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第155話 永遠にさようなら
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ついに出産の日がやってきた。今まで安産だったから油断していたら、産んだ瞬間……にわかに侍女や医者が慌て始めて、僕は知らずと涙が溢れてきた。
嘘だ。嫌だ。どうか死なないで。
「よし!」
医者がふうと息をつく。僕はベッド際にいた侍女の服の裾を掴んで、弱々しい力で必死に引っ張った。
「どうしたんですか、赤ちゃんは」
「あっあの、へその緒が首に巻き付いて……だけどお医者様がたった今……」
「シッ! 余計なことを言うな!」
医者が話をしてくれた侍女を叱責する。ガタン! ……僕は抗議の意味を込めて自分に繋がれた点滴スタンドを勢い良く倒した。腕がどうなろうとどうでもいい。
ベッドから降りて、だけど足に力が入らなくてその場に倒れてしまった。そのまま這いつくばって前に進む。誰も動かない。やがて、医者の足元に辿り着いて、しがみついた。
お願い。あなたたちの立場も理解している、だけど、お願いだから。
「抱っこ、させて…………」
蚊の鳴くような僕の声が静かな病室に響き渡る。医者はグッと息を呑み、葛藤するように呻いていた。
僕には永遠に感じられたような時間の後、「マナト様は? いないな? ……子どもをこちらへ」僕は侍女に支えられてベッドに上がり、そうして、赤ちゃんを渡された。
ふわふわとした黒髪の、男の子だ。だけど顔は僕に似ている。とくに特徴的なのは小ぶりの顔と大きな瞳だ。
可愛い……僕の、赤ちゃん…………。
よく見つめた後で、ぎゅっと抱き締めて頬擦りする。
あったかい。柔らかい。愛おしい。胸の奥から母性が溢れ出してくる。
「愛してるよ……幸せに……なってね」
「ベル様……申し訳ございませんが……」
「……ありがとう」
頭を下げる医者に、素直に赤ちゃんを渡した。赤ちゃんはヒックヒックと泣くような仕草をしている。まだ泣けるわけでもないのに、その仕草がなんだか健気で僕のほうが涙が止まらなかった。
点滴針が直されて、僕は自室に運ばれた。午前中に出産が終わったので、その後は食事を摂っておとなしく休んだ。
抱っこさせてもらえた。束の間の幸せな時間を何度も思い出した。この国では、それだけのことがどんなに奇跡的なのか……噛み締めながら、改めてその理不尽さに悲しくなる。
好きな人と性行為をして好きな人の子を産む。そんな当たり前のことができない。ルアサンテもこれと同じだった。結局……誰かが私腹を肥やせば、誰かが割りを食うのだ。
欲望のままに振る舞う支配者なんて害悪でしかない。マナトさんにはしばらく会いたくなかった。
その祈りが通じたかのように、彼は一ヶ月ほど部屋に来なかった。
けれど、やはりいずれその時はやってくる。
ある夜、ノックの音に飛び起きた。ニコニコしながら入ってきた悪魔に、僕はすぐさま身構える。
「ベル、お疲れ様でした。赤ちゃんのお顔、見せてもらいましたよ」
「…………」
「私の希望通り男の子を産んでくださって……しかし、いやはや惜しかったですねえ……」
何が惜しかっただ。子どもは生きているだけで皆尊いのだ。性別とか能力とか関係ない。どうせ魔力を持って産まれてくるかも、なんて淡い期待を抱いていたのだろう。
馬鹿げている。僕はあの子を愛している。我が子なのだ。あの子が生きてさえいれば、僕はそれだけで…………。
「あれではダメです。速やかに処分いたしましたので、早く回復して次の子を産んでくださいね」
「……………………は?」
処分。その言葉の意味を考えるのがこわい。
いやだ、考えたくない。
考えたくないのに、涙が、震えが、止まらなくて、
「私、金髪の子が欲しかったんですよ。この国では珍しいでしょう? あなたの特徴を受け継いでいれば、国民にもあなたとの関係を疑われない……だから金髪だったら、どんなにグズでも城には置いてやろうと考えていたのに」
待って、待って、待ってくれよ。
金髪? は? そんなことのために…………あの子は…………まだ名前もなかったあの子は…………?
ぶちん
その時確実に、僕の頭の中で何かが切れた。
僕が、壊れた音だ。
「ああああああああああああ」
喉を擦り切らすような声は声とも思えない醜さで、自分がそれを発している自覚すらなかった。
立ち上がって腕を振り回す。不意打ちだったからかマナトさんがバランスを崩して倒れた。僕は思いきり彼の股間を踏み付けて、顔も踏みつけて、かたく組んだ両手を力の限りお腹に振り下ろした。
どれだけ痛めつけても足りなかったけど、拳に残った人を殴る感触があまりにも不愉快で、やめた。
マナトさん、意識はあるけど動けないみたいだ。僕の頭に天啓が舞い降りる。
逃げよう。今しかない。
引き出しを探って私物を探す。ない。何もない。
大事にしまっておいた指輪とペンダントも……ない。
ジャオとルシウスと、そしてマナトさんにもらったもの。罪悪感からずっと確認していなかったけれど、いつの間にか消えている。
……コイツか。僕は、僕からすべての過去を奪った男の手を力いっぱい踏みつけて、部屋を出た。
廊下を走る。誰もいない。いつも通りだ。この城は死んでいる。僕は生きている。
過去が何も残っていなくても、未来はあるはずなんだ。僕は、僕は、生き延びなければいけない……!
裏門に見張りがいないのはリリイさんに聞いて知っていた。もしかしたら、この日のために教えておいてくれたのかもしれない。
裏門からこっそりと出て、僕は夜の闇に紛れた。着の身着のままで、服も寝巻きで、何も、何もなかった。それでも夜の町を走り続けた。
「……ベル、様?」
走り疲れて息をついていると誰かが僕を呼ぶ。
この国に僕の名前を知っている人なんて。
驚いて振り向くと、そこにいたのは。
「やっぱりベル様! まだこちらにいらしたの? それとももう一度ご訪問に?」
優しそうに微笑む老夫婦。――――フロストの、両親だ。
「あ、ああっ」
頭を抱える。だって彼らはミヤビさんのご両親でもある。僕が義理の孫だと知って喜んでくれた。そんな彼らに、合わせる顔なんて、今の僕には……。
「……あら? どうして、靴を履いていらっしゃらないの?」
「アアアアアッ!!」
僕は奇声を吐いてふたたび走り出した。
言えない。何も言えることなんてないんだ。僕はすべての人を裏切って、そして……破滅した。それでも彼らは手を差し伸べてくれるかもしれない。それがこわいんだ。
善良な彼らに比べて僕は、なんて醜いのだろう。今は彼らの何も受け入れることはできない。言葉も、善意も、優しさも。それをされると僕は死んでしまう。
防衛本能に突き動かされて、走り抜けた。
人気のなくなったところで、裏路地に座り込んで息を切らす。そしてしくしくと泣いた。
逃げた。逃げてやった。だけどそれでこれからどうなる。どこにも行くあてなんてないのに。
「……誰か、いるのかい?」
男の声がこちらに投げかけられる。この辺りの住民だろう。
僕は立ち上がって、闇から顔を出す中年の男を見つめた。恰幅が良くて優しい顔をしている。泣き腫らした僕を見てギョッとすると、慌てて手を引いてくる。
「お嬢さん! ウチは宿屋なんだ、ひとまず休んでいきなさい!」
「……あ、ああ……」
「いいから! 来るんだよ!」
強引に引っ張り出されて、僕がもたれていた建物の中に連れて行かれた。
結局、人の善意に甘えてしまうであろう自分が情けなくて、また、泣けてきた。
嘘だ。嫌だ。どうか死なないで。
「よし!」
医者がふうと息をつく。僕はベッド際にいた侍女の服の裾を掴んで、弱々しい力で必死に引っ張った。
「どうしたんですか、赤ちゃんは」
「あっあの、へその緒が首に巻き付いて……だけどお医者様がたった今……」
「シッ! 余計なことを言うな!」
医者が話をしてくれた侍女を叱責する。ガタン! ……僕は抗議の意味を込めて自分に繋がれた点滴スタンドを勢い良く倒した。腕がどうなろうとどうでもいい。
ベッドから降りて、だけど足に力が入らなくてその場に倒れてしまった。そのまま這いつくばって前に進む。誰も動かない。やがて、医者の足元に辿り着いて、しがみついた。
お願い。あなたたちの立場も理解している、だけど、お願いだから。
「抱っこ、させて…………」
蚊の鳴くような僕の声が静かな病室に響き渡る。医者はグッと息を呑み、葛藤するように呻いていた。
僕には永遠に感じられたような時間の後、「マナト様は? いないな? ……子どもをこちらへ」僕は侍女に支えられてベッドに上がり、そうして、赤ちゃんを渡された。
ふわふわとした黒髪の、男の子だ。だけど顔は僕に似ている。とくに特徴的なのは小ぶりの顔と大きな瞳だ。
可愛い……僕の、赤ちゃん…………。
よく見つめた後で、ぎゅっと抱き締めて頬擦りする。
あったかい。柔らかい。愛おしい。胸の奥から母性が溢れ出してくる。
「愛してるよ……幸せに……なってね」
「ベル様……申し訳ございませんが……」
「……ありがとう」
頭を下げる医者に、素直に赤ちゃんを渡した。赤ちゃんはヒックヒックと泣くような仕草をしている。まだ泣けるわけでもないのに、その仕草がなんだか健気で僕のほうが涙が止まらなかった。
点滴針が直されて、僕は自室に運ばれた。午前中に出産が終わったので、その後は食事を摂っておとなしく休んだ。
抱っこさせてもらえた。束の間の幸せな時間を何度も思い出した。この国では、それだけのことがどんなに奇跡的なのか……噛み締めながら、改めてその理不尽さに悲しくなる。
好きな人と性行為をして好きな人の子を産む。そんな当たり前のことができない。ルアサンテもこれと同じだった。結局……誰かが私腹を肥やせば、誰かが割りを食うのだ。
欲望のままに振る舞う支配者なんて害悪でしかない。マナトさんにはしばらく会いたくなかった。
その祈りが通じたかのように、彼は一ヶ月ほど部屋に来なかった。
けれど、やはりいずれその時はやってくる。
ある夜、ノックの音に飛び起きた。ニコニコしながら入ってきた悪魔に、僕はすぐさま身構える。
「ベル、お疲れ様でした。赤ちゃんのお顔、見せてもらいましたよ」
「…………」
「私の希望通り男の子を産んでくださって……しかし、いやはや惜しかったですねえ……」
何が惜しかっただ。子どもは生きているだけで皆尊いのだ。性別とか能力とか関係ない。どうせ魔力を持って産まれてくるかも、なんて淡い期待を抱いていたのだろう。
馬鹿げている。僕はあの子を愛している。我が子なのだ。あの子が生きてさえいれば、僕はそれだけで…………。
「あれではダメです。速やかに処分いたしましたので、早く回復して次の子を産んでくださいね」
「……………………は?」
処分。その言葉の意味を考えるのがこわい。
いやだ、考えたくない。
考えたくないのに、涙が、震えが、止まらなくて、
「私、金髪の子が欲しかったんですよ。この国では珍しいでしょう? あなたの特徴を受け継いでいれば、国民にもあなたとの関係を疑われない……だから金髪だったら、どんなにグズでも城には置いてやろうと考えていたのに」
待って、待って、待ってくれよ。
金髪? は? そんなことのために…………あの子は…………まだ名前もなかったあの子は…………?
ぶちん
その時確実に、僕の頭の中で何かが切れた。
僕が、壊れた音だ。
「ああああああああああああ」
喉を擦り切らすような声は声とも思えない醜さで、自分がそれを発している自覚すらなかった。
立ち上がって腕を振り回す。不意打ちだったからかマナトさんがバランスを崩して倒れた。僕は思いきり彼の股間を踏み付けて、顔も踏みつけて、かたく組んだ両手を力の限りお腹に振り下ろした。
どれだけ痛めつけても足りなかったけど、拳に残った人を殴る感触があまりにも不愉快で、やめた。
マナトさん、意識はあるけど動けないみたいだ。僕の頭に天啓が舞い降りる。
逃げよう。今しかない。
引き出しを探って私物を探す。ない。何もない。
大事にしまっておいた指輪とペンダントも……ない。
ジャオとルシウスと、そしてマナトさんにもらったもの。罪悪感からずっと確認していなかったけれど、いつの間にか消えている。
……コイツか。僕は、僕からすべての過去を奪った男の手を力いっぱい踏みつけて、部屋を出た。
廊下を走る。誰もいない。いつも通りだ。この城は死んでいる。僕は生きている。
過去が何も残っていなくても、未来はあるはずなんだ。僕は、僕は、生き延びなければいけない……!
裏門に見張りがいないのはリリイさんに聞いて知っていた。もしかしたら、この日のために教えておいてくれたのかもしれない。
裏門からこっそりと出て、僕は夜の闇に紛れた。着の身着のままで、服も寝巻きで、何も、何もなかった。それでも夜の町を走り続けた。
「……ベル、様?」
走り疲れて息をついていると誰かが僕を呼ぶ。
この国に僕の名前を知っている人なんて。
驚いて振り向くと、そこにいたのは。
「やっぱりベル様! まだこちらにいらしたの? それとももう一度ご訪問に?」
優しそうに微笑む老夫婦。――――フロストの、両親だ。
「あ、ああっ」
頭を抱える。だって彼らはミヤビさんのご両親でもある。僕が義理の孫だと知って喜んでくれた。そんな彼らに、合わせる顔なんて、今の僕には……。
「……あら? どうして、靴を履いていらっしゃらないの?」
「アアアアアッ!!」
僕は奇声を吐いてふたたび走り出した。
言えない。何も言えることなんてないんだ。僕はすべての人を裏切って、そして……破滅した。それでも彼らは手を差し伸べてくれるかもしれない。それがこわいんだ。
善良な彼らに比べて僕は、なんて醜いのだろう。今は彼らの何も受け入れることはできない。言葉も、善意も、優しさも。それをされると僕は死んでしまう。
防衛本能に突き動かされて、走り抜けた。
人気のなくなったところで、裏路地に座り込んで息を切らす。そしてしくしくと泣いた。
逃げた。逃げてやった。だけどそれでこれからどうなる。どこにも行くあてなんてないのに。
「……誰か、いるのかい?」
男の声がこちらに投げかけられる。この辺りの住民だろう。
僕は立ち上がって、闇から顔を出す中年の男を見つめた。恰幅が良くて優しい顔をしている。泣き腫らした僕を見てギョッとすると、慌てて手を引いてくる。
「お嬢さん! ウチは宿屋なんだ、ひとまず休んでいきなさい!」
「……あ、ああ……」
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