11 / 278
第1章 灰色の男はファンタジーな生き物と出会う
1-8 灰色の男と屋敷の地下にある謎エリアの説明③
しおりを挟む
再び、エレベーターで地下へ向かう。次は地下4階らしいが、いったい何があるのか。今までが、これだけショッキングなだけにかなり不安だ。
「次は、地下4階です。ここで終点ですので、地下施設の説明は最後になります。地下4階の一番奥の部屋には、我々は入ることができませんので、手前で待機しております。」
橙花に代わって、兎神が説明し始めた。なんで兎神たちは入らないんだ?ん?入ることができない?
「奥の部屋に入れない?なぜだ?」
「それは行けばわかりますので、現地で説明をいたします。言葉で説明すると難しいですが、見れば簡単です。」
どういうことだ?言っていることがよくわからないが、まぁ行けばわかるのか。
地下4階についた。ここも他と同じで通路の奥に扉がある構造になっているみたいだ。4人で歩いて奥の部屋へと向かう。しかし、そこにある扉を見て不思議な感覚がした。何気なしに兎神に視線を向ける。
「さすがですね、お分かりになりますか?あの扉の先が最後の施設です。中に何があるかは、我々は知りません。いえ、それは正しくありませんね。源様より内容は伝え聞きしておりますが、入ったことがありませんので、実際に見たことがないというのが正しいでしょうか。源様はあの部屋の奥を『神域』と呼ばれておりました。」
とてもなつかしい感覚がする。ただし、とても異質。不思議な模様が描かれた両開きの扉。そして扉に3重にかけられたしめ縄。まるで、あの部屋自体が『封印』でもされているかのような印象を受ける。
「ここから先は、司様おひとりでお進みください。ただし、『門』はまだ潜らないでください。かの世界へ行くならば前もって準備をしてから行かれたほうがよいと思います。」
「『門』?」
「ええ、源様は『門』とおっしゃられておりました。それが具体的に何かはわかりません。では、司様、どうぞお部屋にお入りください。我々はここでお待ちしております。くれぐれも『門』は潜らないようにお願いいたします。」
そういうと、3人は壁際に並ぶと一礼してその場に待機した。
「・・・わかった。では行ってくる。」
両開きの扉に手をかけると、ゆっくりと力をかけて押し込む。思ったより簡単に扉が開く。開いた扉は開いたままになるようだ。部屋に入ると、空気が変わったような不思議な感覚を感じた。部屋の入口で兎神のほうへ振り向く。
「ああ、そうですね。我々がなぜ部屋に入れないのかをお見せしましょう。」
そういって、兎神が右手で扉に触れようとする。扉に接触するか否かというタイミングで、バチっと静電気がはじけるような音がして指が弾かれる。
「この通り、我々が扉に触れようとする、もしくは部屋の中に入ろうとすると拒絶されるかのように弾かれるのです。それ故に、部屋の中に入ることができません。それでは、お気をつけて。」
俺は無言で頷くと、その不思議な部屋の中に入っていくのだった。
部屋の広さはテニスコート1面分くらいだろうか。ただし、部屋の中は異様だった。幅10メートル×奥行20メートルくらいの真ん中にぽつんとあるのだ。真っ赤な『鳥居』が。『鳥居』のまわりには円状に縄が張ってある。見た感じ、結界のような感じがする。この部屋にはその『鳥居』以外にはなにもない。ただそれだけのために存在するような部屋だった。そして、その『鳥居』の奥にはありえないはずの外の光景が見える。
「これが、兎神たちが言っていた『門』か。なるほどな。この鳥居の奥が、かの世界というやつか。にしても、不思議な光景だな。鳥居の奥が別の世界につながっているのか。」
なぜか、鳥居の奥の光景にひどく懐かしさを感じる。不思議な安心感と言えばいいのか、うまく言葉で表現ができない。うっかりすると、奥の世界に引き込まれてしまいそうだ。
「ん?なんだ?・・・・・・・声か?何か聞こえる?うーん、かすれていてよくわからないな。」
『私の・・よ、あなたに2・・えます。1・は私の・・たる若木を。1・・私の知・を書き・・・本を。本は、こ・・・あな・・・る地で最・・・・うものに渡・・・いでしょう。きっと、・・・を理解し、あな・・助けとなって・・・でしょう。』
『私・・女よ、感謝・・す。では、しばし・・れを。目・・ましたら、見知・・・で不安も・・・思いますが、最初に・・・ものとの縁・・・にしなさい。きっとあ・・・助けとなってくれます。私の半・・・若木が成・・た暁にはこちらへ帰ってく・・・できるようになりますから、その・・・た会いましょう。あな・・・・かに成長し、再会でき・・・を楽しみにしています。』
「まぁ、いいか。おっと、そろそろ兎神たちのところへ戻るか。」
そう一人で呟くと、俺はもと来た扉へと戻っていくのだった。
「次は、地下4階です。ここで終点ですので、地下施設の説明は最後になります。地下4階の一番奥の部屋には、我々は入ることができませんので、手前で待機しております。」
橙花に代わって、兎神が説明し始めた。なんで兎神たちは入らないんだ?ん?入ることができない?
「奥の部屋に入れない?なぜだ?」
「それは行けばわかりますので、現地で説明をいたします。言葉で説明すると難しいですが、見れば簡単です。」
どういうことだ?言っていることがよくわからないが、まぁ行けばわかるのか。
地下4階についた。ここも他と同じで通路の奥に扉がある構造になっているみたいだ。4人で歩いて奥の部屋へと向かう。しかし、そこにある扉を見て不思議な感覚がした。何気なしに兎神に視線を向ける。
「さすがですね、お分かりになりますか?あの扉の先が最後の施設です。中に何があるかは、我々は知りません。いえ、それは正しくありませんね。源様より内容は伝え聞きしておりますが、入ったことがありませんので、実際に見たことがないというのが正しいでしょうか。源様はあの部屋の奥を『神域』と呼ばれておりました。」
とてもなつかしい感覚がする。ただし、とても異質。不思議な模様が描かれた両開きの扉。そして扉に3重にかけられたしめ縄。まるで、あの部屋自体が『封印』でもされているかのような印象を受ける。
「ここから先は、司様おひとりでお進みください。ただし、『門』はまだ潜らないでください。かの世界へ行くならば前もって準備をしてから行かれたほうがよいと思います。」
「『門』?」
「ええ、源様は『門』とおっしゃられておりました。それが具体的に何かはわかりません。では、司様、どうぞお部屋にお入りください。我々はここでお待ちしております。くれぐれも『門』は潜らないようにお願いいたします。」
そういうと、3人は壁際に並ぶと一礼してその場に待機した。
「・・・わかった。では行ってくる。」
両開きの扉に手をかけると、ゆっくりと力をかけて押し込む。思ったより簡単に扉が開く。開いた扉は開いたままになるようだ。部屋に入ると、空気が変わったような不思議な感覚を感じた。部屋の入口で兎神のほうへ振り向く。
「ああ、そうですね。我々がなぜ部屋に入れないのかをお見せしましょう。」
そういって、兎神が右手で扉に触れようとする。扉に接触するか否かというタイミングで、バチっと静電気がはじけるような音がして指が弾かれる。
「この通り、我々が扉に触れようとする、もしくは部屋の中に入ろうとすると拒絶されるかのように弾かれるのです。それ故に、部屋の中に入ることができません。それでは、お気をつけて。」
俺は無言で頷くと、その不思議な部屋の中に入っていくのだった。
部屋の広さはテニスコート1面分くらいだろうか。ただし、部屋の中は異様だった。幅10メートル×奥行20メートルくらいの真ん中にぽつんとあるのだ。真っ赤な『鳥居』が。『鳥居』のまわりには円状に縄が張ってある。見た感じ、結界のような感じがする。この部屋にはその『鳥居』以外にはなにもない。ただそれだけのために存在するような部屋だった。そして、その『鳥居』の奥にはありえないはずの外の光景が見える。
「これが、兎神たちが言っていた『門』か。なるほどな。この鳥居の奥が、かの世界というやつか。にしても、不思議な光景だな。鳥居の奥が別の世界につながっているのか。」
なぜか、鳥居の奥の光景にひどく懐かしさを感じる。不思議な安心感と言えばいいのか、うまく言葉で表現ができない。うっかりすると、奥の世界に引き込まれてしまいそうだ。
「ん?なんだ?・・・・・・・声か?何か聞こえる?うーん、かすれていてよくわからないな。」
『私の・・よ、あなたに2・・えます。1・は私の・・たる若木を。1・・私の知・を書き・・・本を。本は、こ・・・あな・・・る地で最・・・・うものに渡・・・いでしょう。きっと、・・・を理解し、あな・・助けとなって・・・でしょう。』
『私・・女よ、感謝・・す。では、しばし・・れを。目・・ましたら、見知・・・で不安も・・・思いますが、最初に・・・ものとの縁・・・にしなさい。きっとあ・・・助けとなってくれます。私の半・・・若木が成・・た暁にはこちらへ帰ってく・・・できるようになりますから、その・・・た会いましょう。あな・・・・かに成長し、再会でき・・・を楽しみにしています。』
「まぁ、いいか。おっと、そろそろ兎神たちのところへ戻るか。」
そう一人で呟くと、俺はもと来た扉へと戻っていくのだった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
毒舌アイドルは毒の魔物に転生する。
馳 影輝
ファンタジー
毒舌を売りにして芸能界で活躍できる様になった。
元々はアイドルとしてデビューしたが、ヒラヒラの衣装や可愛い仕草も得意じゃ無かった。
バラエティーの仕事を貰って、毒舌でキャラを作ったらこれがハマり役で世間からのウケも良くとんとん拍子で有名人になれた。
だが、自宅に帰ると玄関に見知らぬ男性が立っていて私に近づくと静かにナイフで私を刺した。
アイドル時代のファンかも知れない。
突然の事で、怖くて動けない私は何度も刺されて意識を失った。
主人公の時田香澄は殺されてしまう。
気がつくとダンジョンの最下層にポイズンキラーとい魔物に転生する。
自分の現象を知りショックを受けるが、その部屋の主であるリトラの助言により地上を目指す。
ダンジョンの中で進化を繰り返して強くなり、人間の冒険者達が襲われている所に出くわす。
魔物でありながら、擬態を使って人間としても生きる姿や魔王種への進化を試みたり、数え切れないほどの激動の魔物人生が始まる。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
転生したら追放された雑用スキルで世界最強になっていた件~無自覚に救国してハーレム王になった元落ちこぼれの俺~
fuwamofu
ファンタジー
冒険者ギルドで「雑用」スキルしか持たなかった青年・カイ。仲間から無能扱いされ、あげく追放された彼は、偶然開花したスキルの真の力で世界の理を揺るがす存在となる。モンスターを従え、王女に慕われ、美少女賢者や女騎士まで惹かれていく。だが彼自身はそれにまるで気付かず、ただ「役に立ちたい」と願うだけ――やがて神々すら震える無自覚最強の伝説が幕を開ける。
追放者、覚醒、ざまぁ、そしてハーレム。読後スカッとする異世界成り上がり譚!
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる