22 / 23
第十三話
花、炎に燃ゆる~花炎繚乱奇譚~
しおりを挟む
…カナカナカナカナカナ…
夏の終わりを告げるヒグラシが奏でる蝉時雨。広がる田園風景。豊かな森。清流。あちこちに咲き乱れる業火の華。
そ の紅蓮の炎の群れは、遠目から見ると無数に燃え盛る狐火にも見える。曼珠沙華の花だ。今年もこの時期がやってきた。その紅き華は、天界でも地上でも、時を同じくして咲き誇る。
例年と異なるのは、人が踏み込めぬ程に深き森。見渡す限り紅く燃ゆる大地。生い茂る木立の中は仄暗い紫の薄絹に覆われている。ところどころ木漏れ日に照らされた紅き炎は、鮮やかに燃え上がり、
光が当たらない場所はより深く、より紅く、紅蓮の炎が燃え盛る。
そこは切り離された空間のように、ポッカリと蒼穹が覗く場所。陽の光に照らされ、紅き炎はより鮮やかに咲き誇る。その中央に、曼珠沙華の花で出来た寝床。その空間を、紅蓮の華で出来た薄絹がうっすらと覆う。
その絹は、中の音、外の音を完全に防ぎ、│何人《なんぴと》たりとも入れぬよう、結界の役割をも果たす。
朱の直裾をゆっくりと脱がし、その胸にしっとりと柔らかな唇を這わせる銀の髪。鍛え上げられ、逞しく引き締まったやや小麦色のその体に薄桃色の蕾の後が残る。首筋から、胸に。その唇は、小さな突起に舌を這わせ、ゆっくりと吸い上げた。
「……うっ、花……香」
花香に吸われた部分から、じんわりとゾクゾクとした感触が走り、│堪《こらえ》えきれずに声を上げ、愛しい名を呼ぶ。花香は、火焔の朱の帯を解く。ハラリと全身が露わになる火焔。
「……火焔」
ウットリと、火焔の下半身に見惚れる花香。
そしてその透き通るような青白く華奢な両腕を伸ばし、愛しい男の象徴を優しく握り締める。そしてそっと唇を這わせ、優しく舌で触れた。
途端に全身に熱き情欲の炎が駆け巡り、花香を強引に抱きあげ、曼珠沙華の寝床にそのまま押し倒した。
紅き炎の華が舞う。
華に埋もれ、花香の蝋燭のように透き通る肌が際立つ。燃え盛る火柱のように激しい炎を宿し、自らを欲する朱の瞳。夢にまで見た、待ち望んだ瞬間に花香は頭がクラクラした。
「……嬉しい!やっと、やっと、あなたの情熱の炎に身を任せ、思うままに燃ゆる時が来たのですね」
感極まって、濡れ艶めく青紫色の瞳に、露が煌めく。自らを見つめる潤んだ瞳。全てを自分のものに出来る日が来ようとは!
「花香! お前は、俺のものだ!!」
地を這うかのように低く、激情を押さえた掠れる声。されどよく通り、艶めくその│声色《こわいろ》は、花香の耳にゾクゾクと響き渡り、愛しい男のものになれる喜びを噛みしめた。
誘うように。薄桃色の唇を薄っすらと開ける花香。ふっくらと柔らかく、濡れたように艶めく唇。
微かに覗く雪白の歯に桃色の舌。
一気に情欲に火がついた火焔は、そのまま唇に吸い付いた。花の蜜のように甘い舌、唇全てを奪い尽くす火焔。
……もう、耐える必要などないのだ。
花が開く。
「……ふっ、はっ」
花が開く。
「あっ」
いくつも、いくつも。二聖の、熱き吐息が花開く。その花は、穢れ無き純白から桜色へと微かに色づき始める。
やがて火焔は、体の芯から燃え上がる情欲の炎に素直に身を任せ、花香の紫色の帯をするすると解き、薄紫色の直裾を乱暴に脱がせた。
ほっそりと、青白く透き通る肌。その首筋に唇を這わせる。そして吸い付き、己の炎の痕跡を残す。
徐々に、胸に唇を這わせじっくりとその肌を味わう。
「あ……あぁ……」
彼の唇が触れる度に、心地よい快楽の波にたゆたう花香。花は少しづつ薄紅色へと色づいていく。
やがて炎の唇が、左の胸の│頂《いただき》に達すると、吸われた快感に全身が打ち震えた。
「あっ、火……焔っ」
