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第17話 二人きりの大浴場
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さっそく支度をして風呂へと向かう。ウチの広い浴場を開け放した瞬間のジャオは、いつもの無表情ながら瞳にきらりと光が差し込むのが見えたような気がした。
白を基調とした浴室は、詰め込めば百人ほどが一度に入れそうな巨大浴槽が中央に置かれ、それを囲むように洗い場が数えきれないほどに設けられている。
「すごいな……」
「城の皆で使っているからな。王族が使う時間は決められていて、それ以外は城の者が交代で使っているんだ」
「なるほど、皆の風呂なんだな」
とはいえ王族は一番風呂、しかもいつも貸切で使わせてもらえてかなり得している気分だ。
ジャオはさっさと脱衣して、僕に見えないよう実にスマートに股間にタオルを巻いた。
うわ、腹筋ヤバ……バキバキに割れている。どうりで強いわけだ。一体どれだけ鍛えたらこんな身体になるのか、万年運動不足の僕には想像もつかない。
「先に入っているぞ」
なかなか脱がない僕を見て察したのか、ジャオはさっさと浴場に入っていく。
助かった。これで見られずにタオルを巻いて隠せる……!
「あ……」
やっとの思いで股間を隠せたはいいが……
その、胸のほうも……隠すのか?
最初に膨らみに気付いた時よりも明らかに大きくなっている。本音を言えば絶対に隠したい。だが……男だと言いながら胸元をタオルで隠すのは何か矛盾してないか……?
試しに胸元と股間の二箇所をわざわざ二枚のタオルで隠す自分の姿を想像する。うーん。絶対に変だ。そもそもぽっちゃりめの男子ならこれくらい胸が突き出ていてもおかしくない気もするし……確かに膨らんではいるが、まだ気のせいでも済ませられるレベルだろう。
隠すのは余計に恥ずかしい。よし、隠すのは下だけでいこう。なに、堂々としていればいいのだ。僕にはおっぱいなんかついていない!
自分に暗示をかけて浴場へと飛び込んでいく。
ジャオの隣……のそのまた隣に陣取って、僕も身体を清め始めた。
ユーステンに舐められた顔も、股間を擦り付けられた腹も、徹底的に洗わなければ。少し痛いくらいにヘチマタワシで摩擦する。石鹸を使いすぎてその香料に少し、むせた。
「ベル、よければ……」
ジャオが唐突に話しかけてくる。僕のほうを見るとギョッとして不自然に言葉を切った。
あれ、完全に停止してる……どうしたんだ?
「ジャオ……?」
見かねて声をかける。すると壊れかけのからくり人形のようにぎこちなく、言葉を続ける。
「いや、ムネ……隠していないから……」
バッ。真っ赤な顔で指摘されて即座に両腕で覆い隠す。
やっぱりわかるのか!? 膨らんでいるって! あああしくじった……!!
「み、み、見るな!!」
「なぜ隠していないんだ……?」
「ヒ、ヒエ、寄るな……!」
なぜだかジャオが立ち上がってこっちに向かってくる。僕はますます腕をがっちりと胸のところに固定して万が一にも見られないようにする。ジャオは僕の背後に屈んで、肩に手をかけてきた。
「……大丈夫だ、見ないから……背中を流してやろうと思って来ただけだ」
「アッ背中!? 背中ね!! じゃあよろしく!!」
ぜっっ……たいエッチなことされると思った~~!!!
勝手に勘違いしてしまって頬が熱い。
ジャオは泡だったヘチマを僕の背中に押しつけて上下し始める。
…………。
なんか力加減……すっっっごく遠慮してるな?
正直物足りない……なんだ……? 僕が女だと思ってナメてる……?
「ジャオ? もっと強くしてもいいぞ?」
「ああ……うん……こうか?」
「ああ、そう。気持ちいい~」
人に背中を流してもらうなんて何年ぶりだろう。身体が成長してからは世話役の執事の手を離れてずっと一人で入浴していたから。そのおかげで、近頃ムラムラした時には一人でぱぱっとここで処理できていたワケだけど……。
部屋にはいつトルテが入ってくるかわからないし、僕の安住の地って意外と少ないんだよな。でもだからって城の者全員共有の浴場で、ってやっぱりマズいのかな……?
思い出すとだんだん恥ずかしくなってくる。まさかジャオにバレるわけがないが、後ろめたくてたまらない。
「流すぞ」
ジャオが洗面器に掬った湯を掛けてくれる。擦られた背中が心地よくじんじんと温まっていい感じだ。僕はふたたび胸をガードして、見られないように半分だけジャオを振り返る。
「ぼ、僕もやってやるよ……背中流すの……」
「いいのか? すまない」
正面を向くジャオ。これで見られることはあるまい。安心してジャオの背中を洗うことに専念した。
それにしてもコイツ……背中まで逞しいんだな。広くてゴツゴツとしていて、洗うのが大変なくらい。褐色の肌に真っ白な泡が溶けていく光景がなんだか不思議で、何度も何度も泡立てては擦り込んだ。
ジャオはじっとして受け入れてくれている。同級生の裸なんて見る機会がないから新鮮で……僕はもしかしたら、ジャオの美しい肢体に見惚れていたのかもしれない。
「そろそろ流すな」
なんだかいつまでも洗っていたかったけど、さすがに待たせすぎたのでさっさと流してやる。ジャオはまったく微動だにもせず……少し猫背になって鏡を凝視したままだ。
裸のジャオの後ろには僕が映り込んで……あれ? 映って……
「ギャー!?!?!?!?」
洗面器を放り出して前屈みに胸を隠す。
エッもしかして見られてた!? 鏡越しに!! ずっと!?!?
「なんで!? 言えよバカ!!」
「……てっきり見せてくれているものだと」
「そんなわけないだろ!?」
ジャオはバツが悪そうに鏡から目を逸らす。
そんなしおらしい顔したってダメだぞ。あーあ。ジャオも結局他の男と同じだ。下心満載だし、結局は女人の身体目当てなんだ!
「……自分の身体に隠れていたからほとんど見ていない」
「何を考えて、お前は……! 僕は男だぞ!? いやらしい目で見るな!!」
「……仕方ないだろう。俺だって男なんだ」
…………。
気まずい。なんだか僕たち、ケンカしてるみたいだ。
初めてじゃないだろうか。ジャオは普段なら僕を怒らせるようなことしないし、僕が何したって許してくれていた。
けど、こんなことで口争いするなんて…………恥ずかしすぎる。誰にも言えない。
「……もう見るなよ」
「わかった」
「湯に入ろう」
ジャオとは十分に距離を取って浴槽に浸かる。幸い濁り湯なので、肩まで浸かっていれば女体を見られることはない。
僕は身体を縮こまらせてチラリとジャオを盗み見た。奴は余裕で上半身丸見えのまま浅く浸かっている。クソー……。
湯煙の中、憂いに耽るジャオはやはり美しかった。割れた胸筋と腹筋を惜しげもなくさらけ出して窓の外を見つめている。その視線につられて一旦は高い位置にある小窓に気を取られるが、すぐにジャオの裸体に吸い寄せられてしまった。
凄い筋肉……同い年だとはとても思えない。男の中では最高位かもしれない。うちの衛兵にだって、あんなにも鍛え上げた者はいないだろう。
「ベル、いやらしい目で見ていないか?」
ハッ。
気付けばジャオが意地悪な笑みを浮かべて僕を見ている。慌ててぷいと顔を逸らす。
「みみみ、見ていない!!」
「じゃあもうちょっとこっちに来い」
「ハア!?」
「いやらしい目で見ていないんだろう?」
そうだ、僕にはやましい気持ちなんてない……はずだ、たぶん。
ジャオに好意を抱いていることと、逞しい男の裸体に興味があることは別物。だってこんな筋肉、めったにお目にかかれない。僕は断じてやましい気持ちなんてないことを証明するため、湯に浸かったままジャオの隣に移動した。
ジャオの胸筋が間近に……もう近すぎて凝視できないが、隣にいるだけで熱を発しているのがわかる。なんだ。これが男のフェロモンというやつなのだろうか?
「筋肉が凄いから……同じ男として憧れるなあって、見てた、だけだ……」
「そうか。なら触ってみるか?」
「え」
さ、触る!? その発想はなかった……!
