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第二章 新しい日常へ
第二話 小銭を集めた大金を見ると、お金のありがたみが分かる
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その朝、僕は本坪鈴の音で目を覚ました。
色々あって疲れていたのと柔らかい布団でゆっくりと休めたこともあって、時間という考えがすっかり抜け落ちていたみたいだ。
地下空間から急いで上に戻ると、ランドセル姿のミカちゃんとユキちゃんの姿が見えた。
………。
「神様。昨日はありがとうございました。お陰でレモンが帰ってきました」
良かった。まだ認識されてるみたいだ。
「仔猫はもっと成長するまで家で面倒を見ます。今の内から飼い主を見付けるつもりなので安心して下さい」
「それと、昨日はモモちゃんを守ってくれてありがとうございました。神様は怪我しないって言ってたけど、痛かったと思うのでこれを置いておきます」
「学校が終わったらまた皆で来ます」
「失礼します」
……。律儀な子達だなぁ。シップ薬を置いていってくれた。でも……流石に放課後までは認識されてない気がする。良く一晩持ったよね……。
さて……。僕は改めて今後を考える必要があるよね。先ずはマウと相談かな。
「ねぇ、マウ?」
「ンナァ~?」
「昨日、僕は神様になっちゃったって言ったでしょ? それでね? 今後は折角だから人助けをしようと思うんだ」
「………」
「マウが嫌じゃなければ手伝って欲しいんだ。勿論、無理にじゃないよ? マウがどうしたいかはその時に自由に判断してくれて良いんだ。家族としてずっと居てくれればそれが一番嬉しい」
「……ン~」
尻尾は不規則に動く。これは質問の答えじゃなくて感情?マウは僕の身体をよじ登る。
そして高らかに一声鳴いた。
「ナァ~ルァ~ル!」
同時にギデリさんから貰った腕時計が輝きを増す。光は腕時計から分離しマウの喉元で止まった。
光が収まったマウの喉には首輪が嵌まっていた。
「………。えっ?」
「ナァ~」
マウは別段変わった様子は無い。……。いや……何か雰囲気が違う気がする。
「手伝ってくれるの?」
「ナァ~」
「あ……。これって……」
何と無くだけどマウの感情が伝わってくる。更に、マウに関しての情報も……。
「マウは二歳の女の子か……。……。えっ? マウってあの大きい黒猫の子供なの?」
「ンルゥ~……」
ギデリさんの話ではあの大きい猫は妖精だっていってなかったかな?じゃあ、マウは妖精?いや……猫と妖精のミックス?
マウとの会話で時折可愛い鳴き声が混じってたのは娘への愛情だったのかな……。
「扱いは神使……。僕の家族だから眷族っていうやつかな? ということは……つまりマウも神族?」
「ンナァ~」
神族っていうことはマウも怪我しないってこと?寿命は……どうなるんだろ?
ま、まぁ、今はその話は良いや。とにかくマウが僕に協力してくれることになった。
「これからも宜しくね、マウ」
「ナァ~ウ」
さて……次はお賽銭かな?僕の命綱になるお金……。神様になってもお金を気にしなくちゃならないなんて世知辛いよね、生きるって……。
先ずは中身を確認───。
……………。
……………。
じゅ、十二万七千五百七十二円……結構あった。
………これだけの人達が願いを叶えて欲しがってる訳だよね。でも、本当に困っている人は何度も来るんだと思う。ミカちゃん達みたいに。
とにかく、僕が願いを叶えるのはお仕事みたいなものだから問題ないけど出来ることと出来ないことがある。それに、お願いって良いこと悪いこともある。ちゃんと見極めて優先順位も考えないと駄目かな。
………。どうやって調べようか。
「ナァ~ゥ」
「ん? どしたの、マウ?」
「ンナァ~。ニャア、ニャア~ゥ」
「え~っと……今後来る人の願いだけ叶えれば良いって?」
「ニャア」
「う~ん……それって何か後ろめたいんだけど……」
「ウニャ~オ」
「じゃあ後回しにしろって……? ……。流石マウだ。そうしよう」
神とか言っても駆け出し。出来ることは人間と殆ど変わらない。なら、出来ることから頑張らないとね……。
他の参拝者には後でお返し出来るように頑張ろう。
とにかく、このお金は大切に使わせて貰います。ほぼ全部小銭だけど、小分けして使えば買い出しとかは大丈夫だよね。
残る問題は…………認識されないことだけだな。
色々あって疲れていたのと柔らかい布団でゆっくりと休めたこともあって、時間という考えがすっかり抜け落ちていたみたいだ。
地下空間から急いで上に戻ると、ランドセル姿のミカちゃんとユキちゃんの姿が見えた。
………。
「神様。昨日はありがとうございました。お陰でレモンが帰ってきました」
良かった。まだ認識されてるみたいだ。
「仔猫はもっと成長するまで家で面倒を見ます。今の内から飼い主を見付けるつもりなので安心して下さい」
「それと、昨日はモモちゃんを守ってくれてありがとうございました。神様は怪我しないって言ってたけど、痛かったと思うのでこれを置いておきます」
「学校が終わったらまた皆で来ます」
「失礼します」
……。律儀な子達だなぁ。シップ薬を置いていってくれた。でも……流石に放課後までは認識されてない気がする。良く一晩持ったよね……。
さて……。僕は改めて今後を考える必要があるよね。先ずはマウと相談かな。
「ねぇ、マウ?」
「ンナァ~?」
「昨日、僕は神様になっちゃったって言ったでしょ? それでね? 今後は折角だから人助けをしようと思うんだ」
「………」
「マウが嫌じゃなければ手伝って欲しいんだ。勿論、無理にじゃないよ? マウがどうしたいかはその時に自由に判断してくれて良いんだ。家族としてずっと居てくれればそれが一番嬉しい」
「……ン~」
尻尾は不規則に動く。これは質問の答えじゃなくて感情?マウは僕の身体をよじ登る。
そして高らかに一声鳴いた。
「ナァ~ルァ~ル!」
同時にギデリさんから貰った腕時計が輝きを増す。光は腕時計から分離しマウの喉元で止まった。
光が収まったマウの喉には首輪が嵌まっていた。
「………。えっ?」
「ナァ~」
マウは別段変わった様子は無い。……。いや……何か雰囲気が違う気がする。
「手伝ってくれるの?」
「ナァ~」
「あ……。これって……」
何と無くだけどマウの感情が伝わってくる。更に、マウに関しての情報も……。
「マウは二歳の女の子か……。……。えっ? マウってあの大きい黒猫の子供なの?」
「ンルゥ~……」
ギデリさんの話ではあの大きい猫は妖精だっていってなかったかな?じゃあ、マウは妖精?いや……猫と妖精のミックス?
マウとの会話で時折可愛い鳴き声が混じってたのは娘への愛情だったのかな……。
「扱いは神使……。僕の家族だから眷族っていうやつかな? ということは……つまりマウも神族?」
「ンナァ~」
神族っていうことはマウも怪我しないってこと?寿命は……どうなるんだろ?
ま、まぁ、今はその話は良いや。とにかくマウが僕に協力してくれることになった。
「これからも宜しくね、マウ」
「ナァ~ウ」
さて……次はお賽銭かな?僕の命綱になるお金……。神様になってもお金を気にしなくちゃならないなんて世知辛いよね、生きるって……。
先ずは中身を確認───。
……………。
……………。
じゅ、十二万七千五百七十二円……結構あった。
………これだけの人達が願いを叶えて欲しがってる訳だよね。でも、本当に困っている人は何度も来るんだと思う。ミカちゃん達みたいに。
とにかく、僕が願いを叶えるのはお仕事みたいなものだから問題ないけど出来ることと出来ないことがある。それに、お願いって良いこと悪いこともある。ちゃんと見極めて優先順位も考えないと駄目かな。
………。どうやって調べようか。
「ナァ~ゥ」
「ん? どしたの、マウ?」
「ンナァ~。ニャア、ニャア~ゥ」
「え~っと……今後来る人の願いだけ叶えれば良いって?」
「ニャア」
「う~ん……それって何か後ろめたいんだけど……」
「ウニャ~オ」
「じゃあ後回しにしろって……? ……。流石マウだ。そうしよう」
神とか言っても駆け出し。出来ることは人間と殆ど変わらない。なら、出来ることから頑張らないとね……。
他の参拝者には後でお返し出来るように頑張ろう。
とにかく、このお金は大切に使わせて貰います。ほぼ全部小銭だけど、小分けして使えば買い出しとかは大丈夫だよね。
残る問題は…………認識されないことだけだな。
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