素直に快楽の波に委ね、喜びの声を上げる。青白い肌が、薄桜に色を変え、その肌のあちこちに、│紅《くれない》の華が咲いていく。
その声に、益々情欲の炎が燃え上がり、彼を象徴する大切な部分に右手を這わせた。そして花芯の蜜を吸うように、丁寧に舌を這わせ口に含んだ。
「あ、あぁ、火焔!」
花香は全身に激しく駆け巡る激しい快楽の予感に酔い、思わず声を上げ、火焔の頭を掻き抱いた。
炎の髪。熱き瞳。見つめるだけで、ゾクゾクする。
「花香!」
火焔は激しい情欲に燃え滾る瞳を向け、ついに一線を超える事を仄めかした。
快楽の波間に身を委ね、花は薄紅色から桃色に色づいていく……。
潤んだ青紫色の瞳。濡れて艶めく桃色の唇。その全てが、己の花を手折る事に許可を示していた。
花香のほっそりとした両足を、両手でゆっくりと持ち上げ、露わになった花芯の蜜を味わう。
「……あっ!」
一際大きく声を上げた。
花芯が十分に綻び、柔らかくなっていく。そして灼熱に燃え滾る熱き炎を、そこに近づけた。己の想いの全てを集約した灼熱の炎の塊を、まだ誰も踏み込んだ事の無い花芯の奥に踏み込む。
「アッ……」
あまりの痛みに体を反らし、耐え切れずに声を上げる。涙が薄っすらと頬を這う。
「痛いか?」
動きを止め、気遣う火焔。銀色の帳を開け、薄っすらと目を開けると火焔に両手を伸ばし、その首にしがみつく。
「……続けて、辞めないで! あなただけのものに…して!」
痛みの波間に溺れつつ、息も絶え絶えに絞り出す花の声。今までに感じた事のない愛おしさと、征服欲が体の底から燃え上げる。
「花香、愛してる。俺だけのものになれっ!」
猛る思いのままに紡ぎ出す情熱の炎の声。花芯の奥を蹂躙し、征服し始めた。
燃え盛る炎の髪に、銀の絹糸の髪が絡みついていく。小麦色の肌にも、銀の絹が絡みつく。それは美しい蜘蛛糸のように。炎に侵食していく。
情熱の炎は美しい花を燃やし尽くす。そして一つに溶け合い、炎の花を咲かせていく。
小麦色の肌と薄桜色の透き通る肌が重なり合う上になり、下になり、溶け合っていく。
花が開く。桃色から紅に艶めく花に。
吐息が溶け合い、│紅《くれない》の花が咲く。いくつも、いくつも……。
今、大輪の│艶《あで》やかな紅き花が咲いた。
それは、今までに見た事もない美しき炎の華。
曼珠沙華の花が、彼らを祝福するかのように。彼らが絡みあう度に奏でられる風に、柔らかに揺られた。
夏の終わりを告げるヒグラシが奏でる蝉時雨。広がる田園風景。豊かな森。清流。あちこちに咲き乱れる業火の華。
そ の紅蓮の炎の群れは、遠目から見ると無数に燃え盛る狐火にも見える。曼珠沙華の花だ。今年もこの時期がやってきた。その紅き華は、天界でも地上でも、時を同じくして咲き誇る。
例年と異なるのは、人が踏み込めぬ程に深き森。見渡す限り紅く燃ゆる大地。生い茂る木立の中は仄暗い紫の薄絹に覆われている。ところどころ木漏れ日に照らされた紅き炎は、鮮やかに燃え上がり、
光が当たらない場所はより深く、より紅く、紅蓮の炎が燃え盛る。
そこは切り離された空間のように、ポッカリと蒼穹が覗く場所。陽の光に照らされ、紅き炎はより鮮やかに咲き誇る。その中央に、曼珠沙華の花で出来た寝床。その空間を、紅蓮の華で出来た薄絹がうっすらと覆う。
その絹は、中の音、外の音を完全に防ぎ、│何人《なんぴと》たりとも入れぬよう、結界の役割をも果たす。
朱の直裾をゆっくりと脱がし、その胸にしっとりと柔らかな唇を這わせる銀の髪。鍛え上げられ、逞しく引き締まったやや小麦色のその体に薄桃色の蕾の後が残る。首筋から、胸に。その唇は、小さな突起に舌を這わせ、ゆっくりと吸い上げた。
「……うっ、花……香」