ジャオは普段から妹たちに触らせてーとか言われてるのだろうか……そりゃそうだよな、こんな逞しい肉体、触れる距離にあったら触ってみたくもなる……。
「い、いいのか」
「ああ」
「じゃあ……」
ゴクリ。なぜだか溢れてくる生唾を飲み込んで、僕は手を伸ばした。くっきりと割れたジャオの胸筋に手を置いて……その硬さに驚愕する。思わず一旦自分の肩の部分を触ってからもう一度触り直した。ウソだろ。全然違う。
どんな拳を受けてもものともしなさそうに強靭で……ジャオの弛まぬ努力と何者にも負けない精神力が、そのまま身体に表れているようだ……。
ある種感動しながら、僕は夢中でペタペタと感触を確かめる。これはジャオそのものだ。まるでジャオの内面に触れている様で……ドキドキする……。
「ベル……」
するり。ジャオの手が僕の頬を包む。
肌が褐色だからわかりにくいけど、ジャオ、顔が真っ赤だ。のぼせてしまったのだろうか。そう思った瞬間。勢い良く……唇を塞がれた。
「ンッ!?」
腰を引くけど強引に引き寄せられて、僕はジャオの胸の中に収まってしまう。いつになく乱暴で貪るようなキスだ。上顎を舌でなぞられて、あまりのくすぐったさに声が漏れる。その隙をついて、なんなく舌を絡め取られてしまった。
ぬるぬる、ぬるぬる、回転して、気持ちいい……ダメだ、流されたら…………。
懸命に逃げ出そうとするが、全然身体が動かない。ジャオの押さえ付けてくる力が尋常じゃない。その強引さに、僕は……余計にドキドキして、興奮してる……。
「ンッ、ンン~……ン、ふぁ」
「ベルっ……」
「ジャオ、だめ……ン……」
飲み込み切れない唾液が口の端を伝って湯に滴り落ちる。何が何でも抑えつけようとしてくる剛力に僕は諦めざるを得なかった。ジャオは興奮しきって、僕を抱きかかえる格好で上から被さり口内をかき混ぜてくる。
何分くらいが経っただろう。ようやくキスがやみ、ジャオは脱力した僕を支えたままじっと見つめてくる。奴の見ている先が僕の顔でなく……さらけ出された僕の胸元だと知ると、素早く背中を向けた。
パシャッ。湯の跳ね返る音がやけに際立つ。
なんとか抜け出せたけど……口の中、ジャオの舌の感触が離れない……まだ、全身がゾワゾワして、気持ちいい……。
「ベル、俺も触りたい」
唐突にジャオが口を開く。
触りたいって……やっぱり、胸のことか……?
「ダメだって……」
「あの祈祷師は触ったのだろう?」
「そうだけどっ……ほんと、一瞬だし」
「みっともないとわかってはいるが、妬けて妬けて仕方がない」
胸を守る僕をジャオは後ろから包み込むように抱き締めてきた。
ジャオ、やっぱり力、強い……もしかして怒ってるのか……? 僕が他の男に触らせたと知ったから……。
「ユーステンにも好きにされただろう……俺が一番、お前を大切に想っているのに」
「お、おもって、って…………」
今のは告白だろうか。思いついてしまうと急激に体温が上がる。愛の告白を、こんな密室で、二人とも裸の状態で、なんて……ちょっと僕には刺激が強すぎる……。
「ベル……俺、お前のこと……」
「アッ、わ、わかった、わかったからっ、」
何か言わんとするジャオを大声で押し留めた。
こんなところで言わないでくれ。僕の心臓がもたない。
「触っても、いいからっ……あ、ちょっとだけだぞ!?」
「……嬉しい」
「あと、み、見ないで、ほしい……後ろから触るだけで……恥ずかしいから……」
「わかった」
ハア。僕はどうしてジャオの言うことなんでも聞いちゃうんだろ。なんて、そんなのわかってる。惚れた弱みというやつだ。
手を解くとジャオの手が両胸に被さってきた。まだ豆皿ほどしかない膨らみだけど、こんなふうに改まって触られるとやっぱり意識せざるを得ない。
ジャオは今、女としての僕に欲情して、胸、触っているんだよな……。
「柔らかい……」
「あっコラ、揉むなっ……」
ジャオの指が細やかに食い込んでくる。大きな手、しなやかな指……しっかり男の手をしたジャオが、僕の胸の柔らかさを噛み締めている。改めて考えればなんてシチュエーションだ。キスどころか、胸を触らせるなんて……僕たちまだ、付き合ってもいないのに…………?
「もう、終わりっ」
「もう少し……」
「ふにゃあっ……!」
ジュッ……首筋に唾液を塗られて水音混じりに吸われる。身体の芯からゾクンと震えた。僕ってこんなところが性感帯だったのか? そう思ってしまうほどに、ジャオに吸い付かれると気持ち良くて……舌がぬめぬめと這って、何度も吸いつかれて……立っていられないほどに腰が震える。
「感じてるな……かわいい」
耳元でそう囁かれれば、達した時のように喉を仰け反って反応してしまった。
なんだ今の……は、恥ずかしい……! 女というより、まるでケダモノだ……!
「これ、好きか……?」
また、耳元にジャオの声。くわえて胸の突起を人差し指で丁寧に転がされて、ひっきりなしに高い声が漏れてしまう。どうして……そんなところ。気持ち良くない、はずなのに……ユーステンに弄られた時だって、だたただ気持ち悪かっただけで……。
「あ、やらっ、」
「いやじゃない、お前は……感じてるんだ……」
「あうう~~っ……」
そこを弄られて感じている、というよりは、ジャオとの密着度とか、このシチュエーションに酔っているような気がする。こんなふうにいやらしく乳首を転がされて……興奮、してるのか? 僕は……。
「タってきたな……」
「あぁン……」
ジャオはけっして指先を乳首から離そうとしない。ずっとくっつけたまま、いろんな角度に動かして捏ねたり押し潰したりしてくる。少しずつ、ほんの少しずつだけど、ジワジワとそこからも感じるようになってきてしまった。ちょっと触らせてやるだけのつもりだったのに、これじゃしっかり愛撫というやつじゃないか……。
アアッ、ジャオの指、今度はパーに開いて、僕の乳首を掠めるように乱暴に弾いてくる……おちょくられているようで、屈辱だッ……。
「しっかりと勃ち上がっているから、こうすると乳首にだけ当たってしまうな」
「ううう~ッ……あッ、あッ……やめ~~……!」
「わかった、やめる」
「ヒうっ?」
ジャオはふたたび手を丸めて今度は親指と人差し指で丁寧に乳首を摘んでくる。二本の指でグリグリとイジメられて……完全に女扱いされている。悔しいのに、声が、止まらない…………!
「あ、あ、ああ~……! いやぁ、ンッ……!」
「ユーステンにもされたか?」
「サレたけど、ンンッ、ぜんぜん、ちがううっ……!」
僕の答えにまた気が立ったのか、ジャオの指が乳首をギュウッと摘み上げてくる。天井向かってギリギリまで伸ばされて……痛みはないけど、女としての辱めを受けていることを自覚してしまって……僕はとうとう我慢できなくなる。
「ごめんなさぁい……ゆるしてぇ~~」
服従してますます気持ち良くなる。内股を閉じて、ジャオの爪先でカリカリといたぶられる己の乳首を凝視していた。
僕は、ほんとうに女になってしまったのか? ジャオの責めが快感すぎる……ジャオが僕の恥ずかしい部分に触れているというだけで、内側から得体の知れない熱がこみ上げてくる……!
「……痛かったか? よく我慢したな。ご褒美だ」
「ンンッ……」
顎を掴まれて後ろを向かされる。ジャオがまた口の中を舌で混ぜてきた。時折歯を立てられて、ジャオも興奮してるのがわかる……アアッ乳首また引っ張られて、こんなにも一気にやらしいことされるなんて、僕……。
「ふ……あっ……おかひくなっひゃうぅ……」
「かわいいぞ……ベル……」
「ああ~~っ…………」
また、甘い言葉攻撃。その上今度は耳腔まで舌で犯されて、完全に蕩かされてしまった。おそらくジャオも最高潮だろう。ピンと張り詰めたものが僕のタオルの中めがけて勃ち上がってる。いつも僕が一人で擦っている場所に……ピンポイントで擦り付けてきてる。
「ひゃあンッ、そこ、らめえっ」
「ほんとの「ダメ」じゃないだろ……なあベル……?」
「ヒイッ耳ぃ……ほんと、ほんと、に~~」
「大丈夫、挿れない……擦るだけだから……!」
肩を掴んで立たされた。後ろから密着されて二人の竿が浴槽の外を向く。これなら出しても皆の湯が汚れないからだ……。察してカアッと顔が熱くなる。
ジャオが僕の竿に下から思いきり擦り付ける。だけどこんな時でも僕のは勃起していなくて、もう竿なんだか何なのかよくわからない。気持ちいい。
こんなのもう、ほとんどセックスじゃないのか……!?
「ヒッ、イく、イくぅ」
「ハアっ、ベルッ……俺も、出る……」
「ヒィいいン……!」
ジャオが出すの? 僕の身体に欲情して? あの理性の塊みたいなジャオが……こんなに、痛いくらい僕の肩を掴んで、揺さぶってきて……。
どうしよう、うれしい……。
「ジャオお、ジャオお」
「うぐっ……」
ビクンと震えたきり、ジャオの動きが緩慢になる。僕は達する時のあの頭が真っ白になる感覚に長めに襲われている。長めというか、終わらない……ジャオがまだ、僕のに擦り付けてくるから……あうう、ビクビク、止まらない……。
「ハア、ベル、すまない……」
「あうう、あ、う」
「気持ち良かったのか……?」
「うう……ああ~……」
ジャバジャバと股間から水が漏れて、泣きながら慌てて腰を前に出した。一体どの穴から何が漏れているのか、わからないまま絶頂感に酔いしれた。
その間もジャオが耳や首にキスしてくるものだから、しばらくその天国のような地獄は、なかなか終わってはくれなかった……。
白を基調とした浴室は、詰め込めば百人ほどが一度に入れそうな巨大浴槽が中央に置かれ、それを囲むように洗い場が数えきれないほどに設けられている。
「すごいな……」
「城の皆で使っているからな。王族が使う時間は決められていて、それ以外は城の者が交代で使っているんだ」
「なるほど、皆の風呂なんだな」
とはいえ王族は一番風呂、しかもいつも貸切で使わせてもらえてかなり得している気分だ。
ジャオはさっさと脱衣して、僕に見えないよう実にスマートに股間にタオルを巻いた。
うわ、腹筋ヤバ……バキバキに割れている。どうりで強いわけだ。一体どれだけ鍛えたらこんな身体になるのか、万年運動不足の僕には想像もつかない。
「先に入っているぞ」
なかなか脱がない僕を見て察したのか、ジャオはさっさと浴場に入っていく。
助かった。これで見られずにタオルを巻いて隠せる……!
「あ……」
やっとの思いで股間を隠せたはいいが……
その、胸のほうも……隠すのか?
最初に膨らみに気付いた時よりも明らかに大きくなっている。本音を言えば絶対に隠したい。だが……男だと言いながら胸元をタオルで隠すのは何か矛盾してないか……?
試しに胸元と股間の二箇所をわざわざ二枚のタオルで隠す自分の姿を想像する。うーん。絶対に変だ。そもそもぽっちゃりめの男子ならこれくらい胸が突き出ていてもおかしくない気もするし……確かに膨らんではいるが、まだ気のせいでも済ませられるレベルだろう。
隠すのは余計に恥ずかしい。よし、隠すのは下だけでいこう。なに、堂々としていればいいのだ。僕にはおっぱいなんかついていない!
自分に暗示をかけて浴場へと飛び込んでいく。
ジャオの隣……のそのまた隣に陣取って、僕も身体を清め始めた。
ユーステンに舐められた顔も、股間を擦り付けられた腹も、徹底的に洗わなければ。少し痛いくらいにヘチマタワシで摩擦する。石鹸を使いすぎてその香料に少し、むせた。
「ベル、よければ……」
ジャオが唐突に話しかけてくる。僕のほうを見るとギョッとして不自然に言葉を切った。
あれ、完全に停止してる……どうしたんだ?
「ジャオ……?」
見かねて声をかける。すると壊れかけのからくり人形のようにぎこちなく、言葉を続ける。
「いや、ムネ……隠していないから……」
バッ。真っ赤な顔で指摘されて即座に両腕で覆い隠す。
やっぱりわかるのか!? 膨らんでいるって! あああしくじった……!!
「み、み、見るな!!」
「なぜ隠していないんだ……?」
「ヒ、ヒエ、寄るな……!」
なぜだかジャオが立ち上がってこっちに向かってくる。僕はますます腕をがっちりと胸のところに固定して万が一にも見られないようにする。ジャオは僕の背後に屈んで、肩に手をかけてきた。
「……大丈夫だ、見ないから……背中を流してやろうと思って来ただけだ」
「アッ背中!? 背中ね!! じゃあよろしく!!」
ぜっっ……たいエッチなことされると思った~~!!!
勝手に勘違いしてしまって頬が熱い。
ジャオは泡だったヘチマを僕の背中に押しつけて上下し始める。
…………。
なんか力加減……すっっっごく遠慮してるな?
正直物足りない……なんだ……? 僕が女だと思ってナメてる……?
「ジャオ? もっと強くしてもいいぞ?」
「ああ……うん……こうか?」
「ああ、そう。気持ちいい~」
人に背中を流してもらうなんて何年ぶりだろう。身体が成長してからは世話役の執事の手を離れてずっと一人で入浴していたから。そのおかげで、近頃ムラムラした時には一人でぱぱっとここで処理できていたワケだけど……。
部屋にはいつトルテが入ってくるかわからないし、僕の安住の地って意外と少ないんだよな。でもだからって城の者全員共有の浴場で、ってやっぱりマズいのかな……?
思い出すとだんだん恥ずかしくなってくる。まさかジャオにバレるわけがないが、後ろめたくてたまらない。
「流すぞ」
ジャオが洗面器に掬った湯を掛けてくれる。擦られた背中が心地よくじんじんと温まっていい感じだ。僕はふたたび胸をガードして、見られないように半分だけジャオを振り返る。
「ぼ、僕もやってやるよ……背中流すの……」
「いいのか? すまない」
正面を向くジャオ。これで見られることはあるまい。安心してジャオの背中を洗うことに専念した。
それにしてもコイツ……背中まで逞しいんだな。広くてゴツゴツとしていて、洗うのが大変なくらい。褐色の肌に真っ白な泡が溶けていく光景がなんだか不思議で、何度も何度も泡立てては擦り込んだ。
ジャオはじっとして受け入れてくれている。同級生の裸なんて見る機会がないから新鮮で……僕はもしかしたら、ジャオの美しい肢体に見惚れていたのかもしれない。
「そろそろ流すな」
なんだかいつまでも洗っていたかったけど、さすがに待たせすぎたのでさっさと流してやる。ジャオはまったく微動だにもせず……少し猫背になって鏡を凝視したままだ。
裸のジャオの後ろには僕が映り込んで……あれ? 映って……
「ギャー!?!?!?!?」
洗面器を放り出して前屈みに胸を隠す。
エッもしかして見られてた!? 鏡越しに!! ずっと!?!?
「なんで!? 言えよバカ!!」
「……てっきり見せてくれているものだと」
「そんなわけないだろ!?」
ジャオはバツが悪そうに鏡から目を逸らす。
そんなしおらしい顔したってダメだぞ。あーあ。ジャオも結局他の男と同じだ。下心満載だし、結局は女人の身体目当てなんだ!
「……自分の身体に隠れていたからほとんど見ていない」
「何を考えて、お前は……! 僕は男だぞ!? いやらしい目で見るな!!」
「……仕方ないだろう。俺だって男なんだ」
…………。
気まずい。なんだか僕たち、ケンカしてるみたいだ。
初めてじゃないだろうか。ジャオは普段なら僕を怒らせるようなことしないし、僕が何したって許してくれていた。
けど、こんなことで口争いするなんて…………恥ずかしすぎる。誰にも言えない。
「……もう見るなよ」
「わかった」
「湯に入ろう」
ジャオとは十分に距離を取って浴槽に浸かる。幸い濁り湯なので、肩まで浸かっていれば女体を見られることはない。
僕は身体を縮こまらせてチラリとジャオを盗み見た。奴は余裕で上半身丸見えのまま浅く浸かっている。クソー……。
湯煙の中、憂いに耽るジャオはやはり美しかった。割れた胸筋と腹筋を惜しげもなくさらけ出して窓の外を見つめている。その視線につられて一旦は高い位置にある小窓に気を取られるが、すぐにジャオの裸体に吸い寄せられてしまった。
凄い筋肉……同い年だとはとても思えない。男の中では最高位かもしれない。うちの衛兵にだって、あんなにも鍛え上げた者はいないだろう。
「ベル、いやらしい目で見ていないか?」
ハッ。
気付けばジャオが意地悪な笑みを浮かべて僕を見ている。慌ててぷいと顔を逸らす。
「みみみ、見ていない!!」
「じゃあもうちょっとこっちに来い」
「ハア!?」
「いやらしい目で見ていないんだろう?」
そうだ、僕にはやましい気持ちなんてない……はずだ、たぶん。
ジャオに好意を抱いていることと、逞しい男の裸体に興味があることは別物。だってこんな筋肉、めったにお目にかかれない。僕は断じてやましい気持ちなんてないことを証明するため、湯に浸かったままジャオの隣に移動した。
ジャオの胸筋が間近に……もう近すぎて凝視できないが、隣にいるだけで熱を発しているのがわかる。なんだ。これが男のフェロモンというやつなのだろうか?
「筋肉が凄いから……同じ男として憧れるなあって、見てた、だけだ……」
「そうか。なら触ってみるか?」
「え」
さ、触る!? その発想はなかった……!
