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1章 異世界転移は無理難題
1-24 俺、ゴルゴンとの取引に応じるようです
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何の進展もないまま、指定された日になってしまった。
昨日、新たに手紙が届き、犯人から指示があった。指定されたのは、サスラの街から半日ほど離れた森の近く、ハジメが1人でフェリアを連れてくること。尾行が確認できた場合は人質の命の保証はしないこと。が、条件として書かれていた。
「アルバート様、フェリア様を危険にさらすようなことになってしまい申し訳ありません。私のこの命に懸けて、フェリア様は無事にお返しすることをお約束します」
俺の懸命の説得を聞き、領主のアルバート様は渋々ながら、
「俺も、後からお前たちを追おう。やつらに感づかれないように細心の注意を払ってな。俺が着くまで、フェリアを頼んだぞ。もしもの時は、覚悟してもらおう」
万策尽きて、約束の場所にフェリア様と2人で赴く。
「ゴルゴン、私が参りました。ココ様はどこですか?」
しかし、ゴルゴンの傍にはココはおらず、代わりにシミターのような刃物を持った人相の悪い髭面が1人、そして俺たちの後ろから、逃げを遮るように新たに2人が現れた。
「ゴルゴン! これはどういうことだ!? ココは!? ココはどこにいる!?」
「ははは、はっはっはー、残念だったな。あいつは今頃奴隷商のところで可愛がられているだろうさ。さぁ、死にたくなければ、フェリアをこちらへ寄越すのだ」
「……く、貴様、だましたのか!?」
「お前は馬鹿か? そんな約束、初めから守るつもりもないわ! フェリアを早くよこせ! お前たち、男のほうは殺して構わん。フェリアさえ手に入ればどうでもいい!」
人相の悪い男たちがニタニタと気持ち悪い顔をしながら、にじり寄ってくる。俺たちが絶望するのを楽しむつもりなのだろうか? 悪趣味な奴らめ!
「く!………………くくくく、はーっはっはっはっはー!」
「……気でも触れたか? バカめが。もういい、あいつは殺してしまえ」
「では、フェリア様、打ち合わせ通りに。女神の権能を行使、『神殿設置』」
「はい!」
俺は空いているスペースにエリュシオン神殿ミニュチアを設置すると、フェリア様に指示を出す。俺の指示に従い、事前の打ち合わせ通りにフェリア様は神殿へと駆け込む。フェリア様の行動を呆然と見ていただけのゴルゴンが急に慌て始めた。
「な!? これは何だ!? どこから出てきた!? ええい、構わん、早くフェリアを捕らえろ! 男は殺せ!」
ゴルゴンの指示を受け、今までゆっくりと歩いていた髭どもが駆け出し始める! が、時すでに遅し。フェリア様を追って、神殿の内部に入ろうとした髭どもは、
「ぐあ!」
神殿の障壁に弾かれ、ぶつかった反動で仰向けにひっくり返って地面に転がった。醜い髭面の青天カエル状態である。誰得な状況か……。
「残念だが、お前たちはその神殿には入ることは出来ん。フェリア様を手に入れられなくて残念だったな! 豚は豚らしく、豚を嫁さんにするがいいさ!」
俺の煽りにゴルゴンのやつは顔を真っ赤にした。ざまぁみろ、お前みたいな豚にフェリア様を渡すものかよ!
「き、き、きさまぁぁぁ、獣人のガキはどうなってもいいのか!? 私しか居場所を知らんのだぞ!? 奴隷にするなんぞ生ぬるい! 切り刻んで送り付けてやる!」
確かに、この場にいないココのことは心配だ。しかし、
「残念だったな、ゴルゴンよ。お前たちの目論見は完膚なきまでに叩き潰させてもらおうか。ついでにサスラに巣くうゴミの掃除ができるなんて、お前には感謝の言葉しかないな」
「ハジメ! お待たせ! 作戦せいこーです!」
領主のアルバート様が愛馬に跨って颯爽と現れた。アルバート様の前にはココが乗っており、俺に向かって手を振っていた。そう、ココが言う通り、俺の計画通りに事が進んだことを示していた。
「な、な、な、なぜここに獣人のガキがいる!? おい! お前の仲間は何をやっているんだ!? どういうことだ!?」
ゴルゴンの癖にブヒブヒと五月蠅いやつだ。あ、間違えた、豚の癖にブヒブヒと……まぁ、どっちでもいいか! 豚は髭の一人に駆け寄ると首根っこ掴んで問い詰めているようだ。しかし、髭が答えれるはずもない。
さぁ、今からはお楽しみのショータイム! 豚の出荷のお時間だぜ! しっかりとドナドナして屠殺してやるから覚悟しろ!
昨日、新たに手紙が届き、犯人から指示があった。指定されたのは、サスラの街から半日ほど離れた森の近く、ハジメが1人でフェリアを連れてくること。尾行が確認できた場合は人質の命の保証はしないこと。が、条件として書かれていた。
「アルバート様、フェリア様を危険にさらすようなことになってしまい申し訳ありません。私のこの命に懸けて、フェリア様は無事にお返しすることをお約束します」
俺の懸命の説得を聞き、領主のアルバート様は渋々ながら、
「俺も、後からお前たちを追おう。やつらに感づかれないように細心の注意を払ってな。俺が着くまで、フェリアを頼んだぞ。もしもの時は、覚悟してもらおう」
万策尽きて、約束の場所にフェリア様と2人で赴く。
「ゴルゴン、私が参りました。ココ様はどこですか?」
しかし、ゴルゴンの傍にはココはおらず、代わりにシミターのような刃物を持った人相の悪い髭面が1人、そして俺たちの後ろから、逃げを遮るように新たに2人が現れた。
「ゴルゴン! これはどういうことだ!? ココは!? ココはどこにいる!?」
「ははは、はっはっはー、残念だったな。あいつは今頃奴隷商のところで可愛がられているだろうさ。さぁ、死にたくなければ、フェリアをこちらへ寄越すのだ」
「……く、貴様、だましたのか!?」
「お前は馬鹿か? そんな約束、初めから守るつもりもないわ! フェリアを早くよこせ! お前たち、男のほうは殺して構わん。フェリアさえ手に入ればどうでもいい!」
人相の悪い男たちがニタニタと気持ち悪い顔をしながら、にじり寄ってくる。俺たちが絶望するのを楽しむつもりなのだろうか? 悪趣味な奴らめ!
「く!………………くくくく、はーっはっはっはっはー!」
「……気でも触れたか? バカめが。もういい、あいつは殺してしまえ」
「では、フェリア様、打ち合わせ通りに。女神の権能を行使、『神殿設置』」
「はい!」
俺は空いているスペースにエリュシオン神殿ミニュチアを設置すると、フェリア様に指示を出す。俺の指示に従い、事前の打ち合わせ通りにフェリア様は神殿へと駆け込む。フェリア様の行動を呆然と見ていただけのゴルゴンが急に慌て始めた。
「な!? これは何だ!? どこから出てきた!? ええい、構わん、早くフェリアを捕らえろ! 男は殺せ!」
ゴルゴンの指示を受け、今までゆっくりと歩いていた髭どもが駆け出し始める! が、時すでに遅し。フェリア様を追って、神殿の内部に入ろうとした髭どもは、
「ぐあ!」
神殿の障壁に弾かれ、ぶつかった反動で仰向けにひっくり返って地面に転がった。醜い髭面の青天カエル状態である。誰得な状況か……。
「残念だが、お前たちはその神殿には入ることは出来ん。フェリア様を手に入れられなくて残念だったな! 豚は豚らしく、豚を嫁さんにするがいいさ!」
俺の煽りにゴルゴンのやつは顔を真っ赤にした。ざまぁみろ、お前みたいな豚にフェリア様を渡すものかよ!
「き、き、きさまぁぁぁ、獣人のガキはどうなってもいいのか!? 私しか居場所を知らんのだぞ!? 奴隷にするなんぞ生ぬるい! 切り刻んで送り付けてやる!」
確かに、この場にいないココのことは心配だ。しかし、
「残念だったな、ゴルゴンよ。お前たちの目論見は完膚なきまでに叩き潰させてもらおうか。ついでにサスラに巣くうゴミの掃除ができるなんて、お前には感謝の言葉しかないな」
「ハジメ! お待たせ! 作戦せいこーです!」
領主のアルバート様が愛馬に跨って颯爽と現れた。アルバート様の前にはココが乗っており、俺に向かって手を振っていた。そう、ココが言う通り、俺の計画通りに事が進んだことを示していた。
「な、な、な、なぜここに獣人のガキがいる!? おい! お前の仲間は何をやっているんだ!? どういうことだ!?」
ゴルゴンの癖にブヒブヒと五月蠅いやつだ。あ、間違えた、豚の癖にブヒブヒと……まぁ、どっちでもいいか! 豚は髭の一人に駆け寄ると首根っこ掴んで問い詰めているようだ。しかし、髭が答えれるはずもない。
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