花香に吸われた部分から、じんわりとゾクゾクとした感触が走り、│堪《こらえ》えきれずに声を上げ、愛しい名を呼ぶ。花香は、火焔の朱の帯を解く。ハラリと全身が露わになる火焔。
「……火焔」
ウットリと、火焔の下半身に見惚れる花香。
そしてその透き通るような青白く華奢な両腕を伸ばし、愛しい男の象徴を優しく握り締める。そしてそっと唇を這わせ、優しく舌で触れた。
途端に全身に熱き情欲の炎が駆け巡り、花香を強引に抱きあげ、曼珠沙華の寝床にそのまま押し倒した。
紅き炎の華が舞う。
華に埋もれ、花香の蝋燭のように透き通る肌が際立つ。燃え盛る火柱のように激しい炎を宿し、自らを欲する朱の瞳。夢にまで見た、待ち望んだ瞬間に花香は頭がクラクラした。
「……嬉しい!やっと、やっと、あなたの情熱の炎に身を任せ、思うままに燃ゆる時が来たのですね」
感極まって、濡れ艶めく青紫色の瞳に、露が煌めく。自らを見つめる潤んだ瞳。全てを自分のものに出来る日が来ようとは!
「花香! お前は、俺のものだ!!」
地を這うかのように低く、激情を押さえた掠れる声。されどよく通り、艶めくその│声色《こわいろ》は、花香の耳にゾクゾクと響き渡り、愛しい男のものになれる喜びを噛みしめた。
誘うように。薄桃色の唇を薄っすらと開ける花香。ふっくらと柔らかく、濡れたように艶めく唇。
微かに覗く雪白の歯に桃色の舌。
一気に情欲に火がついた火焔は、そのまま唇に吸い付いた。花の蜜のように甘い舌、唇全てを奪い尽くす火焔。
……もう、耐える必要などないのだ。
花が開く。
「……ふっ、はっ」
花が開く。
「あっ」
いくつも、いくつも。二聖の、熱き吐息が花開く。その花は、穢れ無き純白から桜色へと微かに色づき始める。
やがて火焔は、体の芯から燃え上がる情欲の炎に素直に身を任せ、花香の紫色の帯をするすると解き、薄紫色の直裾を乱暴に脱がせた。
ほっそりと、青白く透き通る肌。その首筋に唇を這わせる。そして吸い付き、己の炎の痕跡を残す。
徐々に、胸に唇を這わせじっくりとその肌を味わう。
「あ……あぁ……」
彼の唇が触れる度に、心地よい快楽の波にたゆたう花香。花は少しづつ薄紅色へと色づいていく。
やがて炎の唇が、左の胸の│頂《いただき》に達すると、吸われた快感に全身が打ち震えた。
「あっ、火……焔っ」
素直に快楽の波に委ね、喜びの声を上げる。青白い肌が、薄桜に色を変え、その肌のあちこちに、│紅《くれない》の華が咲いていく。
その声に、益々情欲の炎が燃え上がり、彼を象徴する大切な部分に右手を這わせた。そして花芯の蜜を吸うように、丁寧に舌を這わせ口に含んだ。
「あ、あぁ、火焔!」
花香は全身に激しく駆け巡る激しい快楽の予感に酔い、思わず声を上げ、火焔の頭を掻き抱いた。
炎の髪。熱き瞳。見つめるだけで、ゾクゾクする。
「花香!」
火焔は激しい情欲に燃え滾る瞳を向け、ついに一線を超える事を仄めかした。
快楽の波間に身を委ね、花は薄紅色から桃色に色づいていく……。
潤んだ青紫色の瞳。濡れて艶めく桃色の唇。その全てが、己の花を手折る事に許可を示していた。
花香のほっそりとした両足を、両手でゆっくりと持ち上げ、露わになった花芯の蜜を味わう。
「……あっ!」
一際大きく声を上げた。
花芯が十分に綻び、柔らかくなっていく。そして灼熱に燃え滾る熱き炎を、そこに近づけた。己の想いの全てを集約した灼熱の炎の塊を、まだ誰も踏み込んだ事の無い花芯の奥に踏み込む。
「アッ……」
あまりの痛みに体を反らし、耐え切れずに声を上げる。涙が薄っすらと頬を這う。
「痛いか?」
動きを止め、気遣う火焔。銀色の帳を開け、薄っすらと目を開けると火焔に両手を伸ばし、その首にしがみつく。
「……続けて、辞めないで! あなただけのものに…して!」
