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第一章 一人ぼっち
第九話 子供の個性はある意味宝なんだと改めて思う
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神社に戻った僕とマウは、あの子達……ミカちゃんとユキちゃんが来るのを待った。
そして子供達の下校時刻──。神社に現れたのは六人の少年少女……。
………。人数増えてるし………。
女の子はミカちゃんとユキちゃんの他に少しおどおどした子が一人加わっている。残りは男の子が三人……。多分女の子だけじゃ怖くて男の子に頼んだってところかな……?まぁ、選択としては正しいよ。人数が多い方が怖さも薄れるから。
因みにマウは僕が抱き抱えている。
「本当に神様なんかいるのかよ……どうせお前らの見間違いだろ? なぁ、コウタ?」
今時珍しいリーダータイプの少年は恐れなど無いと言わんばかりに声を張っている。でも僕は知ってるぞ?君の手には御守りがしっかり握られていることを……。
「ケ、ケンちゃん。ボク、帰って良いかな? 今日は塾があって……」
どこの世界でも塾か……。大変だね、コウタ君……。リーダーはケンちゃんか……正確な名前はまだ判らない。
「駄目に決まってんだろ? まさかビビったのか、コウタ?」
「そ、そんなことは無いけど……」
「それよりモモコ……お前、霊感あんだろ? 何か見えないのかよ?」
何と!霊感少女登場!……と思いきや、全然僕は見えてないっぽい。
フッフッフ……神の【呪い】が常人などに見える訳も……やめよう。自虐は辛くなる。
取り敢えず女の子最後の一人はモモコと言う名前らしい。ボブカットに眼鏡の女の子はちょっとだけお洒落に見える。
「……何にも見えないよぉ。怖いから帰ろうよぉ」
「何だよ、使えないなぁ。これだから女はダメなんだよ」
「ちょっと、ケンジ! 女かどうかは関係無いでしょ! それに、モモコちゃんは見ようとして見えるんじゃないっていつも言ってるでしょ? 謝りなさいよ!」
「う、うるさいな!」
「なんだとぉ?」
ああ……ケンジ君VSユキちゃんの戦いが勃発した。落ち着いてくれ~。
「……ちょっと。ケンジもユキも落ち着きなよ。とにかく話を戻すよ?」
ケンカを制止したのは男の子最後の一人。妙に落ち着いていてる。しかもイケメンだ……。
「今日はミカのウチの猫を捜す話だろ? 神様? が居るのかどうかじゃない」
「うっ……悪い、ショウ」
「確かに……」
妙な雰囲気があるな。ショウ君は一人だけ空気が違う。
「神様が居るかなんて話は別として、先ずはミカとユキの話を再現しよう。で、何もなければ改めて猫捜しに行こう。ここを集合場所にしても良いし……」
「そ、そうだよ。だって、これは本物だもん……」
朝に僕が文字を書いた葉っぱ……そんな怖いものを律儀に持っていたユキちゃん。出来事はしっかり覚えていた。
これなら猫……レモンとその子供達を見付けた後、僕以外は忘れられなくて済む。
後は居場所だけでも伝えられれば良いんだ。たとえ一回怖い目に遭わされても僕のことは直ぐに忘れるんだし……。
そして……子供達は今朝ミカちゃんとユキちゃんがやったのと同じく、賽銭を投げた後でバラバラな作法の柏手を合わせた。
「神様。ウチの猫、レモンに帰るよう言って下さい」(ミカ)
「神様。ミカちゃんの家の猫……場所を知ってるなら教えて下さい」(ユキ)
「神様……居たら手伝って」(ケンジ)
「早く猫が見付かりますように」(コウタ)
「どうか協力お願いします」(ショウ)
………。神様じゃないけど手伝うよ。最初からそのつもりだったんだから。
そして、僕は本坪鈴で子供達に応えて一枚葉っぱを落とす。この瞬間、子供達は一斉に距離を空けた。ま、まぁ当然だよね……。
………。僕はいたずら好きな方じゃないけど、ちょっとだけ楽しかったのは内緒にしておこう。
「す、凄ぇぇ━━━━っ! ほ、本当に何もないトコから葉っぱが出た!」
ケンジ君大はしゃぎ。でも、自分で葉っぱは拾わないんだね……。
一方……何の躊躇いもなく葉っぱは拾ったショウ君は、キョロキョロと周囲を見渡した後冷静に問い掛けてきた。
「あの~……ここに『猫の場所を教える。けど、その前に……』ってあるんですけど……』
今回は予め文章を書き込んである。僕は次の一枚を手から落とした。
『猫の居場所を教える前に確認したい』
「何ですか?」
凄いな、ショウ君は……全然物怖じしないぞ?しかも意図を読み取ってるみたいだ。
『猫には赤ちゃんが産まれていた』
「えっ……レモンが?」
ミカちゃんはかなり驚いている。
『だから家に帰れずに動けない。赤ちゃんが小さすぎる』
「だ、だから帰って来なかったんだ……。で、でも、生きてるんですよね?」
『生きてる』
「じゃあ、場所を教えて下さい。迎えに行きます」
『その前に確認。猫の赤ちゃんの面倒はどうなる? 引き離すの?』
「それは………」
それは子供達だけでは決められないことだ。だからミカちゃんも反応に困っている。
『猫は子供と離れない。少なくともまだ早い』
「……はい」
『だから大人達と相談してきて欲しい。レモンはゴハンをあんまり食べていない。出来れば今日中に』
「………わかりました。また来ます」
『気を付けて。待ってる』
少し沈黙した後、子供達は一斉に声を上げた。……なんかテンション高い。良くみればショウ君も嬉しそうだ。やっぱり子供だったか……。
そして僕は子供達を待った。
あの子達が戻った時、その手に木箱を持っていた。中には古い毛布や牛乳、猫用缶詰がギッシリと……。
「神様。居ますか?」
『居ます』
「猫は取り敢えずウチに連れて来いって言われました。ある程度大きくなったら貰い手を見付けることになりました」
あ……これに答える文字、葉っぱに書いてないや。
『よかった。場所を教える。少し説明が難しいから僕の家族に付いていって欲しい』
意図を察したマウは僕に視線を向けた後、腕の中から飛び下りた。
そして子供達の下校時刻──。神社に現れたのは六人の少年少女……。
………。人数増えてるし………。
女の子はミカちゃんとユキちゃんの他に少しおどおどした子が一人加わっている。残りは男の子が三人……。多分女の子だけじゃ怖くて男の子に頼んだってところかな……?まぁ、選択としては正しいよ。人数が多い方が怖さも薄れるから。
因みにマウは僕が抱き抱えている。
「本当に神様なんかいるのかよ……どうせお前らの見間違いだろ? なぁ、コウタ?」
今時珍しいリーダータイプの少年は恐れなど無いと言わんばかりに声を張っている。でも僕は知ってるぞ?君の手には御守りがしっかり握られていることを……。
「ケ、ケンちゃん。ボク、帰って良いかな? 今日は塾があって……」
どこの世界でも塾か……。大変だね、コウタ君……。リーダーはケンちゃんか……正確な名前はまだ判らない。
「駄目に決まってんだろ? まさかビビったのか、コウタ?」
「そ、そんなことは無いけど……」
「それよりモモコ……お前、霊感あんだろ? 何か見えないのかよ?」
何と!霊感少女登場!……と思いきや、全然僕は見えてないっぽい。
フッフッフ……神の【呪い】が常人などに見える訳も……やめよう。自虐は辛くなる。
取り敢えず女の子最後の一人はモモコと言う名前らしい。ボブカットに眼鏡の女の子はちょっとだけお洒落に見える。
「……何にも見えないよぉ。怖いから帰ろうよぉ」
「何だよ、使えないなぁ。これだから女はダメなんだよ」
「ちょっと、ケンジ! 女かどうかは関係無いでしょ! それに、モモコちゃんは見ようとして見えるんじゃないっていつも言ってるでしょ? 謝りなさいよ!」
「う、うるさいな!」
「なんだとぉ?」
ああ……ケンジ君VSユキちゃんの戦いが勃発した。落ち着いてくれ~。
「……ちょっと。ケンジもユキも落ち着きなよ。とにかく話を戻すよ?」
ケンカを制止したのは男の子最後の一人。妙に落ち着いていてる。しかもイケメンだ……。
「今日はミカのウチの猫を捜す話だろ? 神様? が居るのかどうかじゃない」
「うっ……悪い、ショウ」
「確かに……」
妙な雰囲気があるな。ショウ君は一人だけ空気が違う。
「神様が居るかなんて話は別として、先ずはミカとユキの話を再現しよう。で、何もなければ改めて猫捜しに行こう。ここを集合場所にしても良いし……」
「そ、そうだよ。だって、これは本物だもん……」
朝に僕が文字を書いた葉っぱ……そんな怖いものを律儀に持っていたユキちゃん。出来事はしっかり覚えていた。
これなら猫……レモンとその子供達を見付けた後、僕以外は忘れられなくて済む。
後は居場所だけでも伝えられれば良いんだ。たとえ一回怖い目に遭わされても僕のことは直ぐに忘れるんだし……。
そして……子供達は今朝ミカちゃんとユキちゃんがやったのと同じく、賽銭を投げた後でバラバラな作法の柏手を合わせた。
「神様。ウチの猫、レモンに帰るよう言って下さい」(ミカ)
「神様。ミカちゃんの家の猫……場所を知ってるなら教えて下さい」(ユキ)
「神様……居たら手伝って」(ケンジ)
「早く猫が見付かりますように」(コウタ)
「どうか協力お願いします」(ショウ)
………。神様じゃないけど手伝うよ。最初からそのつもりだったんだから。
そして、僕は本坪鈴で子供達に応えて一枚葉っぱを落とす。この瞬間、子供達は一斉に距離を空けた。ま、まぁ当然だよね……。
………。僕はいたずら好きな方じゃないけど、ちょっとだけ楽しかったのは内緒にしておこう。
「す、凄ぇぇ━━━━っ! ほ、本当に何もないトコから葉っぱが出た!」
ケンジ君大はしゃぎ。でも、自分で葉っぱは拾わないんだね……。
一方……何の躊躇いもなく葉っぱは拾ったショウ君は、キョロキョロと周囲を見渡した後冷静に問い掛けてきた。
「あの~……ここに『猫の場所を教える。けど、その前に……』ってあるんですけど……』
今回は予め文章を書き込んである。僕は次の一枚を手から落とした。
『猫の居場所を教える前に確認したい』
「何ですか?」
凄いな、ショウ君は……全然物怖じしないぞ?しかも意図を読み取ってるみたいだ。
『猫には赤ちゃんが産まれていた』
「えっ……レモンが?」
ミカちゃんはかなり驚いている。
『だから家に帰れずに動けない。赤ちゃんが小さすぎる』
「だ、だから帰って来なかったんだ……。で、でも、生きてるんですよね?」
『生きてる』
「じゃあ、場所を教えて下さい。迎えに行きます」
『その前に確認。猫の赤ちゃんの面倒はどうなる? 引き離すの?』
「それは………」
それは子供達だけでは決められないことだ。だからミカちゃんも反応に困っている。
『猫は子供と離れない。少なくともまだ早い』
「……はい」
『だから大人達と相談してきて欲しい。レモンはゴハンをあんまり食べていない。出来れば今日中に』
「………わかりました。また来ます」
『気を付けて。待ってる』
少し沈黙した後、子供達は一斉に声を上げた。……なんかテンション高い。良くみればショウ君も嬉しそうだ。やっぱり子供だったか……。
そして僕は子供達を待った。
あの子達が戻った時、その手に木箱を持っていた。中には古い毛布や牛乳、猫用缶詰がギッシリと……。
「神様。居ますか?」
『居ます』
「猫は取り敢えずウチに連れて来いって言われました。ある程度大きくなったら貰い手を見付けることになりました」
あ……これに答える文字、葉っぱに書いてないや。
『よかった。場所を教える。少し説明が難しいから僕の家族に付いていって欲しい』
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