをすんなりと受け入れた。
「んくぅ……っ」
それでも、全く衝撃がないわけではない。瞳はびくりと震えてキスの合間に声をもらし、それが円を更に煽る。
繋がっている場所をぬるりと撫でれば、瞳の身体がビクリと強ばった。
円が瞳を翻弄していたキスから解放すれば、瞳は円を見つめる。
「あ……」
「ココ。一緒にされるの好きだよね?」
円のモノで奥を突き上げられながらソコを擦られるのは、されたことがある。本当に何も考えられなくなることを知っている。
だけど。
「あ……、それ、や……」
「どうして?」
「きもち、よすぎて……」
「うん。気持ちいいんだよね?」
言いながら、円はスリスリとソコを擦る。
「あ……、ぅ……くぅ、んっ」
喘ぎながらのけぞれば、奥に円のモノが擦れ、更に声がこぼれる。
「あぁ……っ」
瞳は拒みきれず、円の指が挿入されると、ナカではそれを悦んで迎え入れる。
「う……、ふ、あぁ……、あ、あっ」
こぼれる声は止まらなかった。身体は正直だ。快楽に弱い瞳の身体は与えられる快感に、もっと、と言わんばかりに円を飲み込んで締め付ける。
「んくぅ……っ、あ、あっ、あぁ……ん!」
「もっと欲しい? 可愛いね……」
「あぁっ!」
グリ、と指を動かされてのけぞった。喘がされて、もうやめてほしいだなんて言えない状態になっている。もっと。もっとほしい。
「あぁ……っ、あ、あ、まど……か、んぁ、ひぁんっ!」
ゆるゆると動かれては激しく突かれることを繰り返し、瞳はもう何がなんだか分からなくなる。理性などとうに吹き飛んでいた。
そんな瞳を確実に追い上げ追い詰めた円は、知り尽くした瞳の身体を翻弄する。
「ひあぁっ! あ、ああぁぁんっ!」
「ふ……、瞳かわいい……」
「あぁぁっ!」
びく、びくり、と。立て続けにドライでイかされた瞳の身体は円の吐息すらも快感として拾い上げる。
指を引き抜き、代わりに円は腹を外からゴリ、と押してやれば、瞳の身体がのけぞった。
「ふ、あぁんっ!」
「気持ちいい?」
「んぁっ! いい……っ、きもちい……っ!」
何も考えられないまま、ただ答える瞳は円の肩にしがみつく。
「や、ぁ、も……、おく……っ! して……っ!」
「……ん、いくよ……っ」
言って、円は激しい律動を始める。抜いては突き上げるその動きに、瞳はただ翻弄されるしかない。快楽を追い求め、円に全てを委ねてはナカをうねらせる。
「あぁ……、あん! あ、あ、あっ! ぅん、っふ……あ、ひあ! あ、イく……っ!」
「瞳……っ」
「あ、あああぁぁっ!」
「ふ、……っく!」
どくり、と精を放った瞳のナカの収縮に搾り取られるように、円も絶頂を迎えた。熱い迸りを放たれた感触に、瞳は悦びを覚える。直接に受け止められないことが惜しくも感じられた。
そうして二人、繋がったままで呼吸が整うのを待つように横になってお互いの髪を弄んでみたり頬に触れたりしていれば、瞳がふと疑問を口にする。
「なぁ、まどか……」
「ん、なに?」
「あの、さ……。円は、オレで……その。ちゃんと気持ちよくなってるか……?」
「は?」
「いや、えっと。いつもオレばっかり悦くしてもらって……って、あ、……あっ?」
言い訳めいたことを言っているうちに、瞳は、まだナカにいる円のモノが再び熱を持ち質量を増すのを感じて声を上げた。
「そういう……煽るようなこと言うなって、いつも言ってるよね?」
「え……、あ?」
腰を両手で掴まれて、グイ、と最奥まで突き上げられて悲鳴にも似た声が上がる。
「やあぁぁぁんっ!」
「煽った責任は、取ろうね?」
「やぁ、あっ! むりっ! も、むりぃ……っ!」
「コッチは、嬉しそうに絡み付いてくるけど?」
「やぁ! いう、な……っ! あ、あぁっ!」
円は瞳の腰を掴んだままゴロリと仰向けになると、瞳を己の上に跨がせる。瞳は為す術もなく、円の腹に手をついて腰を揺すられる。いわゆる『騎乗位』というやつである。
「は……、最高の眺め……」
いつだって綺麗な瞳だけれど、恥じらう姿も自分に跨がる姿が明るい中で見えるのも、円にとっては全てが欲情を燃やす燃料にしかならなかった。
「あ……、はぁ……んっ! くぅ……、あ、あぁ……っ!」
自重で円を飲み込み、身動ぐだけでも快感にしかならない状況で、それでも円が望んでくれるなら、と。瞳は悦びを深くしていたのだった。
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