痛みの波間に溺れつつ、息も絶え絶えに絞り出す花の声。今までに感じた事のない愛おしさと、征服欲が体の底から燃え上げる。
「花香、愛してる。俺だけのものになれっ!」
猛る思いのままに紡ぎ出す情熱の炎の声。花芯の奥を蹂躙し、征服し始めた。
燃え盛る炎の髪に、銀の絹糸の髪が絡みついていく。小麦色の肌にも、銀の絹が絡みつく。それは美しい蜘蛛糸のように。炎に侵食していく。
情熱の炎は美しい花を燃やし尽くす。そして一つに溶け合い、炎の花を咲かせていく。
小麦色の肌と薄桜色の透き通る肌が重なり合う上になり、下になり、溶け合っていく。
花が開く。桃色から紅に艶めく花に。
吐息が溶け合い、│紅《くれない》の花が咲く。いくつも、いくつも……。
今、大輪の│艶《あで》やかな紅き花が咲いた。
それは、今までに見た事もない美しき炎の華。
曼珠沙華の花が、彼らを祝福するかのように。彼らが絡みあう度に奏でられる風に、柔らかに揺られた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
完結·氷の宰相の寝かしつけ係に任命されました
禅
BL
幼い頃から心に穴が空いたような虚無感があった亮。
その穴を埋めた子を探しながら、寂しさから逃げるようにボイス配信をする日々。
そんなある日、亮は突然異世界に召喚された。
その目的は――――――
異世界召喚された青年が美貌の宰相の寝かしつけをする話
※小説家になろうにも掲載中
【完結】社畜の俺が一途な犬系イケメン大学生に告白された話
日向汐
BL
「好きです」
「…手離せよ」
「いやだ、」
じっと見つめてくる眼力に気圧される。
ただでさえ16時間勤務の後なんだ。勘弁してくれ──。
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
純真天然イケメン大学生(21)× 気怠げ社畜お兄さん(26)
閉店間際のスーパーでの出会いから始まる、
一途でほんわか甘いラブストーリー🥐☕️💕
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
📚 **全5話/9月20日(土)完結!** ✨
短期でサクッと読める完結作です♡
ぜひぜひ
ゆるりとお楽しみください☻*
・───────────・
🧸更新のお知らせや、2人の“舞台裏”の小話🫧
❥❥❥ https://x.com/ushio_hinata_2?s=21
・───────────・
応援していただけると励みになります💪( ¨̮ 💪)
なにとぞ、よしなに♡
・───────────・
猫カフェの溺愛契約〜獣人の甘い約束〜
なの
BL
人見知りの悠月――ゆづきにとって、叔父が営む保護猫カフェ「ニャンコの隠れ家」だけが心の居場所だった。
そんな悠月には昔から猫の言葉がわかる――という特殊な能力があった。
しかし経営難で閉店の危機に……
愛する猫たちとの別れが迫る中、運命を変える男が現れた。
猫のような美しい瞳を持つ謎の客・玲音――れお。
彼が差し出したのは「店を救う代わりに、お前と契約したい」という甘い誘惑。
契約のはずが、いつしか年の差を超えた溺愛に包まれて――
甘々すぎる生活に、だんだんと心が溶けていく悠月。
だけど玲音には秘密があった。
満月の夜に現れる獣の姿。猫たちだけが知る彼の正体、そして命をかけた契約の真実
「君を守るためなら、俺は何でもする」
これは愛なのか契約だけなのか……
すべてを賭けた禁断の恋の行方は?
猫たちが見守る小さなカフェで紡がれる、奇跡のハッピーエンド。
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる