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第1章 灰色の男はファンタジーな生き物と出会う
1-10 灰色の男はファンタジーな生き物と出会う②
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「さて、まずは家の現状確認だな。」
もう13年も離れていたんだ。人が住んでいないと家が傷むのも早いからな。まずは家の中を確認しないとな。
「おや?どなたですか?そこのお家には今はだれも住んでいませんけど。何か御用ですか?」
実家の前に立って建物を見ていると、隣の家の女性が話しかけてきた。おお、隣のおばちゃんか。歳はとったけど、全然変わらないな。もう13年も会ってないけど、俺のこと覚えてるかな。
「おばちゃん、元気だったか?俺、司だよ。すこし帰ってきたんだ」
「・・・えっ!?司ちゃん?司ちゃんなの?うわー、そう言われてみると面影があるわ。昔はあんなにちっちゃくて可愛かったのに、すっかり大きくなったわねぇ。今はどこに住んでるの?元気だった?ご家族のことは残念だったわね。13年前くらいだったかしら?あれからまったく姿を見ないから心配してたのよ。家は、今は綺麗な娘さんが定期的に掃除をしてくれてるのよ。そいえば、あれはどうなったのかしら・・・・」
「ストップ!ストオオップ!おばちゃん、止まってくれ。俺は元気だったよ。両親が死んだときは悲しくて色々自棄にもなったけど、今はこの通りさ。今は離れたところに住んでいるけど、家を管理してくれている人に会いたくてさ。一時的に実家に帰ってきたんだ。」
相変わらずのマシンガントークだな。俺は懐かしくて苦笑してしまった。隣の兄ちゃんの家に遊びに行ったときにもこんな感じで話しかけられてたから、昔からまったく変わってないな。そいえば隣の兄ちゃんは元気なのかな?まぁ長くなりそうだから今度聞くか。
「元気だったらよかったわ~。ほんとに心配してたんだから。いつまでこっちにいるの?マイちゃんなら、前回来たのが先月のはじめくらいだったから、次くるのはいつかしら?」
その、マイちゃん?とやらが家を掃除してくれてる管理人の人か、なるほどな。兎神は1か月に1回くらいとか言ってたよな。先月のはじめに来たということは、次は5日後くらいかな?結構、先だな。とりあえず1週間くらい滞在するつもりでいればいいか。金は・・・・ぜんぜん足りるな。
「そっか。心配してくれて、ありがと。とりあえずだけど、1週間くらいはいるつもりだ。今から、家の中を確認して、食材買いに行ってくるよ。どこか近くでいいところを知らない?」
「そうなの?買い物するなら、すぐすぐ横にスーパーマーケットがあるわよ。ほら、あそこ、ほんとにすぐ横よ。」
そう言って北のほうを指さす。家の後ろに確かに某ストアの建物が見える。おう、今気づいたが、ほんとに近いな。家の後ろじゃないか。
「おお、近い。おばちゃんありがと、さっそく買い物に行ってくるよ。」
おばちゃんには悪いけど、一回話し始めると長いからな、適度に切り上げないとな。このまま素直に聞いていると日が暮れちゃうからな。
「あらあら。ご飯なら、うちに食べに来てもいいのよ?今は一人になっちゃったし。一人分を作るのって意外と大変なのよ。」
ん?隣の兄ちゃんは、今一緒に住んでないのか。結婚でもして出て行ったのかな?
「いいよいいよ、1週間って言ったけど、いつ急用で戻るかわからないんだ。また今度頼むよ。とりあえず家の中を確認したら、久しぶりに自炊でもするさ。」
「あらあら、そうなの?別に遠慮しなくてもいいのに。じゃあ、困ったことがあったら今度は遠慮なく言ってね?お隣さんなんだし。何でもいいわよ。」
そういうと、にこにこ笑顔で隣の家に戻っていった。13年たっても、人は変わらないな。いままで全然会ってなかったのに、俺が子供の頃のままの気安さで対応してくれている。うん、ありがたいことだ。さて、思わぬところで時間をくったけど、家の中をさくっと確認してから、買い物に行きますか。
実家の玄関の鍵を開けて、扉を横に開く。家の中は人がいないから当然暗いし、音もしない。このガランとした感じは嫌だな、電気のついてない家に一人で帰った時の郷愁ってよく聞くけど。改めて感じてしまう、俺の両親はもうこの世にいないのだと。そして、祖父もなくなり、正真正銘の天涯孤独になったのだと。
「これが5歳のガキのときだったら耐えられなかっただろうな。あの頃はあの頃でつらかったが、今思えば、あの時、じじいに会えただけでも救いだったんだな。今でも、俺にはまだ兎神たちが傍にいるから最悪なわけじゃないけど、正直、結構くるものがあるな。」
柄にもなく、センチメンタルな感情になってしまった。
もう13年も離れていたんだ。人が住んでいないと家が傷むのも早いからな。まずは家の中を確認しないとな。
「おや?どなたですか?そこのお家には今はだれも住んでいませんけど。何か御用ですか?」
実家の前に立って建物を見ていると、隣の家の女性が話しかけてきた。おお、隣のおばちゃんか。歳はとったけど、全然変わらないな。もう13年も会ってないけど、俺のこと覚えてるかな。
「おばちゃん、元気だったか?俺、司だよ。すこし帰ってきたんだ」
「・・・えっ!?司ちゃん?司ちゃんなの?うわー、そう言われてみると面影があるわ。昔はあんなにちっちゃくて可愛かったのに、すっかり大きくなったわねぇ。今はどこに住んでるの?元気だった?ご家族のことは残念だったわね。13年前くらいだったかしら?あれからまったく姿を見ないから心配してたのよ。家は、今は綺麗な娘さんが定期的に掃除をしてくれてるのよ。そいえば、あれはどうなったのかしら・・・・」
「ストップ!ストオオップ!おばちゃん、止まってくれ。俺は元気だったよ。両親が死んだときは悲しくて色々自棄にもなったけど、今はこの通りさ。今は離れたところに住んでいるけど、家を管理してくれている人に会いたくてさ。一時的に実家に帰ってきたんだ。」
相変わらずのマシンガントークだな。俺は懐かしくて苦笑してしまった。隣の兄ちゃんの家に遊びに行ったときにもこんな感じで話しかけられてたから、昔からまったく変わってないな。そいえば隣の兄ちゃんは元気なのかな?まぁ長くなりそうだから今度聞くか。
「元気だったらよかったわ~。ほんとに心配してたんだから。いつまでこっちにいるの?マイちゃんなら、前回来たのが先月のはじめくらいだったから、次くるのはいつかしら?」
その、マイちゃん?とやらが家を掃除してくれてる管理人の人か、なるほどな。兎神は1か月に1回くらいとか言ってたよな。先月のはじめに来たということは、次は5日後くらいかな?結構、先だな。とりあえず1週間くらい滞在するつもりでいればいいか。金は・・・・ぜんぜん足りるな。
「そっか。心配してくれて、ありがと。とりあえずだけど、1週間くらいはいるつもりだ。今から、家の中を確認して、食材買いに行ってくるよ。どこか近くでいいところを知らない?」
「そうなの?買い物するなら、すぐすぐ横にスーパーマーケットがあるわよ。ほら、あそこ、ほんとにすぐ横よ。」
そう言って北のほうを指さす。家の後ろに確かに某ストアの建物が見える。おう、今気づいたが、ほんとに近いな。家の後ろじゃないか。
「おお、近い。おばちゃんありがと、さっそく買い物に行ってくるよ。」
おばちゃんには悪いけど、一回話し始めると長いからな、適度に切り上げないとな。このまま素直に聞いていると日が暮れちゃうからな。
「あらあら。ご飯なら、うちに食べに来てもいいのよ?今は一人になっちゃったし。一人分を作るのって意外と大変なのよ。」
ん?隣の兄ちゃんは、今一緒に住んでないのか。結婚でもして出て行ったのかな?
「いいよいいよ、1週間って言ったけど、いつ急用で戻るかわからないんだ。また今度頼むよ。とりあえず家の中を確認したら、久しぶりに自炊でもするさ。」
「あらあら、そうなの?別に遠慮しなくてもいいのに。じゃあ、困ったことがあったら今度は遠慮なく言ってね?お隣さんなんだし。何でもいいわよ。」
そういうと、にこにこ笑顔で隣の家に戻っていった。13年たっても、人は変わらないな。いままで全然会ってなかったのに、俺が子供の頃のままの気安さで対応してくれている。うん、ありがたいことだ。さて、思わぬところで時間をくったけど、家の中をさくっと確認してから、買い物に行きますか。
実家の玄関の鍵を開けて、扉を横に開く。家の中は人がいないから当然暗いし、音もしない。このガランとした感じは嫌だな、電気のついてない家に一人で帰った時の郷愁ってよく聞くけど。改めて感じてしまう、俺の両親はもうこの世にいないのだと。そして、祖父もなくなり、正真正銘の天涯孤独になったのだと。
「これが5歳のガキのときだったら耐えられなかっただろうな。あの頃はあの頃でつらかったが、今思えば、あの時、じじいに会えただけでも救いだったんだな。今でも、俺にはまだ兎神たちが傍にいるから最悪なわけじゃないけど、正直、結構くるものがあるな。」
柄にもなく、センチメンタルな感情になってしまった。
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