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第二十話
決断と再出発Ⅱ
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笑顔で当麻を迎える。彼は隣に腰をおろし、海を見つめる。
…ザザー…ザブン…ザザー…ザブン…
しばらくあたしたちは、海を見ていた。
…ザザー…ザブン…ザザー…ザブン…
こうしていると、やっぱり海は地球の鼓動だと思う。そこに、波打ち際にいる人や動物。或いは車とか。海の中で泳ぐ人、魚。船。それらの奏でるリズムが集約されて潮騒のメロディとなうのだ。そしてそれは、宇宙のリズムとなる。
あの後、萌恵とあたしと当麻の三人での話し合いは、一歩間違えば流血沙汰となるところだった。潮騒の音と共に、当時の事が生々しく思い浮かぶ。
「当麻の事好きだもん」
やがて萌恵は、涙声でポツリと想いを吐露した。羨ましかった。自分の想いを素直に吐露し、意思表示できる萌恵が。もしあたしが、萌恵みたいに自分の意思をハッキリと言葉に出来ていたなら、ここまで萌恵が思い詰める事も無かっただろう。
「ごめん」
当麻は優しく、されどハッキリと答えた。
「ごめんね」
あたしも素直に萌恵に謝罪する。
「お姉ちゃんなんか、病気を装おって当麻の気を引いてるだけじゃない!」
激しい憎悪をぶつける萌恵。さながら般若の形相である。美少女が怒憎しみを露わにしたらこうなるのかと妙に納得した。そして同時に……
「……え?」
ショックだった。病気、喘息の事は知らせて無いのに、何故? 何か言おうとする当麻の背中にそっと触れる。
当麻と目が合うと、首を横にふってみせた。あたしも、しっかり自分の想いを伝えられるようにならないと!
「どうして病気の事知ってるの?」
と穏やかに聞いてみる。
「友達のお姉ちゃんが、当麻と同じクラスなんだもん。当麻、大学でもモテるから有名で。彼女いる宣言なんかしたから、どんな女か見に行く人沢山いるみたい。『大した事ないじゃん、あんな女』て噂らしいよ。時々咳込んだりしてるし、当麻の気を引いてるだけじゃん、だって」
小馬鹿にしたように語る。こんな部分を見せたら、普通なら引いてしまうだろう。されど萌恵は、そんな表情もまた可愛らしいのだ。この正直に感情を露わにし、言葉にする萌恵。それもまた、彼女の個性として映り、関わる者を虜にしてしまうのだ。
それにしても、萌恵の友達の姉が当麻と同じクラス。何やら出来すぎた話だが、世間は狭い。昔の人はよく言ったものだ。
「そうだったんだね。だけど私、病気で気を引こう、なんて考えた事もないよ」
出来るだけ落ち着いてゆっくりと、ハッキリと言うように努めた。
「嘘つき! じゃあなんで当麻はお姉ちゃんなんかと付き合ってるのよ! おかしいじゃない!!」
萌恵は激しい口調で言いながらあたしを睨みつける。萌恵の勢い圧倒され、二の句が継げない。何より萌恵の言葉は、自分でも最大の疑問でもあったから。
「萌恵!」
当麻が沈黙を破る。
「それを決めるのは、お前達ギャラリーじゃねぇよ! 勘違いすんな! 決めるのは俺の自由意思だ!」
びっくりした。当麻がこんなに激しく怒りを露わにし、声を荒げた事に。しかも相手は萌恵なのだ。
「人を好きになるには、理屈じゃねぇよ。菜々子の妹だから、て甘やかし過ぎたな」
と言い切った。
「……当麻、酷い!! 酷いよ……」
さめざめと涙を流し、嗚咽を漏らす萌恵。反射的に、抱き締めて宥めようとするあたし。冷やかな眼差しで萌恵を見つめる当麻。しばらく、萌恵の感情が落ち着くのを待った。
「泣いても、喚いても。世の中どうしようもないもんがあるんだ。人の気持ちなんか、変えられないんだよ。もし借りに、金で変えられたとしても、だ。そんなアンドロイドみたいな愛なんか、虚しいだけだろ?」
やがて当麻は、諭すように言ってきかせた。
「嘘! じゃあ、何で人は不倫するのよ?」
萌恵は涙に濡れた顔をあげ、炎のようなにギラギラした眼差しで当麻をキッと見つめた。彼は呆れたようにため息をつくと、
「屁理屈言うなよ、小学生かよ。不倫なんかする奴はするし、しない奴もいる。人それぞれだろうよ。話の論点をすり替えるな。いいか、萌恵。話を整理するぞ。俺は菜々子と付き合っている。萌恵は菜々子の可愛い妹だ。何よりも奈々子は萌恵を大切にしている。だから俺も、そう言う意味で大事にしてきた。だけど、甘やかし過ぎて度を越して関わるようになっていた。だから反省している。ごめん、萌恵。今後はもう、個人的なやり取りは無しだ。
お前は菜々子の妹。それ以上それ以下でもない。以上だ」
当麻は淡々と話を纏めた。また、涙が止め処なく流れ始めた萌恵。小刻みに体を震わせている。思わず、抱き締めてしまいたくなる。そして大丈夫だよ、と安心させてやりたくなる。
……当麻は、そんな気持ちにならないのだろうか?……
正直、当麻がこんなにハッキリと萌恵に対応出来るとは思っていなかった。よくよく考えてみれば、当麻に対して非常に馬鹿にした、失礼な事を思い込んでいたのだ。
「……だけど付き合ってく内に、萌恵の魅力に夢中になるかもしれないもん。萌恵、絶対にそうさせる自信あるもん!」
と言い放つと、ワンピースのポケットから何かを出し、素早く両手で開くようにすると右手にそれを持って、高く振りかざし、
「付き合ってくれないと、死んじゃうから!」
と言って左手首を剥き出しにし、右手に持つ果物ナイフに突き出した。
「萌恵っ!」
あたしは焦ってナイフを取り上げようと席を立つ。
「来ないで!」
萌恵は強く牽制した。途端に動けなくなる。冷静に、落ち着いて萌恵を見つめる当麻。
「……何で、止めてくれないの? 当麻ぁ。萌恵、死んじゃう、て言ってるのに……」
萌恵は涙を溜めて、うるうるの眼差しで。甘ったるく明らかに甘えた声で当麻を見つめる。
「命を賭けてまで、手に入れた恋な。一昔前のドラマなんかでよくあるよな。相手の同情と、哀れみ、そして微かな罪悪感に潜む優越感を利用して手に入れる訳だ。最初の内はいいさ。盛り上がるだろう。だけど、喉元過ぎれば、てな。相手が夢から覚めた時、地獄だろうぜ?稀に、上手くいく場合もあるが、それこそごく稀だ」
と、冷静に応じる。だけどその瞳は、油断なく果物ナイフを見ている。ナイフを取り上げるタイミングを狙っている。漸く気付いた。何かの本で読んだ事がある。こいった状況の場合、相手の感情に巻き込まれたら駄目だ。そして挑発も厳禁。落ち着いて、相手の感情に寄り添いつつ、冷静に対処、これが良いらしい。その間速やかに警察に連絡、とも書かれてあったが、それには第三の存在が必要だ。あたしも、落ち着かなければ。二人の会話に耳を傾けつつ、果物ナイフの動きに注目した。
「……本当に、死んじゃうんだもん。お姉ちゃんに取り憑いて、呪い殺してやるから!」
と萌恵は必死で当麻に訴える。正直、ちょっと滑稽だった。まるっきり子供なのだ。欲しいものは欲しい! 我を通し、駄々を捏ねたら思い通りになる。今までそれが通ってきた萌恵。今まで望んで手に入らなかったものなど
皆無なのではないか?
「駄々こねたら、何でも思い通りになる、てか。未成年の俺が言うのもなんだが、それじゃこの先大変だぞ?」
相変わらず冷静に、当麻は応ずる。いくらかナイフを振り上げる手が疲れてきたらしい。萌恵の手が小刻みに震え始めた。
ガタッその瞬間、当麻は素早く立ち上がると、右手で萌恵のナイフを持つ右手首を握り、左手でナイフを取り上げた!
「あっ!」
萌恵は呆然と当麻を見つめた。当麻はナイフを畳むと、自らのポケットにしまう。そして再び腰をおろした。呆然と立ちすくむ萌恵。やがて萌恵は、崩れ落ちるようにして座りテーブルに伏してすすり泣いた。あたしも当麻も、萌恵が落ち着くのを待った。
…ザザー…ザブン…ザザー…ザブン…
しばらくあたしたちは、海を見ていた。
…ザザー…ザブン…ザザー…ザブン…
こうしていると、やっぱり海は地球の鼓動だと思う。そこに、波打ち際にいる人や動物。或いは車とか。海の中で泳ぐ人、魚。船。それらの奏でるリズムが集約されて潮騒のメロディとなうのだ。そしてそれは、宇宙のリズムとなる。
あの後、萌恵とあたしと当麻の三人での話し合いは、一歩間違えば流血沙汰となるところだった。潮騒の音と共に、当時の事が生々しく思い浮かぶ。
「当麻の事好きだもん」
やがて萌恵は、涙声でポツリと想いを吐露した。羨ましかった。自分の想いを素直に吐露し、意思表示できる萌恵が。もしあたしが、萌恵みたいに自分の意思をハッキリと言葉に出来ていたなら、ここまで萌恵が思い詰める事も無かっただろう。
「ごめん」
当麻は優しく、されどハッキリと答えた。
「ごめんね」
あたしも素直に萌恵に謝罪する。
「お姉ちゃんなんか、病気を装おって当麻の気を引いてるだけじゃない!」
激しい憎悪をぶつける萌恵。さながら般若の形相である。美少女が怒憎しみを露わにしたらこうなるのかと妙に納得した。そして同時に……
「……え?」
ショックだった。病気、喘息の事は知らせて無いのに、何故? 何か言おうとする当麻の背中にそっと触れる。
当麻と目が合うと、首を横にふってみせた。あたしも、しっかり自分の想いを伝えられるようにならないと!
「どうして病気の事知ってるの?」
と穏やかに聞いてみる。
「友達のお姉ちゃんが、当麻と同じクラスなんだもん。当麻、大学でもモテるから有名で。彼女いる宣言なんかしたから、どんな女か見に行く人沢山いるみたい。『大した事ないじゃん、あんな女』て噂らしいよ。時々咳込んだりしてるし、当麻の気を引いてるだけじゃん、だって」
小馬鹿にしたように語る。こんな部分を見せたら、普通なら引いてしまうだろう。されど萌恵は、そんな表情もまた可愛らしいのだ。この正直に感情を露わにし、言葉にする萌恵。それもまた、彼女の個性として映り、関わる者を虜にしてしまうのだ。
それにしても、萌恵の友達の姉が当麻と同じクラス。何やら出来すぎた話だが、世間は狭い。昔の人はよく言ったものだ。
「そうだったんだね。だけど私、病気で気を引こう、なんて考えた事もないよ」
出来るだけ落ち着いてゆっくりと、ハッキリと言うように努めた。
「嘘つき! じゃあなんで当麻はお姉ちゃんなんかと付き合ってるのよ! おかしいじゃない!!」
萌恵は激しい口調で言いながらあたしを睨みつける。萌恵の勢い圧倒され、二の句が継げない。何より萌恵の言葉は、自分でも最大の疑問でもあったから。
「萌恵!」
当麻が沈黙を破る。
「それを決めるのは、お前達ギャラリーじゃねぇよ! 勘違いすんな! 決めるのは俺の自由意思だ!」
びっくりした。当麻がこんなに激しく怒りを露わにし、声を荒げた事に。しかも相手は萌恵なのだ。
「人を好きになるには、理屈じゃねぇよ。菜々子の妹だから、て甘やかし過ぎたな」
と言い切った。
「……当麻、酷い!! 酷いよ……」
さめざめと涙を流し、嗚咽を漏らす萌恵。反射的に、抱き締めて宥めようとするあたし。冷やかな眼差しで萌恵を見つめる当麻。しばらく、萌恵の感情が落ち着くのを待った。
「泣いても、喚いても。世の中どうしようもないもんがあるんだ。人の気持ちなんか、変えられないんだよ。もし借りに、金で変えられたとしても、だ。そんなアンドロイドみたいな愛なんか、虚しいだけだろ?」
やがて当麻は、諭すように言ってきかせた。
「嘘! じゃあ、何で人は不倫するのよ?」
萌恵は涙に濡れた顔をあげ、炎のようなにギラギラした眼差しで当麻をキッと見つめた。彼は呆れたようにため息をつくと、
「屁理屈言うなよ、小学生かよ。不倫なんかする奴はするし、しない奴もいる。人それぞれだろうよ。話の論点をすり替えるな。いいか、萌恵。話を整理するぞ。俺は菜々子と付き合っている。萌恵は菜々子の可愛い妹だ。何よりも奈々子は萌恵を大切にしている。だから俺も、そう言う意味で大事にしてきた。だけど、甘やかし過ぎて度を越して関わるようになっていた。だから反省している。ごめん、萌恵。今後はもう、個人的なやり取りは無しだ。
お前は菜々子の妹。それ以上それ以下でもない。以上だ」
当麻は淡々と話を纏めた。また、涙が止め処なく流れ始めた萌恵。小刻みに体を震わせている。思わず、抱き締めてしまいたくなる。そして大丈夫だよ、と安心させてやりたくなる。
……当麻は、そんな気持ちにならないのだろうか?……
正直、当麻がこんなにハッキリと萌恵に対応出来るとは思っていなかった。よくよく考えてみれば、当麻に対して非常に馬鹿にした、失礼な事を思い込んでいたのだ。
「……だけど付き合ってく内に、萌恵の魅力に夢中になるかもしれないもん。萌恵、絶対にそうさせる自信あるもん!」
と言い放つと、ワンピースのポケットから何かを出し、素早く両手で開くようにすると右手にそれを持って、高く振りかざし、
「付き合ってくれないと、死んじゃうから!」
と言って左手首を剥き出しにし、右手に持つ果物ナイフに突き出した。
「萌恵っ!」
あたしは焦ってナイフを取り上げようと席を立つ。
「来ないで!」
萌恵は強く牽制した。途端に動けなくなる。冷静に、落ち着いて萌恵を見つめる当麻。
「……何で、止めてくれないの? 当麻ぁ。萌恵、死んじゃう、て言ってるのに……」
萌恵は涙を溜めて、うるうるの眼差しで。甘ったるく明らかに甘えた声で当麻を見つめる。
「命を賭けてまで、手に入れた恋な。一昔前のドラマなんかでよくあるよな。相手の同情と、哀れみ、そして微かな罪悪感に潜む優越感を利用して手に入れる訳だ。最初の内はいいさ。盛り上がるだろう。だけど、喉元過ぎれば、てな。相手が夢から覚めた時、地獄だろうぜ?稀に、上手くいく場合もあるが、それこそごく稀だ」
と、冷静に応じる。だけどその瞳は、油断なく果物ナイフを見ている。ナイフを取り上げるタイミングを狙っている。漸く気付いた。何かの本で読んだ事がある。こいった状況の場合、相手の感情に巻き込まれたら駄目だ。そして挑発も厳禁。落ち着いて、相手の感情に寄り添いつつ、冷静に対処、これが良いらしい。その間速やかに警察に連絡、とも書かれてあったが、それには第三の存在が必要だ。あたしも、落ち着かなければ。二人の会話に耳を傾けつつ、果物ナイフの動きに注目した。
「……本当に、死んじゃうんだもん。お姉ちゃんに取り憑いて、呪い殺してやるから!」
と萌恵は必死で当麻に訴える。正直、ちょっと滑稽だった。まるっきり子供なのだ。欲しいものは欲しい! 我を通し、駄々を捏ねたら思い通りになる。今までそれが通ってきた萌恵。今まで望んで手に入らなかったものなど
皆無なのではないか?
「駄々こねたら、何でも思い通りになる、てか。未成年の俺が言うのもなんだが、それじゃこの先大変だぞ?」
相変わらず冷静に、当麻は応ずる。いくらかナイフを振り上げる手が疲れてきたらしい。萌恵の手が小刻みに震え始めた。
ガタッその瞬間、当麻は素早く立ち上がると、右手で萌恵のナイフを持つ右手首を握り、左手でナイフを取り上げた!
「あっ!」
萌恵は呆然と当麻を見つめた。当麻はナイフを畳むと、自らのポケットにしまう。そして再び腰をおろした。呆然と立ちすくむ萌恵。やがて萌恵は、崩れ落ちるようにして座りテーブルに伏してすすり泣いた。あたしも当麻も、萌恵が落ち着くのを待った。
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