ジャオは普段から妹たちに触らせてーとか言われてるのだろうか……そりゃそうだよな、こんな逞しい肉体、触れる距離にあったら触ってみたくもなる……。
「い、いいのか」
「ああ」
「じゃあ……」
ゴクリ。なぜだか溢れてくる生唾を飲み込んで、僕は手を伸ばした。くっきりと割れたジャオの胸筋に手を置いて……その硬さに驚愕する。思わず一旦自分の肩の部分を触ってからもう一度触り直した。ウソだろ。全然違う。
どんな拳を受けてもものともしなさそうに強靭で……ジャオの弛まぬ努力と何者にも負けない精神力が、そのまま身体に表れているようだ……。
ある種感動しながら、僕は夢中でペタペタと感触を確かめる。これはジャオそのものだ。まるでジャオの内面に触れている様で……ドキドキする……。
「ベル……」
するり。ジャオの手が僕の頬を包む。
肌が褐色だからわかりにくいけど、ジャオ、顔が真っ赤だ。のぼせてしまったのだろうか。そう思った瞬間。勢い良く……唇を塞がれた。
「ンッ!?」
腰を引くけど強引に引き寄せられて、僕はジャオの胸の中に収まってしまう。いつになく乱暴で貪るようなキスだ。上顎を舌でなぞられて、あまりのくすぐったさに声が漏れる。その隙をついて、なんなく舌を絡め取られてしまった。
ぬるぬる、ぬるぬる、回転して、気持ちいい……ダメだ、流されたら…………。
懸命に逃げ出そうとするが、全然身体が動かない。ジャオの押さえ付けてくる力が尋常じゃない。その強引さに、僕は……余計にドキドキして、興奮してる……。
「ンッ、ンン~……ン、ふぁ」
「ベルっ……」
「ジャオ、だめ……ン……」
飲み込み切れない唾液が口の端を伝って湯に滴り落ちる。何が何でも抑えつけようとしてくる剛力に僕は諦めざるを得なかった。ジャオは興奮しきって、僕を抱きかかえる格好で上から被さり口内をかき混ぜてくる。
何分くらいが経っただろう。ようやくキスがやみ、ジャオは脱力した僕を支えたままじっと見つめてくる。奴の見ている先が僕の顔でなく……さらけ出された僕の胸元だと知ると、素早く背中を向けた。
パシャッ。湯の跳ね返る音がやけに際立つ。
なんとか抜け出せたけど……口の中、ジャオの舌の感触が離れない……まだ、全身がゾワゾワして、気持ちいい……。
「ベル、俺も触りたい」
唐突にジャオが口を開く。
触りたいって……やっぱり、胸のことか……?
「ダメだって……」
「あの祈祷師は触ったのだろう?」
「そうだけどっ……ほんと、一瞬だし」
「みっともないとわかってはいるが、妬けて妬けて仕方がない」
胸を守る僕をジャオは後ろから包み込むように抱き締めてきた。
ジャオ、やっぱり力、強い……もしかして怒ってるのか……? 僕が他の男に触らせたと知ったから……。
「ユーステンにも好きにされただろう……俺が一番、お前を大切に想っているのに」
「お、おもって、って…………」
今のは告白だろうか。思いついてしまうと急激に体温が上がる。愛の告白を、こんな密室で、二人とも裸の状態で、なんて……ちょっと僕には刺激が強すぎる……。
「ベル……俺、お前のこと……」
「アッ、わ、わかった、わかったからっ、」
何か言わんとするジャオを大声で押し留めた。
こんなところで言わないでくれ。僕の心臓がもたない。
「触っても、いいからっ……あ、ちょっとだけだぞ!?」
「……嬉しい」
「あと、み、見ないで、ほしい……後ろから触るだけで……恥ずかしいから……」
「わかった」
ハア。僕はどうしてジャオの言うことなんでも聞いちゃうんだろ。なんて、そんなのわかってる。惚れた弱みというやつだ。
手を解くとジャオの手が両胸に被さってきた。まだ豆皿ほどしかない膨らみだけど、こんなふうに改まって触られるとやっぱり意識せざるを得ない。
ジャオは今、女としての僕に欲情して、胸、触っているんだよな……。
「柔らかい……」
「あっコラ、揉むなっ……」
ジャオの指が細やかに食い込んでくる。大きな手、しなやかな指……しっかり男の手をしたジャオが、僕の胸の柔らかさを噛み締めている。改めて考えればなんてシチュエーションだ。キスどころか、胸を触らせるなんて……僕たちまだ、付き合ってもいないのに…………?
「もう、終わりっ」
「もう少し……」
「ふにゃあっ……!」
ジュッ……首筋に唾液を塗られて水音混じりに吸われる。身体の芯からゾクンと震えた。僕ってこんなところが性感帯だったのか? そう思ってしまうほどに、ジャオに吸い付かれると気持ち良くて……舌がぬめぬめと這って、何度も吸いつかれて……立っていられないほどに腰が震える。
「感じてるな……かわいい」
耳元でそう囁かれれば、達した時のように喉を仰け反って反応してしまった。
なんだ今の……は、恥ずかしい……! 女というより、まるでケダモノだ……!
「これ、好きか……?」
また、耳元にジャオの声。くわえて胸の突起を人差し指で丁寧に転がされて、ひっきりなしに高い声が漏れてしまう。どうして……そんなところ。気持ち良くない、はずなのに……ユーステンに弄られた時だって、だたただ気持ち悪かっただけで……。
「あ、やらっ、」
「いやじゃない、お前は……感じてるんだ……」
「あうう~~っ……」
そこを弄られて感じている、というよりは、ジャオとの密着度とか、このシチュエーションに酔っているような気がする。こんなふうにいやらしく乳首を転がされて……興奮、してるのか? 僕は……。
「タってきたな……」
「あぁン……」
ジャオはけっして指先を乳首から離そうとしない。ずっとくっつけたまま、いろんな角度に動かして捏ねたり押し潰したりしてくる。少しずつ、ほんの少しずつだけど、ジワジワとそこからも感じるようになってきてしまった。ちょっと触らせてやるだけのつもりだったのに、これじゃしっかり愛撫というやつじゃないか……。
アアッ、ジャオの指、今度はパーに開いて、僕の乳首を掠めるように乱暴に弾いてくる……おちょくられているようで、屈辱だッ……。
「しっかりと勃ち上がっているから、こうすると乳首にだけ当たってしまうな」
「ううう~ッ……あッ、あッ……やめ~~……!」
「わかった、やめる」
「ヒうっ?」
ジャオはふたたび手を丸めて今度は親指と人差し指で丁寧に乳首を摘んでくる。二本の指でグリグリとイジメられて……完全に女扱いされている。悔しいのに、声が、止まらない…………!
「あ、あ、ああ~……! いやぁ、ンッ……!」
「ユーステンにもされたか?」
「サレたけど、ンンッ、ぜんぜん、ちがううっ……!」
僕の答えにまた気が立ったのか、ジャオの指が乳首をギュウッと摘み上げてくる。天井向かってギリギリまで伸ばされて……痛みはないけど、女としての辱めを受けていることを自覚してしまって……僕はとうとう我慢できなくなる。
「ごめんなさぁい……ゆるしてぇ~~」
服従してますます気持ち良くなる。内股を閉じて、ジャオの爪先でカリカリといたぶられる己の乳首を凝視していた。
僕は、ほんとうに女になってしまったのか? ジャオの責めが快感すぎる……ジャオが僕の恥ずかしい部分に触れているというだけで、内側から得体の知れない熱がこみ上げてくる……!
「……痛かったか? よく我慢したな。ご褒美だ」
「ンンッ……」
顎を掴まれて後ろを向かされる。ジャオがまた口の中を舌で混ぜてきた。時折歯を立てられて、ジャオも興奮してるのがわかる……アアッ乳首また引っ張られて、こんなにも一気にやらしいことされるなんて、僕……。
「ふ……あっ……おかひくなっひゃうぅ……」
「かわいいぞ……ベル……」
「ああ~~っ…………」
また、甘い言葉攻撃。その上今度は耳腔まで舌で犯されて、完全に蕩かされてしまった。おそらくジャオも最高潮だろう。ピンと張り詰めたものが僕のタオルの中めがけて勃ち上がってる。いつも僕が一人で擦っている場所に……ピンポイントで擦り付けてきてる。
「ひゃあンッ、そこ、らめえっ」
「ほんとの「ダメ」じゃないだろ……なあベル……?」
「ヒイッ耳ぃ……ほんと、ほんと、に~~」
「大丈夫、挿れない……擦るだけだから……!」
肩を掴んで立たされた。後ろから密着されて二人の竿が浴槽の外を向く。これなら出しても皆の湯が汚れないからだ……。察してカアッと顔が熱くなる。
ジャオが僕の竿に下から思いきり擦り付ける。だけどこんな時でも僕のは勃起していなくて、もう竿なんだか何なのかよくわからない。気持ちいい。
こんなのもう、ほとんどセックスじゃないのか……!?
「ヒッ、イく、イくぅ」
「ハアっ、ベルッ……俺も、出る……」
「ヒィいいン……!」
ジャオが出すの? 僕の身体に欲情して? あの理性の塊みたいなジャオが……こんなに、痛いくらい僕の肩を掴んで、揺さぶってきて……。
どうしよう、うれしい……。
「ジャオお、ジャオお」
「うぐっ……」
ビクンと震えたきり、ジャオの動きが緩慢になる。僕は達する時のあの頭が真っ白になる感覚に長めに襲われている。長めというか、終わらない……ジャオがまだ、僕のに擦り付けてくるから……あうう、ビクビク、止まらない……。
「ハア、ベル、すまない……」
「あうう、あ、う」
「気持ち良かったのか……?」
「うう……ああ~……」
ジャバジャバと股間から水が漏れて、泣きながら慌てて腰を前に出した。一体どの穴から何が漏れているのか、わからないまま絶頂感に酔いしれた。
その間もジャオが耳や首にキスしてくるものだから、しばらくその天国のような地獄は、なかなか終わってはくれなかった……。
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