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1章 異世界転移は無理難題
1-33 俺、冒険者ギルドで適性試験を受けるそうです②
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一通り笑い転げた後(心の中でだが)、何もなかったかのように椅子に座る。ココも隣にちょこんと座った。シオンは俺の頭の上だ。
「さて、お前は一体何者だ?」
「……質問の意味がわかりませんね。私の名前はハジメ、それ以上でも以下でもありません」
何となく嫌な予感がするから、とりあえず、すっとぼけてみよう。タコハチの顔がさらに強張った気がする。元々こういう顔なのかもしれないが。
「ここからの話は、ここだけにしろ。ハルナも良いな? お前はあとで『誓約』するからな」
タコハチがハルナさんに改めて確認を取ってから話し始めた。
「ハジメ、お前の精神適性では3つの属性がでた。これは貴重な部類だが、他に例がないわけでもない。中には5つ持ってる変態もいるくらいだからな、特に気にすることはない。問題なのは内容だ」
へー、5つも出るやつがいるんだな。
「お前が問題なのは……持っている3つが『創造』『神聖』『科学』。これは文字としてだけ資料で伝わってはいるが、今まで誰一人の前例もない属性だ。俺自身、言葉の意味が漠然とわかるだけで内容は全くわからん」
へー、前例がないんだな。
「正直な話、こんなふざけた属性を3つも持っているヤツがまともなわけがない。お前は何者だ? サスラに、いや、この世界に何をしに来た?」
!? 不意打ち過ぎて、ちょっとドキッとしちまったぜ。顔に出してはないと思うが……セーフだったかな? それにしても、このおっさんは何か確信をもって言っていそうだな。
(ハジメ、少しだけなら話してもいいよー)
「私は……私と従者のココは、エリュシオン神殿から参りました。サスラへは各地へ巡礼する途中で立ち寄っただけです。冒険者ギルドへ訪れたのも、ここで登録しておけば地方へ行った時に便利だからと知り合いから紹介されたからです」
「!? 最近、領主様のお屋敷に来賓が滞在しているという噂が流れているのは、あなたのことですか……もし差し支えなければ、巡礼の目的をお聞きしても?」
タコハチ入道の言葉遣いが急に丁寧になった。
「布教ですよ。既に、アルバート様にはサスラでは自由に活動して良いとお墨付きを頂きました。もちろん、エリュシオン教は強引に布教活動するつもりはありませんからご安心を」
ココのほうをちらりと見て、
「上っ面だけの、形だけの信仰なんぞ、何の価値もありませんよ。私はヒト族ですが、特定の種族に傾倒するわけではありません。生まれに、育ちに、種族に、血筋に、貧富に、強さに関係なく、心の底から『女神』を信じ、集う者たちを教え導く。それが私たちの信念です」
「!? 素晴らしいお考えですが、そのお話は、この国ではあまりしないほうがいいと思います。この国は王と貴族によって成り立っています。それを根本から否定するような発言をすれば、どういう扱いを受けることになるか……おわかりになるでしょう?」
まぁ、封建国家で堂々と王侯批判したら、そりゃ殺されても仕方がないよね。
「ええ、それくらいはわかります。ですが、私は自分の信念に沿ってやりたいことをやりますよ。その結果、例えどういう扱いを受けようとも。それこそが、私が今ここに存在する意味です」
(ハジメ……)
と、やや困り顔のタコ入道に啖呵を切っていたら、
「ここか!? ごらぁぁぁ!!!」
扉を蹴り破って、男1人が部屋に乱入してきた。おい! 一体どこの組のカチコミだ!? 少し遅れてギルドの職員と思わしき人もワラワラと部屋にやってくる。
「ハジメ! 無事だったか!?」
よく見たら、カチコンできたのはアルバート様だった……。こんなランボーな登場シーンをして一体何をしに来たというのか。
「さて、お前は一体何者だ?」
「……質問の意味がわかりませんね。私の名前はハジメ、それ以上でも以下でもありません」
何となく嫌な予感がするから、とりあえず、すっとぼけてみよう。タコハチの顔がさらに強張った気がする。元々こういう顔なのかもしれないが。
「ここからの話は、ここだけにしろ。ハルナも良いな? お前はあとで『誓約』するからな」
タコハチがハルナさんに改めて確認を取ってから話し始めた。
「ハジメ、お前の精神適性では3つの属性がでた。これは貴重な部類だが、他に例がないわけでもない。中には5つ持ってる変態もいるくらいだからな、特に気にすることはない。問題なのは内容だ」
へー、5つも出るやつがいるんだな。
「お前が問題なのは……持っている3つが『創造』『神聖』『科学』。これは文字としてだけ資料で伝わってはいるが、今まで誰一人の前例もない属性だ。俺自身、言葉の意味が漠然とわかるだけで内容は全くわからん」
へー、前例がないんだな。
「正直な話、こんなふざけた属性を3つも持っているヤツがまともなわけがない。お前は何者だ? サスラに、いや、この世界に何をしに来た?」
!? 不意打ち過ぎて、ちょっとドキッとしちまったぜ。顔に出してはないと思うが……セーフだったかな? それにしても、このおっさんは何か確信をもって言っていそうだな。
(ハジメ、少しだけなら話してもいいよー)
「私は……私と従者のココは、エリュシオン神殿から参りました。サスラへは各地へ巡礼する途中で立ち寄っただけです。冒険者ギルドへ訪れたのも、ここで登録しておけば地方へ行った時に便利だからと知り合いから紹介されたからです」
「!? 最近、領主様のお屋敷に来賓が滞在しているという噂が流れているのは、あなたのことですか……もし差し支えなければ、巡礼の目的をお聞きしても?」
タコハチ入道の言葉遣いが急に丁寧になった。
「布教ですよ。既に、アルバート様にはサスラでは自由に活動して良いとお墨付きを頂きました。もちろん、エリュシオン教は強引に布教活動するつもりはありませんからご安心を」
ココのほうをちらりと見て、
「上っ面だけの、形だけの信仰なんぞ、何の価値もありませんよ。私はヒト族ですが、特定の種族に傾倒するわけではありません。生まれに、育ちに、種族に、血筋に、貧富に、強さに関係なく、心の底から『女神』を信じ、集う者たちを教え導く。それが私たちの信念です」
「!? 素晴らしいお考えですが、そのお話は、この国ではあまりしないほうがいいと思います。この国は王と貴族によって成り立っています。それを根本から否定するような発言をすれば、どういう扱いを受けることになるか……おわかりになるでしょう?」
まぁ、封建国家で堂々と王侯批判したら、そりゃ殺されても仕方がないよね。
「ええ、それくらいはわかります。ですが、私は自分の信念に沿ってやりたいことをやりますよ。その結果、例えどういう扱いを受けようとも。それこそが、私が今ここに存在する意味です」
(ハジメ……)
と、やや困り顔のタコ入道に啖呵を切っていたら、
「ここか!? ごらぁぁぁ!!!」
扉を蹴り破って、男1人が部屋に乱入してきた。おい! 一体どこの組のカチコミだ!? 少し遅れてギルドの職員と思わしき人もワラワラと部屋にやってくる。
「ハジメ! 無事だったか!?」
よく見たら、カチコンできたのはアルバート様だった……。こんなランボーな登場シーンをして一体何をしに来たというのか。
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